第2288号(2013年10月7日)の内容
<1面>
日本の軍事強国化を阻止せよ
「集団的自衛権行使」の合憲化阻止!
反戦反安保の戦列を強化せよ
<4面>
憲法改悪・軍事強国化に突進する安倍政権
◆「盗聴法」の改定を許すな
<5面>
JP労組第6回定期全国大会
「新たな人事・給与制度」の妥結承認を強いる本部に弾劾の嵐
<2面>
全学連第135回中央委かちとる 9・17〜18
<3面>
危険で無謀なJR東海の「リニア中央新幹線」
<6面>
独占資本の要請に応えた都立小中高一貫校の設立計画
首切り攻撃に群がる再就職支援会社
Topics 保守層と共同して民主連合政府を樹立=H!
<7面>
大飯原発F―6断層は「活断層ではない」と強引に宣言した規制委
大雨による土砂崩れで「もんじゅ」が孤立
「もう動かすな原発! 福井集会」 9・15
<8面>
万華鏡2013――情勢の断層を読む
◆官邸の謀議
◆「A級戦犯」復活
◆その後の半沢直樹
◇『新世紀』最新号(第267号)紹介
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
日本の軍事強国化を阻止せよ 「集団的自衛権行使」の合憲化阻止! 反戦反安保の戦列を強化せよ 消費税大増税の決定弾劾! いま安倍自民党政権は、日本国家をアメリカ帝国主義とともに戦争をやれる一流の軍事強国≠ヨと一気に跳躍させるための総攻撃に猛然とうってでている。国連総会参加のためにニューヨークを訪れた安倍は、右派シンクタンク主催の講演において、「日本の右傾化」を非難している習近平中国への敵愾心をむきだしにして「私を右翼の軍国主義者と呼びたければ、どうぞお呼びいただきたい」(九月二十五日)と傲然と挑発的言辞を吐き、居直った。「積極的平和主義」なる看板を押したてつつ<軍国日本>再興の道を突進することを、安倍は公然と宣言したのだ。 安倍自民党政権は、オバマ政権とともに、十月三日に東京で開催する日米安全保障協議委員会(2プラス2)において、「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」の再改定作業を開始しようとしている。同時に、米海兵隊新型輸送機MV22オスプレイを日本国内で初めて投入し陸上自衛隊と米海兵隊の共同演習を饗庭野(あいばの)演習場(滋賀県)において強行しようとしている(十月七〜十八日)。中国を封じこめるための日米共同の戦争遂行体制を構築する道を猛突進しているのだ。日本国軍を米軍と肩を並べて戦闘地域において戦う部隊として強化するためにこそ、安倍政権はなにがなんでも「集団的自衛権の行使」は「禁じられている」とされてきた従来の政府の憲法解釈を破棄し、「集団的自衛権行使」を合憲化することに躍起になっているのだ。しかも、これを法的に保障するために、来春にも「国家安全保障基本法」を制定することを公言している。それだけではない。十月十五日に召集される臨時国会において安倍政権は、国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案や秘密保護法案を矢継ぎ早に可決・成立させることに血眼となっている。 すべての労働者・学生諸君! 日本国家を「戦争をやれる国」へとおしあげるために安倍政権が全体重をかけてしかけている反動諸攻撃を絶対に許してはならない。いまこそ、われわれは、日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化と日本の軍事強国化を阻止する闘いに勇躍決起しなければならない。反戦反安保・改憲阻止闘争の一大高揚をかちとろうではないか! 安倍政権による10・1消費税大増税決定を弾劾し、大増税を阻止せよ! 10・20労学統一行動に起ちあがれ! 以下見出し 日本版海兵隊の創設を企む安倍政権 日米共同作戦遂行のための法制度の整備 東アジアを舞台とした米・日―中の軍事衝突の危機 反戦反安保・改憲阻止闘争の戦闘的高揚をかちとれ! |
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憲法改悪・軍事強国化に突進する極反動・安倍政権 安倍ネオ・ファシスト政権は今、尖閣諸島周辺のみならず東シナ海・日本海などの日本周辺海域において軍事演習や軍事的示威行動に拍車をかける習近平の中国に対抗して、<戦争をやれる軍事強国>へと日本国家を全面的に改造する策動を一挙に開始している。軍事戦略を基軸として「外交・経済も含めた中長期的な国家目標」を示す国家安全保障戦略の策定、日本国軍を「海兵隊的機能」と「敵基地攻撃能力」をそなえた一流の帝国主義軍隊へとつくりかえるための策動、この自衛隊による武力行使を法的に保障するための集団的自衛権行使の合憲化、国家安全保障会議(日本版NSC)の創出、秘密保護法の制定、自衛隊の運用にかんする権限を軍人に与えることを柱とする防衛省改革、そしてオバマ政権とともに「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」を再改定する協議の開始……。これらの超反動攻撃を労働者・人民の頭上に矢継ぎ早にふりおろしているのだ。 以下見出し 集団的自衛権行使の「全面解禁」 日本版NSC創設のたくらみ 「特定秘密保護法」制定の策動 防衛省・自衛隊の再編 |
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危険で無謀なJR東海の「リニア中央新幹線」 欧州をはじめ中国などの各国が、鉄道の時速三〇〇〜三五〇`bというような高速化と・これを基礎にしての諸外国への売り込みを競い合い、それにともなって安全システムの不備などを直接の要因として凄惨な事故が連続的にひきおこされている。代表的なものが、二〇一一年七月に中国の高速鉄道がひきおこした死者四十名の追突・脱線事故であり、今年の七月二十四日にもスペイン国鉄の高速列車が猛スペードでカーブに突入し、これを曲がりきれず七十九名の死者をだす脱線転覆事故を起こしている。八月三十一日にも韓国の新幹線が事故を起こした。 こうした世界的な鉄道の高速化競争と事故続出のなかで、高速鉄道の本家≠自任するJR東海経営陣(会長の葛西敬之ら)は、「日本人の叡智を集めた」「実用可能な技術」だなどと称して、「航空機なみのスピードと新幹線の高速大量輸送能力」を兼ねそなえた「夢の超特急の誕生」を売り物に、「超電導リニア新幹線」の技術開発をおしすすめ、着工に踏みだそうとしている。九月十八日には、品川―名古屋のルート・中間駅の詳細を発表した。JR東海経営陣は、二〇二七年に東京―名古屋間(二八六`b)を四十分、二〇四五年には東京―大阪間(四三八`b)を六十七分で結ぶことをうちあげ、最高時速五〇〇`bで一編成一〇〇〇人の超高速・大量輸送能力をもった「リニア中央新幹線」の開業に突き進んでいる。 しかし、この建設および運行は、いまだなんら安全性を保障されたものではなく、多くの危険性をかかえている。JR東海経営陣が、安倍自民党政権の全面的尻押しをうけておしすすめているこの「リニア中央新幹線」の危険性と無謀さについて、以下明らかにする。 |
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最新号紹介 新世紀 The Communist 第267号 2013年11月 反戦反基地―沖縄闘争の大爆発を エジプト軍政の人民大弾圧を弾劾 「スパイ摘発」=粛清に狂奔する走狗集団を根絶せよ 本号は<反戦反基地―沖縄闘争の大爆発を>と題して今秋期の闘いの武器を満載した。 ◆巻頭の「全世界人民の連帯で<戦争と貧困>を打ち破れ」(高槻聡一郎)は、第五十一回国際反戦中央集会の基調報告だ。オスプレイ追加配備を阻止する白熱の沖縄現地闘争のさなかに開催されたこの集会において同志高槻は、沖縄の闘いの高揚を日本全国におし広げよう、と呼びかけた。 いま東アジアにおいて米・日―中・露の軍事的角逐が一挙に激化し世界大的な戦争勃発の危機を高めている。中国の海軍艦艇が史上初めて日本列島を一周し、中国軍用機が沖縄本島―宮古島間を抜けた。米日両権力者は、軍事挑発をくりかえす中国権力者に対抗するためにオスプレイの沖縄配備・飛行訓練に狂奔しているのだ。米・日―中の権力者どもはともに、一朝有事となれば東シナ海―日本列島が戦場になることを想定して相互に戦争準備に突進している。この切迫する戦乱勃発の危機を突破するために、全世界の労働者・人民は国境を超えた団結を創造し、反戦闘争の国際的な高揚・爆発をかちとろう、と論文は熱烈に訴えている。 本反戦集会には、アジア諸国の反戦諸団体からも熱烈な連帯のメッセージが寄せられた。海外にむけて発した英文アピールと、連帯のメッセージをハングルをふくむ原文で掲載した。 「オスプレイ追加配備阻止! 怒れる沖縄の労働者・学生・人民が連日決起」は、八月二日から米軍普天間基地ゲート前でくりひろげられた<灼熱の二週間>の闘争ドキュメントだ。沖縄県学連・全学連を先頭にした実力闘争は米軍基地機能を麻痺させ、米日両権力者を震撼せしめた。同時に、「反安保」を放棄した日共系反対運動の無力性と破産をも浮き彫りにしたのだ。いまや「全米軍基地撤去・安保破棄」が、すべてのたたかう沖縄人民の声となっているのである。 ◆本号では、エジプト・シシ軍政権力による人民大弾圧・大虐殺を怒りをこめて弾劾する二論文を掲載した。「エジプト軍政の人民大弾圧を弾劾せよ」(桜木晴彦)と「旧体制復活をたくらむエジプト国軍の7・3クーデタ」(長岡重夫)は、八月十四日の大弾圧以後、現在もなお続けられているムスリム同胞団にたいする大虐殺・大弾圧が何故に許されてしまったのか、このエジプト人民の悲劇はいかに突破されるべきかを明らかにしている。「タマッルド」という官製組織を活用した7・3クーデタの実体構造を暴きだしながら、「エジプト愛国主義」の後光で飾られた国軍の支配の本質をみぬき国軍権力打倒の広範な統一戦線を再構築せよ、と呼びかけている。 ◆「『スパイ摘発』=内部粛清に狂奔する走狗ブクロ派残党を根絶せよ」(朝日奈将司)は、「スパイ・荒川の摘発」を絶叫し、労交センター事務局次長・荒木=廣海を転落死に追いやった中野一派、彼らがいままさにくりひろげている内部粛清の意味を暴きつくしている。駄馬=動労千葉を維持・防衛≠キるための引き回しに反発する徒輩を抑えこむために、スパイ集団が反発分子を「スパイ」と烙印する、まさに阿鼻叫喚の地獄に中野一派は転落している。わが同盟はこの走狗集団残党を革マル派結成五十年にあたる本年中に解体・一掃しつくす、とこの論文は宣言し、最後に、治安弾圧体制の強化を狙ってこの走狗残党の廃物利用を企む国家権力の策動を打ち砕け、と呼びかけている。 ◆「安倍政権・自民党の『大東亜戦争』聖化を許すな」(平尾謙司)は、日本を軍事強国たらしめるためにウルトラ・ナショナリズムを鼓吹するネオ・ファシストどもにたいするイデオロギー的砲火である。「従軍慰安婦」問題の隠蔽と居直り、十五年戦争を「自存自衛の戦争」として正当化する詐術を完膚なきまでに暴きだしている。「戦争をやれる国家づくり≠フための教育再編への突進」(大地蕗子)は、教育内容の国家主義・能力主義の徹底化、国定教科書化を狙った教科書検定制度の改悪、学校管理強化と教員採用制度の反動的再編、これらにたいする総反撃の指針である。「『道徳の教科化』=今日版修身教育の導入」(北山旭太郎)もあわせて検討されたい。 ◆日本郵政経営陣による郵政大リストラ攻撃を打ち砕くたたかう指針として、「JP労組本部による『新たな人事・給与制度』の妥結承認を許すな」(駒形大)、「郵政事業の再編構築のための『新たな集配体制』導入」(高杉誠)、「JP労組本部の屈服を許さず郵政四万人大削減攻撃を打ち砕け」(赤竹太一)を掲載した。 ◆「原発再稼働のために仕組まれた『新規制基準』」(栗本誠也)は、原子炉の構造的欠陥を不問に付した原子力規制委員会の「規制基準」のザル抜け的本質と、被曝死亡確率の低さをもって安全≠ニ称するヤンキー式「リスク評価」の反人民性を鮮明に暴きだしている。「福島原発 汚染水流出の隠蔽・放置弾劾」もあわせて掲載した。 本号を闘いの武器として大いに活用されたい。 |
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全学連第135回中央委かちとる 9・17〜18 | |
憲法改悪・軍事強国化の攻撃を打ち砕く闘争態勢を構築 |
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「安倍ネオ・ファシスト政権打倒」の決意も固くシュプレヒコール (9月17日、東京) |
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9・15 もう動かすな原発! 福井集会 | |
労・学・市民800が怒りの声 |
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結集した労働者と連帯して闘う金沢大学の学生 (9月15日、福井市内) |
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