第2271号(2013年6月3日)の内容

<1面>
九六条改定を突破口とした憲法全面改悪を阻止せよ
 軍事強国化を企む安倍政権の総攻撃粉砕!
<4〜5面>
「デフレ不況脱却」のための「国民的共同」形成の妄想
 「アベノミクス」礼賛の犯罪隠蔽に腐心する「全労連」中央
<2〜3面>
「基地撤去・安保反対」の声轟く

 ――5・15沖縄平和行進・県民大会――
 5・19豪雨をついて県民大会
 県学連・全学連が平和行進で奮闘
 5・20闘う学生が普天間基地にデモ
「政府式典反対」全道学生デモ 4・28札幌
鹿大生が「沖縄と連帯する集い」 4・25
<6面>
生活保護費の使途を徹底管理
 ――兵庫県小野市の「適正化条例」
「緊縮政策反対・青年に雇用を!」
 闘い続ける欧州の労働者
Topics 大独占厚遇・人民切り捨ての安倍式「成長戦略」
<7面>
「体罰防止」を口実に教育の国家統制を強化する安倍政権
小学校からの英語教育強化を提言 教育再生実行会議
<8面>
万華鏡2013――情勢の断層を読む
◆独立と孤立
◆原発労働者の叫び
◆覇王の内憂
■『新世紀』最新号(第265号)紹介
週間日誌は7面に掲載
  「解放」最新号


































  


九六条改定を突破口とした憲法全面改悪を阻止せよ

 軍事強国化を企む安倍政権の総攻撃粉砕!

<安保粉砕! 改憲阻止!>
「5・15県民大会」に沖縄・全国の労働者・学生が結集
(5月19日、宜野湾市海浜公園屋外劇場)
 七月の参院選挙まで残すところ二ヵ月足らずとなったこんにち、安倍自民党政権は、参院議席の三分の二を改憲派によって制圧することにいよいよ血道をあげている。この政権は、現行憲法第九条を破棄し「国防軍の保持」を新憲法≠ノ明記することを核心的眼目にすえている。まさにその突破口として、衆参両院での三分の二の賛成を必要とする改憲発議規定を二分の一に引き下げるという第九十六条の改定に当面の照準をあわせているのだ。
 現行憲法に謳われている「平和主義」のみならず「基本的人権の尊重」というブルジョア民主主義的理念さえも最後的に葬り去ることを策して、ネオ・ファシスト政権が現におしすすめているこの改憲策動こそは、まさしく血塗られた「軍国日本」を今日的に再興するという反動的野望を貫徹するためなのだ。見よ! 東条英機らA級戦犯を合祀し「大東亜聖戦」論と「英霊追悼」を宗旨とする靖国神社に真榊を奉納した首相・安倍の姿を。見よ! 閣僚として靖国神社公式参拝を傲然と強行した副総理・麻生、国家公安委員長・古屋の姿を。「植民地支配と侵略」を謝罪した「村山談話」(一九九五年)も、従軍慰安婦問題への軍の関与と強制性を認めた「河野談話」(一九九三年)も破棄する意図を明言してきたのが安倍政権なのだ。
 日本帝国主義のアジア・中国侵略戦争を居直り従軍慰安婦問題を歴史から抹殺することをたくらむネオ・ファシストどもの数々の暴言を断固として糾弾し、4・28「主権回復の日」政府式典粉砕闘争、5・16国会前闘争に連続的に決起したのが全学連の学生たちにほかならない。たたかう労働者・学生を先頭とする人民の闘いに押され、かつ中国・韓国両政府の囂々(ごうごう)たる非難やアメリカ政府の政治的圧力をかわすという打算をはたらかせて、安倍はいまさらながらに「私は日本が侵略しなかったと言ったことは一度もない」だの「従軍慰安婦となった女性には胸がつまる」だのと言い繕ってはいる。こうした心にもない言辞をもって、みずからの本性をおおい隠すネオ・ファシスト安倍政権を絶対に許してはならない!
 すべての労働者・学生諸君! いまや、安倍政権がしかけている憲法改悪と日米新軍事同盟強化の一大攻撃を打ち砕く巨大な戦列を断固として構築せよ!「九条を生かした平和外交」などという政府への代案を参院選挙むけに宣伝することへと一切の大衆的闘いを解消している日共・不破=志位指導部の闘争歪曲を許すな! 日共系の議会主義的な「憲法擁護」運動をのりこえ、<改憲阻止・日米新軍事同盟強化反対>の闘いの炎を燃えあがらせようではないか!

(以下、見出し)
足元揺らぐネオ・ファシスト政権の窮地脱出策

アベノミクスの綻びと充満する人民の怒り

米日韓三角軍事同盟の修復に狂奔するオバマ政権

「富国強軍」を掲げた習近平中国の対米・対日攻勢


日共翼下の「憲法擁護」運動をのりこえ闘おう!
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「デフレ不況脱却」のための「国民的共同」形成の妄想

 「アベノミクス」礼賛の犯罪隠蔽に腐心する「全労連」中央

 ネオ・ファシスト安倍政権が演出した<アベノミクス>の狂躁のもとで、わが革命的左翼の奮闘にもかかわらず、二〇一三春闘は屈辱的な敗北を余儀なくされた。
 自動車各社の「一時金満額回答」や一部の流通・サービス諸企業の「賃上げ」・「賞与引き上げ」が安倍政権の広報班をつとめるブルジョア・マスコミによって仰々しく宣伝されたにもかかわらず、賃金引き上げ回答額は――「定昇相当分込み」というインチキ操作をもってしても――昨年同期比でマイナス四五円という結果となっている(「連合」の四月十二日付集計)。電機のパナソニックや富士通の経営陣は、「賃金体系維持(定昇実施)」で労使合意がなされた直後に、新たな賃金カットを提案し、これを労組指導部は唯々諾々と受けいれている。
 コンビニのローソンの「年収三%アップ」やセブン&アイホールディングスの四年ぶりの「ベア実施」にしても、それらはごく一部の正社員に限定されたものであり、圧倒的多数のパート労働者は対象外とされている。しかも、この雀の涙ほどの「賃上げ」も、すべては首相・安倍の財界への「報酬引き上げ」要請(二月十二日)の効果≠ニして意図的に宣伝され、今や賃金闘争の当事者としての「連合」労組そのものが存在理由を失った=Aといっせいにキャンペーンされた。これに反発し・かつ自己保身に駆られた「連合」会長の古賀は、金属産業大手などの集中回答(三月十三日)の直後の記者会見では、当初は安倍政権の「報酬引き上げ」要請を春闘への追い風≠ニして期待し尻押ししてきたことをおし隠しながら、「賃金をふくむ労働条件交渉は、あくまで労使が決定するものだ」と答えるのが精一杯だったのだ。
 しかも今、安倍政権と日本独占ブルジョアジーは文字どおり一体となって、追い撃ちをかけるかのように、「成長戦略」の名による「解雇規制」の撤廃と新たな大リストラ・賃金切り下げの大攻撃に突進している。今こそわれわれは、「連合」指導部の賃下げ・大リストラ攻撃への屈服を弾劾し、日本の労働者階級・人民を奈落に突き落とす画歴史的な反動攻勢を粉砕するために、決意も新たに起ちあがるのでなければならない。
 しかも問題は、「連合」労働貴族どもの大裏切りにあるだけではない。日本共産党の不破=志位指導部とこれに指導された「全労連」のダラ幹どもは、現在、「アベノミクスの暴走」をあげつらい安倍政権の金融・財政・産業政策を非難している。だが彼らもまた、春闘の渦中では安倍政権の「報酬引き上げ」要請を天まで持ち上げて礼賛し「アベノミクス」との対決におけるジグザグを露わにしつつ、一三春闘の敗北を招きよせてきたのである。この代々木官僚ならびに「全労連」中央の腐敗と犯罪性を、われわれは断固として暴きだし闘いの前進をかちとるのでなければならない。

以下見出し
T 混乱と内部対立を露わにした「全労連」一三春闘

    官僚的自己保身のあげくの修正

    日共中央への反発・批難の噴出

    春闘敗北ののりきり策

U 「持続可能な経済成長」を謳う代案の虚構

 A 安倍称賛の反人民性

 B 「反リフレ派」と同水準の「アベノミクス」批判

    「本格的景気回復」のための処方箋

    「デフレ不況」の要因・根拠についての皮相な分析

 C「景気回復」のための賃上げ要求へのスリカエ
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新世紀 The Communist

第265号 
2013年7月

最新号紹介

軍事強国化・改憲阻止闘争の革命的指針を明らかに

 「アベノミクス」の反人民性をえぐる
 安倍自民党政権は、そのネオ・ファシスト的本性をいよいよ剥き出しにして、日米新軍事同盟の強化・憲法改悪などの反動攻撃を振りおろしている。わが同盟は、これを粉砕する闘いの革命的な方向性を労働者・人民にさししめし断固としてたたかっている。本号では、「『アベノミクス』粉砕 軍事強国化を許すな」と題して、このかんの諸闘争を最先頭で牽引してきた諸同志が、自負と確信にみちて執筆した諸論文を掲載した。
 ◆巻頭論文「日米新軍事同盟強化・改憲攻撃を打ち砕け」(中央学生組織委員会)は、東アジアにおける戦乱勃発の危機の高まりを抉りだし、戦争をやれる国≠テくりに突進する安倍政権に断固として反撃すべきことを訴えている。とりわけ反戦・反基地闘争を反安保闘争として内容的に高めていくべきこと、日・中両国人民のプロレタリア的団結をつくりだしていくべきことを明らかにしている。<反安保>の闘いを放棄しさっている日共指導部は憲法改悪攻撃にたいしては、第九条によって戦争犠牲者をだしていない日本国家の「光輝ある地位」を守れなどと叫んでいる。改憲阻止の闘いを日本国家の外交政策の転換を要求することに歪めているこの転向スターリニスト党を「『憲法を生かす外交』の空叫び」(木本泰次)は徹底的に批判している。
 ◆「『アベノミクス』粉砕! 労働者・人民への重犠牲強要を許すな」(無署名)は、喧伝されている「アベノミクス」の「円安・株高」効果なるものの欺瞞性を剔出し、それが、労働者・人民に貧窮化を強制し首切り・リストラ地獄に突き落とす反人民的な政策であることを完膚なきまでに抉りだしている。「政府・日銀による『異次元の金融緩和』政策の反人民性」も併せて掲載した。また、長期不況下で危機にあえぐ諸独占体の生き残り策を分析した「『経済大国』日本帝国主義の凋落」(鵜沢謙司)も、「アベノミクス」の虚構を暴きだしている。
 「『連合』労働貴族の春闘裏切り弾劾! 解雇規制撤廃阻止の闘いを」(無署名)は、二〇一三春闘において、安倍と一部経営者が演じた「報酬引き上げ」のパフォーマンスのペテンを怒りをもって暴きだしている。そして、強欲資本家どもに膝を屈して超低額妥結を労働者に強いた「連合」労働貴族、改憲容認に転じた労働貴族の腐敗を弾劾し、労働組合破壊の攻撃に抗してたたかうべきことを訴えている。
 安倍政権はTPP交渉参加に遮二無二突進している。TPP参加は日本の農畜産漁業・医療制度を壊滅に追いこむものであると反対している農漁民をはじめとする労働者・人民のことなどは意にも介さず、またオバマ政権がつきつけている傲岸な対日要求を丸呑みしながら。「『成長戦略』の名によるTPP参加」(黒伏洋道)は、ASEANへの新植民地主義的進出のドス黒い野望を秘めた日本帝国主義のTPP参加に反対しようと熱く呼びかけている。

原発・核開発反対闘争の高揚を

 福島原発事故から二年めの今日、事故は収束するどころか、放射性汚染水の大量漏出をはじめ、政府・東電による事故処理対策・「廃炉計画」の壮烈な破綻が露わになっている。福島第一原発は今もなお放射能を放出しつづけるとともに、新たな核惨事に転じかねない危機を胚胎しているのだ。このことを、「<3・11>福島原発事故二周年」と題して掲載した「強国・日本≠ヨの飛躍を賭けた原発・核開発への突進を許すな」(無署名)と、「政府・東電の『廃炉工程計画』の欺瞞」(栗本誠也)の二論文が鋭くつきだしている。政府によって見殺しにされている被災人民の怒りと苦悩をわがものとしつつ、原発・核開発反対闘争のさらなる高揚を断固としてかちとろう。
 ◆「プーチン大統領専制体制の第二期は、その出発と同時に瓦解の始まりをしるした」と「雷帝プーチンの焦燥と嘆息」(石垣次郎)は喝破し、ロシア人民にプーチン政権打倒の戦列を強化せよと呼びかけている。
  加治川三太郎が執筆したこの論文は、同志黒田から提起された課題に真摯に立ちむかったその成果である。
  安倍ネオ・ファシスト政権の打倒をめざした反ファシズムの統一戦線を構築する闘いの前進のために本号を活用されんことを。
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「基地撤去・安保反対」の声轟く
 ――5・15沖縄平和行進・県民大会――
平和行進・県民大会が高揚
 二〇一三年「5・15平和行進」は、五月十七日から十九日の三日間にわたって展開された。この平和行進を締めくくるかたちで、同十九日に、宜野湾市海浜公園屋外劇場に三五〇〇名の本土代表団を含む労働者・人民を結集して、「5・15平和とくらしを守る県民大会」(5・15平和行進実行委員会・沖縄平和運動センター主催)が開催された。
 豪雨をついて実現されたこの県民大会において、沖縄県学連・全学連のたたかう学生たちは、既成指導部による「反安保」ぬきの「米軍基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえるかたちにおいて、反戦・反安保闘争の高揚をかちとるために奮闘した。このたたかう学生たちと相呼応しつつ、わが革命的・戦闘的労働者たちも、各組合・職場での奮闘を基礎に起ちあがり県民大会の戦闘的高揚のために奮闘したのである。
全参加者が力強く「団結ガンバロウ」を三唱
(5月19日、宜野湾市海浜公園屋外劇場)
キャンプ・ズケラン横を行進する平和行進団
(5・19、北谷町)
在沖米軍石平司令部にむけてシュプレヒコール
(5月20日、北中城村)
平和行進をたたかう全学連の学生
(5月19日、宜野湾市)
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「政府式典反対」全道学生デモ 4・28札幌
「政府式典反対」の雄叫び
全道の学生が札幌市街デモ 4・28

 安倍ネオ・ファシスト政権が「主権回復の日」式典を開催しようとしていた四月二十八日、沖縄や首都で怒りに燃えて起ちあがっている労働者・学生・人民と連帯して、北海道のたたかう学生たちは「主権回復式典反対!」を高く掲げて「許すな! 戦争準備 阻止しよう! 憲法改悪 全道学生デモ」に断固として起ちあがった。四月新歓期、全道各大学自治会において反戦・反安保、改憲阻止の運動や、TPP参加反対の運動の前進を切り開いてきたことにふまえて、全道の学生は4・28闘争を意気軒昂とたたかいぬいたのである。

風雨をついて戦闘的デモを貫徹する北海道の学生
(4月28日、札幌市中心部)
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