第2279号(2013年7月29日)の内容
<1面>
反ファシズムの戦線を構築せよ
参院選勝利≠笠に着た安倍政権の<戦争と貧困>強制を粉砕せよ!
<4面>
教育のネオ・ファシズム的再編に突進する安倍政権
<5面>
電機産業の二の舞に怯える日本のカメラ製造資本
<2面>
安倍政権打倒の雄叫び
関西の労学自民大阪府連に進撃 6・30
鹿児島大生が市街デモ 7・2
<6面>
Topics 非正規労働者が2000万人超に
アベノミクスの嘘八百
首切り・社会保障切り捨てを許すな
「除染」なしの帰還を福島被災住民に強制する安倍政権
<7面>
BSE全頭検査廃止を強行した安倍政権
就職し労働して気づかされたこと
<8面>
「史的唯物論への道」(『疎外論と唯物史観』)に学ぶ
<3面>
万華鏡2013――情勢の断層を読む
◆中国の足跡つぶし
◆復興庁のクソども
◆限定正社員
◆グローバル監視網
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
反ファシズムの戦線を構築せよ 参院選勝利≠笠に着た安倍政権の〈戦争と貧困〉強制を粉砕せよ! 七月二十一日投開票の参議院選挙において、ネオ・ファシスト安倍の率いる自民党が六十五議席を確保し、自公両党で「安定多数」の七十議席を超えて七十六議席を手にするにいたった。「国民生活が第一」をシンボルとした「公約」を次から次へと投げ捨てた民主党政権にたいする人民の幻滅。これにつけこんだ自民党は、もっぱら「衆参のねじれ解消による政治の安定と経済の回復」を前面におしだし、票をかっさらったのだ。 すべての労働者・学生諸君! 警戒せよ。衆参両院を制圧し勝ち誇るこの政権は、当面の重点政策としてアベノミクスの実行による「経済力向上」や震災からの「復興」をおしだすと同時に、ここぞとばかりに、日本国家を「アメリカとともに対中国戦争を戦える軍事強国」へと仕立てあげるためのネオ・ファシズム反動諸攻撃を労働者・人民の頭上に振りおろそうとしているのだ。オスプレイの普天間追加配備・辺野古新基地建設をはじめとする日米新軍事同盟の飛躍的強化の諸攻撃、原発再稼働、消費税大増税・社会保障給付の削減、解雇自由の「ジョブ型正社員」制度や労働時間規制外しの日本版エグゼンプション制度の導入、公務員制度の改悪と公務員諸労組への破壊攻撃。それだけではない。安倍ネオ・ファシスト政権は、集団的自衛権行使の合憲化のみならず、改憲派諸党をかき集めて、憲法改悪を強行するチャンスをうかがっているのだ。 すべての労働者・学生諸君! いままさに日本階級闘争は重大な局面をむかえているといわなければならない。「連合」指導部はみずからが推した民主党の惨敗に腰砕けになっている。たまさか八議席獲得の「躍進」と「法案提出権」を手にしたことに有頂天となった日共の指導部は、「建設的提案」と称して政策の右翼的緻密化に腐心しているのだ。われわれは、こうした既成指導部の腐敗を突き破り、ネオ・ファシズム反動諸攻撃を打ち砕く闘いの高揚をかちとるのでなければならない。広範な労働者・人民・学生の総力を結集して強大な反ファシズム統一戦線を構築し、安倍ネオ・ファシスト政権打倒へ突き進もう! 以下、見出し 嘘八百のアベノミクス喧伝による自民党の「勝利」 アジア・太平洋の覇をめぐる米・日―中の角逐 国際金融危機に怯える米・日・中の権力者ども 安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ! |
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教育のネオ・ファシズム的再編に突進する安倍政権 「教育再生」の名において、いま安倍政権は、現行の教育制度・内容の全面的な再編をおしすすめつつある。彼らは、「教育委員会制度改革」と称して、首長が任免権をもつ教育長のもとに教育委員会の権限をすべて移し替え、政府・文科省―→自治体首長―→教育長―→学校現場(校長をトップとする学校運営体制)という上意下達の教育行政=学校管理システムを構築することを画策している。 教育内容面においては、アメリカとともに戦争をやれる′R事強国にふさわしくみずからの国を守るために戦う″走ッを育成するために「愛国心」教育を徹底することと、「国際競争に打ちかつグローバル人材」を育成するという独占資本家どもの教育要求に応えて能力主義教育を強化・貫徹することに躍起になっているのが、安倍政権なのである。そのために、「いまだ自虐史観に強くとらわれている」と烙印した教科書を一掃するだけでなく、教科書の記述・選択への国家統制を強化する(「国定教科書」を今日的に復活≠ウせる)ことを眼目とした教科書検定制度の大改悪を策している。また、この教科書を使って現場で生徒・児童に教える教員を国家に忠実な教員たらしめるために、業績評価とそれをつうじての労務管理体制の強化、および教員養成=採用制度の改編を策しているのだ。 これらの策動は、「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンを掲げつづけている日教組(および全教)にたいする、安倍や文科相・下村、文科政務官「ヤンキー」義家を先頭とする安倍ネオ・ファシスト政権による、階級的憎悪に突き動かされた労働組合組織破壊攻撃と表裏一体のものなのである。 安倍政権が具体化し実施することを企んでいる構想をも含めて、安倍式「教育改革」の全体像を、その反人民性を暴きだしていこう。 以下見出し 国家に奉仕する臣民≠育成するための「愛国心」教育 「グローバル人材の育成」を掲げた能力主義教育 国定教科書づくりを狙う教科書検定制度の再編 教育委員会制度と学校管理体制の強権的再編 国定教師≠つくる教員養成・採用制度 「教育改革」の障害物と見なした教組への破壊攻撃 |
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電機産業の二の舞に怯える日本のカメラ製造資本 キヤノン、ニコン、ソニーなどのカメラを製造している日本の精密機械・電機諸資本(以下「カメラ製造資本」と略す)はいま、国際市場争奪戦においてサムスン、アップルなど海外メーカーの激しい追い上げをうけ、必死の延命策を講じている。 日本製カメラは世界のカメラ市場の八割を占め、「カメラは日本製造業最後の砦」などといわれてきた。だが、カメラのデジタル化がすすむにつれて海外メーカーは急速に力をつけてきている。かつて、日本の電機諸資本は半導体、薄型テレビなどで世界市場を席巻しモノづくり大国ニッポン≠フ名を世界に轟かせた。しかし、韓国、中国などの海外メーカーにつぎつぎとキャッチアップされ、あえなく惨敗したのであった。「カメラと電機とは違う」「電機の轍は踏まない」――いま、日本のカメラ製造諸資本の経営者たちはそう宣言しつつ、海外資本との競争にうち勝つための諸方策を講じている。それはいかなるものであり、いかなる意味をもつのか。 以下見出し スマートフォンに侵食されるコンパクトデジカメ市場 生き残りをかけた高付加価値商品生産への重点移動 リストラと海外生産で自ら招いたライバルの育成 アナログ的技術の劣化による国際競争力の揺らぎ |
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学習ノート 「史的唯物論への道」(『疎外論と唯物史観』所収)に学ぶ 私は、いわゆる福本イズムについて断片的な知識しかもっていなかった。いや、ほとんど無知に等しいといった方が正確である。しかし、今回、『疎外論と唯物史観』(あかね図書)に収められている「史的唯物論への道――福本和夫の研究にふれて」を読んで、私は多くのことを学ぶことができた。黒田さんによる福本和夫の史的唯物論体系にたいする批判を学ぶことによって、逆に、史的唯物論の核心的問題について私自身がまったく無理解であったことを痛感させられた。と同時に、私は、黒田さんの福本和夫その人にたいする学問的誠実さに満ちあふれた態度に、いいしれぬ感動を覚えた。学問的先駆者にたいする黒田さんの尊敬心に満ちあふれた対し方それ自身を、私は学んでゆかなければならないと思う。 以下見出し A 史的唯物論の体系的再構成の先駆 B 生産過程と「生活過程」との分離 C イデオロギー論と認識論・自覚論 |
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安倍政権打倒の雄叫び | |
関西の労学自民大阪府連に進撃 6・30 六月三十日、反戦青年委員会の労働者と全学連関西共闘会議の学生は、安倍ネオ・ファシスト政権にたいする怒りに燃えて大阪市街を席巻する戦闘的デモンストレーションに起ちあがった。首都をはじめ全国で決起した労学と相固く連帯し、関西の地に「安倍政権打倒!」の火柱を高だかとぶちあげたのだ。 |
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「アベノミクス粉砕!」大阪の中心地に怒りの声を轟かす労学 (6・30、大阪) |
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自民党大阪府連に怒りのシュプレヒコール (6・30) |
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鹿児島大生が市街デモ 7・2 | |
七月二日、鹿児島大学のたたかう学生たちは「憲法改悪阻止! 絶対許さん! 安倍政権 7・2鹿大生怒りのデモ」に勇躍決起した。 安倍政権の改憲への突進を阻止しうるか否かという日本の労働者・民衆の未来がかかった局面において、たたかう鹿大生は、全国の闘いと連帯して「憲法改悪阻止!<軍国日本>の再興を策す安倍政権打倒!」の闘いにたちあがったのだ。 |
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鹿児島一の繁華街・天文館に学生の声がこだます (7・2) |
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