第2299号(2013年12月23日)の内容

<1面>
革共同政治集会を盛大に実現 12・8
 労働者・学生一五〇〇名が結集
 安倍政権打倒の戦闘態勢築く
<2〜3面>
全国各地で安倍政権打倒! の声轟く
 ――11・30〜12・7――
 北海道/北陸/東海/関西/九州/沖縄

<4面>
JR北海道
「事故防止」に名を借りた労務管理の強化を許すな
<5面>
「アベさまのNHK」
世界最大の農業保護国アメリカ
イラン核合意に苛だつシオニスト
<6面>
「労働法制の大改悪を許すな!」
 労働者2千名余が決起 12・13 日比谷
日共の「ブラック企業規制法案」批判
Topics 解雇と長時間労働強制の自由化
<7面>
高レベル核廃棄物処分場建設阻止!
 労・農・学800名が幌延現地闘争 11・23
◆幌延に最終処分場≠フ決定を策す政府
◆経産省の新エネルギー基本計画案
国学院大学第131回若木祭 11・2〜4
第53回鹿大祭 11・14〜18
<8面>
2013年 掲載主要論文・記事一覧
週間日誌は6面に掲載
すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える
   「解放」最新号




































  


革共同政治集会を盛大に実現 12・8

労働者・学生一五〇〇名が結集

安倍政権打倒の戦闘態勢築く

わが同盟組織建設の飛躍を! あふれる闘志
(12月8日、東京・浅草公会堂)
 十二月八日、わが同盟は首都・東京(浅草公会堂)において革共同政治集会を労働者・学生一五〇〇名の結集のもとに圧倒的に実現した。この政治集会をわれわれは、反人民性をむきだしにした安倍政権を打倒する新たな闘いを開始する総決起集会として実現した。
 一年前の安倍ネオ・ファシスト政権発足と同時に、わが同盟は前衛党としての矜恃にかけて、反ファシズム統一戦線の構築を呼びかけた。以来われわれは文字通り仁王立ちになってネオ・ファシズム反動総攻撃をうち砕くために奮闘してきた。もって革マル派結成五〇周年の二〇一三年をしめくくる本政治集会を、われわれは日本階級闘争を領導してきた地平にたち安倍政権にたいする総反撃のための戦闘態勢をうち固める場として実現したのである。同時にまた、われわれは、基調報告をはじめとする全報告・発言をわがものとし、わが同盟組織建設の一大飛躍をなしとげるための思想的=組織的拠点をがっちりとうち固めたのである。

(以下、見出し)
秘密保護法制定阻止! 五日間の激闘の熱気みなぎる

反動総攻撃を打ち破る戦線を構築せよ ――基調報告

同志吉川文夫から感動のメッセージ

米・ソ核実験反対闘争の意味と意義 ――同志土門が特別報告

労働者代表・全学連委員長が意気軒高に決意表明
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JR北海道

安倍政権の強圧に屈した経営陣による「事故防止」に名を借りた労務管理の強化を許すな

貨物脱線事故を誘発した「レール異常二六七ヵ所」とその放置

安全運行管理の放棄――鉄道営業赤字に喘ぐJR北海道

「構造的赤字要因」の抱えこみ

「副業優先、利益第一」主義への転落

「レール異常」放置の根拠――労働組織の劣化

歴代自民党政権による負担強制と犠牲転嫁

職場・生産点から運転保安の闘いをさらに構築しよう
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「アベさまのNHK」

今日版大本営放送局創出のドス黒い企みを許すな!

 もともと安倍はNHKにたいする不信感で凝り固まっている。二〇〇一年、従軍慰安婦問題をとりあげた番組をNHKが製作したことをつかんだ安倍(当時官房副長官)は公共放送が自虐史観をひろめるのはけしからん≠ニいきりたち、「公正中立な立場で放送しろ」とNHK幹部を恫喝。放送される前に番組の内容を強引に変更させた。首相に再びなりあがった安倍はいま、反対運動をおさえこみ・「世論」を安倍政権を賛美する方向に誘導するために、現政権をヨイショする番組だけを放送する翼賛放送局へと今度こそNHKをつくりかえる腹をかためているにちがいない。
 今秋以降、安倍政権は、松本をNHK会長からひきずりおろすために葛西とつるんで圧力を強めた。そもそも民主党政権下において、NHKにテコ入れすることを狙った葛西によって会長にすえられたのが、葛西の子飼いである松本(JR東海前社長)であった。ところが「ミイラとりがミイラになった。松本は日放労が支配するNHKにとりこまれた」と逆上した葛西=安倍は、安倍自民党政権の成立を機に国営放送≠ヨの圧力を一気に強めた。彼らは、会長選任の権限をもつNHK経営委員会に新たに四人を任命(十一月八日)。十二人中の九人の賛成がなければ会長を選出することができない経営委員会のうちの四人をおさえ、「松本続投」を阻む体制をつくった。総裁選で安倍の応援をかってでた右翼「哲学」者の長谷川美千子。安倍の元家庭教師であり安倍を支援する経済人の会「四季の会」会員のJT顧問・本田勝彦。「他国が攻めてきたら、九条教信者を前線に送る」などというファシスト的言辞をふりまいて安倍と意気投合≠オたと吹聴する小説家・百田尚樹。そして葛西が設立を推進した海陽中等教育学校の校長である中島尚正。そろいもそろって安倍と近しい「お友だち」であり、国家主義的イデオロギーを吹聴する連中である。安倍は強引にNHK経営体制の換骨奪胎をはかったのである。そのうえで安倍は、次期会長に「お友だち」の一人・三井物産出身の籾井(もみい)をすえることを策している(『読売新聞』十二月十三日付)。

露骨な圧力! 秘密保護法反対運動を報道せず

 すべての諸君、注意せよ! 特定秘密保護法案が参院本会議で可決される直前、まさに闘争の白熱点において、NHKはこの反動法の制定に反対する労働者・市民の大衆的流動を報道することなく、「ゆるキャラサミット」などのニュースを長々と放送した。安倍政権の強圧のもとで、NHK経営陣は現場の製作者に指示して政府の意に沿う番組づくりに走りはじめたのだ。
 国家権力が、任意の情報を「特定秘密」に指定し、この「秘密」の漏洩にかかわったとみなした報道関係者にたいしては、逮捕し重罰を科すことを可能とする特定秘密保護法の成立。いま安倍政権はこの悪法をふりかざしてNHKをはじめすべての報道関係者を脅迫し屈服させようとしている。日本帝国主義をアメリカとともに戦争を遂行しうる軍事強国として飛躍させるために、政府に批判的なあらゆる報道を根絶やしにし、戦争にむけて労働者・人民を総動員していくことを狙って、NHKを今日版大本営発表を担う放送局へと変質させるための攻撃をかけてきているのである。「みなさまのNHK」ならぬ「アベさまのNHK」! 断じてゆるすまじ。
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すべてのたたかう仲間に
年末一時金の三割カンパを訴える


日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 安倍政権は労働者・人民・学生の反対の声を踏みにじって、日本版NSC設置法と秘密保護法の制定を強行した。彼らは、「海洋強国」を目指す中国にたいする危機感と敵愾心にかられて、日本国家をアメリカとともに戦争をやれる国≠ヨと飛躍させるために、この反動二法の制定に狂奔したのだ。まさにそれは、より強化したネオ・ファシズム支配体制のもとに労働者・人民を組みしく極反動攻撃にほかならない。
 また安倍政権は、産業競争力強化法や国家戦略特区法の制定をも強行した。これらはみな、独占資本に利殖の機会を増やし、労働者に無権利と貧困を強制するものなのだ。
 独占資本優遇を基調とするアベノミクスに支えられた独占資本家ども(その一部)は、「業績回復」や「史上最高益」を誇り、来春闘でのわずかばかりの「賃上げ」を提唱してみせている。だが、そもそも「業績回復」じたい、電機諸独占体をはじめとした大量首切りによるものではないか。このことに口をぬぐって「賃上げもある」などというのは、盗っ人猛々しいではないか。
 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 暗黒支配の強制への危機感をもって、巨万の労働者・人民がNSC設置法・秘密保護法の制定に反対して起ちあがった。だが「連合」指導部は「慎重審議」を唱えるだけで、反動法案に反対する組合員を抑圧したのだ。日共・不破=志位指導部は、「海外での戦争をする国づくり反対」を掲げているけれども、それは、「日本防衛のためでない」から反対というしろものにすぎない。われわれは、「反安保」を投げ捨てている既成反対運動指導部の闘争抑圧・歪曲を許さず、秘密保護法の廃棄・粉砕をかちとろう。安倍政権の極反動攻撃を粉砕しよう。
 革マル派結成五〇年のこんにち、同志黒田の理論的・実践的追求のいっさいをうけつぎ、わが反スターリン主義運動の戦列を拡大・強化するために、全力を傾注しようではないか! われわれにとって今なお重要なことは、自己崩壊したスターリン主義の反マルクス主義的本質をあばきだし、マルクス思想を真に現代に甦らせる思想的=組織的闘いの貫徹にほかならない。今こそ、マルクスのマルクス主義で武装した労働者階級の団結をかちとるために奮闘しよう。
 こうした闘いを財政的に支えるために、すべてのみなさんが年末一時金の三割カンパを寄せられるよう心から訴えます。
  二〇一三年十二月

<送り先>東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三 解放社
(振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六)
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全国各地で安倍政権打倒! の声轟く
 ――11・30〜12・7――
 北海道/北陸/東海/関西/九州/沖縄
秘密保護法案参院採決阻止の火柱
東海
 参議院で「特定秘密保護法案」の採決が強行されようとしているさなかの十二月六日夜、名古屋市中区栄のエンゼル広場で、「秘密保全法に反対する愛知の会」主催の「STOP! 『秘密保護法』12・6集会」が、東京・日比谷野音をはじめとした全国各地の闘いと固く連帯して開かれた。怒りに燃えた労働者・学生・市民が総結集し、「強行採決を許すな!」「闘いはこれからだ!」と熱気に満ちた集会を実現した。集会後の大デモは、歩道から次々と市民が加わり四〇〇〇人にまで膨れ、栄の繁華街で「ファシスト安倍打倒!」の声を轟かせた。

労働者・市民の最先頭で奮闘する愛大、名大生
(12月6日、名古屋)
東海
 安倍政権が参議院特別委で秘密保護法案を強行採決しようとしていた十二月五日、愛知大学と名古屋大学の学生はこれを阻止するために自民党愛知県連への緊急抗議行動に起ちあがった。

「参院採決阻止!」自民党愛知県連に怒りのシュプレヒコール
東海
 十二月六日、名古屋大学のたたかう学生たちは、緊急の学内集会とデモを実現した。
 その日の夕刻に名古屋市にて予定されていた「STOP!『秘密保護法』12・6大集会」に力をあわせてとりくむことを確認して、学内デモを意気高くしめくくった。

名大キャンパスをデモ行進
(12月6日)

北陸
 十二月五日、金沢大学のたたかう学生たちは、秘密保護法の採決強行に突き進む安倍政権への怒りに燃えて、昼休みに角間キャンパスにおいて情宣をくり広げた。

学内情宣をおこなう金沢大生
(12月5日、金沢大角間キャンパス)
九州
 鹿児島大学のたたかう学生たちは十二月四日、JR鹿児島中央駅前において「特定秘密保護法の制定反対」を呼びかける緊急の街頭情宣にたちあがった。

JR鹿児島中央駅前でシュプレヒコールをおこない街頭情宣する鹿大の学生
(12月4日)
関西
 十二月四日に大阪において、「共生・連帯」近畿(社民党系、新社会党系などが中心となって結成された市民団体)をはじめとする三十七の市民団体の呼びかけのもとに、「特定秘密保護法案を廃案へ!緊急行動」が開催された。ひきつづき五日、六日には、「共生・連帯」近畿などが主催して、自民党大阪府連前での緊急抗議行動が、連続してとりくまれた。

 十二月五日の午後四時すぎ、安倍政権は、秘密保護法案を参院特別委員会で強行採決した。「この暴挙を許してなるものか!」関西のたたかう学生は、ただちに自民党大阪府連にたいする抗議行動に決起した。

150名の労働者・市民とともに闘う関西の学生
(12・5、自民党大阪府連前)
 
関西
 十二月六日、安倍政権は、秘密保護法案の参院での採決を強行せんとしていた。「共生・連帯」近畿などに結集する労働者・市民は、自民党大阪府連前での抗議行動に連続して決起し、学生たちもともに奮闘した。

 「参院採決阻止!」自民党府連前で奮闘
(12・6)
沖縄
 十二月二日、沖縄の労働者・学生は、那覇市において開催された「『特定秘密保護法案』の廃案を求める県民集会」(主催・同実行委員会)に起ちあがった。<核基地の島・沖縄>においても、辺野古新基地建設をゴリ押しするとともに特定秘密保護法制定に突進する安倍政権への労働者・人民の危機感と怒りが急速に高まっている。このようななかで、社民党や共産党など県議会野党各会派が共同で緊急に呼びかけ、これに応えて沖縄平和運動センターや沖縄統一連などの平和団体、労働組合、弁護士会などが集まり実行委員会を結成して、本集会を開催した。

「秘密保護法制定阻止!」危機感と怒りに燃えて沖縄の労働者人民が結集
(12・2、那覇)
沖縄
 沖縄県学連のたたかう学生たちは、十二月五〜七日、街宣・抗議行動に連続的に起ちあがった。
 安倍政権が参院本会議で採決を強行した翌七日の午後五時、県庁前広場に登場した県学連のたたかう学生たちは、採決を強行した安倍政権への怒りに燃えて訴えた。
 「反対運動を弾圧し、採決を強行した安倍政権の姿に、ファシストとしての本性が示されている。私たち労働者・民衆を暗黒支配と戦争への道にひきずりこむ安倍政権を一刻も早く打倒しよう!」

「参院強行採決弾劾!」更なる闘いを呼びかける沖縄のたたかう学生
(12月7日、県庁前)

北海道
 安倍政権が秘密保護法案の参院特別委員会での強行採決にふみきった十二月五日、北海道大学のたたかう学生たちは怒りに燃えて、参院本会議での強行採決を阻止するために自民党道連にたいする緊急闘争に起ちあがった。
 十二月六日昼、札幌市大通公園において、「特定秘密保護法案」の廃案を求める緊急街頭行動(北海道平和運動フォーラム、「連合北海道」、民主党北海道の共催)が開かれ、六〇〇名の労働者・学生・市民が結集した。
 集会場では、たたかう北大生が「ファシズム反対!」や「安倍ネオ・ファシスト政権を打倒しよう!」などと書いたプラカードを掲げて、たたかう意志を示した。この「ファシズム反対!」の大きなプラカードは、労働者たちの圧倒的な注目をあびた。まさに、反ファシズムの闘いの方向性を鮮明に指し示したのだ。

闘う北大生が「ファシズム反対」を掲げ奮闘
(12・6、札幌市大通公園)
北海道
 十一月三十日、北海道のたたかう学生たちは、安倍政権による日本版NSC設置と秘密保護法制定を阻止する決意に燃えて、自民党道連にたいするデモに決起した。

札幌市街に闘う学生の怒りの声が響き渡る
(11月30日)
九州
 安倍政権の暴挙を弾劾し、新たな闘争を創造するために十二月七日正午、わが同盟情宣隊は、決意も新たに福岡市天神に登場した。道行く労働者・市民にたいして、「安倍政権による参院強行採決弾劾!」「中国との戦争を遂行するために、人民の目と耳と口をふさぐ治安弾圧法=秘密保護法制定弾劾!」「安倍政権の軍事強国への飛躍をかけた野望を粉砕せよ!」「今こそ反ファシズム統一戦線を創造しよう!」と熱烈に呼びかけた。

「採決弾劾」の訴えに共感
(12・7、福岡市天神)

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高レベル核廃棄物処分場建設阻止!
 労・農・学800名が幌延現地闘争 11・23
  
 十一月二十三日、幌延町現地において「北海道への核持ち込みは許さない! 11・23幌延デー北海道集会」(北海道平和運動フォーラム主催)が開催された。「原発とめろ! 北海道学生連帯会議」のたたかう学生たちは、結集した八〇〇名の労働者・農民・市民と連帯し、集会とデモの戦闘的高揚をかちとるために奮闘した。

決起した労働者・農民と固くスクラムを組んで「原発・核開発反対!」を掲げ奮闘する学生たち
(11月23日、幌延町)

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国学院大学第131回若木祭 11・2〜4
 国学院大学の学生は、十一月二日から四日にかけて、第一三一回若木祭を盛大に実現した。「創意あふれる文化の時代をきり拓こう」の統一テーマのもと、若木祭実行委員会を中心とした参加団体は結束して<自治と文化の祭典>若木祭を実現した。
 安倍政権が特定秘密保護法の制定に突進していた十月二十四日、若木祭実行委員会は、一二〇名が参加した参加団体協議会の場において、今まさに創造的な文化活動は危機にあると呼びかけ、圧倒的な賛同のもとに秘密保護法に反対する決議を採択した。
 「創意あふれる文化の時代をきり拓こう」と記した横断幕の下で盛りあがる若木祭
(国学院大学渋谷キャンパス)
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第53回鹿大祭 11・14〜18
 十一月十四日から十八日の五日間、<いま歴史に学び 学生文化の新たな時代を!>の統一テーマのもとに第五十三回鹿大祭が盛大に開催された。たたかう鹿児島大生たちは、実行委員会の中心を担い、講演会や展示企画など創造的な学生文化活動の実現に奮闘した。
 「燃えさかる『基地撤去』の声 オスプレイ配備に揺れる沖縄からの報告」で熱く語る沖縄県学連の学生
(11月16日、鹿大)
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