第2249号(2012年12月24日)の内容

<1面>
一切の極反動攻撃を打ち砕け
改憲・安保強化反対! 原発・核開発阻止!
労働者・学生・人民の広範な闘いの戦列を構築しよう!

<4面>
「階級的労働運動路線」の基礎づけに苦悶する中野一派
<5面>
スズキ資本・インド政府一体の労組破壊・大弾圧を弾劾せよ
<2面>
「PAC3配備を許すな!」
 沖縄県学連が緊急抗議行動 12・7〜8
国学院大学第130回若木祭 11・2〜4
燃えあがる欧州労働者の闘い
<6面>
増大する使い捨て$ウ社員
人の死を利殖の機会にする死に神°燉Z資本
Topics 福島第一原発下請け企業で横行する偽装請負・ピンハネ
<7面>
『黒田寛一 辻哲夫 往復書簡』を読んで
<8面>
2012年 掲載主要論文・記事一覧
<3面>
万華鏡2012――情勢の断層を読む
◆「雨天の友」
◆牽強付会
◆クメール無常
◆延滞債権放棄
  「解放」最新号































  


一切の極反動攻撃を打ち砕け

改憲・安保強化反対! 原発・核開発阻止!

 労働者・学生・人民の広範な闘いの戦列を構築しよう!

 衆議院選挙投票日(十二月十六日)目前のこんにち、安倍・石破の自民党執行部は、政権党復帰の野望をいよいよ燃えたぎらせながら、野田民主党にたいして「決められない政治」が国益を損なった≠ネどという非難を浴びせている。同時に彼らは、「日米同盟の強化・立て直し」「集団的自衛権行使の明確化」「改憲」「国防軍の創出」、そして「生活保護給付水準の一〇%引き下げ」などの「政権公約」なるものをがなりたてている。しかも彼らは、「原発ゼロと軽々に言わないのが責任ある政党の姿」(安倍)などとうそぶき、あくまでも原発・核開発を推進する姿勢を傲然と示しているのだ。
 この安倍・石破の自民党にたいして、政権参画の願望をふくらませ秋波を送っているのが、石原・橋下らの「維新の会」である。代表・石原は、「自民と維新の二党が中心となって改憲をやろう」と安倍に呼びかけている。真正ファシストの徒輩は、改憲に逡巡≠キる公明党を切り捨て、「改憲・自主憲法制定」を旗印とした連立政権を樹立することを呼号しているのだ。
 いまや、安倍・石破の自民党と石原・橋下の「維新の会」とが相呼応しながら、国難突破≠フ名のもとに日米新軍事同盟強化と改憲、社会保障の切り捨てを一気に推進することを策している。そのために労働運動と労働組合組織を破壊することを企んでいるのである。
 すべての労働者・学生諸君!
 われわれは、ネオ・ファシストどもの跳梁を断じて許してはならない。北朝鮮の金正恩政権が強行した人工衛星打ち上げ=弾道ミサイル発射の実験(十二月十二日)にたいして自民党の安倍・石破執行部は、「即応性や実効性の高い弾道ミサイル防衛システムの配備」を急ぐべきことを声高に叫んでいる。この自民党のつきあげ≠ノも促迫されて、北朝鮮の「弾道ミサイル迎撃」を名分とする日米の臨戦態勢を恒常化し、かつ米軍統制下の日米統合軍≠担うにふさわしく日本国軍を飛躍的に強化することに血道をあげているのが対米隷従*田政権にほかならない。
 われわれは今こそ、日米新軍事同盟の強化に反対する反戦反安保闘争を原発・核開発阻止闘争、政治経済闘争と同時的・一体的におしすすめるのでなければならない。これらの大衆闘争の推進を基礎として、ネオ・ファシストの反動諸攻撃を打ち砕く労働者・学生・人民の広範な団結とゆるぎない戦列を強固にうち固めていこうではないか!

以下、見出し
改憲・日米新軍事同盟強化を呼号するネオ・ファシスト
独占資本救済と人民への犠牲強要
国難打破≠名分とした日本帝国主義の生き残り策

ネオ・ファシズム反動攻勢を打ち破る闘いを推進せよ
民主党政権にしがみつく「連合」指導部を弾劾せよ
日共の選挙カンパニアへの歪曲をのりこえ闘おう
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「階級的労働運動路線」の基礎づけに苦悶する中野一派

 国家権力の走狗集団残党・中野一派は、わが革命的左翼を先頭とした原発反対闘争および反戦反安保闘争の戦闘的高揚を眼前にして、焦躁にかられ、グラグラになっている下部活動家の分散・脱落をすこしでもおしとどめようと躍起になっている。そのための手段として彼らはスパイ通信『前進』(第二五四六号、二〇一二年七月三十日付「夏季特別号」)に、「プロレタリア革命と共産主義――職場を支配する労働者の力が資本主義の転覆を可能にする」(坂本千秋署名)と題する雑文を掲載した。そこにおいて坂本は、中野一派がとりくんでいる闘いはすべて「新自由主義攻撃との闘い」であり、これは「奪われてきた人間的共同性の奪還」なのだということを、あらためて理論的≠ノ基礎づけ、彼らの「階級的労働運動路線」に厚化粧をほどこしている。
 だが、ケバケバしく飾りたてればたてるほど、彼らの「新自由主義攻撃との闘い」なるものがいかに観念的でありデタラメなものであるかがうきぼりになり、中野一派の「プロレタリア革命」や「共産主義」についての理解がいかに幼稚で反マルクス主義的であるかが如実にあらわになるというシロモノである。
 国家権力の走狗としての正体をおし隠す気息奄々の中野一派を最後的に解体するために、坂本の「人間的共同性の奪還」論なるものの化けの皮を引っ剥がしてやろう。

(以下、見出し)
T 分散化する組織への必死のタガはめ

U 「人間的共同性の奪還」論のデタラメ

V 走狗版「プロレタリア革命」論の犯罪性

 A 「資本のもとでの結合労働」を根源的力とみなす錯誤

 B サンジカリズム丸出しの「革命論」
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「PAC3配備を許すな!」
 沖縄県学連が緊急抗議行動 12・7〜8
 米日両政府と中国・北朝鮮との軍事的角逐が激化し、戦乱の危機が高まるなかで、沖縄県学連のたたかう学生たちは、米日両政府による対北朝鮮の臨戦態勢強化に反対して断固として闘いに起ちあがった。
 「沖縄へのPAC3配備を許さないぞ!」十二月八日、午前九時。航空自衛隊那覇基地ゲート前に登場した県学連のたたかう学生たちは、「米日の対北臨戦態勢の強化反対!」と書かれた横断幕を広げ、怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
(12月8日、那覇市)

 十二月七日、米軍・普天間基地野嵩(のだけ)ゲート前において、沖縄平和運動センター主催の「金曜日行動」がとりくまれた。
「安保破棄!」の声をあげる労働者・学生・市民
(12月7日、宜野湾市)
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