第2282号(2013年8月26日)の内容

<1面>
<戦争と貧困>強制を打ち破れ
オスプレイ追加配備弾劾!
沖縄の灼熱の闘いを全国へ

エジプト軍政権力のムスリム人民弾圧=大虐殺弾劾!
<4〜5面>
「オスプレイ追加配備阻止!」
 
普天間基地野嵩ゲート前で実力阻止の激闘を闘い抜く
 ゲート封鎖・国道座り込みで反撃 8・2〜12

<2面>
沖縄と連帯し全学連が決起
 アメリカ大使館に怒りの拳 8・6、12
 札幌米総領事館に抗議 8・3、12
 米軍ヘリ飛行再開を弾劾 8・16

「軍政権力による人民虐殺弾劾!」
 エジプト大使館に緊急闘争 8・16

<3面>
革命的反戦闘争の炎立つ
 8・4国際反戦集会 東海集会/北陸集会

<6面>
JP労組大会での「新たな人事・給与制度」の妥結承認を許すな!
米日合同演習へのF15参加に抗議 8・5 小松
Topics 労働者派遣法のさらなる改悪を策す安倍政権
<7面>
郵政4万人大減員計画を受け入れたJP労組本部を許すな
<8面>
第51回国際反戦集会 海外からのメッセージ A
 アルゼンチン FLTI
 アフガニスタン急進左翼(LRA)
 インド ファリダバッド労働者新聞
 フランス ユニオン・パシフィスト
 イギリス ア・ワールド・トゥ・ウィン
週間日誌は3面に掲載
 「解放」最新号






































  


<戦争と貧困>強制を打ち破れ

オスプレイ追加配備弾劾!
沖縄の灼熱の闘いを全国へ


8・12普天間基地ゲート前の国道中央に労・学・市民が座り込み
 沖縄の労働者・人民・学生はいま、全身に怒りを燃えたぎらせて連日連夜、普天間基地へのオスプレイ追加配備阻止・米軍ヘリ墜落事故弾劾の闘いに起ちあがっている。八月十二日には全学連の学生と労働者・人民が、普天間基地野嵩ゲート前の国道のど真ん中で座り込み闘争をくりひろげた。沖縄人民の闘いの高揚を憎悪しこれを傲然と踏みにじり、オスプレイ追加配備を強行したのがアメリカ帝国主義のオバマ政権だ。安倍政権はこれに全面加担し、反対運動にたいする強権的弾圧を強行した。沖縄の労働者・人民の怒りは頂点に達し、「すべての米軍基地を撤去せよ!」の叫びを米日両権力者にたたきつけている。
 すべての労働者・学生・人民諸君! この沖縄の灼熱の闘いに呼応して、われわれは全国各地において闘いを燃えあがらせようではないか。参院選に勝利した安倍政権は、いよいよアメリカとともに戦争をやれる軍事強国≠ヨと日本国家をおしあげるために、集団的自衛権行使の合憲化などの反動諸攻撃をしかけている。われわれはこの安倍政権にたいする労働者・人民の一大反撃を組織しようではないか。
 エジプトにおいては、モルシ政権打倒の軍事クーデタを強行したシシ率いる国軍、この国軍主導の軍政権力が、「モルシ支持」のデモをくりひろげているムスリム同胞団と彼らが組織したムスリム民衆を銃とブルドーザー・催涙ガスをもって一斉襲撃し六〇〇人以上を虐殺した(八月十四日)。軍政権力は一ヵ月間の「全土非常事態宣言」を発し、ムスリム同胞団を非合法化=壊滅に追いこみ、もって軍政に反対するムスリム人民の闘いを一気に叩きつぶそうとしている。この暴圧に抗してムスリム人民は反軍政の闘いを不屈におしすすめている。われわれはエジプト軍政権力のムスリム人民にたいする血の大弾圧を弾劾する!
 すべての労働者・学生諸君! <戦争と圧政と貧困>に抗してたたかう全世界の労働者・人民と連帯し、その先頭にたって米日両権力者による日米新軍事同盟強化の策動を打ち砕け。今こそ、安倍ネオ・ファシスト政権打倒へ突き進め!

以下見出し
戦争準備に突進する日米両権力者に総反撃を!

労働者・人民を貧窮の底に突き落とすアベノミクス

集団的自衛権行使の合憲化反対!

日共官僚の敵対と歪曲を許さず反安保の旗高く闘おう
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エジプト軍政権力のムスリム人民弾圧=大虐殺弾劾!

 エジプト軍政権力による人民大弾圧=大虐殺を、われわれは断固として弾劾する!
 エジプト国軍・治安部隊および旧ムバラク政権の残党どもは、八月十四日朝、「モルシ復権」を要求するムスリム人民が座り込み闘争を続けていたカイロ近郊のアバーダウィア・モスク前とカイロ大学前の二ヵ所を襲撃した。デモ隊に銃撃を加えブルドーザーを突入させた国軍は、同時に周囲のビルに狙撃兵を配置してムスリム同胞団の活動家を狙い撃ちにしたのだ。
 翌十五日以降も軍政権力は、エジプト全土においてムスリム同胞団の拠点モスクを攻撃し、同胞団の活動家を逮捕・殺害している。十七日までの死者は暫定政府発表でさえすでに八〇〇人を超えた。
 さらに軍政権力は一ヵ月間の「非常事態宣言」を発令し、かつムスリム同胞団そのものの非合法化に突進している。同胞団デモ隊のなかに銃をもった私服部隊を紛れこませて「デモ隊と国軍との銃撃戦」を演出するなどの謀略をもしくみながら「ムスリム同胞団=テロリスト」などと烙印し宣伝している。彼らは「テロリストとの戦い」の名のもとに同胞団を徹底的に弾圧しつつ非合法化し、もってムバラク政権時代と同様の強権的=軍事的支配体制を再構築することを企んでいるのである。
 これにたいして、ムスリム同胞団の指導部は、「民主的選挙で選ばれた大統領モルシの復権」をあくまでも要求する大衆的デモを連日呼びかけている。この呼びかけに応えて、貧困層を中心とする巨万のムスリム民衆が、殉教精神を発揮し国軍の銃撃に身をさらしながら不屈に闘いを続けているのだ。
 国防相シシを頭目とするエジプト国軍は、七月三日のクーデタ強行時には、エルバラダイの「救国戦線」や「四月六日運動」などの世俗・リベラル派・左派≠抱きこみ、「国民の大多数の支持」を装うことに腐心してきた。だがその後、同胞団とその支持者たちが不屈にデモを継続しただけではない。強権的弾圧の実態や旧ムバラク政権残党の復権を目の当たりにしたリベラル派≠窿Cスラム政党のヌール党などが次々に軍政権力への追従・支持を拒否するにおよんで、焦りに焦ったシシの国軍は、軍政権力維持のために同胞団を壊滅に追いこむことを狙って血の大弾圧に踏みきったのだ。
 この大弾圧にたいして米・欧諸国の権力者どもは非難を口にしてはいる。だが、「双方に自制を要請する」とは、つまるところ軍政権力の武力弾圧を黙認するだけのことではないか。オバマ政権は、ハマス支援を謳い・イランと国交を回復し対イスラエルの政治的包囲網の構築にのりだしたムスリム同胞団政府が倒壊したことにほくそ笑んで、エジプト国軍への一三億jの軍事援助を継続しているのだ。エジプトへの援助額ではアメリカに次ぐ世界第二位の日本政府も、オバマ政権に追随している。「自国民を殺害する政府を打倒する」と公言してリビアには軍事介入した米欧(仏・英)政府が、しかしエジプト暫定政権=国軍の人民大虐殺を黙認しているのだ。この米・欧権力者どものダブルスタンダードを徹底的に暴露し弾劾せよ!
 エジプトでムスリム同胞団を支持している人民は、経済格差と抑圧に苦しむ貧困層(人口の約四割)の民衆である。彼らは民主的選挙で選出された大統領の正統性≠金科玉条とする同胞団指導部のもとで「平和的デモ」に決起し、国軍の銃撃にさらされながらも不屈にたたかっている。このエジプト人民の悲劇を痛恨の思いをもって受けとめ、われわれはエジプト人民に心から呼びかける。ムバラク時代の暗黒支配の復活を企む軍政権力を打倒するために、広範な戦線を再構築せよ! 国軍のクーデタを支持した左派≠諱A恥を知れ! ただちに軍政打倒の闘いに合流せよ。われわれは日本の地において、たたかうエジプト人民と連帯して国軍の大弾圧を弾劾する闘いに決起する。すでに八月十六日に全学連は、在日エジプト大使館にたいする抗議闘争に決起した。全世界の人民は、エジプト軍政権力による人民大弾圧=大虐殺を弾劾する闘いに起て!
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オスプレイ追加配備阻止! 

普天間基地野嵩ゲート封鎖闘争が大爆発
全米軍基地撤去! 怒れる沖縄の労働者・学生・人民が実力闘争に連日決起


 アメリカ帝国主義のオバマ政権は、日本の安倍政権の協力・加担のもと、八月三日に米海兵隊新型輸送機MV22オスプレイ二機を、十二日に九機を普天間基地に強行配備した。五日にひき起こされた米軍HH60ヘリ墜落・炎上事故によって、ますます高まる沖縄の労働者・人民の怒りの声を踏みにじり、オスプレイの追加配備を強行した米日両権力者を満腔の怒りで弾劾せよ!
 いまやオスプレイ追加配備に怒りを燃やす沖縄の労働者・人民の反撃の闘いは「すべての米軍基地撤去!」をめざして大爆発している。沖縄の労働者・人民と県学連・全学連派遣団のたたかう学生は、オスプレイ二機が飛来した八月三日、普天間基地野嵩(のだけ)ゲートを封鎖する実力闘争を断固として敢行した。さらに九機が飛来した十二日には、野嵩ゲート前の国道三三〇号線を封鎖し米軍車両の基地への進入を阻止する実力闘争をたたかいぬいた。いままさにオスプレイを受け入れている普天間基地を機能麻痺に追いこみ・米軍普天間基地そのものの撤去をめざす闘いが、全県を揺るがすかたちで燃え広がっているのだ。
 すでに約二週間にわたる連日の激闘をたたかいぬき、そしていまこのときも闘いを継続しているすべての労働者・学生諸君! いまこそ<すべての米軍基地撤去・安保破棄>めざして進撃せよ!
 いま激しく燃えあがる沖縄の反基地闘争の巨大なうねりは、八月一日以来の、オスプレイ追加配備を実力で阻止するための<灼熱の二週間>の激闘によって切りひらかれたものだ。この沖縄反基地闘争の画期を切りひらいた歴史的闘争を先頭で牽引しているのが、「連合」指導部の抑圧に抗して職場から闘いを創造している戦闘的・革命的労働者たちと連帯してたたかう沖縄県学連・全学連派遣団の学生にほかならない。
 日本共産党指導部は、労働者・人民のオスプレイ配備阻止の実力闘争にたいして無法な取り組み≠ネどと悪罵を投げつけ、敵対するという犯罪的な姿をさらけだした。全学連・県学連のたたかう学生たちは、日共指導部の度し難いまでの腐敗を弾劾し、日共系の「反安保」ぬきのオスプレイ配備反対運動をのりこえるかたちにおいて、オスプレイ追加配備阻止の闘いを<すべての米軍基地撤去・安保破棄>の旗高くたたかいぬいたのだ。

8・12 オスプレイ九機の飛来に国道座り込み闘争で反撃
8・2 普天間基地野嵩ゲート前に徹夜で座り込む
8・3 オスプレイ飛来当日―野嵩ゲートを実力で封鎖
8・4 野嵩ゲート前集会・宜野湾警察署への抗議行動を実現
8・5 オスプレイ飛来を阻止! 米軍ヘリ墜落事故を弾劾
8・6 「墜落糾弾・全基地撤去!」嘉手納基地に緊急抗議

爆発した追加配備実力阻止闘争の革命的意義

 わが同盟に指導された県学連・全学連のたたかう学生たちは、戦闘的・革命的労働者と連帯して、じつに二週間以上にわたるオスプレイ追加配備実力阻止の闘いを、沖縄の労働者・人民とともに、その最先頭でたたかいぬき、現に今このときもたたかいぬいている。
 この闘いの革命的意義は、第一に、オスプレイが追加配備されようとしていた普天間基地の機能を麻痺させるために、わが全学連が、怒りに燃えて決起した沖縄の労働者・人民とともにその最先頭で、警察権力の凶暴な弾圧を打ち破り、野嵩ゲートおよび野嵩ゲート前の国道を封鎖する闘争をたたかいぬいているということである。この連続闘争は、八月三日以来のべ十三日間にわたって、連日二〇〇名から三〇〇名前後の労働者・学生・市民がオスプレイ追加配備を実力で阻止するために野嵩ゲート前に結集してたたかうという画歴史的な大闘争へと発展している(八月十七日現在、闘いは継続中)。そしてこの闘いにたいして、沖縄全島の労働者・人民から圧倒的な共感の渦がまきおこっているのだ。
 この沖縄全島を揺るがす闘いの大爆発に直面して、「八月三日に四機、五日に八機」を普天間基地に追加配備しようとしていたオバマ政権・米軍当局は、オスプレイ配備の当初の予定を変更せざるをえなくなった。野嵩ゲート封鎖の座り込み闘争がたたかわれた八月三日に予定の四機ではなく二機しか普天間基地に配備できなかった米軍は、五日は一機も配備することができなかったのである。まさに、沖縄の労働者・人民が警察権力の弾圧を打ち破りながらたたかいぬいているオスプレイ追加配備阻止の実力闘争は、米軍にたいして大打撃を与えているのだ。
 ゲート前から労働者・学生の部隊を「排除せよ」という厳命をオバマ政権から受けた安倍政権は、警察権力をつき動かしてゲート前に座り込む労働者・学生・人民をゴボウ抜きするという弾圧にうってでた。反対運動を強権的に弾圧しつつ何がなんでもオスプレイの追加配備を強行せんとする米日両権力者のこの暴挙に沖縄の労働者・人民は「弾圧粉砕!」の怒りを爆発させた。そして追加配備のまっただなかでひき起こされた米軍ヘリの墜落事故。この事故にさいして米軍は、駆けつけた宜野座村の消防車をゲート前で阻止したり、事故を覆い隠すために墜落地点の上空の民間機の飛行を制限したりした。九年前の沖国大ヘリ墜落事故時とまったく同様に、事故現場は治外法権状態≠ノおかれたのだ。<基地の島・オキナワ>の現実を突きつけられたことに、沖縄の労働者・人民からは「沖縄は植民地か」「銃剣とブルドーザーで奪った土地を返せ」という憤怒の声がまきおこっている。
 オスプレイの追加配備を実力で阻止するために、ゲートを封鎖するという闘争形態で闘いを爆発させた沖縄のたたかう労働者・学生・人民は、普天間基地撤去、嘉手納基地撤去さらには沖縄の全米軍基地撤去をかちとることをめざす闘争へと闘いを高揚させている。八月六日の嘉手納基地ゲート前の闘争(平和運動センターなど五団体が主催)においては、戦闘的・革命的労働者の奮闘に支えられて、「すべての米軍基地の撤去」の闘争スローガンが掲げられ、労組を中心とする約一五〇名の部隊による嘉手納基地第一ゲート前での怒りのデモがうちぬかれたのだ。
 闘いの第二の意義は、「反安保」を放棄した既成反対運動をのりこえるかたちで、オスプレイ配備阻止の闘いを日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての飛躍的強化に反対する反戦反安保闘争として高揚させてきたことにある。
 尖閣諸島の日本の「領海」への「海警」の侵入(これまでで最長の二十八時間、八月八日〜九日)、空母「遼寧」の東シナ海での演習(八月十五日〜十八日)。こうした軍事的挑発を強める習近平の中国を封じこめるために、オバマ政権は、対中国の最前線拠点として在沖米軍基地を強化する策動に突進している。「ドーン・ブリッツ」と称する日米合同の島嶼奪還訓練(六月)に投入されたオスプレイの普天間基地への追加配備は、まさにその中心環をなすものにほかならない。そして、このオバマ政権とともに安倍政権も、日米新軍事同盟を強化するための策動に狂奔している。この政権は、集団的自衛権行使の合憲化、日本版海兵隊の創設など、日本をアメリカとともに戦争をやれる国≠ヨと飛躍させる策動に猛突進しているのだ。
 まさに、オバマ政権および安倍政権によるオスプレイの追加配備の策動は、日米新軍事同盟を対中国の攻守同盟として現実的に強化するための策動にほかならない。かの米軍ヘリ墜落事故も、対中国の軍事作戦計画にもとづいて極めて実戦的な訓練を、沖縄の人民の命と生活を脅かしながら強行しているさなかにひき起こされたのだ。
 このときに、日共の不破=志位指導部は、「保守層を含めた」オスプレイ配備反対の「一点での共同」を自己目的的に追求し、「反安保」を完全に後景に斥けている。
 県学連・全学連の学生や戦闘的・革命的労働者の奮闘によって、いまやたたかう沖縄の労働者・人民は「すべての米軍基地を撤去せよ!」「安保をなくそう!」と口々に叫んでいる。まさに、沖縄のたたかう労働者・学生は、日共系の「反安保」なきオスプレイ配備反対運動をのりこえ、オスプレイ追加配備阻止、米軍ヘリ墜落事故糾弾の闘いの反戦反安保闘争としての高揚をかちとったのだ。
 戦後六十八年、「復帰」後四十一年を経てもなお続く「基地があるがゆえの苦しみ」に沖縄の労働者・人民は怒りを燃やし、<全米軍基地撤去>の闘いに起ちあがっている。わが革命的左翼は、「基地あるがゆえの苦悩」から沖縄の労働者・人民が脱却していく道は日米安保条約の鎖を断ちきるいがいにはありえないことを唯一よびかけてきた。われわれは、日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての飛躍的強化に反対し、さらにはこの軍事同盟の法的根拠である日米安保条約そのものに反対する方向性を鮮明にしてたたかった。この闘いをつうじて、軍事基地の島・オキナワから<反安保>のうねりを断固として創造したのである。
 さらに第三には、たたかう労働者・学生が、参院選に勝利し反動攻勢にうってでている安倍自民党政権にたいする総反撃の突破口を切り開いたことである。
 オバマ政権のオスプレイ追加配備の策動に、安倍自民党政権は全面的に協力・加担した。配備を阻止するためにたたかう労働者・学生・人民にたいして、警察権力を動員して凶暴な弾圧をしかけただけではなく、右翼ごろつきを突撃隊としてさしむけたのだ。この安倍政権の策動を、県学連・全学連のたたかう学生は、沖縄の労働者・人民とともに断固として粉砕し、闘いの大爆発をかちとったのだ。
 参院選の直後にわが同盟は、「極反動攻撃に突進する安倍政権にたいする総反撃にうってでよ!」と提起した。沖縄において、たたかう労働者・学生は、オスプレイ配備実力阻止闘争を大爆発させ、そうすることによって、日米安保同盟強化・改憲をはじめとしたネオ・ファシズム反動諸攻撃にたいする巨大な反撃の火柱をぶちあげたのだ。

「反安保」なき日共系のオスプレイ配備反対運動をのりこえ闘う

 日共の不破=志位指導部が沖縄に送りこんだ党中央官僚たる赤嶺(衆議院議員)は、オスプレイ配備実力阻止闘争が果敢にたたかわれていた野嵩ゲート前において、終始、労働者・人民の闘いの高揚を抑えこむ犯罪的な指導をおこなった。たたかう労働者・人民とともにその最先頭でたたかいぬいた沖縄県学連の学生の決死の座り込み闘争。この英雄的な闘いに揺さぶられた「県労連」傘下の労働者や下部党員が闘いに合流することを禁じおしとどめるという官僚統制に赤嶺は狂奔した。労働者・人民の身体を張った実力阻止闘争にたいして無法な取り組み≠ニ悪罵を投げつけてきた日共指導部の反労働者性を、闘争の現場においてまたしてもさらけだしたのだ。
 米軍ヘリ墜落事故がひき起こされた翌日の野嵩ゲート前での闘いのさなかで、赤嶺ら中央官僚は「オスプレイ反対の一点での共闘だから米軍ヘリ墜落事故への抗議集会はできない」と言い放った。「保守層を含めた」オスプレイ反対の「一点での共闘」の形成を自己目的化している中央官僚は、米軍ヘリ墜落事故を弾劾したたかいぬいている労働者・人民だけではなく、怒りを燃やしている日共の下部党員たちの前にも闘争抑圧者≠ニしてたちはだかったのであった。この度し難いまでの犯罪的な姿に、日共・不破=志位指導部の「一点での共闘」の形成という運動方針の反労働者性がこのうえなく明白に示されたのである。
 いま、ヤンキー帝国主義の軍隊および米軍基地への積年の怒りを爆発させた沖縄の労働者・人民は、「全米軍基地撤去」を求めて闘いに決起している。「復帰」後四十年余の今日、米日両権力者によってますます生活と命を脅かすかたちで強行されている米軍基地を強化する策動を前にして、労働者・人民は日本政府のみならずアメリカ政府および米軍そのものへの積もり積もった怒りを噴出させている。
 だが、この決定的なときに、沖縄の労働者・人民の闘いが高揚していることにたいして、現存秩序を壊すものとみなして憎悪し、闘いの抑圧者としてたちあらわれているのが日共官僚なのだ。
 まさにそうすることによって代々木官僚は、「反米の党ではありません」と保守層に訴えることに躍起となっている彼らの度し難いまでの変質を、闘いの現場そのものでむきだしにしたのである。「普天間基地の即時撤去」を口にしている彼らが「基地撤去」をかちとるための実力闘争に敵対したことのなかに、たたかう者は誰しも代々木官僚の欺瞞を体感しないわけにはいかなかった。そしてまた、彼らが「党の政策」としては口にしている「安保廃棄」がまやかしでしかないことも、誰の目にも明らかとなった。わがたたかう労学の闘いによってそれを満天下に暴きだしたのだ。
 現時点の彼らのいう「安保廃棄」の内実は、日米安保条約を「対等・平等」な「日米友好条約」に改編するというものでしかない。アメリカ帝国主義への怒りのかけらもない日共官僚は、NATO並みの軍事同盟≠理念として、この理念にふさわしいものへと現行安保条約にもとづく日・米間の国家的関係を改良≠キることを自己目的化しているのだ。
 わが同盟・沖縄県委員会が、こうした日共中央の犯罪性をあまねく暴露したたかいぬいてきたことによって、オスプレイ追加配備に怒りを燃やした日共下部党員や日共系労組員が続々と党中央への造反を開始している。中央官僚が「ゲート前での集会は確認違反。明日は道の反対側で」と下部党員・労組員にタガをはめ固めようとしていたまさにそのときに、日共系の輪に入りこんだ全学連の学生が「ゲート前で集会をやるべきですよね」と「県労連」の活動家に問いかけたことにたいして「そうですよね」と呼応し党中央の指導に公然と反発を表明するという事態が生みだされた。党中央への不信と反発を募らせた日共下部党員・活動家たちは、日共中央官僚・赤嶺らの官僚統制に抗して沖縄県学連のたたかう学生や労働者・市民とともにゲート前闘争をたたかいぬいている。オスプレイ追加配備阻止の闘いを<反安保>の闘いとして高揚させた革命的左翼の闘いは、日共=転向スターリン主義党の瓦解をいっそう促進しているのだ。このことが第四の革命的意義である。

<すべての米軍基地撤去・安保破棄>めざして進撃せよ!

 すべての労働者・学生諸君! 沖縄の労働者・人民の闘いはいよいよ燃え広がっている。オスプレイ追加配備を強行し・さらに「事故の原因究明」さえもおこなわないまま、墜落したHH60ヘリの同型機の飛行再開を強行したオバマ政権と、これを容認する安倍政権にたいして、沖縄の労働者・人民の怒りは沸点に達している。普天間基地野嵩ゲート封鎖闘争、国道三三〇号線封鎖闘争をたたかいぬいた地平にふまえて、いまこそ「オスプレイ全機撤去! 普天間基地即時撤去!」の闘いの大爆発をかちとれ! <すべての米軍基地撤去・安保破棄>めざしてこの闘いをたたかおう!
 日米両政府によるオスプレイ配備や辺野古新基地建設の攻撃は日米新軍事同盟の強化の要をなすものであり、それじたいが日米安保条約にもとづく策動にほかならない。また、永年にわたる沖縄人民の「基地あるがゆえの苦悩」は一九五二年に発効したサンフランシスコ講和条約第三条ならびにその時に発効し、その後改定されてきたところの日米安保条約を根拠として生みだされているのである。
 まさにそれゆえにこれらの攻撃を阻止し、沖縄の労働者・人民が「基地あるがゆえの苦悩」から脱却していくためには、日米安保条約そのものを破棄する闘いへと労働者・人民の闘いを高めていくのでなければならない。
 沖縄で闘いを爆発させている労働者・学生・人民の諸君! いまこそ<すべての米軍基地撤去・安保破棄>をめざして進撃せよ! そしていま米―中の新たな激突によって高まる戦争的危機を根本的に打ち破っていくために、米(日)―中・露の核軍事力増強競争に反対したたかうのでなければならない。
 安倍政権が日本の労働者・人民に振り下ろしている安保強化・憲法改悪の攻撃を粉砕するために、総反撃にうってでよ! 安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ! 全国の労働者・学生は、日本全国から<反安保>のうねりをまきおこせ!
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「オスプレイ追加配備阻止!」
 普天間基地野嵩ゲート前で実力阻止の激闘を闘い抜く

 ゲート封鎖・国道座り込みで反撃 8・2〜12
国道330号線の中央線上に座り込む労・学・市民を暴力的に排除しようとする警官に怒り爆発
(8月12日10時すぎ)
闘う学生が徹夜の闘いを開始
(8月2日19時20分、野嵩)
弾圧に抗しゲートを封鎖
(8月3日8時半)
オスプレイに怒りのシュプレヒコール
(8月3日16時半すぎ)
日共系の労働者・市民もゲート前に合流
(8・4)
「不当逮捕弾劾!」宜野湾警察署に抗議
(8・4)
「野嵩ゲートを封鎖するぞ!」警官隊の壁をおし返す全学連・県学連
(8月5日8時45分)
「すべての米軍基地を撤去せよ」をメインスローガンに開催された米軍ヘリ墜落事故糾弾集会
(8月6日、嘉手納)
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沖縄と連帯し全学連が決起  
 八月十二日、全学連のたたかう学生たちは、オスプレイ九機の増配備に踏みきったオバマ政権にたいする憤怒に燃え、アメリカ大使館にたいする抗議闘争に起ちあがった。普天間基地ゲート前で連日の闘争をたたかいぬいている全学連の学生たちや沖縄の労働者・人民と連帯し、首都圏のたたかう学生たちは、首都・東京において<反安保>の闘いの炎を燃えあがらせたのだ。
 全学連のたたかう学生たちは、これに先立つ八月六日午前にも、在沖米軍がひきおこしたHH60ヘリ墜落・炎上事故をただちに弾劾する対アメリカ大使館抗議闘争をたたかいぬいた。全学連の学生たちは、沖縄の闘いと連帯し、連日にわたる闘いをたたかいぬいたのだ。
「米軍ヘリ墜落炎上事故弾劾!」怒りのシュプレヒコールを米大使館に叩きつける全学連
(8・6)

8・12対防衛省抗議闘争労働者・市民と共に闘う全学連
(午後6時30分、防衛省前)
沖縄現地で闘う全学連派遣団と連帯して弾劾の嵐
(8・12、米大使館前)
 
 八月十六日午前十時前、オバマ政権・在沖米空軍は、沖縄の労働者・人民の怒りに満ちた抗議を踏みにじって、墜落事故を起こしたHH60ヘリの同型機の飛行を再開させた。「この暴挙を断じて許さない!」怒りに燃えた全学連のたたかう学生たちはただちに、アメリカ大使館にたいする抗議行動に決起した。
HH60の飛行再開にたいして抗議闘争に起ちあがった全学連(8・16午後2時30分頃、米大使館前)
 全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生たちは、八月三日と八月十二日、オバマ政権によるオスプレイ九機の沖縄・米海兵隊普天間基地への追加配備強行を弾劾し在札幌米総領事館にたいする緊急抗議闘争に起ちあがった。
全学連道共闘が米総領事館に怒りの拳(8月3日、札幌市)
オスプレイ追加配備強行を弾劾する緊急抗議闘争に道共闘が決起
(8・12、米総領事館前)
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「軍政権力による人民虐殺弾劾!」
 エジプト大使館に緊急闘争 8・16
 全学連のたたかう学生は、エジプト人民虐殺・反軍政闘争の圧殺に狂奔する軍政権力への怒りに燃えて、八月十六日、在日エジプト大使館にたいする緊急抗議闘争に決起した。
闘うエジプト人民の大虐殺を強行した国軍治安部隊の蛮行を弾劾(8・16、エジプト大使館前)
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革命的反戦闘争の炎立つ
 8・4国際反戦集会 東海集会/北陸集会
 わが同盟東海地方委員会と全学連東海地方共闘会議、名古屋地区反戦は八月四日、名古屋市東区役所講堂において第五十一回国際反戦東海集会を開催した。
 この集会にたいして愛知県警は「右翼にたいする警備」なるものを口実として一〇〇名にものぼる制服・私服の警察官や機動隊員を動員し、会場とその周辺に配置した。「安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ」と檄を発したわが革命的左翼の闘いの前進に恐れをなした愛知県警の、この右翼を活用した集会破壊策動を許さず、われわれは集会を断固として実現し、反戦反安保、アベノミクス粉砕の雄叫びをあげたのである。
愛知県警の集会破壊策動を許さず国際反戦集会を断固かちとる(8月4日、名古屋市)
 八月四日、北陸の地において、わが同盟北陸地方委員会と全学連北信越共闘、石川反戦労働者会議は、第五十一回国際反戦北陸集会を開催した。たたかう労働者・学生は、いよいよ極反動攻撃にのりだした安倍ネオ・ファシスト政権にたいして総反撃にうってでるための総決起集会として、この日の集会を盛大に実現したのである。
スクラム固く総反撃の決意を固めた北陸の労学
(8月4日)
    
米日合同演習へのF15参加に抗議 8・5 小松
 八月五日、小松基地正面ゲート前において、石川県平和運動センター主催の「空自小松基地所属F15戦闘機の『レッド・フラッグ・アラスカ』演習参加に反対する集会」が開催された。オスプレイ追加配備を強行する米日両権力者への怒りに燃えて起ちあがっている沖縄の労働者・人民と連帯して、労働者・学生・市民一〇〇名が結集した。
労・学・市民が早朝から結集し怒りのシュプレヒコール
(8月5日、小松基地ゲート前)
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