第2305号(2014年2月10日)の内容

<1面>
原発再稼働・輸出を阻止せよ
 既成指導部の「エネルギー政策転換」要求運動をのりこえ闘おう!
<4面>
首相・内閣官房権限強化のための国家公務員制度改革
「経済の好循環実現を妨げるな」と懇願する「連合」指導部
<5面>
アメリカ経済「活性化」の幻夢
 偽善のオバマ一般教書演説
<2面>
「秘密保護法撤廃!」の声轟く 1・24
 国会包囲の先頭で全学連が奮闘
 3千人が名古屋市街をデモ
<3面>
全国教研を創造的に実現しよう
わが同盟の2014春闘スローガン
<6面>
首長・教育長専制の教育行政システム構築を策す安倍政権
ハウス食品
 契約社員89名を雇い止め
Topics 派遣労働の全面自由化を許すな
<7面>
ハイブリッド車の中国現地生産に踏み切ったトヨタ(下)
<8面>
万華鏡2014――情勢の断層を読む
◆ダボスの舌戦
◆汚職大国≠フ復権
◆年男自供対決
◎『新世紀』最新号(第269号)紹介
週間日誌は7面に掲載
 「解放」最新号



































  


原発再稼働・輸出を阻止せよ

既成指導部の「エネルギー政策転換」要求運動をのりこえ闘おう!

 通常国会冒頭の施政方針演説において首相・安倍は、「積極的平和主義」の名のもとに日米新軍事同盟を強化し日本が国際社会で「よりいっそう積極的な役割を果たす」と宣言した(一月二十四日)。安倍政権は、「集団的自衛権行使」の合憲化や辺野古への米軍新基地建設の推進、憲法改悪のための国民投票法の改定、「道徳の教科化」や教育委員会制度の抜本的改定などを柱とする教育制度改革、さらには消費税大増税・社会保障制度大改悪など、ありとあらゆる反動諸攻撃を労働者・人民の頭上に振りおろしている。首相・安倍は、「集団的自衛権行使」の合憲化や教育制度改革に公明党が難色を示しているなかで、これらの諸政策を公明党ぬきでもおしとおせる議会内多数派の形成を策して、「政策の実現をめざす『責任野党』とは、柔軟かつ真摯に政策協議をおこなう」などとほざいてもいる。まさにそれは、自民・維新・みんなの改憲ファシスト連合の形成を企む策動にほかならない。
 原発再稼働について首相・安倍は、「これまでの(民主党政権下での『二〇三〇年代に原発稼働ゼロ』という)エネルギー戦略をゼロベースで見直し、国民生活と経済活動を支える責任あるエネルギー政策を構築する」と言い放った。安倍政権は、東京都知事選(二月九日投票)において小泉が「即時原発ゼロ」論者に豹変し細川を支援していることに焦り、自・公推薦の舛添をなんとか勝利させるために、口先では「原発依存度は可能な限り低減させる」などと欺瞞的におしだしている。とはいえ安倍政権は、都知事選をのりきり次第ただちに、原発を「基盤となる重要なベース電源」と位置づけた「エネルギー基本計画」を閣議決定することを企んでいるのだ。まさにこの「エネルギー基本計画」の決定こそは、全国で燃えあがる労働者・人民の「再稼働反対」の闘いを傲然と踏みにじり、原発・核開発に猛然と突き進むことの宣言にほかならない。
 東京電力福島第一原発事故からもうすぐ三年になろうとしている今、原発再稼働・原発輸出に突き進む安倍政権にたいして、われわれは階級的憤激に燃えて総決起するのでなければならない。安倍政権による原発再稼働・核燃料サイクル開発・原発輸出を絶対に阻止せよ! 日共系の「エネルギー政策転換」要求運動をのりこえ、原発・核開発阻止闘争の大爆発をかちとろうではないか。原発再稼働阻止闘争や辺野古新基地建設阻止の闘い、秘密保護法制定阻止の闘いを労働者階級の最先頭で領導してきたわが同盟の真価を今こそ発揮し、安倍ネオ・ファシスト政権にたいする一大反撃の闘いにうってでようではないか!

以下見出し
再稼働・核燃料サイクル開発に突き進む安倍政権

軍事強国化と一体の原発・核開発

汚染地域への帰還を押しつける新たな棄民政策

労働者人民の総力で全原発の即時廃棄をかちとれ!
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わが同盟の二〇一四春闘スローガン

いまこそ労働者は団結し大幅一律賃上げをかちとれ! 消費税増税を絶対に許すな!

T 超低額「一%」要求に抑え込む「連合」労働貴族をのりこえたたかおう! 大リストラ・首切り攻撃粉砕!
 ◇「仕事・役割・貢献度」の名による人事・賃金制度の改悪を許すな!
 ◇「グローバル競争」を掲げた諸独占体による国内工場の閉鎖・統廃合を許すな! 広域配転・出向・転籍反対!
 ◇非正規雇用労働者の労働条件の抜本的改善をかちとれ!
 ◇公務員労働者の大量人員削減・賃金切り下げ反対!


「賃上げの追い風」にすがる「全労連」指導部をのりこえたたかおう!

U 労働諸法制の大改悪を許すな! 労働者・人民に貧窮化を強いる「アベノミクス」粉砕!
 ◇派遣労働の全面的自由化を狙った労働者派遣法改悪反対!
 タダ働き残業≠フ強制と解雇自由化を狙う労働法制改悪を許すな!
 ◇弱者切り捨ての社会保障制度大改悪を許すな!

V 「集団的自衛権行使」の合憲化反対!
日米新軍事同盟の強化反対!
 ◇辺野古新基地建設阻止! 安保破棄めざしてたたかおう!
 ◇原発再稼働阻止!

W 日本型ネオ・ファシズム支配体制の飛躍的強化を許すな!
 ◇憲法改悪阻止! 秘密保護法撤廃! 教育のネオ・ファシズム的再編反対! 労働組合の破壊を許すな!
 ◇「政労使会議」に搦めとられた「連合」指導部弾劾! いまこそ「連合」の脱構築を!

反ファシズムの統一戦線を構築しよう! <軍国日本>再興をたくらむ安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ!

圧政と貧困強制に抗してたたかう全世界の労働者人民と団結して闘おう!
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最新号紹介

新世紀
The Communist
第269号

2014年3月

安倍政権打倒へ戦列を固めよ
 
日本型ネオ・ファシズム支配体制強化をうち砕く闘いの武器

 「今こそ反ファシズム統一戦線を」――このメイン・スローガンを掲げた『新世紀』最新号をたたかう仲間に贈る。今号を活用し、高揚する反対運動をふみにじって安倍政権がしかけてきている反動諸攻撃を総力で打ち砕く今春の闘いに、勇躍決起しようではないか。
◆巻頭論文「安倍政権打倒へ進撃せよ」(無署名)は、日本の軍事強国化とネオ・ファシズム支配体制の強化にいかに反撃すべきかを提起したわが同盟の基本方針だ。昨年末に閣議決定した「国家安全保障戦略」と新「防衛計画の大綱」、ここに明示された新たな国家戦略は、アメリカとともに対中国戦争を遂行しうる国家へと日本を雄飛させるためのものである。このことを、論文は、東アジアにおいて切迫している米・日―中の一触即発の危機とともに明らかにし、対中侵略戦争準備に突進している安倍政権を労働者・人民・学生の実力で打倒せよ、と呼びかけている。論文は最後に、わが同盟の前衛党としての一大飛躍をかちとろう、と力強く訴える。
 「日米安保同盟強化・改憲攻撃を打ち砕け」(中央学生組織委員会)は、安倍政権打倒にむけて学生戦線から総決起する決意表明である。秘密保護法制定を強行した安倍政権は、沖縄県知事・仲井真に辺野古新基地建設のための埋め立てを承認させ、靖国神社に傲然と参拝した。この嵩にかかった攻撃にたいする総反撃の檄だ。昨年わが同盟が切り拓いた闘いの地平にふまえ、本稿は、日共中央の<反ファシズム>なき「統一戦線」政策の反階級性を突きだし、反ファシズム統一戦線を構築せよ、と呼びかけている。
 「日本型ネオ・ファシズム体制強化粉砕――わが同盟の責務」(柳葉真弘)は、現にいまかけられている安倍政権の攻撃が日本型ネオ・ファシズム支配体制を飛躍的に強化する画歴史的な一大攻撃にほかならないことを明らかにし、前衛党の責務としてこの攻撃を打ち砕くことを宣言している。日米新軍事同盟を基礎とした軍事強国化と強権的=軍事的支配強化の策動、国家総動員体制構築の企み、<鉄の六角錐>の修復・強化、労働者・人民への犠牲転嫁による経済再建策――、これらすべての側面にわたって、論文は、構造的に明らかにしている。論文はまた、闘いの武器を鍛えるために、一九八〇年の鈴木喜一$ュ権以来の日本国家の日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化についても理論的に総括している。
 「秘密保護法制定阻止! 安倍政権打倒! 巨万の人民が国会を包囲」は、わが同盟と全学連の奮闘によって安倍政権打倒に向けて闘いの新たな地平を切り拓いた昨年十二月二日〜六日、十一月二十六日の闘いの臨場感あふれる報告である。

破滅へ突進する習近平中国

◆天安門前の広場にウイグル族の三名が車を突入させみずから火を放った。各地で労働者・農民・住民の抗議行動が激発。官僚の汚職のすさまじい横行……。「中国ネオ・スターリン主義 破滅への突進」(水木章子)は、このような国内動乱のただなかで開催された中共十八期三中全会に焦点をあわせた論文だ。ここで提示された政策は、「競争市場」物神崇拝をますます昂じさせた資本主義促進策でしかない。しかも、官僚の腐敗を防ぎ人民の反抗を抑えこむために呼号されている「整風・整党」なるものも、習近平の党の没イデオロギーを自己暴露する茶番でしかない。これらは、ネオ・スターリン主義国家中国をその内側から崩壊に導くもの以外の何ものでもない、と論文は突きだしている。
◆「安全性無視・労働者使い捨ての福島原発4号機核燃料取り出し作業」(栗本誠也)は、開始されたこの作業があまりにも安全軽視であり危険な作業を労働者に強いるものであることを技術学的にも明らかにし、これを政府にテコ入れされた東電経営陣が強行していることを弾劾している。
 「社会保険制度の大改悪に奔走する安倍政権」(植畑稔)と「海外進出と国内事業再編に生き残りをかける造船諸独占体」(権現崎悟)の二論文は、政府・独占資本の攻撃を怒りをこめて暴きだしている。
◆「<米・ソ核実験反対闘争>の教訓は何か」(土門肇)と「『テメエ』が新たな党を一から創らねばならない」(吉川文夫)は、昨年の12・8政治集会において、わが反スターリン主義運動の創生期からの闘いを先頭で担ってきた古参同志が、あふれる闘志をもっておこなった講演とアピールである。
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「秘密保護法撤廃!」の声轟く 1・24
 国会包囲の先頭で全学連が奮闘
横断幕を共に持って国会を包囲
(1月24日)
闘う学生のシュプレヒコールに労働者・市民も唱和
(1月24日、永田町)

3千人が名古屋市街をデモ
闘う学生の「ファシズム反対」の呼びかけに圧倒的な共感
(1月24日、名古屋市)
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