第2259号(2013年3月11日)の内容

<1面>
今こそ大幅一律賃上げをかちとれ
 「アベノミクス」粉砕! 全労働者の連帯で一三春闘の高揚を!
<4〜6面  13春闘の戦闘的高揚を!>
 <4〜5面>
 安倍ネオ・ファシスト政権と独占資本家どもへの挺身
  「連合」中央の13春闘方針の反労働者性
 <6面>
 「アベノミクス」を尻押しするJCM労働貴族を弾劾せよ
  ――金属労協の春闘方針の批判
<7面>
Topics 中小企業労組を見殺しにする大企業労働貴族が語る「格差是正」の欺瞞
郵政集配職場における「休息時間」剥奪を許すな
<2面>
「辺野古ゴリ押しを許さんぞ」
 
来沖した安倍に怒りの拳 2・2 沖縄
道共闘が「日米首脳会談反対! TPP参加反対!」の情宣 2・21 札幌
<3面>
沖縄農業の壊滅を招くTPPへの参加を許すな
万華鏡2013――情勢の断層を読む
◆「外交解決の時」?
◆窮余の一策
◆放影研の新たな犯罪
週間日誌 世界の動き・日本の動き
<8面>
2・10 革マル派結成50周年 革共同政治集会 決意表明
中央学生組織委員会 代表
・郵政労働者
 「解放」最新号
































  


今こそ大幅一律賃上げをかちとれ

 「アベノミクス」粉砕! 全労働者の連帯で一三春闘の高揚を!

 ネオ・ファシスト安倍政権が「アベノミクス」と称する反人民的な財政・金融・経済政策を次々にうちだしているなかで、日本労働者階級の命運を賭けた二〇一三春闘は山場≠迎えつつある。
 独占資本家どもは、首相・安倍の「報酬引き上げ」の要請をも冷ややかにあしらいながら、「月例賃金は上げられない」「定期昇給実施をめぐる交渉が中心だ」と叫びたて、賃金のさらなる切り下げを狙っている。これに呼応して、JCM(金属労協)などの大手労働組合の労働貴族は、賃上げを要求しないみずからの方針の正当性≠説いて回ってさえいる。
 いまこのとき安倍政権は、「二%のインフレ・ターゲット」を掲げつつ「金融の量的緩和」(円の増刷)を日銀に強制して円安を促進し、他方で、莫大な公共投資を組みこんだ予算を編成して国家財政赤字を積み増している。円安による石油や小麦などの輸入品価格の高騰は、賃下げと増税と社会保障削減に苦しめられてきた労働者・人民の窮乏に追い討ちをかけている。そのうえこの政権は、「規制改革が成長戦略の一丁目一番地」(竹中=安倍)などと宣言しながら、「解雇規制の緩和」などの労働諸法制の改悪にも踏みだした。
 すべての労働者諸君! いまここで、「アベノミクス」政策を打ち砕き、大幅な賃金引き上げをかちとらなければ、日本の労働者・人民はさらなる貧窮の奈落に突き落とされる。わが同盟とともにたたかう革命的・戦闘的労働者たちは、「連合」労働貴族の抑圧をはねのけ、「大幅一律賃上げ獲得」の革命的スローガンを掲げて一三春闘の戦闘的高揚のために奮闘しよう。安倍政権の経団連らにたいする「報酬引き上げ」要請を天まで持ちあげ、「デフレ打開」の代案としての賃金政策の宣伝に明け暮れている日本共産党指導部と・それに追随する「全労連」指導部をのりこえたたかおう。そして「改憲」容認の姿勢を露わにした「連合」中央を弾劾し、「憲法改悪阻止」や「原発再稼働反対」そして「日本のTPP参加反対」をも掲げてたたかおう。すべてのたたかう仲間は、「連合」式救国産報運動を打ち破り、一三春闘勝利にむかってともに前進せよ!

以下、見出し
労働者・人民を奈落に突き落とす「アベノミクス」

賃下げ・首切りに狂奔する独占資本家階級

賃下げと改憲に加担する「連合」指導部を許すな!

貧困強制とファシズムに抗し一三春闘の高揚を!
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安倍ネオ・ファシスト政権と独占資本家どもへの挺身

「連合」中央の2013春闘方針の反労働者性

 安倍ネオ・ファシスト政権はいま、「アベノミクス」と銘打って「大胆な金融緩和」「機動的な財政出動」「規制緩和などの成長戦略」という財政・金融政策、産業政策をうちだし、ドシドシと貫徹しつつある。それは、いまや世界第二位の経済大国≠フ地位から滑り落ちた日本帝国主義の危機を、労働者人民にありとあらゆる犠牲を押しつけることによって突破しようという悪逆このうえないものである。この「アベノミクス」の強行的貫徹を許すならば、われわれ労働者人民はこれまでをはるかに超える失業と低賃金と物価騰貴と大衆収奪強化などの無間地獄に叩きこまれることになるのだ。
 しかもこの政権は、「反中国(・北朝鮮)」のナショナリズムをヒステリックに煽りたて、日米新軍事同盟強化・軍事強国化―憲法改悪に、また原発の再稼働・新増設に突進している。これに加えていま、公務員労組をはじめとする労働組合を破壊するために凶暴な牙を研ぎすましている。この安倍政権の策動をもひとつの起動力として、ここ東アジアにおいて米・日―中の軍事的・政治的角逐がいちだんと激化し、尖閣諸島周辺の海・空域において日・中両軍が激突する可能性もが一挙に高まっている。
 だがいまこの時に、日本最大の労組ナショナルセンターである「連合」の古賀・南雲指導部は、あろうことか安倍ネオ・ファシスト政権の極反動諸政策への協力・尻押しに突き進んでいる。しかも、首切り・賃下げ・労働強化の攻撃をいっそう苛烈に振り下ろす諸独占体経営陣の吸血鬼どもに身も心も捧げ、傘下諸労組の組合員・日本の全労働者に挺身を強制しているのだ。
 すべての労働者諸君! まさに正念場だ。いまこそ彼ら労働貴族どもを徹底的に弾劾し、二〇一三年春闘の戦闘的高揚をかちとるために総力をあげて奮闘しよう。

以下見出し
一、安倍政権応援団≠ヨの転身

二、日本帝国主義の沈没≠ヨの危機感を支配階級と共有

 「六重苦」をあげつらう独占資本家への唱和

三、「アベノミクス」礼賛・尻押し、賃下げ・大リストラへの協力

 安倍政権による犠牲強要策への加担を弾劾せよ

 賃上げ要求の放棄と「定昇見直し」への屈服を許すな

 新たな大リストラ・海外進出加速への全面協力を許すな

 「改憲容認・支持」への転換を許すな
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「アベノミクス」を尻押しするJCM労働貴族を弾劾せよ

金属労協の「春季生活改善闘争方針」批判

 各産業別の諸企業労組は、つぎつぎと各企業経営者に「賃金・労働条件の改善」の要求書を提出し、三月十三日の集中回答日に向けて春季労使交渉を開始している。中(露)・米日の軍事的・政治的・経済的角逐が激化し、尖閣諸島の周辺海域では習近平・中国が軍事挑発をくりかえし、これをも口実として発足したばかりのネオ・ファシスト安倍政権が軍事強国づくりを叫びたてている。東アジアにおいて戦争的危機が高まっているただなかでの春季労使交渉である。安倍政権が、「強い経済を実現する」と叫び「デフレ不況からの脱却」に向けた即効性≠フ金融・財政政策をうちだし、「円安・株高」が人為的・投機的に創りだされている。このような情勢のもとでとりくまれている今一三春闘は、極めて危機的である。
 「連合」指導部は、高まる戦争的危機に無対応を決めこんでいるだけではない。彼らは、極反動安倍政権の応援団に成り下がって「交渉環境は、厳しさ一色だった昨秋から好転していることは確かだ」などと「円安・株高の動き」への労働者・人民の幻想を煽りたてて、安倍政権の支持率上昇に一役買うまでに腐敗・堕落している。しかも「連合」の労働貴族どもは、首相・安倍が経済三団体トップに「賃上げ要請」をも口にしながら「デフレ不況(=国難)からの脱却」を呼びかけていることに呼応して「一緒にとりくんでいこう」と独占資本家に向かって呼びかけているほどなのだ。
 「連合」指導部は、一三春闘のメイン・スローガンに「傷んだ雇用・労働条件の復元」を掲げている。だがしかし金属労協(JCM)の労働貴族どもは、「連合」加盟組合の金属部門として、「運動の両輪」としての「政策制度実現の取り組み」に重点をおくように「連合」指導部を激しく突きあげている。
 「民間・ものづくり・金属」を旗印として結集しているJCMの労働貴族どもは、「デフレ不況からの脱却」は、(賃上げによってではなく)政府・日銀による円安誘導によってなすべきだと主張している。彼らは、金属労協の春季生活改善闘争方針である「二〇一三年闘争の推進」の中に、「政策・制度課題への取り組み」として「デフレ脱却に向けて消費者物価上昇率『二%』を早期達成するよう、政府・日銀に大胆かつ迅速な金融緩和を求める」などと盛りこみ、それを公然と掲げているのだ。
 われわれは、JCM労働貴族どもによる「救国」のためのネオ産業報国運動の反労働者性を徹底的に暴きだし弾劾しつつ、今一三春闘を職場生産点から戦闘的にたたかいぬくのでなければならない。

以下見出し
T 産業・企業の生き残り≠フための春季労使交渉

U 「デフレ不況からの脱却」にむけた労使政協議への突進

 A 安倍政権の通貨安誘導政策を応援するための恣意的分析

 B 賃金の「格差是正・水準底上げ」要求のマヤカシ

 C 独占資本を救済するための「政策・制度」要求

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2・10革マル派結成50周年革共同政治集会
 決意表明 2

同志と切磋琢磨し<革マル派の時代>を切り拓く
 中央学生組織委員会 代表

わが革命的労働者前衛党をより強くより大きく!
 郵政労働者
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「辺野古ゴリ押しを許さんぞ」 来沖した安倍に怒りの拳 
2・2 沖縄
 二月二日、琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは、首相・安倍の来沖に抗議する緊急集会(主催「基地の県内移設に反対する県民会議」)に起ちあがった。首相・安倍は、日米首脳会談に向けて、アメリカ帝国主義オバマ政権から迫られている辺野古新基地建設の進展をアピールするために訪沖した。同時に安倍は、「普天間基地の県内移設は無理」と公言している県知事・仲井真を懐柔し抱きこむために会談をおこなったのだ。
 琉大と沖国大のたたかう学生たちは、ネオ・ファシスト安倍政権による極反動攻撃を打ち砕く決意に燃えて、沖縄平和運動センターに結集する労働者や市民とともに抗議闘争に起ちあがったのである。
「埋め立て申請絶対阻止!」怒りに燃えて決起した労・学・市民
(2月2日、那覇市・県庁前「県民ひろば」)
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道共闘が「日米首脳会談反対! TPP参加反対!」の情宣 
2・21 札幌
 二月二十一日、全学連北海道地方共闘会議の学生たちは、辺野古新基地建設と日本のTPP参加をアメリカ大統領オバマに誓約するための首相・安倍の訪米と日米首脳会談開催に反対すべきことを訴えるとともに、北海道大演習場・東千歳駐屯地における陸上自衛隊第七師団(千歳市)と在沖縄米海兵隊による日米共同訓練(二月二十一日〜三月九日)に反対すべきことをよびかける街頭情宣を札幌駅前においてくりひろげた。
道共闘が日米新軍事同盟強化反対の革命的檄
(2・21、札幌)
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