第2332号(2014年8月25日)の内容

<1面>
辺野古新基地建設阻止に起て!
 ボーリング調査強行を許すな!
 日米新ガイドラインの策定反対!
アメリカ帝国主義のイラク空爆弾劾!
<4面>
イスラエルのパレスチナ人民大虐殺を弾劾する!
全学連イラク空爆弾劾に起つ
 8・11米大使館/8・10名古屋領事館
<2〜3面>
辺野古で実力阻止の闘い
8・14―16 「ブイ設置を許すな!」
7・28―30 「工事車両を止めるぞ!」

核空母佐世保寄港に反撃 8・1―2
  「米空母G・ワシントン佐世保寄港阻止」
<7面>
各地で国際反戦集会が高揚
 沖縄/九州 8・3
<5面>
安倍政権による今日版国定教科書≠フ導入を阻止せよ!
<6面>
全教教研の創造的実現を!
 〈軍国日本〉に奉仕する国民≠テくりに反対しよう
Topics 物価上昇に遙かに及ばない最低賃金審議会答申
<8面>
第52回国際反戦集会
 海外からのメッセージ A
 国際レーニン・トロツキー主義派(FLTI)
 ギリシャ労働者革命党(EEK)
 韓国 統合進歩党
 ロシア共産主義労働者党スベルドロフスク州委
週間日誌は6面に掲載
 「解放」最新号






































  


辺野古新基地建設阻止に起て!

 ボーリング調査強行を許すな!
 日米新ガイドラインの策定反対!

「海底ボーリング調査を実力で阻止するぞ!」――
海上保安庁の弾圧に抗して奮闘するカヌー隊の闘う学生たち
(8月15日、辺野古沖)
 八月十八日、ついに安倍ネオ・ファシスト政権は、辺野古新基地建設に反対する労働者・学生の声を強権的に圧殺し、新基地建設のためのボーリング調査を陸と海において強行した。われわれはこの反人民的蛮行を徹底的に弾劾する!
 沖縄全県を揺るがす圧倒的な辺野古新基地建設反対の闘いに恐怖している安倍政権は、十一月沖縄県知事選の前までになんとしても本体工事着工の目途をつけることを企んでいる。そのために安倍政権・防衛省は、全国から総動員した海上保安庁および沖縄県警による大弾圧態勢を敷き、米海兵隊キャンプ・シュワブ沿岸海域の「立ち入り禁止区域」をブイ(浮標)とフロート(浮き具)で囲いこみ、ついにボーリング調査を強行したのだ。
 沖縄の労働者・学生・人民は、「辺野古の海に杭一本うたせない」という決意と怒りをますます燃えたたせて、ボーリング調査を実力で阻止する海上阻止闘争およびキャンプ・シュワブ第一ゲート前での座りこみ闘争に陸続と起ちあがっている。この闘いの最先頭においてわが全学連のたたかう学生は、<すべての米軍基地撤去! 安保破棄! 安倍政権打倒!>を高々と掲げてたたかいぬいているのだ。名護現地における米海兵隊新基地建設阻止の闘いは、いよいよ決戦の時を迎えている。いまこそ辺野古新基地建設を実力で阻止する闘いに総決起せよ!
 安倍政権は、「集団的自衛権行使」を合憲とする閣議決定をなしとげたことにふまえて、アメリカ・オバマ政権とともに、日米新軍事同盟を対中国の攻守同盟として文字通り本格的に構築・強化する攻撃に猛突進している。その現在的中心環をなすものとして安倍政権は、辺野古新基地建設、日米新ガイドライン(=対中国戦争マニュアル)の今年中の策定、侵略戦争遂行のための関連諸法一括改定の諸攻撃を一気にしかけているのだ。
 すべての労働者・学生諸君! われわれは、<反安保>を投げ捨てた日本共産党翼下の既成反対運動をのりこえ、安倍政権による対中国の戦争準備のためのあらゆる諸策動を木っ端みじんに粉砕するのでなければならない。強権的弾圧体制をうち破り、辺野古海兵隊新基地建設を労働者・学生の実力で断固として阻止せよ! 海底ボーリング調査粉砕! 日米新ガイドラインの策定を許すな! 日米両権力者による対中攻守同盟の本格的な構築・強化反対! われわれはいまこそ、<反ファシズム統一戦線>を構築し、対中国の戦争準備に突進する安倍ネオ・ファシスト政権を労働者・学生の実力で打倒せよ!

以下、見出し

現地闘争の爆発に怯え強権的弾圧に狂奔する安倍政権

対中攻守同盟の本格的構築・強化の攻撃

米・日―中・露の新たな角逐の激化

「反安保」を放棄する日共指導部を弾劾し闘おう!
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アメリカ帝国主義のイラク空爆弾劾!

 八月八日、アメリカ帝国主義のオバマ政権は、イラク北部のクルド自治区アルビル近郊のスンナ派武装勢力「イスラム国」(IS)の軍事拠点にたいして空爆を強行した。ペルシャ湾に停泊中の原子力空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」から出撃した艦載機FA18戦闘攻撃機や無人攻撃機が、ムスリム勢力の攻撃がおよばない高々度の上空からレーザー誘導式五〇〇ポンド爆弾を撃ちこみ、IS戦闘員をはじめとする数百名のムスリム人民を虐殺したのだ。オバマ政権はこの空爆について、「アメリカ人および少数民族の保護」などと正当化している。だが彼らの本当の関心がアルビルに築いたアメリカ政府・軍および米系石油資本の拠点の防衛であることは明らかなのだ。オバマ政権はこの日いこう連日にわたって空爆を強行しつづけている。われわれは、このアメリカ帝国主義権力者によるイラク空爆を満腔の怒りを込めて弾劾する!
 いまやイラクは、シーア派主導のイラク政府の打倒を掲げるスンナ派武装勢力ISと、イラク政府軍・シーア派民兵との戦闘が激化しているだけではなく、イラク内のクルド人勢力がシリア、トルコに住む同胞とともに「独立国家」建設をめざした追求を開始しており、まさに三つどもえの内戦に突入している。イラク、シリアにまたがる地域に「カリフ」制の「イスラム国」の建国を宣言(六月二十八日)したISが、クルド人自治区の中心都市アルビルを狙って軍事作戦を一挙に強化した。アルビルには、アメリカ総領事館や米軍軍事顧問団とクルド人勢力との「統合作戦センター」が置かれているとともに、米石油メジャーが莫大な石油権益を確保するために進出している。このアルビルを陥落させることを狙ってISが攻勢を強めたことにたいして、オバマ政権は――駐リビア大使館がムスリム勢力に襲撃されたベンガジ事件(二〇一二年)の再来≠ヨの恐怖に怯え――ISの支配地域が<反米>イスラム急進主義勢力の拠点になりかねないことへの危機感にも駆られて、ついに空爆に踏みきったのだ。
 シリア武力攻撃を断念したさいに「もはやアメリカは世界の警察官ではない」と語ったオバマにたいして、共和党が「最高司令官の権威」を地に落とした「史上最低の大統領」だと非難を強めている。十一月の中間選挙を前にしてオバマは焦りに焦っているのだ。このゆえにオバマ政権はアルビルをアメリカの軍事拠点として確保しつづけるとともに、アルビルを拠点としてクルド自治区内で油田開発にのりだしているエクソンモービルやシェブロンなどの石油メジャーの利権をなんとしても確保することに血眼となっているのだ〔クルド自治区の原油埋蔵量はリビアと同規模の四五〇億バレル以上(世界九位)と推定されている〕。
 オバマがイラク空爆を「少数民族の保護の人道的措置」などという名分で正当化していることを許すな! 一方では「テロ集団=ISの掃討」を声高に叫びたてながら、その他方では、イスラエルの狂信的シオニスト政権によるパレスチナ人民大虐殺=国家テロリズムを傲然と「支持」しているアメリカ帝国主義のダブルスタンダードを徹底的に弾劾せよ!
 オバマ政権は、ISがイラク内のスンナ派を糾合して勢力を伸張させイラクが内戦に叩きこまれてしまった原因の一切をば、シーア派を優遇しスンナ派への弾圧を強化してきたイラク首相マリキになすりつけ、マリキの首相交代をごり押ししてきた。とともに、次期首相に決まったアバディにシーア派・スンナ派・クルド勢力が協調した「挙国一致政府」の樹立を要求している。「一超」軍国主義ブッシュ政権が引き起こしたイラク侵略戦争という世紀の大犯罪についてはいっさい口をつぐんだままで。
 だがしかし、ブッシュのアメリカ帝国主義が先制攻撃戦略にもとづいてイラク侵略戦争を強行したことこそが、いまのイラクをつくりだしたのではないのか。「大量破壊兵器保持」なる虚構に塗り固められたイラク侵略戦争の強行によるフセイン政権の軍事的倒壊と数十万人のイラク人民の大虐殺、米軍による軍事占領、そして「テロリスト・ザルカウィの犯行」にみせかけたシーア派ムスリム人民への謀略テロルの度重なる強行と宗派間・民族間抗争の煽りたて……。このアメリカ帝国主義のユニラテラリズムの軍事的貫徹という反人民的な所業にたいして、イラク・ムスリム人民の<反米>闘争が爆発し、軍国主義帝国アメリカはイラクから叩き出されたのだ。
 オバマ政権による空爆は、内戦の鎮静化どころかイラクを三分する内戦の火に油を注ぐことは明らかではないか。われわれは、オバマ政権によるイラク空爆に反対する反戦闘争を、イスラエルのパレスチナ人民大虐殺を弾劾する闘いとともに、日本の地において断固として巻きおこす決意である。われわれは、内戦の悲劇に突き落とされているイラクの人民に、そして中東のすべてのムスリム人民にたいして呼びかける。いまこそ宗派間・民族間の対立を超え、イスラミック・インター‐ナショナリズムに立脚して<反米・反シオニズム>の闘いに総決起せよ。
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イスラエルのパレスチナ人民大虐殺を弾劾する!

 アメリカ帝国主義のイラク空爆を許すな

すべてのムスリムはイスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづく<反米・反シオニズム>闘争に総決起せよ!

 イスラエルの首相ネタニヤフを頭目とするシオニスト権力は、七月八日いらい一ヵ月以上にわたって、パレスチナ自治区ガザにたいする無差別攻撃を強行しつづけている。血に飢えたシオニスト権力が放った殺りく部隊は、パレスチナ解放闘争を牽引してきたハマスと彼らを支持するガザのパレスチナ人民を抹殺するために、上空から民家、病院、学校施設さらには幼稚園などにたいして容赦なく猛爆撃を加えた。地上戦部隊は、パレスチナ人民を手当たり次第に殺戮した。エジプトにおけるハマス代表団との「停戦」交渉において五日間の「停戦」が合意された八月十四日の未明にも、ネタニヤフ政権はガザへの空爆と砲撃を強行したのだ。そして、今このときも、ふたたびガザに大規模な軍事侵攻をおこなうための臨戦態勢にイスラエル全軍をつかせているのである。
 イスラエルのシオニスト権力が強行しているガザ軍事侵攻こそは、正真正銘の国家テロルいがいの何ものでもない。この世紀の蛮行をまえにして、われわれは、パレスチナ人民、そして全世界の労働者階級・人民に満身の力を込めて訴える。ガザ・パレスチナ人民にたいするイスラエルの皆殺し戦を断じて許すな!
 最新兵器で重武装したイスラエル軍の軍事侵攻を打ち砕くために、孤立し多大な犠牲を強いられながらも決死の闘いを挑んでいるハマスを先頭とするガザの人民と連帯して、イスラエル国家によるパレスチナ人民大虐殺を阻止する闘いに断固起ちあがれ!
 イスラエルのガザ軍事侵攻を「イスラエルの自衛権の行使」などと称して公然と支持したアメリカ帝国主義のオバマ政権もまた、八月八日、イラク北部のアルビル、シンジャルの周辺においてスンナ派の武装勢力「イスラム国」(IS)にたいする空爆を強行した。これいこう一週間、ペルシャ湾に配備した原子力空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」から出撃させた戦闘攻撃機、無人攻撃機は空からの爆撃を連日にわたって加えているのだ。われわれは、アメリカ帝国主義のイラク空爆を満腔の怒りを込めて弾劾する!
 中洋イスラーム圏の、そして世界各国のムスリム人民に、われわれは訴える。イスラエルのシオニスト権力とアメリカ帝国主義の新たな暴虐を絶対に許すな! 今こそ、スンナ、シーアの宗派間の対立を超えてすべてのムスリム人民は団結し、イスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづいて<反米・反シオニズム>闘争に猛然と決起せよ!
 日本の地においてたたかうわれわれは、不屈にたたかうパレスチナをはじめとする中洋のムスリム人民と連帯して、シオニスト権力によるガザ軍事侵攻を弾劾する闘いをアメリカ帝国主義のイラク空爆に反対する反戦闘争とともに断固としてたたかうことを、ここに宣言する。

ネタニヤフ政権のハマス・ガザ人民皆殺しを絶対に許すな!

 シオニスト権力の非道な軍事攻撃によって、すでに一九〇〇名を超えるパレスチナ人民の命が奪いさられた(すでに負傷者は一万人を超えた)。イスラエル軍に破壊し尽くされ瓦礫の街と化したガザは、殺りくされ傷つけられたムスリム人民が流した夥(おびただ)しい血によって真っ赤に染めあげられているのだ。
 東京二十三区の六割ほどの広さ(三六五平方`b)に一七〇万人もの人民がひしめくように暮らすガザ地区は、イスラエル政府が築きあげた十数メートルの高い分離壁によって完全に封鎖された「屋根のない監獄」と化している。ムスリム同胞団のパレスチナ支部を前身とするハマスを敵視しているエジプトのシシ軍政もまた、イスラエルと連携して、ガザにつうじる地下トンネルを破壊し尽くしている。それゆえに、ガザ地区には食料・医薬品・燃料、何ひとつ入らない。あまつさえ地獄のような「ゲットー」に閉じこめられ逃げ場を失った老人・女性・子どもが避難していた国連の学校さえも、シオニストの殺人鬼どもは狙いすまして連続的に爆撃した。これ以上の非道が、またとあるか!
 さらに卑劣にも、イスラエル軍は、パレスチナにある唯一の発電所まで爆撃し破壊した。停電に追いこまれた病院施設において負傷者にたいする治療さえおこなえない状況にたたき込んでいる。それゆえに死者はますます増えつづけているのである。
 ガザをふたたび軍事占領のもとに組み敷くことをも狙ってイスラエルのシオニスト権力が強行しているガザ人民の皆殺し戦を、新たなホロコーストを絶対に許してはならない!
 このイスラエルのネタニヤフ政権によるガザ無差別攻撃にたいして「イスラエルの自衛権の行使を支持する」とほざいたのが、アメリカ帝国主義のオバマ政権にほかならない。中東における唯一の同盟国であるイスラエルを支えるオバマ政権を断じて許してはならない。
 イスラエルのシオニスト権力は、ヨルダン川西岸で起きたユダヤ神学校生殺害事件を「ハマスの犯行」と描きあげ、その後のパレスチナ少年虐殺事件にたいするハマスの報復攻撃から「イスラエルを防衛するための自衛権の発動」などとほざきつつ、ガザ軍事侵攻を正当化してきた。だがしかし、シオニスト権力は、このユダヤ人少年殺害事件よりも以前から用意周到にガザにたいする大規模な軍事侵攻の準備をおしすすめてきたのであって、すべてが予定計画的に実行に移されたのだ。
 しかも、イスラエル少年「殺害」にたいする「報復」というかたちをとって、パレスチナ少年が、何者かにとらえられ暴行された後に、ガソリンを無理矢理に飲まされ火をつけられ焼き殺された。この少年は生きたまま焼かれたのであって、このような残忍な殺しを平然とおこなった下手人が誰であるのかは明らかではないか。
 この虐殺に怒り狂ったパレスチナ人民のインティファーダがわき起こったことを見とどけて、シオニスト権力は、すでに準備していたイスラエル軍の大部隊によるガザ軍事攻撃をいっせいに開始したのだ。今年六月にヨルダン川西岸を支配するファタハとパレスチナ統一政府を樹立したハマス、このハマスを武力でもって壊滅させるためにこそ、ネタニヤフ政権は、すでに策定していた軍事作戦にもとづいてガザ殲滅戦を開始したのである。
 このイスラエル国家が強行した狂気のガザ軍事侵攻こそは、追いつめられたシオニスト権力の悪逆な危機突破策にほかならない。
 イラクにおいて、シーア派主導のマリキ前政権の強権的弾圧に反発するスンナ派人民の支持を集めているISが急速に支配地域を拡大するや否や、アメリカ帝国主義のオバマ政権が、マリキ政権の後ろ盾であるシーア派国家イランのロウハニ政権に助けを求め・核開発問題をめぐる政治交渉においても妥協的対応をとりはじめた。イスラエルにとって不倶戴天の敵であるイランが、シリア、レバノン、イラクへの政治的統制力をますます拡大し、その中東における政治的威信が一挙に高まっているばかりか、核開発さえもが前進している。シオニスト権力は、イランとの「政治対話」をすすめるオバマ政権に苛立ちを強めるとともに、シーア派国家イランの増長に危機感を一挙に増幅させている。
 他方では、シリア内戦をめぐって、シーア派(のなかのアラウィ派)のアサド政権を支持するイラン政府およびレバノンのヒズボラと、スンナ派の反アサド勢力を支持するハマスとが対立し、互いに関係を断絶している。ハマスが政治的に孤立しているこの時を狙って、ネタニヤフ政権は、パレスチナ解放闘争の炎を燃やしつづけてきたハマスとハマスの支持基盤たるガザの人民をこの地上から抹殺するためのジェノサイド攻撃にうってでたのだ。まさにそれは、かつてのヒトラーが率いたナチス・ドイツが強行したユダヤ人大虐殺(ホロコースト)に比肩する戦争犯罪いがいの何ものでもありえない。
 このネタニヤフ政権にたいして「イスラエルの自衛権を完全に支持する」とほざいたのが、アメリカ帝国主義のオバマ政権だ。彼らは、国連人権理事会において、「最後の一国になってもアメリカはイスラエルを支持する」などとほざきながら、「イスラエル非難」の決議に唯一反対票を投じたのであった。しかも、ガザ空爆の開始いごに大量のミサイルと砲弾をネタニヤフ政権に贈ったのがオバマ政権だ。まさに許し難いダブル・スタンダードではないか。アメリカ帝国主義の中東における唯一の同盟国イスラエルを庇護するオバマ政権を、われわれは断じて許してはならない。

シオニストに手を貸すエジプト・サウジの権力者

 エジプトにおいてイスラエル代表団とパレスチナ代表団(ハマスと自治政府の代表で構成)との「停戦」交渉が断続的に続けられている。このエジプトのシシ軍事政権がしつらえた「停戦」交渉なるものは、イスラエル・ネタニヤフ政権がハマスに屈服を迫る儀式いがいの何ものでもありえない。彼らはハマスにたいして一方的に「ハマスの武装解除」という要求を突きつけ、この要求をハマス側が無条件で受けいれることを迫っている。ハマス側が求めている「ガザの封鎖解除」という要求さえもイスラエル代表は拒絶しつづけているのだ。ハマスに「武装解除」を迫るネタニヤフ政権の狙いが、ハマスを根絶することによってパレスチナ解放闘争を根絶やしにすることにあることは明らかではないか。
 現にネタニヤフ政権は、ハマスがイスラエルの要求を拒絶し「停戦合意」にいたらない場合には「イスラエル軍は大規模な地上戦を展開する」と公言してはばからない。イスラエルの全軍をふたたびガザに軍事侵攻する臨戦態勢につかせている。そうすることによってガザの人民にたいする文字通りの皆殺し戦へと突入する最後通牒をハマスに突きつけているのだ。
 このシオニスト・ネタニヤフ政権との連携を強めつつ、ハマスに「武装解除」要求の受けいれを迫っているのが、エジプトのシシ軍事政権にほかならない。この軍事政権の頭目シシもまた、昨年の七月にムスリム同胞団政権をクーデタによって転覆し、さらに八月十四日には、「反軍政」を掲げて座り込みをおこなっていたムスリム同胞団とその支持者たちにたいして、エジプト軍に無差別に銃撃を加える命令をだし数千人を虐殺した張本人である。ムスリム同胞団を壊滅させるための強権的な弾圧に手を染めているシシ軍事政権は、ムスリム同胞団を出自としモルシ前政権とも友好関係を築いてきたハマスをも「テロ組織」と烙印している。シシ政権は、それゆえにハマスを抹殺することを狙ったシオニスト権力に公然と手を貸しているのだ。破廉恥にも「アラブの大義」を語るシシ軍事政権は、パレスチナの解放を希求するアラブ・ムスリム人民にとって大裏切り者なのだ。
 同時にこのエジプト大統領シシは、サウジアラビア国王のアブドラとの関係強化にものりだしている(八月十日にシシがサウジを公式訪問)。エジプト権力者と同じくムスリム同胞団を「テロ組織」と断じているサウジのアブドラもまた、シシとともに、イスラエルとハマスとの「停戦」協議においてハマスの「武装解除」を「停戦」条件とすることを容認している。まさにそれは、聖地メッカの守護者を自任しているアブドラ自身が、ムスリム同胞団のみならずハマスの弱体化をこそ願っていることを示すものにほかならない。この両国権力者は、自国内において同胞団およびハマスに共鳴するムスリム勢力が台頭することを何よりも怖れているがゆえに、虐殺されつづけているパレスチナ人民を見殺しにする犯罪的な対応をとりつづけているのだ。
 このエジプトやサウジの権力者に対抗するかたちでハマス支援の政治姿勢を鮮明にしているのが、トルコとカタールの権力者である。大統領にエルドアンが就任したトルコは、イスラム会議機構(OIC)において、「イスラエルのガザへの攻撃停止」「ガザの封鎖の早期解除」を主張したのであった(八月十二日)。
 パレスチナ国家の樹立をめざして不屈にたたかうパレスチナ人民を抹殺するためのシオニスト権力によるガザ再占領とホロコースト攻撃をまえにして、ムスリム人民の正真正銘の敵対者としての本性をさらけだしたのが、エジプト・サウジを筆頭とするアラブ諸国権力者にほかならない。このアラブ諸国のムスリム人民は、「アラブの大義」を語りながらパレスチナ人民の虐殺に見て見ぬふりを決めこんでいる腐敗した自国政府の権力者を弾劾し、<反米・反シオニズム>の旗を高々と掲げ、たたかうパレスチナ人民を全力で支援する闘いに起ちあがるのでなければならない。

闘うパレスチナ人民と連帯して決起せよ

 ハマスを先頭にしたガザのパレスチナ人民は、イスラエルによる軍事侵攻を打ち砕くための決死の戦いを挑んでいる。ガザの地下に網の目のように張りめぐらせた地下トンネルを駆使して、ガザに侵攻したイスラエル部隊との白兵戦をも敢行している。迎撃されないような高度の上空から戦闘爆撃機で民家をも狙って爆撃する卑劣なイスラエルにたいしてロケット弾攻撃をも連続的におこなっている。ハマスを先頭にした人民は、死を賭して戦うことによってパレスチナ解放闘争の炎を燃やしつづけるために、圧倒的な軍事力で侵攻したイスラエル軍に真っ向から対峙し勇猛果敢に戦いぬいているのだ。
 シオニストどものハマス壊滅戦にたいして、内心ではハマスの弱体化にほくそえんでいる自治政府議長アッバスの腐敗しきった対応をのりこえて、ヨルダン川西岸のファタハ傘下のパレスチナ人民もまた、イスラエルにたいする抗議の闘いに起ちあがっている。ガザとヨルダン川西岸の両人民は、今こそパレスチナ解放闘争の伝統に立脚して団結してたたかうのでなければならない。
 ブッシュの「一超」軍国主義帝国アメリカは、石油資源が豊富な中東を支配することを目論んで、「イラクには大量破壊兵器がある」などという大ウソをついてイラク侵略戦争を強行した。だがしかし、イラクを軍事占領下に組み敷きイスラエルを拠点にして中東を制覇するというアメリカ帝国主義の野望を、イラク、そしてパレスチナのムスリム人民は<反米・反シオニズム>の闘いによって完全に打ち砕いた。ムスリム人民の反米レジスタンスの爆発のまえに軍国主義帝国アメリカは、惨めな敗北を喫したのであった。アメリカ帝国主義は、中東・アラブ諸国にたいする統制力と威信を完全に失墜させたのである。
 いま強行されているパレスチナ・ガザにおけるシオニスト権力の蛮行こそは、アメリカ帝国主義が暴虐のかぎりを尽くしたあげくの果てにイラクから惨めに遁走をした中東において、最大の後ろ盾を喪失することに怯えたシオニストの狂暴なあがきなのだ。
 そして同時に、シリア、イラクをはじめとした地域で――親ロシアのアサド政権と親イランのマリキ前政権の強権的支配にたいするムスリム人民の反発を糾合しながら――<イスラム共同体>創出を理念とするスンナ派ムスリム急進主義勢力が台頭している。彼らは第一次世界大戦時にアラブ分割を狙った帝国主義列強と帝政ロシアとの「サイクス・ピコ条約」にもとづいて引かれた国境線を「打破する」と公言してもいる。それは、石油資源の豊富なアラブ中東地域を蹂躙し支配しつづけてきた帝国主義にたいするイスラーム的叛逆としての意義をももってはいる。だが同時に、彼らの指導者の一部は、「カリフ制の復活」を呼号しシーア派などの他宗派のムスリムにたいする攻撃を煽動しているのだ。
 いまやISがクルド人自治区内のアメリカ系石油メジャーの利権を脅かすまでに支配地域を拡大し、しかもその支配地域が<反米>のスンナ派急進主義勢力の一大拠点となることに、アメリカ帝国主義のオバマ政権は、危機感を昂じさせている。彼らは、軍事占領下に組み敷いてきたイラクから二〇一一年末に占領米軍を撤退させて以降初めて、イラクにおいてISにたいする空爆にうってでたのである。けれども、パレスチナ人民を虐殺しつづけるイスラエルを庇護しているオバマ政権が「人道目的」などとほざきながら強行しているイラク空爆は、中洋イスラーム圏の、さらには全世界のムスリム人民の怒りをかきたてている。オバマ政権じしんが世界各地からムスリム義勇兵がイラクに馳せ参じていることに怯えているのであるが、イスラエルのガザ軍事侵攻の最中に強行したイラク空爆によって、オバマのアメリカ帝国主義は、みずから墓穴を掘ったというべきなのである。

 われわれは、中洋イスラーム圏のムスリム人民、全世界の労働者・人民に声を大にして訴えるのでなければならない。イスラエルのガザへの軍事侵攻・皆殺し戦に反対する嵐のような反戦闘争を世界各国で巻き起こせ。アメリカに庇護されたイスラエルの暴虐を打ち砕くために、そしてまたアメリカ帝国主義のイラク空爆を阻止するために、すべてのムスリム人民は、今こそスンナ・シーアの宗派間の対立を超えて団結し、イスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづく<反米・反シオニズム>の闘いに総決起せよ!
 このような呼びかけを発しつつ、われわれは、たたかうムスリム人民と連帯して、シオニスト権力によるパレスチナ人民大虐殺とアメリカ帝国主義のイラク空爆に反対する反戦闘争を断固としてたたかうのでなければならない。
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辺野古の海と陸で実力阻止の闘いが爆発

8・14―16
「弾圧のためのブイ設置を許すな!」
 全学連先頭に連日の激闘


 安倍政権は、八月十四日、ついに反対運動を弾圧するためのブイ設置を開始した。七月初旬からの海と陸での沖縄の労働者・人民の体をはった実力阻止闘争の一大高揚によって、海底ボーリング調査そのものが遅れに遅れていることに危機感と焦りを募らせている米・日両権力者は、対中国の最前線拠点として在沖米軍基地の一大強化を成しとげるために凶暴な牙をむき出しにしたのだ。
 だが、安倍政権・防衛局によるブイ設置の策動にたいして、沖縄の労働者・人民は、「辺野古の海に杭一本うたせない」との燃えたぎる決意をもって、陸続と辺野古現地闘争に決起している。連日キャンプ・シュワブ第一ゲートでは一〇〇人を超える労働者・学生・市民が資材搬入阻止闘争に決起し、日に日にその隊列は膨れあがっている。海では海上保安庁の大弾圧をはねかえし、カヌー隊が英雄的にたたかいぬいている。この怒れる労働者・人民の最先頭において、<反安保>の旗幟鮮明に昼夜をわかたず体をはってたたかいぬいているのが、沖縄県学連と酒井委員長を先頭とする全学連派遣団のたたかう学生たちなのだ。

ブイ設置作業を中断に追い込む
 8月14日


工事資材搬入を阻止するためにゲート前で搬入車輌に肉迫する労・学・市民
(8月14日)
 午前七時。「ブイ設置を断じて許すな!」決意も固く辺野古の浜からブイ設置予定海域にカヌー隊が荒波をのりこえくり出していく。すでに辺野古沖には、全国からかき集められた海保の大型巡視船と高速艇数十隻が海を覆いつくすように配置されている。すぐに海保の高速艇がカヌー隊の進路を阻み「危険だから引き返せ」などと叫びながら弾圧してきた。「ふざけるな! 弾圧粉砕!」県学連・全学連派遣団のたたかう学生たちは、カヌー隊の最先頭で海保の弾圧を一蹴する。
 沖合いのブイ設置予定地点を囲うように陣形を組み、カヌー隊は断固として陣地を死守する。作業船も近づくことすらできない。たたかう学生が操縦する船外機付きのゴムボートも海保の弾圧をかいくぐり、縦横無尽にたたかいぬいている。
 八時過ぎ。「大浦湾側からブイとフロートの設置が開始された!」無線で緊迫した声が伝えられた。絶対にブイをうたせるな! カヌーをこぐ腕に力がみなぎる。カヌー隊は、抗議船と連携しながらこの日のブイ設置阻止闘争を断固として貫徹し、ついに防衛局によるブイ設置作業を中断に追いこんだ。
 このころ、第一ゲート前では、海での闘いと連帯し、ゲート前での座り込み闘争の開始いらい最多の三五〇人の労働者・学生・市民が結集し座り込み闘争をたたかった。午後からの座り込みテントでの集会では、琉球大学学生会会長が「いまこそ安保強化に反対してたたかおう! 米軍のイラク空爆を弾劾し、不屈にたたかうパレスチナ人民と連帯して反戦闘争をたたかおう」と力強く訴え、闘いの方向性を鮮明にさし示した。意気あがる参加者たちは、ゲート前を席巻するデモをさらに敢行した。「抜き打ち工事を許さんぞ! 辺野古新基地反対! パレスチナ人民の虐殺を許すな!」労働者・人民の雄叫びがあたり一帯に響きわたる。その後も労働者・学生・市民はゲートを封鎖するデモ行進を何度もくりかえし、資材搬入阻止の闘いを終日貫徹した。

海保による不当拘束をはね返し奮闘
 8月15日


 前日のカヌー隊の闘いによってブイ設置作業が中断されたことに焦りを募らせた安倍政権は、階級的憎悪をむき出しにして海保を固めなおし、二重三重の弾圧体制を敷いてカヌー隊やゴムボート・抗議船の暴力的排除にのりだしてきた。海上阻止団は、海保による不当拘束をうちくだき、たたかう学生たちを先頭にして文字通り英雄的にブイ設置・ボーリング調査実力阻止の海上抗議闘争の爆発をかちとったのだ。
 午前八時。十数隻のカヌー隊は、大浦湾側と辺野古の浜の二ヵ所から抗議船・ゴムボートとともに海上抗議闘争に決起した。昨日の闘いによって辺野古沖合いのブイ・フロートの設置を阻止しつづけているたたかう学生たちは、闘志をもえたたせ、辺野古の海に漕ぎだした。ブイ設置予定区域に到着するや否や、海保の高速艇が十数隻でカヌー隊を取り囲む。海保の巡視船から「カヌー確保作戦開始」と号令がかかり、高速艇にのった海保の隊員どもがいっせいにカヌー隊におそいかかった。
 「弾圧粉砕!」たたかう学生たちを先頭にしてカヌー隊は怒りの声をたたきつける。許しがたいことに海保は、「制限水域は立ち入り禁止だ」「安全確保!」などと叫びたてながら、次々にカヌー隊を暴力的に拘束し、強制的に浜へと追い返しブイ設置区域からの排除を試みる。だが学生を先頭としたカヌー隊は、海保の大弾圧をはねかえし、再び三度海に漕ぎだしてブイ設置区域に立ち戻り、断固とした実力阻止闘争を敢行する。
 たたかう学生の操縦するゴムボートは、その錬磨された操縦技術によって高速艇の追尾をふりきり、カヌー隊を防衛しながらシュプレヒコールをたたきつける。「あのボートを確保しろ!」焦りにかられた海保は、高速艇を集中させてゴムボートの行く手をさえぎり、ゴムボートに暴力的にのりこんで、操縦していた県学連のたたかう学生を数人がかりで羽交い絞めにする。許しがたいことに海保は、たたかう学生のメガネを破損させ顔面に裂傷を負わせる暴行を加えたのだ。ゴムボートでたたかう全学連派遣団の学生も不当拘束された。「不当拘束許さんぞ!」「辺野古新基地建設阻止!」カヌー隊とゴムボートでたたかう学生・市民は、一丸となってこの大弾圧をはねかえし、海上阻止行動を戦闘的にたたかいぬいたのだ。
 このとき、第一ゲートでは、海保による不当拘束への怒りが大爆発した。「仲間を返せ!」「不当拘束弾劾!」怒りのシュプレヒコールをキャンプ・シュワブとこれを護る県警機動隊に幾度となくたたきつける。「ゲートに座り込め!」一〇〇人を超える労働者・学生・市民が座り込み闘争をただちに開始した。ゲートは完全に封鎖され工事車両は一台たりともはいることができない。集まった労・学・市民の気迫のまえに、県警機動隊はなすすべもない。そのとき、拘束されていたゴムボートの学生たちが解放されたとの一報が、ゲート前で報告された。「ついにやったぞ!」大歓声があがり万雷の拍手が鳴りひびく。海と陸で団結固くブイ設置・ボーリング調査阻止の闘いが燃えあがったのだ。

安倍政権の暴挙に全島から怒りの炎拡がる
 8月16日


キャンプ・シュワブに怒りを叩きつける労・学・市民
(8月16日)
 この日、ネオ・ファシストとしての本性をむき出しにした安倍政権による海保を使ったカヌー隊・ゴムボート・抗議船への強権的な大弾圧とブイ設置強行にたいして、沖縄全県から労働者・人民の怒りが燎原の火のごとく巻き起こった。キャンプ・シュワブ第一ゲート前に、午前八時から続々と労働者・人民が決起した。三五〇人もの結集のもと、座り込み闘争が戦闘的にくりひろげられた。ゲート前を封鎖するデモ行進は、熱気に満ちみちている。琉大学生会と沖国大自治会ののぼりが風に翻り、各労組ののぼりが林立する。「海保の弾圧を許さないぞ!」「辺野古新基地建設反対!」シュプレヒコールが轟きわたる。たたかう学生たちも最先頭で奮闘する。
 たたかう学生の「安保粉砕! 米軍基地撤去!」と大書きされた横幕が闘いの方向性をさし示す。その横には、ひときわ大きな真紅の全学連旗が高だかと掲げられた。「オー! 全学連だ」集まった労働者・市民から共感の声があがった。さらに集会では、ゴムボートを操縦して不当拘束された学生が意気軒高に決意を表明し、あふれんばかりの拍手喝さいに包まれた。カヌー隊の精鋭部隊として奮闘し、さらにゲート前の機材搬入阻止闘争を果敢にたたかいぬいている全学連の学生への圧倒的な共感がひろがっているのだ。
 わが同盟の情宣隊は、沖縄県委員会のビラを参加者にくまなく配布する。「辺野古新基地建設を人民の総力で阻止せよ!」赤字の大見出しが鮮明に目を引き、「安倍政権打倒へ進撃せよ!」のスローガンに、参加者たちはみなうなずきながら次々と受けとっていく。「連合」指導部の抑圧に抗してわが革命的左翼の指導のもとにたたかう革命的・戦闘的労働者と県学連・全学連派遣団のたたかう学生たちの奮闘によって、いま闘いの圧倒的高揚がかちとられているのだ。
沖縄防衛局が浮桟橋を再設置した8月11日、
闘う学生はカヌーに乗りこみ市民と共に海上抗議行動に決起。
海上保安庁の弾圧に抗して奮闘(辺野古沖)
 全国のたたかう労働者・学生諸君! 習近平・中国による対米・対日の軍事的挑戦への危機感に燃える米・日両政府は、十一月県知事選前になんとしても埋め立て工事を既成事実とするために猪突猛進している。海底ボーリング調査を実力で粉砕せよ! 日共翼下の「反安保」なき「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ、辺野古新基地建設阻止闘争を反戦反安保闘争として大爆発させようではないか!





7・28―30
「工事車両を止めるぞ!」
 キャンプシュワブ第一ゲート前 労・学・市民がスクラム


「資材搬入車両阻止!」闘う労・学・市民
(7・29)
「仮設ゲートを撤去せよ!」怒りの声轟く
(7・29、キャンプシュワブ・第1ゲート)
基地ゲート前の国道329号線の中央分離帯に座り込む学生・労働者
(7・28)
 七月七日から開始されたキャンプ・シュワブのゲート前での抗議行動と抗議船・カヌー隊による海上抗議行動は、米日両権力者の「七月中の海底ボーリング調査開始」という当初の目論見を木っ端微塵に打ち砕き、工事のスケジュールをズタズタにしている。この辺野古現地の闘いは沖縄全県の労働者・人民を鼓舞し、いまや怒りの炎は沖縄中に広がっている。わが沖縄県学連と全学連現地派遣団のたたかう学生たちは、怒れる沖縄の労働者・人民と連帯し、その闘いの最先頭で<基地撤去・安保破棄>を掲げて奮闘しているのだ。


以下見出し

県学連・全学連派遣団が闘いを牽引

弾圧に抗して抗議船・カヌー隊が奮闘

<反安保><安倍政権打倒>のうねりを全国へ
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8・1―2
核空母(G・ワシントン)佐世保寄港に反撃
 九共闘が労組員と連帯し現地闘争

 八月一日、二日に全学連九州地方共闘会議のたたかう学生たちは、米海軍原子力空母ジョージ・ワシントンの佐世保寄港阻止の現地闘争に勇躍決起した。抗議船団をくりだした佐世保地区労をはじめとする労働者たちと連帯して、九共闘の学生たちは、一日の陸上迎え撃ち集会と二日の「九州ブロック集会」に参加し、ともに「日米安保粉砕!」「軍事基地撤去!」の声をあげたのだ。
 オバマ政権は七月下旬に、安倍政権とともに米日韓合同演習(朝鮮半島近海)と米日印合同演習(沖縄東方海域など)を中国を包囲するように相次いで実施し、その中核を担ったG・ワシントンを八月一日、佐世保港に寄港させた。米・日両権力者は、東シナ海を臨む佐世保基地を対中国最前線拠点としてうち固めるために原子力空母の準母港として強化しているのだ。
 佐世保基地には米軍の強襲揚陸艦ボノムリシャールが配備され、日本国軍の離島専門部隊=西部方面普通科連隊が佐世保・相浦(あいのうら)駐屯地に配置されている。加えて安倍政権は、佐世保に近い佐賀空港への自衛隊のオスプレイ部隊の配備と米軍普天間基地のオスプレイ部隊の暫定配備の計画をうちだした。佐世保基地を中心にして北部九州を米日統合の強襲揚陸部隊の一大拠点としようとしている。
 こうした日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての本格的強化への怒りに燃えて、全学連九共闘のたたかう学生たちは八月一、二日の連続現地闘争に起ちあがった。
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安倍政権による今日版国定教科書≠フ導入を阻止せよ!

 「領土教育の充実」「自虐史観の一掃」を叫ぶ文部科学大臣・下村配下の文科省は、日本のすべての社会科、歴史・公民教科書を「愛国心」教育を徹底する内実のそれに全面的に改変することに血眼となっている。一月に改定=改悪した中高向け学習指導要領・解説書と教科書検定基準にもとづいて、次期中学教科書の検定(二〇一五年夏採択、二〇一六年四月使用開始)を強行しているだけではない。先に閉幕した国会において、教科書無償措置法改定(四月)と地方教育行政法改定(六月)を相次いで強行し、まさに今、教科書採択の段階でも国家統制を飛躍的に強化する意志をうちかためている。これら一連の反動的「改革」の断行こそは、入口(編集段階)から出口(採択段階)まで、文科相の裁量・権限で教科書の内容を左右しうる制度=今日版の国定教科書制度≠導入するという企みにつらぬかれている。安倍ネオ・ファシスト政権は、現行教科書を天皇を「元首」とした<軍国日本>を支える臣民≠育成するにふさわしい内実の教科書にとって変えることを策謀しているのだ。
 安倍政権・文科省による「愛国心」教育を徹底するための国定教科書づくり≠打ち砕け!

以下見出し

T 尖閣・竹島にかんする政府見解の記述を強制

U 「愛国心」に反する記述があれば「不合格」
――検定基準の大改悪

V 小学社会科教科書全四社が政府見解を記述

「尖閣諸島には領有権問題は存在しない」―横並びで自主規制

日本軍による人民虐殺の実態を隠蔽

W 教科書採択制度の一大改悪

「愛国心」教育の徹底化を許すな!
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〈軍国日本〉に奉仕する国民≠テくりの教育に反対しよう

全教教研集会の創造的実現を!

教育労働者委員会


 「教育のつどい2014」に参加された組合員、労働者、市民の皆さん!
 私たちは今教研集会を、イスラエルによるガザ攻撃やウクライナ内戦の激化という世界的な戦乱の激化と安倍政権の戦争準備への突進という、緊迫した情勢のただなかで迎えている。安倍政権は、「集団的自衛権行使」を合憲化する閣議決定を強行したことにふまえ、中国の軍事挑発への対抗≠あおりたてるのみならず、自衛隊を米軍とともに、東アジアのみならず世界のどこへでも派兵することを公言している。PKO後方支援活動での武力行使の容認しかり、戦乱の危機が高まるペルシャ湾での機雷掃海への参加しかり。そして今、日本国軍をアメリカ軍とともに戦争をやれる軍隊として飛躍させ、日米両軍を一体的に運用するために、リムパックをはじめとした軍事演習をおしすすめているのだ。沖縄においては辺野古への米海兵隊新基地の建設を反対の声をふみにじりつつ強行しようとしている。不屈にたたかう沖縄労働者・人民と連帯して、この本土においてもたたかおうではないか。
 戦争をやる軍事強国日本≠ヨの飛躍をめざして突進している安倍政権は、国家のために進んで命を投げ出す「国民」の育成≠ノ一層の力を注ぎこもうとしている。教育現場には、「愛国心」教育の徹底をはじめとした教育を国家主義的に統制するための攻撃が強化され、教職員は「教え子を戦場に送る」教育の担い手になることが強制される。これらの一大反動攻撃に断固として対決するための拠点を、本教研集会でうち固めようではないか。

以下見出し

安倍政権の戦争準備に抗する論議をつくりだそう

「愛国心」教育の強化・徹底を許すな

「グローバル人材の育成」を看板とした能力主義教育に反対しよう

「憲法と教育の条理に立脚した教育」を対置する本部方針の無力性
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核空母佐世保寄港に反撃 8・1―2
「米空母G・ワシントン佐世保寄港阻止」陸上迎え撃ち¥W会
(8月1日、佐世保市野崎)
九州ブロック集会に結集した学生・労働者
(8月2日、佐世保市松浦公園)
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全学連イラク空爆弾劾に起つ
 8・11米大使館/8・10名古屋領事館
米大使館に怒りの拳
8・11
米大使館(奥の建物)に向け怒りの声をあげる闘う学生
名古屋領事館に抗議
8・10
雨を衝いて決起した東海の闘う学生
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各地で国際反戦集会が高揚
 沖縄/九州 8・3
沖縄集会
海上ブイ設置・海底ボーリング調査強行実力阻止の決意を固める沖縄の労学(那覇)
九州集会
「オスプレイ佐賀空港配備阻止!」 闘う労学が総反撃を宣言
「革命的反戦闘争の更なる高揚を」決意固くシュプレヒコール(福岡市)
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