第2329号(2014年7月28日)の内容

<1面>
辺野古新基地建設を阻止せよ
 <軍国日本>再興を企む安倍ネオファシスト政権を打ち倒せ!

<4〜5面>
労働者に重犠牲を強制する今日版「富国強兵」戦略
 「改訂版日本再興戦略」の反動性

<2面>
「安倍政権打倒!」の炎燃ゆ
 国会を労・学・人民が連日包囲 7・13―15

イスラエルのガザ侵攻弾劾!
 全学連が緊急抗議闘争 7・18

<3面>
オスプレイ飛行訓練阻止!
 全学連が現地闘争に決起
 7・15 厚木基地・キャンプ富士

ボーリング調査阻止に決起 6・28辺野古
<6面>
「基幹業務」を民間企業に委託する東京都足立区
Topics 安倍政権の「福祉の規制緩和」策
博多と金沢の街に安倍政権打倒の声 7・1
<7面>
対米挑戦に突進する習近平中国 〈下〉
<8面>
川内原発再稼働を阻止せよ
 規制委の「基準適合」案弾劾

閣議決定弾劾に連続決起 7・1、3金沢
 「解放」最新号



































  


辺野古新基地建設を阻止せよ

<軍国日本>再興を企む安倍ネオファシスト政権を打ち倒せ!

飛来するオスプレイのどてっ腹に怒りの拳
(7月15日、キャンプ富士)
 イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザにたいして猛空爆をくりかえし、七月十七日からは地上軍大部隊による侵攻を強行している。本格的なガザ攻撃開始いこう二週間で五〇〇名を超えるパレスチナ人民が無差別的に虐殺されたのだ。ネタニヤフ政権の蛮行を満腔の怒りを込めて弾劾せよ! ファタハとハマスの暫定政府によるパレスチナ国家の樹立を阻止せんとしてハマス壊滅作戦に狂奔している狂信的シオニスト権力者を断じて許すな!「仲介役」ヅラをしながらネタニヤフ政権を擁護するオバマ政権弾劾!
 ウクライナ東部においては、マレーシア航空の旅客機(乗員・乗客二九八名)が撃墜される惨事が引き起こされた。アメリカ・オバマ政権は、「親露派支配地域から発射された地対空ミサイルで撃墜された。連中がロシアの支援を受けているからこそ、事件は起きた」と断じ、クリミア併合を既成事実化し・さらに旧ソ連邦支配地域の版図復活≠たくらむロシア・プーチン政権にたいする政治的反転攻勢≠ノでている。EU諸国権力者に「対露制裁の強化」を求めながら。これにたいしてプーチン政権は、「悲劇の政治利用反対」をおしだし凌ごうとしている。ロシア非難を強める米・欧諸国権力者に支えられたウクライナの政府軍と、再び国境付近に一万以上の軍部隊を展開しているロシア権力者に支援され東部のドネツク・ルガンスクを占拠している親露派武装勢力との戦闘が、ますます激化しているのだ。
 ここアジアにおいても、「海洋大国」をめざす中国と米・日との軍事的・政治的角逐が激しさを増し、尖閣諸島や南シナ海の西沙・南沙諸島の領有をめぐる衝突が米・日―中の戦争へと発展しかねない危機が高まっている。
 中国・習近平政権の対米挑戦≠ノ危機意識をみなぎらせているアメリカ帝国主義オバマ政権は、米軍兵力のアジア・太平洋地域への重点配備=米軍再編と日米新軍事同盟を飛躍的に強化する策動をおしすすめている。日本の安倍政権は、このオバマ政権の要求に積極的に応え、かつみずからの<軍国日本>再興の野望を実現するためにも、「集団的自衛権行使」の合憲化をついに閣議決定した。米・日両権力者は日米新軍事同盟を文字通りの対中国攻守同盟として本格強化するために、対中国戦争計画たる新たなガイドライン(「日米防衛協力のための指針」)の策定作業を進めている。そして、アメリカ政府とともに対中国の最前線拠点たる沖縄の辺野古に米海兵隊新基地を建設する策動を急いでいるのだ。
 たたかう労働者・学生諸君!「反安保」を放棄した日共・不破=志位指導部翼下の既成平和運動をのりこえ、この一大攻撃を打ち砕く反戦・反安保・改憲阻止闘争を今こそ全力でたたかおう。第五十二回国際反戦集会に総結集しようではないか。

以下見出し
対中国攻守同盟の本格的構築に突進する米・日両権力者

新ガイドライン策定・集団的自衛権関連法一括改定の策動

 米・日―中・露の政治的・軍事的角逐の激化

日共指導部の沖縄知事選向け集票運動への歪曲を許さず反戦反安保の火柱を!
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労働者・人民に重犠牲を強制する今日版「富国強兵」戦略

 ――「改訂版日本再興戦略」の反動性

 安倍政権は、六月二十四日に、「日本再興戦略 改訂二〇一四」を、「骨太の方針」(「経済財政運営と改革の基本方針」)とともに閣議決定した。この改訂版成長戦略において、この政権は「日本の『稼ぐ力』を取り戻す」と叫びたて、法人税大減税や労働時間規制の緩和=撤廃などの大企業を支援する諸政策を臆面もなく並べたてている。この政権は、「アベノミクス」の看板のもとに、「異次元の金融緩和」(「第一の矢」)を実行することによって円安を誘導し輸出企業を肥え太らせた。そして「機動的な財政政策」(「第二の矢」)と称して大型公共投資を――しかし東日本大震災の被災地は置き去りにしたまま――乱発しゼネコン・素材産業の懐を潤し、かりそめの「景気回復」ムードを演出してきた。だがいまや、円安にもかかわらず貿易収支の赤字は史上最悪にまで拡大し、労働者・人民の生活は消費税増税と輸入品価格の上昇によってさらなる貧窮の底に突き落とされている。「アベノミクス」のカンフル剤によって踊り狂いボロ儲けしたのは、一部の輸出関連や建設関連の産業・企業であり、株式売買の利ざやを稼いだ機関投資家や一握りの富裕層だけであるということが完全に露わとなった。「アベノミクスによる景気回復」の虚構がいよいよ崩れ落ちることを恐怖しつつも、あくまでも消費税税率の一〇パーセントへの再引き上げを強行する腹を固めているのが安倍であり、それゆえにこの政権は、「第三の矢」として位置づけた成長戦略を、より即効性≠フ高い剥きだしの大企業支援策および外資呼び込み策を――しかも企業が溜めこんだ莫大な内部留保の活用を促す方策をも含めて――満載してうちだしたのだ。
 「集団的自衛権行使」の「合憲」解釈の閣議決定を強行しアメリカとともに世界中で戦争をやれる国≠ヨの道を一路突進する安倍政権は、戦争に向けた国家総動員体制をつくりだすために、ネオ産業報国会と化した「連合」の指導部を政労使協議の枠組みに抱きこみつつ、日本型ネオ・ファシズム支配体制の飛躍的強化に突き進んでいる。それと同時に軍事強国化を支える「強い経済」づくりに邁進しているのだ。安倍が全世界に向けて鳴り物入りで宣伝した「世界で一番企業が活躍しやすい国をつくる」という公約、この公約を実現するためにうちだされた改訂版成長戦略こそは、「強い日本」=軍事強国を構築するために、労働者・人民にさらに過酷な犠牲を強制する、まさに今日版の「富国強兵」戦略というべきものにほかならない。

以下、見出し

A 「稼ぐ力」の叫びたて

B 労働諸規制の全面的破壊

C 人民収奪を基礎とする大企業支援

D 「蟻の一穴」としての国家戦略特区

E ネオ・ファシスト流の「企業統治」

F 「強い日本」をつくるための富国強兵戦略
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対米挑戦に突進する習近平中国――激発する国内的矛盾 <下>

T 中華・国益ナショナリズムの外への貫徹
(第二三二八号)

U 深まる内憂≠ノ苛まれる北京官僚
(本 号)
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川内原発の再稼働を阻止せよ

 安倍政権に恫喝された規制委の「基準適合」審査書案の提示弾劾!

 原子力規制委員会は、七月十六日に、九州電力川内原発1、2号機の安全対策≠ェ「新規制基準に適合している」との審査書案を提示した。これは、川内原発の再稼働に事実上の承認判断をくだしたものである。安倍政権と独占資本家どもに尻を叩かれた規制委が、原発反対の圧倒的な世論と運動を無視し・福島第一原発事故被災人民の「全原発廃止」の悲痛な叫びを踏みにじって強行したこの決定を、われわれは満腔の怒りを込めて弾劾する。川内原発の再稼働を絶対に阻止せよ!

以下、見出し

「審査書案」のインチキ性

福島事故の教訓≠無視し被災人民を切り捨て

軍事強国化反対の闘いと同時的・一体的に闘おう
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「集団的自衛権行使の合憲化反対!」「安倍政権打倒!」の炎燃ゆ
国会を労・学・人民が連日包囲 7・13―15
 「閣議決定弾劾!」「戦争立法反対!」「安倍政権を倒せ!」七月十三日から十五日にかけての三日間にわたって、「集団的自衛権行使」を合憲とする閣議決定を強行した安倍ネオ・ファシスト政権への怒りに燃えて、延べ五〇〇〇名の労働者・学生・市民が国会・首相官邸前に結集し、怒りの声を安倍政権に突きつけた。
 この三日間、「『閣議決定』撤回! 閉会中審査でごまかすな! 連続国会行動」がとりくまれた(主催は「解釈で憲法九条を壊すな!実行委員会」および「戦争させない一〇〇〇人委員会」)。安倍政権が国会審議をおこなった≠ニいうアリバイをつくるために設定した「閉会中審査」なるもの(十四日〜十五日)、この欺瞞的儀式に抗議して開催されたこの国会前連続闘争には、自治労・日教組・JR総連などの「連合」に加盟する労組や、自治労連・全教などの「全労連」に加盟する労組の部隊が多く結集した。労働戦線深部で奮闘する革命的・戦闘的労働者の奮闘に支えられて、労組ナショナルセンターの枠を超えての「『集団的自衛権行使』合憲化反対」の労組共同行動が実現されたのだ。そして、早稲田大学・国学院大学などの首都圏の学生および北海道大学や琉球大学などの全国のたたかう学生たちもこの場に結集した。彼らは、「日米新ガイドラインの策定反対!」「日米新軍事同盟の対中攻守同盟としての本格的構築反対!」「日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対!」「安倍政権打倒!」を掲げて、闘いを最先頭において牽引したのである。
 一連の集会において発言した井上をはじめとする日共の議員どもは、安倍政権の閣議決定について、――委員長・志位の七月一日の声明にならって――従来の海外派兵法に記されていた「武力行使をしてはならない」「戦闘地域に行ってはならない」という「歯止め」を外すものだと非難した。かの小泉政権がアメリカのブッシュ政権と日米軍事同盟にもとづいて強行したイラク派兵を「憲法上の歯止め」がかかっていたかのようにみなして美化し、安倍政権にこの「歯止め」をかけることを懇願するという腐敗した姿をさらけだしたのだ。
 わが同盟は、結集した労・学・市民にたいして、「反安保・反ファシズムを放棄する日共中央指導部による闘いの歪曲をのりこえたたかおう」、「戦争準備を急ぐ安倍政権を倒せ!」「反ファシズム統一戦線を構築しよう!」という熱烈な檄を発した。わが同盟の、そして労働戦線深部でたたかう労働者やたたかう学生の奮闘によって、国会・首相官邸は連日、「安倍政権を倒せ!」という人民の怒りで包囲されたのである。
「安倍政権打倒」「オスプレイの厚木・横田への寄航反対!」「イスラエルのガザ地上侵攻を許すな!」を掲げ闘う学生たち
(7月13日、国会前)
「連合」加盟と「全労連」加盟の諸労組が国会前で共同行動
(7月14日)
全国の自治会旗をはためかす学生たちに労働者・市民が共感し呼応
(7・15、国会前)
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イスラエルのガザ侵攻弾劾!
全学連が緊急抗議闘争 7・18
「ネタニヤフ政権のガザ侵攻=ジェノサイドを許すな!」
全学連がイスラエル大使館に抗議
(7・18、東京千代田区)
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オスプレイ飛行訓練阻止! 全学連が現地闘争に決起
 7・15 厚木基地・キャンプ富士
 「オスプレイの全土飛行訓練阻止!」
 闘う学生が緊急現地闘争
 七月十五日、オバマ政権・米軍当局は、普天間基地に配備したオスプレイの神奈川県・厚木基地および静岡県・キャンプ富士への飛行訓練を強行した。首都圏と東海のたたかう学生たちは、オスプレイの飛行訓練を全国へと拡大させるこの攻撃を阻止する闘いに、労働者・市民とともに、厚木とキャンプ富士で同時決起し、オスプレイを断固として迎え撃ったのだ。
労働者・市民と共にオスプレイ飛来を迎え撃つ闘う学生
(7・15、「ふれあいの森・草柳広場」)
抗議文を突きつける全学連東海共闘の学生
(7・15、キャンプ富士)
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ボーリング調査阻止に決起 6・28辺野古
「ボーリング調査断固阻止!」
海と陸で三〇〇名が決起
(6・28、辺野古)
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「集団的自衛権行使の合憲化反対!」
閣議決定弾劾に連続決起 7・1、3金沢
金沢大生が労働者・市民とデモ
(7月3日、金沢市四高記念公園)
金沢大で昼休み緊急抗議行動
(7月1日、金沢大)
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