第2250号(2013年1月1日)の内容
<1〜2面>
反ファシズムの戦線を築け
安倍政権の極反動攻撃を粉砕し反スタ運動の飛躍をかちとれ!
革マル派結成五〇周年に際して
日本革命的共産主義者同盟 全国委員会 議長 植田琢磨
<3〜5面>
ネオ・ファシズム反動攻撃を労働者・学生の団結で打ち砕け
激動する内外情勢とわが同盟の任務
<6〜7面>
七つの海 七つの大罪
<8〜9面>
中国勤労人民の決起に脅える断末魔のネオ・スターリン主義党
<10〜11面>
年頭の決意
沖縄/東海/北陸
郵政/教育/自治体/化学/重工業
<12面>
写真特集 2012年闘いの軌跡
◎お知らせ
本号は二〇一二年十二月三十一日付にあたりますが、二〇一三年一月一日付新年特別号とします。なお、一月七日付は休刊にします。
「解放」最新号
反ファシズムの戦線を築け 安倍政権の極反動攻撃を粉砕し反スタ運動の飛躍をかちとれ! 革マル派結成五〇周年に際して 日本革命的共産主義者同盟 全国委員会 議長 植田琢磨
革共同・革命的マルクス主義派結成五〇周年を迎える二〇一三年の年頭にあたって、われわれは、わが日本反スターリン主義革命的共産主義運動の巨大な前進を切り拓くために新たな決意をうち固めるのでなければならない。大衆運動主義に転落し官僚主義を開花し、革共同の基本路線を投げ捨てたブクロ官僚一派との激烈な分派闘争と革共同第三次分裂をつうじてかちとられた革マル派の結成から五〇年。この歴史的節目にあたる本年、わが革共運動とプロレタリア前衛党組織建設の一大飛躍を成し遂げるためにすべての同志諸君は全力を尽くして奮闘しようではないか。 一、ネオ・ファシズムの嵐に抗する統一戦線を構築せよ 二十一世紀現代世界はいま、「一超」軍国主義帝国の破産の憂き目にあえぎながら、先の大統領選において辛くも勝利したオバマのアメリカと、「二十一世紀の超大国」を夢想し「海洋強国の建設」なるシンボルを掲げて習近平の新体制を発足させたネオ・スターリニスト国家中国との角逐がますます激化する様相を呈している。そして、大統領の座に返り咲いたプーチンのロシアは、この中国と結託しながら「強大国の復活」を狙っている。また、ユーロ圏諸国の権力者どもは、ギリシャをはじめとする連鎖的なソブリン危機・金融危機からの脱却もなしえず、さし迫るユーロ圏の空中分解の危機に怯えている。 こうした国際情勢の激動のただなかにおいて、経済大国≠フ座から転げ落ちて久しい帝国主義国日本で先におこなわれた衆議院選挙(二〇一二年十二月十六日投開票)において、ネオ・ファシスト安倍・石破に率いられた自民党が単独過半数を遙かに超えた議席を獲得した。圧勝≠オた安倍・石破の自民党は、公明党の議席を合わせて衆議院の三分の二以上の議席を確保し、再び権力の座≠手中にしたのである。安倍を首班とする自公連立政権は、台頭する中国に対抗するために、「強固な日米同盟の再構築」の名のもとにアメリカ帝国主義の属国への道を掃き清め、アメリカとともに戦争を遂行しうる軍事強国への道を突進しはじめている。 政権与党であった野田の民主党は、――「連合」指導部の必死の支援にもかかわらず――労働者人民からの総反発にあって現有の四分の一にも満たない議席数にまで転落し地滑り的な惨敗を喫した。この民主党政権への人民の幻滅にのっかって、「現行憲法は諸悪の根源」と叫びたててきた極悪反動分子たる石原=橋下の「日本維新の会」が、衆院第三党にまで成り上がった。かくしていまや、公然と「改憲」を支持する部分は、衆議院の約九割を占めるにいたった。これにたいして「六十年続いた自民党型政治を断ち切る」などとボケたことをほざいていた不破=志位の日共は、目標として掲げていた「議席倍増」どころか現有議席にすらとどかなかった。 今次衆議院選挙において、小選挙区比例代表並立制という選挙制度――「四割の票で八割の議席を得る」といわれているそれ――を条件にしているとはいえ、日本の人民が、戦後半世紀以上にわたって悪行のかぎりをつくしてきた自民党にまたもや政権を委ねることを選択したというこの厳然たる事実は、日本の労働者階級人民にとって極めて由々しい事態である、といわなければならない。 「危機突破内閣」を自任する安倍・石破の自民党新政権は、アメリカ政府の強い要請に応えて、さっそく現行憲法下での「集団的自衛権の行使」の合憲化(憲法解釈の変更)に踏みだそうとしている。これを皮切りにして彼らは、「日本を取り戻す」「占領時代につくられた仕組みを私たちの手で変えていく」などと称して、「国防軍保持の明記」を核心的内容とする憲法改悪を早期に実現するための策動を一気に開始しているのだ。安倍は、改憲の発議要件を衆参両院での「三分の二以上の賛成」と規定している憲法第九六条について、その「過半数以上」への改定を「最初におこなう」と宣言した。同時に安倍は、「日教組式の自虐史観教育はおこなわせない」「日本人としてのアイデンティティーと誇りを徹底的に教えこむ」と喚きながら、「愛国心」教育を制度化し教育のネオ・ファシズム的再編に猪突猛進しようとしている。 「憲法上、核保有は可能」などと唱えてきた安倍と石破は、あくまでも潜在的核兵器製造能力を保持し「安定的で安価なエネルギー」を確保するという国家戦略を死守しこれにもとづいて、早くも停止中原発の「再稼働」や「核燃料サイクル開発」の継続を公言している。 そして、「労組と癒着した民主党が日本を危機に陥れた」などという言辞を弄して労働組合憎しの本性を剥きだしにしているこの政権は、「反労働組合」の旗手たる橋下=石原と結託しつつ、許し難いことにあらゆる労働組合の破壊を狙っているのだ。さらには、新自由主義的諸政策などを一気呵成に貫徹し、「自助」の標語のもとに社会的弱者を無慈悲に切り捨てる、その他面では、独占ブルジョアどもの意を体現し、「国土強靱化」などと称して、円の増刷(ばらまき)≠手段とした大型公共投資(「十年間で二〇〇兆円規模」のそれ)を呼号してもいる。 まさに「戦後レジームからの脱却」を旗印とし、アメリカ帝国主義とともに世界各地で戦争を遂行しうる軍事強国への飛躍をかけて、「憲法改正」「国防軍保持」を公然と「目標」に掲げる極反動のネオ・ファシスト政権として、安倍新政権は発足した。「維新の会」などという真正ファシスト突撃隊と連携しつつ。 このネオ・ファシストどもの歴史的な反動攻撃を許すならば、日本労働者階級は、これまで獲得してきたあらゆる諸権利を剥奪されみずからの団結の場そのものを破壊されかねない。すべての労働組合や大衆諸団体は、いまや存在そのものが危機に立たされようとしているのだ。 いまこそわれわれは、すべての労働者人民に訴える。勤労人民を戦争へと動員する極反動攻撃を打ち砕く反ファシズム統一戦線を、労働者階級のヘゲモニーのもとに断固として創出しようではないか。 そのためにも、われわれは、同志黒田のつぎのような教えを現在的に学び適用するのでなければならない。 「真の統一戦線を、労働者階級の階級的自己組織化の組織的表現形態としての統一戦線を創造するためには、社会民主主義やスターリン主義などのイデオロギーおよびそれらの政党の呪縛からの解放を、労働運動の戦闘的=左翼的推進を通じて、また特定の闘争課題を実現するための種々の形態の統一行動を戦闘的に実現することを媒介にして、労働者・勤労大衆がみずからかちとるのでなければならない。」(黒田寛一編著『革新の幻想』所収の「労働組合とスターリン主義党」一九八〇年十一月二十八日、一三八頁) このような「真の統一戦線」を組織化するための論理をもわがものとしつつ、すべてのたたかう労働者人民はともに反転攻勢にうってでようではないか! (以下、見出し) 二、<3・11>以後の日本階級闘争を牽引したわが同盟の闘い 三、いまこそ強大なプロレタリア前衛党建設の前進をかちとれ 同志黒田の遺志をうけつぎ奮闘せよ 四、ネオ・ファシズム反動を打ち砕く思想的=組織的拠点の確立を |
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日米新軍事同盟の強化反対! 憲法改悪阻止! ネオ・ファシズム反動攻撃を労働者・学生の団結で打ち砕け 激動する内外情勢とわが同盟の任務 二〇一三年は、ネオ・ファシスト安倍を首班とする自民党政権の誕生で幕を開けた。いま日本における階級闘争は決定的な局面を迎えている。 わが党は、誕生した安倍政権がふりおろす憲法改悪・日米新軍事同盟強化の反動攻撃を木っ端微塵にうち砕くために、労働者階級の唯一の前衛党たるの矜持にかけて総決起することを、ここに宣言する。 昨二〇一二年十二月十六日の衆議院総選挙において、ネオ・ファシスト安倍の自民党が、二九四議席を獲得し圧勝した。三十一議席をとった公明党と合わせて衆議院の三分の二以上を占める三二五議席を獲得し絶対安定多数を確保した。そして真正ファシスト石原・橋下の「日本維新の会」も五十四議席を獲得し第三党にのしあがった。与党であった民主党は五十七議席しかとれず大惨敗し、ついに政権の座から転落した。 政権を放りだした六年前の安倍を皮切りに首相が一年ごとに計六回も交代するという政治的混迷、そして世界第二位の経済大国の地位を中国に奪われたことに象徴される日本経済の沈没、さらには野田政権の「尖閣国有化」宣言に激怒したネオ・スターリン主義中国の対日強硬策の展開。……こうした危機の深まりのなかで、民主党政権にたいする幻滅のあまりの深さゆえに、そして「連合」指導部や日共中央などの既成指導部の腐敗ゆえに、無念にも、労働者・人民は、みずからを「強い指導者」とおしだしたネオ・ファシスト安倍の自民党や真正ファシストの石原・橋下の「維新の会」に票を投じてしまった。それは、日本のプロレタリアートにとって悲劇いがいのなにものでもない。 日本の労働者・学生・人民よ! いまただちに起ちあがり、あらゆる戦線から反転攻勢にうってでよ! 尖閣諸島の「領有」をめぐりスターリン主義中国と日本帝国主義とが激しくぶつかり合う情勢の緊迫のなかで登場した安倍政権は、自衛隊を米軍とともに武力を行使する「国防軍」へと変貌させるための一大攻撃に猛然とうってでている。軍事強国・日本と軍国主義帝国アメリカとが中国を封じこめ対中国の戦争をも遂行する軍事同盟として、日米新軍事同盟をうち固めるというドス黒い野望をたぎらせながら。 いままさに尖閣諸島の「領有」をめぐり中国と日本とが軍事衝突する危機さえもが切迫している。 ネオ・ファシスト安倍は「自分の国を守るために戦わない国民」をつくった「戦後体制」に「終止符をうつための自主憲法の制定」という言辞を吐きつつ、日本国家に「国難」をもたらす元凶とみなした現行憲法に照準を合わせ、これを「破棄」することを狙う改憲への突撃を開始した。改憲をなしとげるために安倍政権は、今年七月の参院選挙において議席の三分の二以上を制することを企んで、「アメリカ占領下につくられた憲法を破棄せよ」と叫んでいる石原・橋下の「維新の会」との連携をいっそう強化している。 開始されたネオ・ファシスト政権による改憲攻撃を絶対にうち砕け! 安倍政権がふりおろす原発再稼働、消費税大増税、社会保障制度大改悪の反動諸攻撃を粉砕する闘いを組織せよ! 原発再稼働阻止闘争・オスプレイ配備阻止闘争の戦闘的高揚に恐怖した安倍自民党政権は、いまや労働組合を破壊するための攻撃にふみだしている。ネオ・ファシスト安倍は、労使政協議路線にもとづいて民主党政権を支えてきた「連合」古賀指導部のもとにある諸労組、なかんずく旧官公労の諸労組を、「国難」突破にとっての障害とみなしている。いや、何よりも「連合」を脱構築するために労働組合の内部でたたかう労働者に憎悪をたぎらせている。まさにこのゆえに労働者の団結の拠点たる労働組合を破壊しつくす攻撃に一気にうってでようとしているのだ。 わが党は、すべての労働者・学生・人民に呼びかける! 敵の猛攻撃に身構え、ただちに、ネオ・ファシズム的攻撃をうち砕くために労働者階級を中核とする反ファシズムの統一戦線を構築せよ! 一般に労働組合とは、歴史的には資本家との血みどろの闘争、その敗北とその教訓化をつうじて自覚した労働者たちがかちとった彼ら自身の団結形態にほかならない。この労働組合そのものを破壊することを狙った安倍政権のネオ・ファシズム的な攻撃から、一切の労働組合を断固として防衛しぬき、この攻撃を日本プロレタリアートの団結の力で粉砕するのでなければならない。 まさにこの決定的な局面において、代々木共産党の不破=志位指導部は、「改憲」に突進する安倍自民党政権が労組破壊の攻撃にうってでているにもかかわらず、これにたいして「反ファシズムの闘い」を呼びかけることもしない。共産党の労働者党員たちは、日本プロレタリアートの未曽有の危機を前にして無気力と無能をさらけだす転向スターリニスト不破=志位指導部を弾劾し、たたかう労働者とともに労働組合破壊を粉砕する統一戦線を築け! いまこそ、ネオ・ファシスト安倍政権による「日米新軍事同盟の強化」「原発再稼働」「消費大増税・社会保障制度切り捨て」という反動諸攻撃を粉砕する闘いに、そして改憲攻撃をうち砕く壮大な闘いに、労・学両戦線から総決起しようではないか。 折しも本二〇一三年は、わが革共同・革マル派が結成されてから五〇年目の節目の年である。今から半世紀前の一九六三年二月、大衆運動主義・官僚主義を満開させたブクロ官僚一派による革命的マルクス主義の歪曲に抗して、同志黒田寛一を先頭にした同志たちは断固たる分派闘争を展開し、ついに革共同の第三次分裂をかちとった。 まさに今こそ、わが<結党の精神>にもとづいてわれわれは、<反帝国主義・反スターリン主義>の世界革命戦略を、日本の、そして全世界のプロレタリアートの前に高く掲げつつ、日本革命的共産主義運動のさらなる前進をきりひらくために起ちあがるのでなければならない。革マル派結成から五〇年の本年を、わが革命運動の飛躍の年たらしめるために、すべての同志諸君、たたかう労働者・学生諸君、ともに奮闘しようではないか! 以下見出し T 危機を深める二十一世紀現代世界 A 東アジアの覇権をかけて激突する米・日と中国 B 中東において高まる戦争の危機 U 改憲に猛突進する安倍ネオ・ファシスト政権 A 「戦後体制からの脱却」の名による軍事強国化の策動 B 危機を深める日本階級闘争 V 安倍新政権のネオ・ファシズム攻撃を打ち砕く統一戦線を構築せよ! A ナショナリズムの濁流に没しさる代々木共産党を弾劾せよ! B 反戦反安保闘争、改憲阻止闘争、原発・核開発阻止闘争、政治経済闘争の大爆発をかちとれ C 全世界の労働者・人民と連帯して闘おう! |
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一つ。七つの海の支配を欲して 他国人民、血の海に沈め 人の顔した洋鬼ら傲慢の罪 民の怒りに焦がされるは報い 「崖」におびえる没落帝国 二つ。アフガン侵略で ムスリムの血をすすりて CIA長官におさまる男 実は不倫にまみれにまみれ これ淫蕩の罪 三つ。食料、資源、領土に領海、 次々手を出す暴食の罪 「中華五千年」ふりかざし 「社会主義」の大志ならぬ 太子豚≠ェ君臨するは ネオ・スターリン主義の国 |
四つ。革命ロシアの栄光背負いし民に 弾圧くわえるFSB ガスプロム、ロスネフチはボロ儲け 雷帝の所業は堕落をこえて 強権の罪 五つ。ヒトラー顔負け人民虐殺 ハマス憎しのガザ空爆は激情の罪 六つ。「財政緊縮」の名のもとに 欧州労働者に窮乏強いし 金融資本の保全をはかるは 強欲の罪 七つ。外資導入、経済成長 急ぐルセフ、フェルナンデス 中国の背中追いかけるは 羨望の罪 |
世界に跋扈する「七つの大罪」 くわえて日本で現出したる ファシスト政権 「九条改憲」ひっさげて 再現まさぐる軍国日本 暴走老人∞コスプレ男≠ニ 徒党を組んで 地上の悪魔呼び起こし 戦争・貧困・暗黒支配を強いる悪党 世界を覆う悪事を許せしは スターリン主義の大罪ゆえなり われらこれを超えゆかん 人民よ! われらは「風にそよぐ葦」で あってはならぬ われら今こそ起つべし 「反ファシズム」の旗のもとに かいな固く戦列を築かん! 世界の兄弟たちと連帯し 暗黒の二十一世紀を<革命の世紀> へと転化せよ! わが<反帝国主義・反スターリン 主義>の旗を いまこそはためかせよ! |
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中国勤労人民の決起に脅える断末魔のネオ・スターリン主義党 経済危機の底知れぬ深まりにあえぐ各国政府=支配階級がその危機のりきりのためにかけてくる経済的・政治的諸攻撃にたいして、世界中で労働者人民が反撃に起ちあがっている。「社会主義国」を自称している中国においてもそうである。労働者・農民は各地で次々と闘いの炎を噴きあげている。中央および地方政府の抑圧支配に抗議して、国有企業や資本家的新興企業や日本をはじめとする外資系企業における強搾取に反対して、地方政府の官僚どもによる不当な土地(使用権)収用に抗議して、起ちあがっている。凄まじいまでの貧富の差や、共産党官僚の汚職や不正、官憲の横暴に人民は怒り憤っている。 こうしたなかで、中国共産党第十八回全国代表大会(十八全大会)は開催された(二〇一二年十一月八日〜十四日)。この大会をもって総書記の座を習近平に譲る胡錦濤は、大会冒頭、十七期中央委員会を代表しての報告に立った。彼は言う――「わが党は、貧しく立ち遅れた旧中国を、繁栄・富強に向かう新中国に変え、中華民族の偉大な復興に光明の前途をしめした」、「この十年において、われわれは一連の新たな歴史的成果を収め、小康社会の全面的な実現に向けて確固とした基盤を築きあげた」と。確かに、中国の国内総生産(GDP)は四倍になり、この国はアメリカに次ぐ「経済大国」になった。輸出額は世界一である。このことからすれば、胡報告での成果の押しだし方は控え目でさえある。いや、報告を読みあげる胡錦濤の顔は高揚感からはほど遠いのだ。江沢民一派との党内=権力闘争で疲労困憊しているというだけではあるまい。社会的・経済的矛盾のあまりの激化にたじろぎ、決起する人民に恐怖し、そしてこの党の腐敗のとめどもない深まりにさいなまれているからにちがいない。 政治経済構造の資本主義的改造をもって延命を策してきた中国スターリン主義は、その経済成長が同時にもたらした激烈な矛盾にあえいでいる。それだけではない。「マルクス主義政権党」を任じる共産党じしんがその内部から腐り崩れ落ちかねないのだ。「腐敗問題を解決できなければ、党は致命傷を負い、ひいては党も国家も滅びてしまう」と、胡錦濤はこの報告においても叫ばなければならなかった。 人民はいよいよ怒りをたぎらせている。新たに習近平が率いるこのネオ・スターリン主義国家は、今まさに大動乱の時を迎えようとしている。 (以下、見出し) T 中国共産党十八全大会――習近平体制の暗い門出 1 さしあたりの「大同団結」体制 2 「腐敗は党と国を滅ぼす」――胡錦濤報告 U 極限的なまでの貧富の差の拡大と労働者・農民の闘い 1 東・南シナ海の制海権・海洋権益の確保 2 経済的社会的矛盾の深まり 3 陸続と起ちあがる労働者・農民 V 内側からすすむ思想的・組織的腐蝕 1 「文化大革命の再来」(?) 2 「党員の腐敗」問題 3 中国ネオ・スターリン主義の打倒をめざして |
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年頭の決意 沖縄県委員会 <反安保>の巨大なうねりを沖縄から全国へ! 東海地方委員会 ネオ・ファシズムの嵐を突き破り前衛党建設に邁進する! 北陸地方委員会 安倍新政権の極反動攻撃を粉砕し反スタ運動の前進を 教育労働者委員会 教組破壊攻撃を打ち砕き労働者組織建設の前進を 郵政労働者委員会 結党の精神を貫き強大な労働者党を創造するぞ 自治体労働者委員会 公務員労組破壊を許さず革命的ケルンを強化せん 化学労働者委員会 UAゼンセン・JEC指導部の抑圧に抗し闘う拠点を! 重工業労働者委員会 製造業独占体の大型合併=大リストラ攻撃を打ち砕け |
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