第2281号(2013年8月12日)の内容

<1面>
革命的反戦闘争の国際的波及を
8・4 東京
東アジアで高まる戦乱の危機を断て
第51回国際反戦集会が大成功
普天間ゲート封鎖闘争に決起 8・3沖縄
<4面>
郵便事業の再編構築のための「新たな集配体制」導入を許すな
<5面>
原発「新規制基準」の欺瞞性〈下〉
福島原発労働者2000人が大量被曝
<2〜3面>
オスプレイ追加配備阻止に起つ
 7・28岩国8・1那覇7・29首都7・29名古屋
日本海で中・露が合同軍事演習
泊原発再稼働阻止! 現地闘争 7・13岩内
<6面>
橋下・大阪市当局が水道事業の府市統合を断念
デトロイト市が財政破綻
Topics iPS細胞を使った再生医療の産業化に突進する安倍政権
<7面>
学習 組織成員としての主体性を確立せん
短歌 侵略をなしたる民の(2)
<8面>
第51回国際反戦集会 海外からのメッセージ @
 イギリス・レボリューショナリー・マルクシスツ
 韓国 平和と統一を切りひらく者たち(SPARK)
 ギリシャ労働者革命党(EEK)
 ウクライナ ウラジーミル・プローニン
週間日誌は6面に掲載

 ◆お知らせ
 本紙八月十九日付は休刊とします。第二二八二号、八月二十六日付から通常どおり発行します。
 「解放」最新号





































  


革命的反戦闘争の国際的波及を

8・4 東京

東アジアで高まる戦乱の危機を断て

第51回国際反戦集会が大成功

 「安倍政権打倒!」労学が力強いシュプレヒコール
(8月4日、練馬文化センター)
 「オスプレイの追加配備絶対阻止!」「高まる戦乱勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争の嵐をまきおこそう!」労働者・学生の闘志がひとつとなって会場にとどろいた。<ヒロシマ・ナガサキ>から六十八年後の今夏八月四日に、わが革命的左翼は首都をはじめ全国六ヵ所で、第五十一回国際反戦集会を、全世界人民と固く連帯し<戦争と貧困>の強制に抗してたたかう総決起集会として断固としてかちとったのである。
 沖縄においては、労働者・学生・人民がオスプレイの普天間基地への追加配備を実力で阻止する闘いに決起している。現地で奮闘している労学と固く連帯し一体となって、われわれは全国各地で国際反戦集会をかちとった(沖縄では八月十一日に開催される)。この集会において米―中露の核軍事力増強競争と日米新軍事同盟の飛躍的強化を打ち破り、安倍ネオ・ファシスト政権を打倒する戦闘宣言を高らかに発したのである。

以下見出し
米・中露の核軍事力増強競争反対! 安倍政権に総反撃を
――基調報告

国際的連帯の広がり
――海外15団体からメッセージ

教育労働者と全学連委員長が意気高く決意表明


全世界人民の連帯で<戦争と貧困>を打ち破れ!
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普天間ゲート封鎖闘争に決起

8・3沖縄

飛来したオスプレイに怒りの拳
普天間基地 野嵩ゲート前で闘う労働者・学生・市民
(8月3日午後)
 八月三日、MV22オスプレイの普天間基地追加配備を絶対に阻止すべく決起した闘う労働者・学生・市民は、普天間基地の野嵩ゲートを、固いスクラムをもって断固として封鎖した。
 沖縄県学連と全学連派遣団の学生たちは、午前七時すぎから続々と結集してくる労働者・市民とともに、スクラムを組んでゲート前に座りこみ阻止線を張った。「オスプレイの追加配備を絶対に阻止せよ!」「普天間全ゲートを封鎖しオスプレイ追加配備を阻止せよ!」怒りに燃える学生・労働者・市民は、県警機動隊を完全に圧倒し、野嵩ゲートを完全に封鎖したのだ。
 八時二十分、米軍当局に恫喝された沖縄県警は、急きょ機動隊を増員し座りこんでいた労・学・市民にたいしてゴボウ抜きにうって出た。あまつさえ、この暴力的弾圧に抗議した市民一人を「公務執行妨害」罪をでっちあげて不当にも逮捕した。この凶暴な弾圧への憤激に燃える労・学の隊列に、かけつけた労働者・市民が次々に合流し、ともにスクラムを組み勇猛果敢にたたかいぬいたのだ。
 「労働者・人民の実力でオスプレイ配備を阻止し全米軍基地を撤去せよ!」学生たちのこの革命的な呼びかけと文字どおり身体をはった闘いに、決起した労働者・市民は深く共感し鼓舞された。たたかう学生を先頭とした早朝の英雄的闘いによって、三〇〇人の労・学・市民の結集のもとに午前と午後に開催された「県民会議」主催の抗議行動は終始戦闘的なムードにつつまれ、発言者からは次々に、「弾圧を許すな!」「安保条約粉砕、安倍政権打倒」の声があがった。「保守層との共同」の維持を自己目的化して「反安保」を掲げることを抑圧する日共中央の指導に不信と反発を抱いていた日共系活動家のなかからも、早朝の闘いに鼓舞され、共感するものが続出したのだ。
闘う学生を先頭に米軍普天間基地・野嵩ゲートを封鎖する固いスクラム
(8月3日午前8時すぎ、沖縄)
 米軍当局は、この日に予定していた四機のうち二機だけの飛来に追いこまれた。彼らはこの二機を、野嵩ゲート前で抗議集会をおこなっている労・学・市民の頭上を傲然と、挑戦的に低空で飛行させた。
 沖縄現地のたたかう労働者・学生・市民は、のこり十機の追加配備を絶対に阻止する闘いに全力を挙げて決起している。<反安保・改憲阻止>の炎を沖縄から全国へ! の意気高く奮闘している。
  (八月三日)
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郵便事業の再編構築のための「新たな集配体制」導入を許すな

 日本郵政経営陣は、「郵政民営化法」の改定により義務づけられた日本郵政の二〇一五年度株式上場をめざして、向こう十年余の経営方針「郵政グループビジョン2021」をうちだし、これにもとづいて、スリム化≠ニ権限移譲≠ともなう「個々の郵便局・エリア単位の自主的・効率的な経営管理」を掲げ本社―支社―局・エリアの会社組織全体の再構築を進めている。その場合、経営陣は、上から下まで「損益管理」という経営管理手法を新たに導入し、徹底的に収益にこだわる事業体として再構築することをめざしているのだ。
 日本郵政は、郵便部門においては、「郵便再生ビジョン」にもとづいて二〇一三年度から「成長の基盤づくり」と称する郵便事業の大リストラ攻撃を本格化させている。その中心的な施策として「郵便ネットワークの抜本的な再編」と「新たな集配体制の構築」と称するリストラ策を強行実施している。この攻撃は、これまで一般局に配置していた新型区分機と新たに開発した各種高性能区分機を地域区分局に集中配備し、小型、大型、書留等の郵便物を集中処理すると同時に、一般局にかんしては「新たな集配体制」にもとづいて外務班を「経営の単位」とした集配・営業の拠点として再構築しようとするものなのだ。
 会社経営陣は、このかん、徹底的な経費の削減と人員削減・人員不補充、賃金カット、苛烈な労働強化による生産性向上、営業への駆り立てを労働者に強制してきた。その結果、郵便物数が減少しているといわれているにもかかわらず職場では長時間労働が蔓延し、労働者の疲労は極限に達している。現場労働者に一切の犠牲を強いてきた会社経営陣は、二〇一二年度決算において、グループ全体では純利益五六二七億円という民営化以来の最高益を上げた。郵便事業では、取扱い物数にかんして、普通郵便が対前年比マイナス一・三%、ゆうパックが同マイナス〇・三%、ゆうメールが同プラス八・〇%であり、営業利益は三七四億円の黒字を計上している。だがこの黒字化は、人員削減と経費の削減によって生みだされたものにすぎず、それゆえに今日の集配職場では人員不補充策による業務運行のゆきづまり・限界が露わになっている。会社経営陣は、このゆきづまりを突破し生産性を飛躍的に向上させるために「新たな集配体制」の構築をめざしているのだ。以下、その反労働者性を暴露する。

以下見出し
T 生産性の飛躍的向上をめざす「新たな集配体制」

U 「収益を確保できる事業体質」の強化に狂奔する経営陣

V 労働者への一層の犠牲転嫁を許すな
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原発「新規制基準」の欺瞞性

 政府・電力資本による原発再稼働を許すな 


目  次
A 再稼働のためのザル抜け「基準」

B 安倍政権・電力諸資本の圧力と米NRCの指導

C 原子炉の基本設計の「見直し」を回避 (第二二八〇号)

D 「確率論的リスク評価」の反人民性 (本 号)
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オスプレイ追加配備阻止に起つ
7・28岩国
 七月二十八日、安倍政権の全面協力のもとにオバマ政権が、オスプレイ十二機の米軍岩国基地への陸揚げを強行しようとしていたこの日、山口県・岩国市において「オスプレイ追加配備に抗議する市民大集会」(主催・同実行委員会)がおこなわれた。地元の市民団体、平和フォーラム系諸労組や日共系諸団体などの労働者・市民一二〇〇名(主催者発表)が結集して、オスプレイ追加配備阻止の怒りの声をあげたのだ。
雨をつきデモを牽引する関西の学生たち
(7月28日、岩国市)
8・1那覇
 八月二日、アメリカ帝国主義のオバマ政権は、山口県の米軍岩国基地に陸揚げしたMV22オスプレイ十二機を三日にも沖縄・普天間基地に飛来させることを明らかにした。まさに緊迫した局面をむかえるなかで、八月一日に、「オスプレイ配備反対・追加配備阻止緊急集会」(主催・基地の県内移設に反対する県民会議)が開催された。目前に迫ったオスプレイ追加配備を絶対に阻止するという決意に燃えて結集した三五〇名の労働者・学生・市民は、オバマ政権と安倍政権にたいする断固たる怒りを突きつけたのだ。
結集した350名の労働者・学生・市民が「オスプレイ追加配備阻止!」の拳
(8月1日、那覇市)
7・29首都
 七月二十九日、全学連のたたかう学生たちは、米日両権力者によるオスプレイの米軍普天間基地への追加配備を絶対に阻止するという烈々たる闘志を燃やし、アメリカ大使館と首相官邸にたいする抗議闘争に起ちあがった。
アメリカ大使館に向けシュプレヒコールを叩きつける
(7月29日、東京)
7・29名古屋
 オスプレイの山口県・岩国基地への陸揚げを目前にした七月二十九日、米日両権力者の暴挙を断固阻止するために、愛知大、名古屋大のたたかう学生は、沖縄、東京をはじめ全国でたたかう学生・労働者と連帯し、勇躍決起した。名古屋のアメリカ領事館に向けて戦闘的デモンストレーションを打ち抜いたのだ。
意気高く進撃する東海のたたかう学生たち
(7月29日、名古屋)
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泊原発再稼働阻止! 現地闘争 7・13岩内
 七月十三日、泊原発の三つの原子炉建屋を間近に見据える岩内町旧フェリー埠頭緑地において、「やめて再稼働! なくせ泊原発! 7・13岩内行動」(主催・同実行委員会)が開催された。「原発とめろ! 北海道学生連帯会議」の学生たちは、結集した二〇〇名の労働者・人民と連帯し、この日の集会とデモの戦闘的高揚を切り拓くために奮闘した。
「原発・核開発阻止」を掲げ奮闘する学生たち
(7・13、岩内)
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