第2309号(2014年3月10日)の内容

<1面>
<3・11三周年>
原発再稼働・改憲を阻止せよ
 軍事強国への飛躍をかけた安倍政権の総攻撃を粉砕せよ
<4〜5面>
驕り高ぶる経団連の『経労委報告』
<7面>
郵政春闘の戦闘的高揚を!
<6面>
Topics 「賃金概念の危機」、実は全労連の危機
東急東横線――追突・脱線事故
「有期雇用契約の無期転換ルール」の改悪を許すな
<3面>
辺野古新基地建設を阻止せよ!
<2面>
「玄海・川内原発再稼働反対!」
 
2200人が佐賀県庁を包囲 2・16
秘密法廃止・改憲反対に起つ 2・15 金沢
<8面>
ロシアのクリミア占領弾劾! 欧・米帝国主義の介入反対!
東・西への国家分裂の危機に揺らぐウクライナ
◆避難指示解除 ◆スマートメーターの導入
週間日誌は6面に掲載
「解放」最新号




























  


<3・11三周年>

原発再稼働・改憲を阻止せよ

軍事強国への飛躍をかけた安倍政権の総攻撃を粉砕せよ

 ■日共系のエネルギー政策転換要求運動をのりこえ闘おう

 ■<反安保>なき「平和外交への転換」請願運動への歪曲を許すな!


 すべての労働者・勤労人民・学生諸君!
 かの<3・11>の東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から三年を迎えようとしている今、安倍政権は、原発再稼働と原発輸出にむけた号砲を打ち鳴らしている。二月二十五日、安倍政権は、原子力発電を「重要なベースロード電源」と位置づけ「原発の再稼働を進める」と明記したエネルギー基本計画の政府案を公表した。
 この「原発推進」を公然と謳ったエネルギー基本計画を、安倍政権は三月中にも閣議決定すると公言してはばからない。まさにそれは、全国で燃えあがっている労働者・学生・人民の原発反対運動を踏みにじり、そしてまた、いまなお原発大事故に苦しむ福島の原発被災民を足蹴にして、原発・核開発に突き進むことの宣言にほかならない。<原発大国・日本>の復活をたくらむ安倍政権の策動を、われわれは絶対に粉砕しなければならない。
 原発・核開発に突き進む安倍政権は、同時に、「集団的自衛権の行使」を合憲化するという一大改憲攻撃にうってでている。日本版NSC(国家安全保障会議)の頂点に君臨する首相・安倍は「最高責任者は私だ」などとほざきながら、議会での審議すらおこなわずに首相・安倍の専断で、歴代首相が誰一人としてなしとげられなかった「集団的自衛権の行使」合憲化を閣議決定でなしとげようとしている。まさにそれは、授権法によって総統となったナチスのヒトラーの手法を真似たネオ・ファシストの策謀にほかならない。
 われわれは、日本国家をアメリカとともに戦争をやれる国≠ノ改造し、中国にたいする戦争準備に労働者・人民を総動員する今日版の国家総動員体制を構築することを狙った安倍政権の一切の策動を、断じて許してはならない。
 いま日本の労働者階級・人民は、決戦のときを迎えている。このときに、わが同盟はすべての労働者・人民・学生に訴える。今こそ、日共系の「エネルギー政策転換」要求運動をのりこえ、原発・核開発阻止闘争の大爆発をかちとれ!「集団的自衛権行使」の合憲化という改憲攻撃を木っ端微塵にうち砕くために、労働戦線・学生戦線から怒りに燃えて総決起せよ!
 全国各地で原発・核開発阻止闘争、改憲阻止闘争、反戦反安保闘争、春闘・アベノミクス粉砕の政治経済闘争などの一切の闘いの大爆発をかちとるとともに、それらの諸闘争を一つに合流させ、極反動の安倍政権を打倒する<反ファシズム統一戦線>を築け!
 わが革共同革マル派は、労働者階級の前衛党たるの矜持にかけて、敵支配階級の猛攻の前に仁王立ちとなり、すべての労働者・学生・人民の最先頭でたたかうであろう。

以下見出し
原発再稼働・核燃料サイクル開発を阻止せよ!

 被災人民の切り捨てを許すな!

「集団的自衛権行使」合憲化阻止の一大闘争を!

安倍ネオ・ファシスト政権打倒にむけて進撃せよ
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「賃上げ」を擬似餌とした生産性向上・人件費削減の策略

 驕り高ぶる経団連の『経労委報告』

 「賃上げ」を声高に要請するネオ・ファシスト安倍政権に独占資本家どもが「検討する」と応じ、自己保身に駆られた「連合」労働貴族が形ばかりの「賃上げ」要求を掲げてみせる。――このような日本労働者階級にとってはまことに屈辱的な事態のなかで、二〇一四年春闘は開始された。
 四月からの消費税増税で「景気の腰折れ」が生じアベノミクス諸政策の破綻が露わになることを恐れた安倍政権は、資本家どもに復興法人税の前倒し廃止と引き替えに「賃上げ」を要請してきた。これにたいしてトヨタや日立など史上空前の利益を上げた一部の独占資本家どもは、「プロビジネス(大企業支援)」を標榜するこの政権を支え・かつみずからの利害に沿う諸施策をさらにひきだすために、官邸の「賃上げ」ムードづくりに呼応している。
 だが、このつくられた「賃上げ」ムードに隠れて、独占資本家どもは労働者にたいしてなにをやっているのか。「グローバル競争に勝ち抜く」と叫びたてつつ生産・事業拠点をこぞって海外に展開している彼らは、その反面で国内の生産・事業拠点の統廃合と無慈悲な人員削減、そして極限的な労働強化を強制しているではないか。独占資本家どもはいま、政府の要請をも逆用しながら、賃上げするためには企業収益=付加価値を増やさなければならない≠ニ叫んで労働者に「生産性向上」への献身を強制し、それと同時に、「人件費コスト」をさらに削減するために、大量の労働者の首を切って捨て、限定正社員制度導入や賃金制度改悪や非正規雇用への切り替えなどを強行しているのだ。しかも、アベノミクスによる「景気回復」なるものに欣喜雀躍している彼らは、他方で政府にたいして賃上げをするからにはその見返りとして法人税減税と解雇自由化などの大企業支援策を惜しみなく実行せよ≠ニ強く迫ってもいる。
 安倍政権の「賃上げ」要請に応えるポーズをとりながら、それを「グローバル企業」としての利益拡大と国内における大リストラを前提とする生産性の向上に徹底的に活用しようとしているのが、どこまでも強欲な日本独占資本家階級なのだ。このような独占資本家どもの二〇一四春闘に際しての「指針」=対策と願望を全面的に開陳したもの。それが、日本経団連の『二〇一四年版経営労働政策委員会報告』にほかならない。
 日本の労働者・人民にさらなる貧窮と労働苦を強いつつ「グローバル企業」として全世界で労働者・民衆を搾取し収奪しつくして暴利をむさぼる――このような独占資本家どもの所業を、われわれは断じて許してはならない。二〇一四春闘を勝利に導くために、独占資本家どものあくどい策略とそれを正当化するイデオロギー的小細工を暴きだすことは、わが革命的左翼の責務にほかならない。

以下見出し
A 「グローバル企業」としての生き残り策

 労働者の貧窮化をおし隠した「業績改善」の謳歌

B 「賃金引き上げ」の欺瞞

C 「役割・貢献度賃金」による人件費の徹底的削減

D 付加価値分配論の虚構

E 「競争力強化」への際限なき支援要請

F 「海外労使紛争」頻発への焦りと「日本的労使関係」移植の企み
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郵政春闘の戦闘的高揚を!

 株式上場にむけた労使協議に解消するJP労組本部を許さず闘おう

以下見出し
1 特別手当の低額妥結弾劾!

 自爆営業≠ニ労働強化の強制

2 JP労組本部の春闘における超低額要求を許すな

 生産性向上のための「人への投資」をお願いする反労働者性

3 大幅一律賃上げ、非正規労働者の待遇の抜本的改善をかちとれ

 郵政労働者の階級的組織化を!
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辺野古新基地建設を阻止せよ!

 既成指導部の<反安保>なき「基地の縮小」請願運動をのりこえ闘おう

 安倍政権は、米海兵隊新基地建設の着工にむけて、いよいよ辺野古沿岸部のボーリング調査を開始しようとしている。安倍は、四月下旬のオバマ来日・日米首脳会談においてアメリカの「十全なパートナー」としての実≠しめすためにも、新基地建設着工のメドをつけることに躍起になっている。この政権は、オバマ政権の強硬な要請に応じ、日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての飛躍的な強化の方向を定めた昨年十月の日米安保協議委員会(「2+2」)の合意にもとづいて、対中国軍事包囲網の最前線拠点を沖縄に確保するために、辺野古新基地建設着工にむけて猛然と突進をはじめたのだ。一月の名護市長選挙で改めて示された名護市民・沖縄人民の「辺野古新基地建設反対」の意志をも傲然とふみにじって。
 全国のたたかう労働者・学生諸君! 安倍政権のこの暴挙を敢然と打ち砕き、辺野古新基地建設にむけたボーリング調査を実力で阻止する闘いにいまこそ総決起せよ! 既成反対運動指導部翼下の「反安保」ぬきの「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ、反戦・反基地・反安保の闘いの奔流を全国から巻き起こそうではないか!

以下見出し
ボーリング調査開始に突進する政府・防衛省

対中国の最前線出撃基地建設に血道をあげる米日両権力者

 <軍国日本>再興の野望をたぎらす安倍政権

 制海権奪取をかけて核軍事力増強にひた走る習近平の中国

 闘いの議会主義的歪曲に抗し奮闘する革命的左翼

<反戦・反安保>の奔流を沖縄から全国へ!
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プーチン・ロシアのウクライナ軍事侵攻・クリミア半島占領弾劾!

欧・米帝国主義の干渉・介入反対!

<東西分裂>の危機を突き破りウクライナ人民解放をめざして決起せよ

 親欧米・反露・反共の諸勢力の野合のもとにウクライナの、新政権が樹立された(二月二十二日)。これにたいしてロシアのプーチン政権は「大統領」ヤヌコビッチをロシアに亡命≠ウせるとともに、「クリミア自治共和国政府からの要請に応えて」という名分をふりかざしてロシア軍の大部隊をクリミア半島の全域およびウクライナの南部・東部の要衝に派兵し制圧した。すでにクリミア半島はロシア軍の軍事占領下におかれている。
 これにたいして、ネオ・ナチ組織をも突き動かしながら親露派政権打倒のクーデタを仕組んだ欧米の帝国主義権力者どもは、ロシアを「国際法違反」と非難するとともにNATO軍を警戒体制に突入させている。かくして、ウクライナをみずからの勢力圏に抱きこむことを企むロシア・プーチン政権の軍事介入と、欧米諸国権力者による干渉・介入によって、いまやウクライナの内戦・国家分裂の危機が、そして新たな戦争勃発の危機が、一挙に高まっているのだ。
 われわれは、ロシア・プーチン政権のウクライナ軍事侵攻を、そして米・欧帝国主義諸国権力者の干渉・介入を弾劾する。われわれはウクライナの労働者階級・人民に呼びかける。いまこそ、西部地域の財閥・資本家の薄汚い利害にもとづいて強行された新政権樹立≠ニロシア軍のクリミア軍事占領とに反対してたたかおう! 支配階級内の親欧米≠ゥ親露≠ゥの選択をめぐる対立に決定されたウクライナの<東西分裂>の危機を突き破り、労働者・勤労人民の団結を打ち固め、ウクライナ人民の解放をめざして闘いをおしすすめよ! われわれは、プロレタリア・インターナショナリズムに立脚して、たたかうウクライナ人民と連帯しつつ、ロシアのウクライナ軍事侵攻と米・欧帝国主義諸国の干渉・介入に反対する闘いを断固としておしすすめる。
 (三月三日)
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東・西への国家分裂の危機に揺らぐウクライナ

 親露$ュ権打倒クーデタの激震

 ウクライナの首都キエフ中央の「独立広場」を占拠し「ヤヌコビッチ大統領は退陣せよ」と数度にわたって一〇万人規模の集会・デモをくりひろげてきたこの国の親欧米派*合勢力。そのデモ隊は、二月十八日以降、街頭行動をいっそう激烈化させ、一部では治安部隊との銃撃戦もがひきおこされた。このデモ隊は、二十二日にはついに大統領府や国会などをも占拠。ヤヌコビッチは親ロシア派≠フ地盤である東部に逃走し、与党「地域党」の国会議員は、ある者は脱党して寝返り、またある者はみずからの地盤である東部・南部地方に逃げさり、国会は親欧米派≠フ諸党が制するものになった。ヤヌコビッチ政権は倒壊した。
 EUの独・仏・ポーランド三ヵ国外相の同席のもとに大統領ヤヌコビッチと親欧米派*党(当時)三党代表との会談が開かれ、両者のあいだで「大統領選挙の前倒し実施」などの合意がなされたのは、その前日の二十一日であった。この会談なるものは、「対話による解決の追求」のポーズをとるため以上でも以下でもなかった。時期を明示できない「選挙前倒し」や「デモ隊の武装解除」などを、広場を占拠している者たちが受けいれるはずがない。このことは、野党三党の指導部も同席した三ヵ国外相も十分に承知していたであろう。
 実際、この「合意」の報告を受けた広場の諸グループは「俺たちはなにも合意していない」「ヤヌコビッチ即時退陣」と叫んで大統領府や国会に向かっての進撃を開始した。会談に出席した野党指導者じしんが、デモ隊のこうした行動に檄をとばしたのだった。他方で、リビフをはじめとする西部諸州の多くの都市で政府諸機関は反政府派に占拠され、これらの地域はすでに親欧米派$ィ力に基本的には制圧されていた。
 欧米諸国権力者にテコ入れされた親欧米派≠フ野合勢力は、極右民族主義集団を突撃隊として活用しつつ、親ロシア≠フ政治姿勢を強めたヤヌコビッチの政権をまさしくクーデタ的手法をもって葬りさったのである。

(以下、見出し)
前面に躍りでた極右民族主義組織

欧米とロシアとのはざまで

クーデタ内閣≠フ発足
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「玄海・川内原発再稼働反対!」
 2200人が佐賀県庁を包囲 2・16
 2・16 さようなら原発! 九州総決起集会
九州各県から決意も固く結集した労・学・市民
(2月16日、佐賀市「どんどんどんの森」)
佐賀県庁を包囲したデモ隊の最先頭で闘う九共闘の学生たち
(2月16日)

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秘密法廃止・改憲反対に起つ 2・15 金沢
 千名の労・学・市民が集会とデモ
「ファシズム反対! 安倍内閣打倒!」を掲げ闘う金大生
(2月15日、金沢市)
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