第2327号(2014年7月14日)の内容

<1面>
戦争準備を急ぐ安倍政権を倒せ
 「集団的自衛権行使」の合憲化反対!
 日米新ガイドライン策定を許すな!
 一切の関連法改定を阻止せよ!

<4〜5面>
軍国主義帝国の終焉の紋章
 5・28オバマ「外交演説」

<2面>
全学連第84回大会の成功をかちとれ
<3面>
「集団的自衛権行使」合憲化を許すな
 6万人が官邸前で激闘 7・1
 金沢大生が勇躍決起 6・20、6・18
 労・学・市民400がデモ 6・23 帯広
 北大生が札幌で情宣 6・20
<6面>
国内拠点の統廃合と労働者の使い捨てを策すトヨタ経営陣
「外国人技能実習制度の拡充」を策す安倍政権
Topics エリート選別教育推進のための学制改編を策す
<7面>
川内原発再稼働反対!
 5500名が「首都大行進」 6・28
 1000名が鹿児島県庁前で抗議 6・13
愛大学生大会で「改憲反対」を決議 6・5
<8面>
万華鏡2014――情勢の断層を読む
 ◆血は争えない
 ◆ヤジ問題の深層
 ◆「犠牲を忍んだ」英霊?
国際短信 アルゼンチン食肉産業労働者の闘い
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号







































  


戦争準備を急ぐ安倍政権を倒せ

「集団的自衛権行使」の合憲化反対!

日米新ガイドライン策定を許すな!

一切の関連法改定を阻止せよ!

閣議決定弾劾! 辺野古新基地建設阻止!

「安倍政権打倒!」6万人民の最先頭で全学連が奮闘
(7月1日、首相官邸前)
 「閣議決定反対」「集団的自衛権反対」を叫ぶ六万もの労働者・学生・人民が早朝から首相官邸・国会に駆けつけ包囲するなかで、七月一日午後五時、安倍晋三を首班とする自公連立政権は「集団的自衛権行使」を合憲とする閣議決定を強行した。この一片の閣議決定をもって、安倍ネオ・ファシスト政権は、日本が日米新軍事同盟にもとづいてアメリカとともに侵略戦争をいつでも・地球上どこでも仕掛けることのできる国家となることを、公然と宣言したのだ。日本国憲法を「戦後レジーム」の象徴とみなし憎悪してきた首相・安倍は、ついに「戦争放棄」「戦力不保持」を謳った第九条を実質的に葬りさったのである。この安倍政権が強行した許しがたい暴挙を、われわれは満腔の怒りをこめて弾劾する。
 同じく七月一日の朝、安倍政権は「辺野古沖の立ち入り禁止水域を大幅に拡大する」ことを閣議決定し、ただちに名護市辺野古において米海兵隊の新基地を建設するための工事に着手した。今月中にも海上でのボーリング調査を強行することを策している。燃えさかる沖縄の労働者・学生・人民の反対闘争にたいする強権的な弾圧をふりおろしながら、日米両権力者は、在沖米軍基地を対中国の最前線拠点たらしめるために、一九七二年の沖縄の施政権返還いらい初めてとなる米軍基地建設の強行に踏みきったのだ。
 この戦後史を画する重大な局面において、わが同盟は、日本のすべての労働者・学生・人民に訴える。「集団的自衛権行使」を合憲とする閣議決定にもとづいて、安倍政権が強行しようとしている侵略戦争遂行のための関連法改定、この一切の策動を木っ端微塵に粉砕するための一大闘争に総決起せよ! 日米新軍事同盟を対中国攻守同盟として本格的に構築するための日米新ガイドライン(「日米防衛協力のための指針」)の改定を断じて許すな! 辺野古への米軍新基地建設を実力で阻止せよ! 戦争準備に突き進む安倍政権の打倒にむかって今こそ進撃せよ!
 六月三十日と七月一日の両日、首相官邸・国会議事堂を、連日深夜まで四万、六万の労働者・学生・人民の怒りのデモが幾重にも包囲した。この労働者・学生の最先頭において、わが革命的左翼は闘いを革命的に領導した。閣議決定の決定的な瞬間に安倍政権への怒りを爆発させた巨万の労働者・学生の最先頭には、深紅の革マル旗が断固として掲げられた。わが同盟が発した「安倍ネオ・ファシスト政権を打ち倒せ」の熱烈な檄は、決起した労働者・学生を鼓舞し闘いは燃えあがっていった。「安倍倒せ」「ファシズム反対」は、労働者・学生の闘いの旗となったのだ。
 「ファシズム反対」「安保粉砕」「安倍政権打倒」――全学連のたたかう学生が拳を突きあげ叫んだシュプレヒコールに、官邸前を埋めつくした巨万の労働者・人民がいっせいに呼応し、怒りのうねりがまきおこった。「平和フォーラム」加盟の諸労組・「全労連」傘下の諸労組の内部でたたかう革命的・戦闘的労働者もまた、下からの闘いを基礎にして首相官邸前に組合員とともに結集し闘いぬいた。まさにこうした革命的左翼の奮闘こそが、「集団的自衛権行使」の合憲化を阻止する官邸前闘争の大爆発をきりひらいたのだ。
 この巨万人民の闘いが戦闘的に高揚しているまっただなかにおいて、ただ日本共産党の不破=志位指導部のみが、「反安保」はおろか「反ファシズム」も掲げることなく、安倍政権に「海外派兵の歯止め」を懇願するという腐敗した姿をさらけだした。
 われわれは、こうした日共指導部の腐敗を満天下に暴きだし弾劾しつつ、「日米新軍事同盟の強化反対」「ファシズム反対」の旗幟を鮮明にして、官邸前闘争の巨大な爆発をきりひらいたのだ。
 すべての諸君! 闘いはこれからだ。安倍政権による「集団的自衛権行使」の合憲化と侵略戦争のための関連諸法の改定、日米新ガイドラインの策定を粉砕するために、労働戦線・学生戦線から総決起しようではないか! <反ファシズム統一戦線>を構築し、もって安倍反動政権を打ち倒せ!

以下、見出し

侵略戦争のための関連諸法の改定に突進する安倍政権

対中国攻守同盟の本格的構築

「アジア新安保観」を掲げた習近平・中国の対抗策

<反安保>を放棄した日共系反対運動をのりこえ闘おう
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軍国主義帝国の終焉の紋章

 レイムダック・オバマの5・28「外交演説」

 「われわれが最高のハンマーを持っているからといって、問題がいつも釘のようなものだとはかぎらない」――アメリカ大統領オバマは、ニューヨーク州ウエストポイントの陸軍士官学校卒業式において、整列した米軍の若きエリート候補生たちを前にして、世界最強の軍事力というハンマーをアメリカひとりで振りおろすのはもう御免だ≠ニいう心情を吐露した(五月二十八日)。米軍の最高司令官として君臨している男が、かの悪名高き<先制攻撃戦略>をブッシュ・ジュニアが二〇〇二年六月に自信たっぷりにうちだしたのと同じ舞台の上で、これからは「軍事力行使の敷居を高くする」と宣言しさえしたのだ。
 ロシア・プーチン政権のクリミア併合や南シナ海において領土と海洋資源を独占せんとする中国・習近平政権の行動を「地域的侵略(リージョナル・アグレッション)」だと断じ、「無視することはできない」と啖呵を切ったそばから、「しかしながら」と継いで「問題が軍事で解決できるわけではない」と自己確認し・軍事的制裁はしないと弱々しく口にする――こういう調子でオバマは、およそ四十五分間の演説のなかで三十回以上も「but」をくりかえして自問自答した。「アメリカのリーダーシップのあり方を示す重要演説」との事前予告がなされセットされたこのウエストポイント「外交演説」は、しかし、大統領じしんの自信喪失がありありとした、きわめて格調の低いものになりおわった。軍国主義帝国アメリカが「世界の警察官」としての力と政治的威信を完全に喪失したことの、オバマじしんによる告白というべきしろものなのである。

(以下、見出し)

T 単独軍事行動の忌避

 中・露の行動を「地域的侵略」と非難

 アフガニスタン・イラク戦争の「代償」へのトラウマ

 同盟国・パートナー国の総動員を画策

 アメリカ経済回復への宿望

U 中・露主敵の「リバランス戦略」の練りあげ

 新たな日米ガイドライン=対中国戦争計画

V 米・日―中・露の新角逐下で高まる世界的大戦勃発の危機
 
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「集団的自衛権行使」合憲化を許すな
閣議決定強行に弾劾の嵐
7・1 六万人民が首相官邸に怒り
闘う学生が「安倍政権打倒」を訴え奮闘
安倍政権による閣議決定の強行に弾劾の嵐をあびせる全学連
(7月1日、首相官邸前)
警察権力の弾圧に抗し「安倍政権打倒!」のシュプレヒコール
(7・1)
「閣議決定を許すな!」万余の人民の最先頭でたたかう首都圏の学生
(7月1日、首相官邸前)
金沢大生が勇躍決起
 香林坊でデモ 6・20
「安保強化反対! ファシズム反対」の声轟く
 労働者・市民三〇〇とともに奮闘 6・18
「戦争する国づくり反対!」
(6月18日、金沢市中央公園)
帯広で労・学・市民400がデモ 6・23
決起した労働者と連帯して闘う帯畜大生
(6・23)
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川内原発再稼働反対の闘いが高揚
五五〇〇の労・学・市民が結集
6・28 「さようなら原発首都大行進」 明治公園
 六月二十八日、東京・明治公園に全国から五五〇〇名の労働者・学生・市民が結集し、「川内原発を再稼働させるな! さようなら原発首都大行進」(首都圏反原発連合、さようなら原発一〇〇〇万人アクション、原発をなくす全国連絡会の共催)が開催された。安倍政権にたいする怒りに燃えた労働者・学生・市民が、梅雨の雨をついて集会・デモに決起した。
一文字ずつの大プラカードが闘いの方向性をさししめす
(6月28日、東京・明治公園)
学生たちの「原発・核開発阻止」の声轟く
(6・28、神宮前交差点)
鹿児島県庁前で抗議の拳
一〇〇〇名の先頭で鹿大生が牽引 6・13
 鹿児島県議会開始日の六月十三日、鹿児島県庁前で「川内原発ストップ再稼働! 県議会『再稼働させない』行動集会」(主催は「ストップ再稼働! 3・11鹿児島集会実行委員会」)が開催された。午前と午後の二段構えでとりくまれたこの集会には、最大で一〇〇〇名超の労働者・学生・市民が全国各地から結集した。鹿児島大学のたたかう学生たちは革命的・戦闘的労働者と連帯して、川内原発の再稼働に猛突進する安倍政権への怒りに燃えてこの集会に参加し、「安倍政権による原発・核開発阻止!」の声を轟かせた。
「再稼働を絶対に阻止するぞ!」決意みなぎる労・学・市民
(6月13日、鹿児島県庁前)
「安倍政権打倒」を掲げて鹿大生が奮闘
(6・13、鹿児島)
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愛大学生大会で「改憲反対」を決議 6・5
愛大学生大会を600名で盛大に実現 6・5
「憲法改悪反対!」の決意を打ち固めた学生大会
(6月5日、愛知大学豊橋校舎)
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