第2270号(2013年5月27日)の内容

<1面>
憲法改悪阻止の一大闘争を!
 安倍政権による日本軍国主義のアジア侵略戦争の聖化を弾劾せよ

<4面>
被災人民を奈落の底に突き落とす安倍政権
<5面>
全教第30回定期大会
 改憲反対闘争を参院選向け集票運動に解消する本部
<2面>
「改憲阻止! 侵略戦争美化を許すな!」
 全学連が国会前闘争  5・16

「『主権回復の日』政府式典反対!」
 神戸に改憲阻止・反安保の炎  4・27

<3面>
各地のメーデーで奮闘 5・1
「連合大阪」/「連合石川」/「連合北海道」
<6面>
生活保護法改悪を阻止せよ
Topics 「金融円滑化法」延長打ち切り
<7面>
官民一体≠フ原発輸出に狂奔する安倍政権
中国の「大気汚染対策」に群がる日本の独占資本
<8面>
万華鏡2013――情勢の断層を読む
◆同じ穴のムジナ
◆続アベデュケーション
◆新興国ビッグデータ
◆許すな共通番号法
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号

































  


憲法改悪阻止の一大闘争を!


安倍政権による日本軍国主義のアジア侵略戦争の聖化を弾劾せよ

沖縄「5・15県民大会」に結集した労働者・人民
(5月19日、宜野湾海浜公園)
 「憲法改悪阻止!」「侵略戦争の美化を許すな!」――全学連の学生たちは五月十六日、国会に向けて怒りの拳を叩きつけた。国会内においては衆院憲法審査会が開催され、自民党議員が憲法前文を「ユートピア的発想による自衛権の放棄だ」などと罵倒していた。国会前に断固として登場した全学連のたたかう学生たちは、「改憲阻止!」のシュプレヒコールをたたきつけ、闘いの炎を燃えあがらせたのだ(二面参照)。
 「植民地支配と侵略」を謝罪した「村山首相談話」(一九九五年)や従軍慰安婦問題への日本軍・官憲の関与と強制性を認めた「河野官房長官談話」(一九九三年)。「軍国日本の再興」という野望をたぎらせている安倍政権は、この両談話を見直し=破棄することを声高に叫びたてている。さらには副総理・麻生ら閣僚どもが、「英霊が祀られている」と称する靖国神社への公式参拝を強行してきた。このネオ・ファシストどもは今、「占領軍によって閉められた鍵を開ける」とうそぶきつつ、憲法改悪に突き進んでいる。七月の参院選において改憲に必要な三分の二以上の議席を改憲勢力で埋め尽くすことに躍起となっているのだ。
 アメリカ帝国主義権力者から「侵略の歴史を修正する修正主義者」(米議会調査局の報告書)と断罪された安倍政権は、口先では「村山談話」を「政権としては全体として受け継ぐ」と渋しぶではあれ表明した。「歴史認識問題」をめぐって、政府としては矛をおさめるような態度を表向きでは見せながら、首相・安倍その人は「従軍慰安婦は必要だった」とほざく橋下(「日本維新の会」)と同様に、「歴史認識については歴史家が決めるもの」などと言いつづけて居直りを決めこんでいるのである。
 同時に安倍政権は、核軍事力の増強を基礎にして尖閣諸島「領有」に向けた攻勢を強めている習近平の中国に対抗すべく、日本国家をアメリカと肩を並べてともに戦争をできる国≠ヨと飛躍させるための総攻撃にうってでている。現に首相・安倍は、「盾は自衛隊、矛は米軍で、果たして抑止力として十分か」などとほざきながら、「敵基地攻撃能力の保持」を叫びたてはじめたではないか。
 われわれは、日米新軍事同盟の強化を基礎にして日本の軍事強国としての飛躍をたくらむ安倍政権の一切の策動を断固として粉砕するのでなければならない。
 今こそすべての労働者・学生は、代々木官僚翼下の<反安保>なき「護憲」運動をのりこえ、憲法改悪阻止闘争の一大高揚を切りひらけ! 安倍政権による「大東亜戦争」の聖化を絶対に許すな!オスプレイの追加配備やガイドライン(日米防衛協力の指針)の見直しなど、日米新軍事同盟を対中国攻守同盟として現実的に強化するための諸策動に断固として反対せよ! 安倍政権による一切のネオ・ファシズム反動攻撃を打ち砕く闘いをおしすすめよ! すべての労働者・学生は、<反ファシズム統一戦線>の構築をめざして奮闘せよ!

以下、見出し

「歴史認識」をめぐる安倍とオバマ・朴との確執

北朝鮮への対応における米・韓―日の軋轢

対日・対米攻勢を強める習近平の中国

<反安保>なき日共系「護憲」運動をのりこえ闘おう!
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被災人民を奈落の底に突き落とす安倍政権を許すな

1 「国土強靭化」の名のもとに被災地復旧策を放棄=破壊

2 被災人民にたいする窮乏化の強制

3 福島人民にたいする棄民政策

4 被災人民の生活再建を破壊


 以上で明らかにしてきたように、安倍政権は「アベノミクス」だの「国土強靭化」だのを推進することによって、被災人民を奈落の底に叩き落としているのだ。どん底に突き落とされた被災人民にたいして、「強い自立心」をもてなどと自力更生≠強いているのが安倍なのだ。さらにこのネオ・ファシスト政権は、被災人民をはじめとする労働者・人民にたいして二〇一四年からの消費税大増税、生活保護費の削減などの社会保障の一挙的切り捨て、日本の農畜産漁業を壊滅においやるTPPへの参加などの追い討ちをかけている。まさしくネオ・ファシストの階級的本性が露わとなっているではないか。
 われわれは、安倍政権による憲法改悪や日米新軍事同盟強化の攻撃を打ち砕く一大闘争や消費税増税に反対する闘いを断固として推進するとともに、被災人民を見殺しにするネオ・ファシスト政権に怒りの声を叩きつけるのでなければならない。
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「改憲阻止! 侵略戦争美化を許すな!」
 全学連が国会前闘争  5・16

五月十六日、全学連のたたかう学生たちは、「憲法改悪阻止! 日本の侵略戦争の美化を許すな!」を高だかと掲げ、国会前闘争に勇躍決起した。
 「侵略の定義は定まっていない」と言い放った首相・安倍を筆頭に、いま極右タカ派のファシストどもが、「(あの戦争は)自存自衛の戦争だ」(自民党政調会長・高市)、「慰安婦制度は必要だった」(日本維新の会共同代表・橋下)などと、かつての日本軍国主義の戦争犯罪を開き直る言動をごう然とくりかえしている。彼らはいま、憲法を改定し<軍国日本>を再興するために、日本軍国主義の侵略戦争を「アジア解放のための正義の戦争だ」と正当化しているのだ。
 この暴挙を断じて許してはならない! 怒りに燃える全学連のたたかう学生たちは、憲法改悪に突進する安倍政権を徹底的に弾劾する闘いを断固として巻きおこしたのである。
 
「侵略戦争の美化を許すな!」国会前闘争を闘う全学連
(5・16 衆議院議員会館前)
安倍政権・改憲派議員らの策動に怒りを叩きつける学生たち
(5・16 衆院議員会館前)

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「『主権回復の日』政府式典反対!」
 神戸に改憲阻止・反安保の炎  4・27
安倍政権による4・28「主権回復の日」政府式典を翌日にひかえた四月二十七日、神戸大学や奈良女子大学などのたたかう学生たちは、安倍極反動政権への怒りに燃えて、自民党兵庫県連に抗議し神戸一の繁華街・三宮をデモ行進する関西学生ウォークにたちあがった。今の憲法が戦わない国民をつくった≠ネどと現行憲法への憎悪をむき出しにする安倍政権は、翌日の4・28政府式典を憲法改悪への機運を高め「緊密な日米同盟の回復」をアピールする一大セレモニーとして強行しようとしていた。たたかう学生たちは、4・28政府式典反対を掲げてたたかう沖縄の労働者・学生と連帯し、安倍政権による日米新軍事同盟の強化や改憲などの反動諸攻撃をうち砕く決意に燃えて、この日のデモに決起したのだ。
神戸市民の共感をかちとりながら三宮のアーケード街を進む学生たちのデモ
(4月27日)
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