第2325号(2014年6月30日)の内容
<1〜2面>
「集団的自衛権行使」合憲化を阻止せよ!
閣議決定阻止へ! 連日激闘
労働者・人民は今こそ起て!
6・15労働者・学生統一行動 東京
6・12戦争をさせない全国署名提出集会
6・17解釈で憲法をこわすな大集会
6・19―20労学市民が「閣議決定阻止」の声
<3面>
6・15全東海労学統一行動 名古屋
「辺野古新基地建設を許さない!」
沖縄 労・学・市民が連日決起 6・13―14
<4面>
イラク内戦の勃発と中東危機の新転回
<5面>
破綻を露呈した「異次元の金融緩和」政策
<6面>
「学力向上」推進策に狂奔する沖縄県教委
Topics 新成長戦略「日本再興戦略」改訂版
<7面>
西室経営陣による新たなリストラ・合理化攻撃を粉砕せよ!
トヨタ下請け企業の職場からさらに闘いの炎を!
<8面>
万華鏡2014――情勢の断層を読む
◆10年越しの結着
◆「戦略的活用」
◆5対1の交換
・安倍政権の南西諸島軍備増強策
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
「集団的自衛権行使」合憲化阻止! 労働者・人民は今こそ起て! 国会・首相官邸前の連日の激闘をたたかっている労働者・学生・市民諸君! 全国のすべての労働者・学生諸君! 安倍政権・自民党は「集団的自衛権行使」を合憲化する閣議決定を七月初旬に何がなんでも強行するハラを固めている。今が正念場だ。 安倍政権が閣議決定を急いでいるのは、「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の見直し=日米共同の対中国戦争計画をオバマ政権への誓約にもとづき今年年末までに策定するためなのだ。アメリカとともに戦争をやれる国≠ヨと日本国家を一刻も早く飛躍させるためなのだ。 「集団的自衛権行使」の合憲化を絶対に阻止せよ! 閣議決定阻止の闘いに、総力を挙げて決起せよ! <戦争をやれる国>への一挙的飛躍を許すな! 安倍政権と自民党は、対中国の戦争をやれる国家へと、そしてまた中東石油権益を確保するための戦争をやれる国家へと日本国家を飛躍させる意志を、いよいよむきだしにしている。「わが国の存立が脅かされるおそれ」があると首相が判断すればただちに「集団的自衛権」を行使する=戦争にうってでる、という「要件」を自民党副総裁・高村が公明党に提示した(六月十三日)。その翌日には安倍が、石油・食糧を確保するためには戦闘中(のホルムズ海峡など)でも機雷除去を可能とすべきだ≠ニ言いはなった。さらに二十日には、「集団的安全保障にかかわる武力行使」も容認すべきという提案を傲然と示したのだ。 安倍政権・自民党は、七月六日の安倍のオーストラリア訪問までに「集団的自衛権行使」合憲化の閣議決定を強行し、もってアメリカ・オバマ政権と結託しつつ対中国の多国間軍事同盟=アジア・太平洋版NATO≠フ構築を一気に促進することを企んでいるのだ。 こんにち東シナ海においては、自衛隊機と中国軍機とが一触即発の相互挑発をくりかえしている。アメリカ帝国主義がアフガニスタン・イラク侵略戦争の敗北のはてに「世界の警察官」としての力を喪失し歴史的没落を露わにするなかで、習近平の中国は、東シナ海・西太平洋の制海権・制空権をアメリカから奪取する野望をむきだしにしている。クリミア半島をウクライナから強奪しロシア領に併呑したプーチン政権との同盟的結託を強化しながら、アジア・太平洋地域の新秩序形成≠宣言し、現に対米・対日の軍事的威嚇・挑発をくりひろげているのだ。 これに危機感を募らせている安倍政権は、オバマ政権とともに中国封じこめのための多国間軍事同盟構築を急いでいる。七月六日に安倍が訪問するオーストラリア政府とのあいだでは、すでにACSA(物品役務相互提供協定)、GSOMIA(軍事情報保護協定)を締結し、南シナ海やインド洋において合同軍事演習を展開してもいる。まさに実質上の日豪軍事同盟の形成にほかならない。 日共の「武力行使の歯止め」請願運動をのりこえ闘おう! 安倍は五月三十日のシンガポール・アジア安保会議(シャングリラ会合)において傲然と宣言した。国際法を破り公海の自由を脅かす中国に対抗して日本がアジアの平和と秩序を守る≠ニ。「平和を追求する一本の道を、日本は一度としてぶれることなく、何世代にもわたって歩んできた」(同)などと、かつての天皇制ボナパルチズム国家日本のアジア侵略戦争をもアジアの平和のためのもの≠ナあったなどと盗っ人猛だけしく語ってもいる。この男の掲げる「積極的平和主義」とは、まさしく海外派兵=侵略戦争遂行のスローガンいがいのなにものでもないではないか! 今こそすべての労働者・学生は、安倍政権が企む「集団的自衛権行使」合憲化を絶対に阻止するために、総力を挙げてたたかおう。 この決定的なときに代々木共産党の不破=志位指導部は、「反安保」も「反ファシズム」も掲げることなく、国会審議において「戦闘地域には行かない、海外で武力行使はしない」という「歯止め」を外すなと安倍政権に懇願しているにすぎない。政府が示した「集団的自衛権行使の事例」にたいして「個別的自衛権で対応できる」などと対応している日共中央を弾劾せよ! こうした日共指導部翼下の「武力行使の歯止め」請願運動をのりこえ、すべての労働者・学生は「集団的自衛権行使」合憲化阻止闘争に決起せよ! 閣議決定阻止に起て! |
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閣議決定阻止へ! 連日激闘 国会・首相官邸へ戦闘的デモ 6・15労働者・学生統一行動
公明党に「連立解消」という政治的恫喝を加えて屈服させた安倍政権・自民党は、すでに閣議決定の原案を提示した(六月十七日)。対中国の「戦争をやれる国」づくりに突き進む安倍政権は、年末の新ガイドライン策定に間に合わせるために、「集団的自衛権行使」合憲化の閣議決定を、七月初旬になにがなんでも強行しようとしている。 いまや「集団的自衛権行使」の合憲化を阻止する闘いは、決定的な局面を迎えている。「海外での武力行使をしない」という「歯止め」を安倍政権に懇願するものへと闘いをねじ曲げている日共指導部翼下の反対運動をのりこえるかたちで、わが戦闘的・革命的労働者と全学連の学生たちは、「集団的自衛権行使」合憲化の閣議決定阻止の闘いを、「日米新軍事同盟の強化反対!」「日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対!」「米―中・露の核軍事力増強競争反対!」の旗高く、日本の労働者・学生・人民の最先頭でたたかいぬいているのだ。 「安倍政権を打倒するぞ!」 首都中枢へ怒りの進撃 六月十五日、全学連と反戦青年委員会は、国会・首相官邸、アメリカ大使館に向けたデモにうってでた。午後二時三十分に芝公園二十三号地を出発した労学の白ヘル部隊は、「『集団的自衛権行使』合憲化の閣議決定阻止!」と大書した横断幕を先頭に、「日米新軍事同盟の強化反対!」「米―中・露の新たな核軍事力増強競争反対!」などの赤や青のノボリを林立させ、一路、首都中枢へと進撃する。「安保粉砕! 改憲阻止! ファシズム反対! 内閣打倒!」たたかう労学の力強いかけ声が愛宕通りに響きわたった。 米・日―中・露角逐下の戦争勃発の危機を突き破れ! ――総決起集会 三〇〇〇名が国会に抗議 闘う労働者・学生が戦闘的に牽引 6・12戦争をさせない全国署名提出集会
首相官邸・国会に怒りの拳 「『戦争をやれる国』反対」の声轟く 6・17解釈で憲法をこわすな大集会
官邸前で連日抗議闘争 <反安保>の旗高く闘う学生が奮闘 6・19―20 六月十九日、安倍政権・自民党は、「集団的自衛権」のみならず国連決議にもとづく「集団安全保障」についても自衛隊の武力行使を認めると傲然と言い放った。いよいよ<軍事強国化>の野望をむきだしにしたのだ。「集団的自衛権行使」をめぐって公明党を屈服させた安倍政権は、この機に自衛隊の武力行使にかんする一切の制約≠取っ払うかたちで閣議決定に踏みきろうとしているのだ。 まさに「戦争をやれる国」づくりに猛突進する安倍政権にたいして、この日夕刻には、危機感と怒りに燃えた一〇〇〇名の労働者・学生・市民が首相官邸前に結集し、「閣議決定阻止」の声をあげた。 閣議決定阻止へ 怒濤の前進を! これらの闘いをつうじて、わがたたかう労働者・学生たちは、「海外で武力行使をしない」という「歯止め」を守れと安倍政権に懇願するにすぎない日共系の反対運動をのりこえるかたちにおいて、「集団的自衛権行使」合憲化の閣議決定を阻止する闘いの高揚を切り開いた。 日本をアメリカとともに対中国の侵略戦争を遂行しうる軍事強国へと飛躍させることを策している安倍政権は、「集団的自衛権行使」の合憲化や新ガイドラインの策定をつうじて、日米新軍事同盟を対中国(対ロシア)攻守同盟として名実ともに確立・強化しようとしている。同時に安倍政権は、日本版NSCを中核とする行政府が、「集団的自衛権行使」を合憲とする憲法解釈を一方的に決定するというかたちで、日本型ネオ・ファシズム支配体制の一挙的強化をはかっている。秘密保護法によって労働者・人民の目と耳をふさぎつつ、政府に歯向かうものには弾圧の刃をふりおろしながら、日本版NSCを要とする強権的=軍事的支配体制を構築することを企んでいるのが安倍政権なのだ。 だがこのときに日共中央は、「反安保」も「反ファシズム」もまったく口にすることすらなく、政府が示した「事例」にたいしては「個別的自衛権で対処できる」などと応えることによって、「戦争をやれる国家」への飛躍を企む安倍政権の術中にまんまとはまっているのだ。こうした犯罪的な姿をさらけだしている日共・志位指導部を弾劾し、わがたたかう労学は、「集団的自衛権行使」の合憲化阻止の闘いを、日米新軍事同盟の強化反対、日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対の旗を高々と掲げてたたかいぬき、その高揚を切り開いたのだ。 同時にわがたたかう労働者・学生たちは、<米―中・露の核軍事力増強競争反対>の旗高く、米・日―中・露角逐下で高まる戦争勃発の危機を突き破る闘いの橋頭堡を確固として築きあげた。 たたかう労働者・学生たちは、日米新軍事同盟の対中国(対ロシア)攻守同盟としての強化に突き進む米日両権力者を弾劾するとともに、今なお「社会主義」を自称している中国の習近平政権が東シナ海・南シナ海において反人民的な戦争挑発にうってでていることをも徹底的に弾劾した。日共中央が「日本国家の安全保障」という政府が敷いた土俵にみずからはまりこみ、安倍政権による中国の脅威≠フ煽りたてに完全に膝を屈しているなかで、この日共中央の犯罪性を完膚無きまでに暴きだし、わがたたかう労働者・学生は、プロレタリア国際主義に立脚して反戦の闘いを断固として創造した。いまや東アジアやウクライナ、さらにはイラクを焦点として新たな戦争勃発の危機が高まっている。このなかにあって、この危機の根源をなす米・日―中・露それぞれの支配階級(党=国家官僚)の利害の「国益」の名による排他的貫徹=相互衝突、これを突き破る力が労働者階級の国境を越えた団結であることを鮮明にしつつ、全世界人民の最先頭でたたかいぬいているのが、わが戦闘的・革命的労働者・学生たちなのだ。 すべての労働者・学生諸君! 「集団的自衛権行使」合憲化阻止の闘いは、まさに今が正念場だ。「反安保」も「反ファシズム」も放棄した日共系の「武力行使の歯止め」請願運動をのりこえ、「集団的自衛権行使」合憲化の閣議決定を阻止する闘いの大爆発をかちとれ! 日米新軍事同盟の強化反対! 憲法改悪阻止! 日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化を許すな! 米―中・露の核軍事力増強競争に反対せよ! 今こそ反ファシズム統一戦線を結成し、安倍政権打倒に向けて進撃せよ! |
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イラク内戦の勃発と中東危機の新転回 「イラク・シリアのイスラム国」(ISIS)を名のるスンナ派武装勢力が、イラク西北部の主要都市で政府軍を次々に撃破し潰走に追いこみ、この地域一帯を軍事制圧下においた。六月五日からわずか一週間のあいだに生起したこの事態は、強力な軍事組織をもち、スンナ派の宗教的シンボルを掲げるISISがイラクのシーア派主導政権たるマリキ政権にたいして敢行した軍事作戦の奏功にほかならない。しかし根本的には、それは、シーア派住民を優遇し石油利権を独占しスンナ派やクルド民族の住民を差別・抑圧してきたマリキ政権へのスンナ派人民の積年のうらみの爆発以外の何ものでもない。占領米軍を利用してシーア派主導政権を樹立し、米軍と共同でスンナ派武装勢力を掃討し権力を維持してきたこの政権は、まさにこの反人民性のゆえにイラク北部の支配権を完全に喪失したのだ。 だが、シーア派にたいする敵愾心を煽りシーア派の聖地を攻撃する作戦をISISがとっていることのゆえに、シーア派の民兵が聖地防衛の戦闘に続々と結集している。このゆえに両者の戦闘はスンナ派とシーア派との宗派間戦争の様相をも呈している。さらに、ISISの攻撃に乗じたクルド人勢力が北部油田地帯を支配下におさめる動きにでたことによって、いまやイラクは国を三分しての内戦に突入してしまったといわなければならない。 しかも、問題はイラク一国にとどまらない。ISISはサウジアラビア王族などからの資金援助を受けながらシリアにおいて反アサドの武装闘争を展開し、これをつうじてシリア東部の一部油田地帯を支配下においてきたのであるが、今回の軍事作戦の一環としてイラク・シリア国境の検問所の制圧を位置づけ、国境をなきものにしてしまった。シーア派・スンナ派・クルド人の三勢力がイラク・シリア・トルコ・イランにまたがって内戦をくりひろげる構図がつくられようとしている。 他方では、イラク内戦に周辺国の権力者が関与・干渉を強めている。イラン権力者は、マリキ政権を防衛するためにすでに革命防衛隊をイラクに非公然に送りこんでおり、サウジアラビア権力者はこのイランを牽制しようとして、ISISへの資金援助・武器援助をますます強化している。イラク内戦はイランとサウジアラビアとの代理戦争≠フ様相さえ呈しているのである。こうしていまや、東アジアやウクライナにおいて高まる戦争的危機に加えて中東における戦争の危機もかつてないまでに高まっているのだ。 (以下、見出し) ISISの大攻勢――宗派間抗争の激化 スンナ派部族勢力との共闘 「聖地死守」に起つシーア派諸勢力 中東地域における新たな地殻変動 イラク軍事介入を逡巡するオバマ政権 イランとサウジアラビアの代理戦争 アメリカの威信崩落と介入を強めるプーチン・ロシア 宗派的対立を超え<反米・反シオニズム>で団結せよ |
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破綻を露呈した「異次元の金融緩和」政策 アベノミクスの反人民性を暴け <軍国日本>の再興というドス黒い野望をたぎらせて「集団的自衛権行使」合憲化の閣議決定に猛進している安倍ネオ・ファシスト政権は、それと同時にアベノミクス政策によって労働者・勤労人民に重犠牲を強要する攻撃をふりおろしている。「強い経済をとりもどす」を謳い文句としたこの経済政策は、<軍国日本>の経済的基盤を確立することを企むものにほかならない。 アベノミクスの「第一の矢」=「異次元の金融緩和」政策による円安誘導のもとで輸入品価格の高騰がひきおこされ、これにともなうガソリン・灯油や食料品などの生活必需品の高騰によって労働者・人民は困窮にたたきこまれている。そのうえに安倍政権が強行した消費税の八%への引き上げによって、労働者・人民は追い討ちをかけられているのだ。 この消費税大増税による日本経済の景気腰折れ≠恐れている安倍政権は、同時に景気対策として「第二の矢」=「財政出動」の名のもとに、大型公共投資に人民からむしりとった血税をつぎこんでいる。さらに、「日本を企業が世界一活躍しやすい国にする」とうそぶいてきた首相・安倍は、労働者階級が営々たる闘いによってかちとってきた労働時間規制などの諸権利を根こそぎ奪いとる労働法制大改悪を主柱とした「第三の矢」=「成長戦略」の実現に血道をあげているのだ。労働規制の岩盤を砕く≠ニ称して解雇と長時間労働とただ働きの自由化、派遣労働者には生涯ハケン≠強制しようと策している。それとともに労働規制緩和のモデル地区として国家戦略特区の創設にものりだしている。さらに法人税の実効税率を現行の三五%から二〇%台に引き下げる策略をめぐらし、二〇一五年中にもふみだそうと身構えているのだ。 このようにアベノミクスと称する安倍政権の経済諸施策は、労働者・人民にはいっそうの貧窮化を強制しながら、独占資本家どもには利殖の機会拡大をもたらす反人民的正体をいよいよ露わにしている。このアベノミクス諸施策を、われわれは断じて許さず木っ端微塵に打ち砕こうではないか。 本稿では、アベノミクスの「第一の矢」=「異次元の金融緩和」政策に焦点をあてて、その破綻を明らかにするとともに、その反人民性について抉りだしていくことにする。 (以下、見出し) A 円安・株高誘導策の限界露呈 B 国内投資喚起″の破綻 日銀による資金供給≠フ機能不全 国内設備投資需要の停滞・不振 C 未曽有の国家財政危機の深刻化とその反人民的のりきり策 日銀による財政ファイナンス ソブリン危機の胚胎 アベノミクスを粉砕せよ |
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西室経営陣による新たなリストラ・合理化攻撃を粉砕せよ! JP労組本部の全面協力を許さず闘う方針を確立しよう 郵政労働者委員会 すべての郵政労働者はいま、重大な局面にたたされている。西室経営陣は、来春予定の日本郵政の株式上場を前にして、郵政グループを一流企業へと脱皮させるために、今春から「新人事・給与制度」を導入しただけでなく一九八四年の「59・2合理化」以来の一大リストラ・合理化攻撃の斧を振り下ろしている。 安倍反動政権は、「集団的自衛権行使」を合憲化し、日本をアメリカと共に戦争をやれる国≠ヨと飛躍させる画歴史的な大攻撃をかけてきている。 この大攻撃に直面して、JP労組本部は、西室経営陣のリストラ・合理化策にたいしては「新たな郵政づくり」を掲げ、「会社の持続的な成長・発展」こそが「組合員の幸せにつながる」などと虚偽のイデオロギーをふりまき、全面協力を誓っている。そして安倍政権の「集団的自衛権行使」の合憲化にたいしては、貝のごとく口を閉ざしこれを黙認している。いま郵政職場では要員不足や低賃金に組合員の怒りが沸騰している。 すべての郵政労働者の皆さん!「中間大会だから目玉がない」などとほざく本部を弾劾し、リストラ・合理化反対! 安倍政権のネオ・ファシズム的反動攻撃粉砕! のたたかう方針を確立しようではないか! |
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6・15全東海労学統一行動 名古屋 | |
六月十五日午後二時、「安保粉砕! 改憲阻止!」のかけ声も高く、東海のたたかう労働者・学生は名古屋市中心街を席巻するデモにうって出た。「集団的自衛権行使の合憲化阻止! 日米新軍事同盟の強化反対!」と大書きした横断幕を先頭に色とりどりの幟をもつ白ヘルのデモ隊が続く。道行く市民が注目し、耳を傾ける。デモ隊の前方に自民党愛知県連が見えてきた。「ネオ・ファシズム的反動化を粉砕するぞ!」「安倍政権を打倒するぞ!」デモ隊がシュプレヒコールをたたきつける。市民から「がんばれ!」の声が飛ぶ。アメリカとともに戦争のできる軍事強国へ日本を飛躍させるために、一片の閣議決定をもって集団的自衛権の行使を可能とするという安倍政権の攻撃を許してなるものか。たたかう労学は本闘争を最後まで意気高く実現したのだ。この日、愛知県警は安倍政権の意をうけて、許し難いことに、右翼分子を活用して集会を破壊することを策した。たたかう労学はこの策動を軽やかに一蹴して集会・デモを終始戦闘的に貫徹したのである。 | |
「安倍政権打倒」の雄叫びをあげるたたかう労働者・学生 (6月15日、名古屋) |
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「辺野古新基地建設を許さない!」 沖縄 労・学・市民が連日決起 6・13―14 |
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六月十三日、那覇市県民ひろばで「辺野古新基地建設を許さない6・13県民集会」が県議会野党四会派(社民・社大・共産・県民ネット)と沖縄平和運動センター・統一連・平和市民連絡会の共催で開催された。琉大と沖国大のたたかう学生たちは、五〇〇人の労働者・市民の先頭で集会の戦闘的高揚のために奮闘した。 | |
労働者と共に集会をかちとる闘う学生 (6月13日、那覇市県民ひろば) |
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雨の中を戦闘的にデモ (6月13日、那覇市国際通り) |
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翌六月十四日には、ヘリ基地反対協議会主催の集会が名護市のキャンプ・シュワブ第一ゲート前で開催された。集会開始の午前九時を前にして、労働者・市民が続々と結集してくる。琉大・沖国大のたたかう学生たちも合流する。新基地建設阻止の実力闘争が高揚することを恐れる米軍当局はMPや基地警備員を増員し、基地内から集会参加者をビデオ撮影するなど、参加者を威圧している。沖縄県警は公安デカを大量に動員して基地ゲート前を固めるなどの弾圧態勢をとっている。オスプレイ配備阻止の普天間基地ゲート封鎖闘争の悪夢の再来に脅える米日両権力者は、新基地建設には一指も触れさせまいと弾圧の牙をむきだしにしているのだ。断じて許すまじ! | |
キャンプ・シュワブ前で怒りの抗議 (6月14日) |
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