第2304号(2014年2月3日)の内容
<1面>
集団的自衛権行使の合憲化阻止!
安倍ネオ・ファシスト政権打倒の階級的戦列を構築せよ!
<4面>
「階級闘争否定」論の迷妄 小熊英二批判
<5面>
党中央への批判が渦巻いた日共第26回党大会
<2面>
辺野古新基地建設阻止の炎 沖縄
1・7県庁前/12・15名護市
<3面>
万華鏡2014
◆「濃縮・再処理できる」
◆公安警察の焼け太り
アベノミクスの化けの皮
<6面>
Topics ベースアップ否定に腐心する経団連『経労委報告』
ツタヤに運営委託した武雄市図書館の実態(佐賀県)
<7面>
ハイブリッド車の中国現地生産に踏み切ったトヨタ
<8面>
『実践と場所』を読んで
◎戦没画学生の声を聴く
週間日誌は3面に掲載
「解放」最新号
集団的自衛権行使の合憲化阻止! 安倍ネオ・ファシスト政権打倒の階級的戦列を構築せよ!
同時に安倍は、「積極的平和主義」の名のもとに、日本国軍を米日統合軍≠フ一翼を担う侵略軍として飛躍的に強化することを策して、今国会中にも「集団的自衛権行使」を「合憲」とする憲法解釈を政府公式見解としてうちだす構えをおしだしている。 このネオ・ファシスト政権の反動総攻撃にたいして、いまこそ、すべてのたたかう労働者・学生は、断固たる反撃の闘いに決起しなければならない。辺野古新基地建設阻止・「集団的自衛権行使」の合憲化反対・秘密保護法撤廃を焦眉の課題とする反戦反安保・憲法改悪阻止闘争の一大高揚をかちとるために奮闘しようではないか! 以下見出し 辺野古新基地建設にむけた強行突破策を粉砕せよ 「積極的平和主義」の名による〈軍国日本〉再興への突進 〈反安保〉を放棄した日共系平和運動をのりこえ闘おう 反戦反安保・改憲阻止闘争の巨大な奔流を創造せよ |
||
Top |
社会運動観察者が垂れ流す「階級闘争否定」論の迷妄 小熊英二『社会を変えるには』の批判 「『脱原発』はすでに実現した」!? 今日の日本では「労働者階級が資本家と闘うというのは、もう成りたたない」「『労働者』と『資本家』といった対立図式も成りたたない」、「〔日本では〕一九七〇年にマルクス主義というメガ理論は失墜し……〔甘っちょろい『サヨク』をのぞく〕左翼はほぼ絶滅した」。このような見解を論壇において、そしてまた原発反対運動のなかで饒舌に流布しているのが小熊英二である。彼は<3・11>東京電力福島原発事故いこうの原発反対運動において、一部の活動家から社会運動の理論家として尊敬され、彼の運動論が活動家たちに一定の影響を与えていると思われる。 後で詳しく紹介するが、小熊英二の運動論は、戦後日本の大衆運動がどのように栄枯盛衰・毀誉褒貶を経てきたのかの「研究」――実のところは結果解釈――によって基礎づけられているといえる。社会運動史の「研究」をつうじて小熊は、大衆運動はどうすると盛り上がり・どうすると失敗するのかのノウハウを発見したと思いこんでいるようである。彼の運動論を原発反対の運動に適用すると、次のような「べからず集」が導きだされてくる。 @前衛党とその指導下の団体を主体とする運動、これは一九六〇年代に衰退した。こんにちの運動は自由で多様な個人が主体であって前衛党の指導下の団体≠ヘ参加するべからず。 A「サヨクのワンセット」は持ちこむべからず。一九七〇年の「華青闘」告発や「ウーマンリブ」運動いらい「サヨク」は反抑圧・反差別の運動にとりくみ、そうした問題をあらゆる運動に持ちこみ「ワンセット」で反対しない者を非難した。「サヨクのワンセット」の押しつけは嫌われている。ある特定のテーマの運動に他のテーマを持ちこむべからず。 B穏健派と過激派との反目・分裂がつねに大衆運動の衰退期にあらわれた。したがって運動内部での批判はやるべからず。 われわれは直ちに言わなければならない。このような「べからず集」にもとづいて原発反対運動を「シングルイシュー」の運動に枠付けするという傾向は、昨年末の秘密保護法制定阻止の闘いのなかで、すでに実質的にのりこえられたのだ、ということを。このような「べからず集」をふりまわすことは、反対運動の質を高め・運動の担い手たちを強化する努力にたいする妨害・敵対でしかないのだ、と。そもそも安倍政権・自民党が民主党政権の「二〇三〇年代に原発稼働ゼロ」目標の否定を公言し原発再稼働に突進しているときに、これを本当に阻止するためには何をなすべきかを考えないものだけが、このような「べからず集」をふりまわすのだということを。 小熊英二は昨年九月に出版された本のなかで、「日本において『脱原発』はすでに実現した」「大局的にいえば、もはや『勝負あった』というべき」と、「脱原発」勝利宣言を発している。原発再稼働を呼号するだけでなく・日本核武装化をも密かに狙う安倍・自民党が参院選挙に勝利し、「原子力村」が息を吹き返しているときに、である。 なんたる客観主義。なんたる危機感の無さか。要するに社会運動研究者たる小熊にとっては、本当に原発・核開発を阻止できるかどうかは、実は二義的なことなのである。自由で多様な個人の運動≠ニ彼が評価するところの<3・11>以後の原発反対運動に巨万の人民が決起したことじたいが、小熊にとっては手放しで美化すべき歴史的事態なのだからである。 確かに、東電福島原発事故が露わにした政府・電力資本の犯罪に憤激するとともに政府・マスコミに騙されてきた自分じしんへの否定感をもバネにして、これまで反対運動とかデモとかに無縁であった人々を含む広範な労働者・人民が原発反対の運動に起ちあがったことは、実に画期的な事態である。しかし問題は、この人々の決起を外側から手放しで賛美して歴史的意義≠フ解釈を付与することではない。なによりも、安倍自民党政権と電力資本による原発再稼働や原発輸出の策動を阻止するために、運動をヨリ強くすることが必要なのであり、起ちあがった人民の決起のバネを持続させ強化することが何よりも必要なのである。そしてそのためには、起ちあがった人々に、憲法改悪などの安倍政権の極反動攻撃にも対決するべきことを促したり、エネルギー政策の転換を政府にお願いする運動の限界についての自覚を促すことが絶対に不可欠なのである。 決起した人民は、日々の疎外労働によって心身ともに疲れ果て(労働者の場合)、テレビやインターネットをつうじて流される虚偽のイデオロギーにさらされている。彼らのバネを強化し・彼らを社会変革の主体へと高めなければ、彼らはふたたび社会問題や政治問題への関心を薄れさせて日常性に埋没するか、小泉のごときペテン師にからめとられかねないのだからである。 では、このような「べからず集」の背後にある小熊英二の運動論とはどのようなものであり、その問題性はどこにあるのか。それを検討するために、この種の書物としては異例の売り上げを示したといわれている『社会を変えるには』(講談社現代新書)を検討することにしよう。 以下見出し ギデンズ式「ポスト・モダン」論のあてはめ解釈 労働者階級の闘いへの嫌悪にもとづく謬論 思想問題の欠如した「社会運動史」 「運動の観察者」よ、さらば |
Top |
党中央への批判が渦巻いた日共第二十六回党大会 一月十五〜十八日に開催された日本共産党第二十六回大会、その「結語」において委員長・志位和夫は誇らしげに言った――「全党討議で出された疑問・意見にかみあって、決議案の内容をさらに突っ込んで解明したことに、強い歓迎の声が寄せられています。……ここにはわが党ならではの双方向での認識の発展の民主的プロセスがあり、民主集中制という組織原則の生命力の発揮がある」と。なんとしらじらしい自画自賛であることか。この言辞を、多くの日共党員たちは苦々しく、いや憤って聞いたにちがいない。「全党討議」で噴出した党大会決議案にたいする疑問・批判のほとんどを無視し封殺したのが党中央・不破=志位指導部なのだからだ。 本稿では、党大会決議案にたいしていかなる批判が日共党内で噴きあがったのかを明らかにする。わが同盟のイデオロギー的=組織的闘いをつうじて日共党内につくりだしてきた党中央にたいする党員たちの反逆の一端が、ここに如実にしめされているのである。 以下見出し 1 「中国=社会主義をめざす国」規定への反発の噴出 2 原発政策のなしくずし的転換にたいする批判 3 「保守の人々」との「連合」をめぐる「左」右の反発 日共を革命的に解体するイデオロギー闘争を! |
Top |
辺野古新基地建設阻止の炎 沖縄 1・7県庁前/12・15名護市 |
|
一月七日、那覇市・県庁前の県民ひろばで、「基地の県内移設に反対する県民会議」主催の「仲井真知事の埋め立て承認糾弾! 辺野古新基地建設を許さない集会」が開催された。 |
|
沖縄県庁を揺るがすシュプレヒコールが轟く (1月7日、那覇市・県民ひろば) |
|
琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは、昨一三年十二月十五日、名護市街地において「辺野古新基地NO! 12・15学生マーチ in 名護」にたちあがった。 |
|
「新基地建設阻止! 安倍政権打倒」を掲げデモ (13年12月15日) |
|
Top |