第2316号(2014年4月28日)の内容

<1面>
反戦反安保・改憲阻止の炎を!
 「集団的自衛権行使」合憲化の閣議決定を断固阻止せよ
<4〜5面>
私鉄総連中央・大手労組ダラ幹の超低額妥結弾劾
スト設定を放棄した私鉄総連中央弾劾
UA労働貴族の超低額妥結を許さず14春闘を闘いぬこう
<7面>
出版春闘の戦闘的高揚を!
<6面>
Topics トヨタのインド子会社が労組破壊
関越道ツアーバス事故 地裁判決
 運転士に一切の責任を負わせるな
「お泊まりデイ」―高齢者を喰いもの
<3面>
「減反」=所得補償制度の廃止を企む安倍政権
<原発大国・日本>の再興宣言
◎週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<2面>
「集団的自衛権行使の合憲化反対」
 労・学・市民4000がデモ 4・6大阪
海自艦隊の入港に怒り 4・3那覇港
<8面>
万華鏡2014――情勢の断層を読む
◆ジジイの抜け穴
◆よしこの妄論
◆太子豚の虎退治
◆爆薬探知犬ならぬ…
  「解放」最新号

































  


反戦反安保・改憲阻止の炎を!

 「集団的自衛権行使」合憲化の閣議決定を断固阻止せよ

 まさに今、クリミア併合に続いてウクライナ東部・南部地域への軍事侵攻の機会を虎視眈々とうかがっているプーチンのロシアと、これをなんとか抑えこみ軍事的にも対抗する態勢を整えるのに大童の米・欧諸国政府およびキエフ暫定政権との政治的・軍事的対立がいよいよ激化しつつある。ウクライナ東部国境沿いにおいて戦闘配置についているロシア軍はウクライナ侵攻の態勢をすでに整えている。これに対抗してバルト三国やポーランドなどに急きょ増派された米・NATO同盟軍の戦闘機・地上部隊、さらには黒海・バルト海に急派された海軍艦船は、戦闘態勢に突入した。
 相互に臨戦態勢をとっているロシアとアメリカ主導のNATO同盟諸国とが、今や直接的軍事衝突を惹き起こす危機さえもが高まっている。一九一四年、「サラエボの一発の銃弾」が第一次世界大戦の戦端を開いた。これと同様の事態が惹き起こされかねないのである。
 東アジアにおいても、米・日と中国とが、東シナ海・南シナ海および西太平洋地域の制海権をかけて政治的・軍事的角逐を熾烈にくりひろげている。東アジアにおける覇権の確立を企んで対米対抗的な軍事行動をますますエスカレートさせている習近平の中国の動向に危機意識を募らせている米・日両権力者は、四月二十四日に予定されている「日米首脳会談」において、日米共同の対中国戦争計画たる新ガイドライン(「日米防衛協力のための指針」)の策定作業を急ピッチでおしすすめることを改めて確認しようとしている。オバマ政権からの「役割分担の拡大」要求を渡りに船として一流の軍事強国≠ヨと日本国家をおしあげる野望をたぎらせている安倍ネオ・ファシスト政権は、「集団的自衛権行使容認」の「政府方針」を五月中旬にもうちだし、なんとしても閣議決定をなしとげようと全力で突進しているのだ。
 この反動攻撃にたいして「連合」傘下の単産・単組においてわが革命的・戦闘的労働者および良心的組合員は、「集団的自衛権行使」の合憲化に反対する闘いの炎を燃えあがらせている。だが、こうした闘いを真っ向から抑圧しているのが「連合」古賀指導部なのだ。
 他方、日共の不破=志位指導部は、四月八日に開催された「解釈で憲法九条を壊すな! 大集会」などの大衆運動にとりくんではいる。だが彼らは、この闘いを、「立憲主義を守れの一点での共同」を広げるという方針にもとづき、「集団的自衛権行使」の是非も「改憲」の是非も実質上は不問に付したうえで保守層を自党の票田に囲いこむためのカンパニアに解消しているのだ。
 すべての労働者・学生諸君! いまこそわれわれは、底知れぬ腐敗をあらわにしている日共中央翼下の既成反対運動をのりこえ、安倍ネオ・ファシスト政権による「集団的自衛権行使」合憲化阻止を焦眉の課題とする反戦反安保・改憲阻止の闘いの爆発をかちとろうではないか!

以下、見出し
ウクライナ侵攻を企むロシアと米・欧との角逐の激化

軍事強国への野望を燃やす安倍政権の反動攻撃

日本型ネオ・ファシズム支配体制強化への突進

日共中央の「立憲主義を守れの一点共闘」への歪曲を許さず闘おう!
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私鉄春闘

総連中央・大手諸労組ダラ幹どもによる超低額妥結弾劾!

一、大手私鉄の超低額回答=妥結を許すな

 今回の大手回答の特徴の第一は、「ベア回答」をだしたところが、大手私鉄十三社のうち五社にとどまったということ。そのほかの多くの大手私鉄諸企業の経営者は昨年と同様にベースアップ・ゼロを貫徹し、そのかわりに解決一時金や年間臨時給(一時金)をプラスアルファするという解決方法をとったことである。
 第二は、大手私鉄の一部で「ベア回答」がだされたといっても、その内容は自動車や電機産業の諸労組と同様の・あるいはそれ以下の超低額のものであったということ(電機並みの「ベア回答」は東急のみ)。しかも阪急や名鉄のように組合員全員を対象とするのではなく、経営者どもが「企業業績」の向上に寄与すると判断した中堅層(一般職)や若年層に限定して、賃金の引き上げをおこなうとしていることにある。中高年労働者は賃金引き上げの対象からあらかじめ排除されているのだ。
 第三は、「優秀な人材」を確保するという観点から、新入社員の初任給の引き上げをおこなうとしていること(南海は一〇〇〇円、阪神は二〇〇〇円、阪急、京阪五〇〇円)。
 第四は、非正規雇用労働者の賃上げおよび労働諸条件の改善は、完全に埒外におかれている、ということである。
 このように今春闘の賃上げ回答において大手私鉄独占資本家どものごく一部がベースアップを実施したのだとはいえ、労働者の生活は「アベノミクス」のもとでの生活必需品などの諸物価の高騰、四月からの消費税の引き上げ、各種社会保険料の引き上げなどによって貧窮化のどん底に突き落とされている。今回の回答=妥結内容は、労働者の悲惨な現実をなにひとつ改善するものではない。
 しかもその内実は、「企業業績」の向上に貢献するとみなした労働者のみを対象に、彼らのモチベーションやヤル気を高めることを狙って限定的に引き上げるというものなのだ。総体として私鉄独占資本家どもは、「円安により恩恵を受ける一部輸出産業と内需産業の鉄道会社とは違う」と自動車や電機諸独占体との違いをおしだし、「先行き不透明感」を口実として、安倍政権の「賃上げ」要請にたいして、形ばかりの「賃上げ」で応えるか、さもなければベースアップ・ゼロを貫徹したのだ。こうして私鉄独占資本家どもは、今春闘においても賃金抑制を徹底したのだといわなければならない。

二、私鉄春闘の変質に抗して闘おう
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UA労働貴族の超低額妥結を許さず14春闘を闘いぬこう

 今われわれは、流通業・サービス業・化学繊維などの職場において、UAゼンセンの労働貴族どもによる超低額の妥結をゆるさず果敢に一四春闘をたたかいぬいている。圧倒的多数の労働者が実質賃金を切り下げられている。にもかかわらずUAの労働貴族どもは、雀の涙ほどの「ベア獲得」を誇大に宣伝して、UAゼンセン労働者の闘いを抑えこんでいるのだ。政府・支配階級による「集団的自衛権行使」の合憲化や消費税増税、諸物価の値上げなどの政治的経済的諸課題への取り組みをいっさい放棄して。
 このUA労働貴族による闘いの歪曲を打ち破るために、以下、彼らの春闘中間総括の欺瞞性をあばきだしておく。
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出版春闘の戦闘的高揚を!

 産業新生のための春闘≠ヨの歪曲に抗してたたかおう

 三月十二日の春闘集中回答日に、出版資本家どもは出版労連傘下の各単組にたいして、月例賃金を定昇込みで六〇〇五円引き上げ、一時金を二・一七ヵ月とするほぼ「前年実績」なみの回答(平均)をおこなった。「指標にこだわる」とか「これまでとは違う春闘」とかと呼号していたにもかかわらず、多くの単組指導部は例年通りただちにこの回答を受け入れて妥結した。それどころかリストラ・首切り攻撃が吹き荒れる中小零細企業や人文社会書出版社(大手を含む)の労組には、春闘要求さえ出さないでいるところが多い。このような現実は、出版労連の共産党系指導部の誤った指導と春闘方針に根拠を持っている。
 安倍政権が「経済の好循環を」と「賃上げ」を要請し、独占資本家どもがそれに応えるポーズをとる「賃上げムード」が演出されるなかで、今一四春闘は開始された。同時に、安倍政権が、「集団的自衛権行使」の合憲化や憲法改悪に突進し、さらに独占資本優遇策をくりだしつつ、消費税の引き上げ、社会保障制度の改悪、労働規制緩和=撤廃の策動などの一切の犠牲を労働者人民に転嫁する攻撃がかけられるなかで、出版労働者は一四春闘の勝利のためにたたかっている。
 だがこれら反動攻撃の嵐と賃下げ攻撃や首切り攻撃にいかに対決するかが問われた出版労連臨時大会(二月十三日)において、労連指導部は「出版産業新生は、出版に携わるものとしての責務」という「産業新生」方針とそれにもとづいた賃金闘争方針を提起したにすぎなかった。
 〔この大会では、良心的組合員の奮闘によって「憲法改悪反対ストライキ権」が確立され、「特定秘密保護法廃止特別委員会」の設置が決定された。だが、出版労連の共産党系を中心とする執行部から提案され採択された反改憲闘争の方針そのものは、「出版産業の基盤である平和を守る」というようなものでしかないがゆえに限界が刻印されている。〕
 出版マスコミ戦線の革命的・戦闘的労働者は、労連共産党系指導部による産業新生のための春闘≠ヨの歪曲をのりこえて、二〇一四春闘を最後までたたかいぬこうではないか。

(以下、見出し)
1 出版戦線に荒れ狂う首切り・賃下げ攻撃の嵐

2 良心的出版経営者との共同≠ノ血道をあげる労連指導部

3 大幅一律賃上げ・「圧政と戦争と貧困の強制」反対を掲げ闘おう
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「集団的自衛権行使の合憲化反対」
 労・学・市民4000がデモ 4・6大阪
 
闘う学生が〈反安保〉の旗高く奮闘
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海自艦隊の入港に怒り 4・3那覇港
闘う学生が労働者と連帯し抗議
海自艦に怒りのシュプレヒコールをたたきつける労・学
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