第2248号(2012年12月17日)の内容
<1面>
ネオ・ファシズム反動を打ち破る階級的戦列を構築せよ!
年末一時金の三割カンパを訴える
<4面>
過酷事故勃発の危険を孕む中国「原発大国」への突進
<5面>
大飯原発3・4号機を直ちに停止し廃棄せよ
原発労働者への被曝強制と線量隠しを許すな
◆「除染」で太るゼネコン
<2面>
「高レベル核廃棄物処分場建設阻止!」
労農学900が幌延現地闘争 11・23
第52回鹿大祭が成功 11・15〜19
<3面>
日米共同統合演習 キーン・ソードの実態
対中戦争体制構築に突進
<6面>
電機大企業「復活」を尻押しする日共の「リストラとのたたかい」
Topics 日本IBMの悪辣な首切り攻撃
<7面>
日本郵政による超低賃金の「新一般職」の導入を許すな
<8面>
万華鏡2012――情勢の断層を読む
◆天井崩落
◆COINの裏
◆「援習ルート」を断て
◆調和より熱狂
週間日誌は6面に掲載
「解放」最新号
ネオ・ファシズム反動を打ち破る階級的戦列を構築せよ! 十二月四日に衆議院総選挙が公示された。早速、共同通信社の「電話世論調査」にもとづいて各党の「推定議席獲得数」なるものが発表され、ブルジョア・マスコミ各紙がこぞって「自民党圧勝」のムードを煽りたてている。この予想≠ノほくそえむ安倍・石破の自民党は、憲法改悪をはじめとする極反動政策を「政権公約」として掲げ、政権奪回に全体重をかけている。 しかも総裁・安倍は、この「公約」を実現するために、総選挙後に真正ファシスト石原・橋下の「日本維新の会」との連立を組むことさえ「選択肢のひとつ」と公言しているのだ。他方で民主党にたいしては、「自治労・日教組・官公労に支えられており、路線がちがう」と称して連立を拒否する姿勢をおしだしてもいる(十一月三十日のインタビュー)。彼らは、原発再稼働やオスプレイ配備に反対してきた巨万の労働者・人民の闘いを、とりわけこの闘いの中心部隊である労働組合をこそ、憎悪しているのだ。 この安倍とあい呼応し、さらにあけすけに労組への攻撃に狂奔しているのが「日本維新の会」の橋下にほかならない。「公務員労組をのさばらせておくとギリシャのように国が破綻する」とほざいて大阪市の三条例を制定し、公務員の政治活動への弾圧を法的にも正当化した橋下。この男に率いられた「日本維新の会」はいまや、労組弾圧・破壊を全国規模におし広げることをめざして、自称「暴走老人」の石原を代表にかつぎあげて総選挙にのぞんでいる。その石原は、権力の一端に食いこむことをも願望して、公明党の排除を条件とする改憲のための連立≠ほのめかしたりもしているのだ。 自民党の安倍と「日本維新の会」の極悪ファシストどもは国難突破≠唱和しながら、日米新軍事同盟強化と憲法改悪、社会保障切り捨てを一気に推進しようとしている。のみならず、日本の労働運動・反対運動とその組織を破壊し尽そうとするドス黒いたくらみを隠そうともしない。彼らは、そのために政権の座を民主党から奪取せんとしているのだ。 すべての労働者・学生諸君! われわれは、労働者階級・勤労人民の広範な団結をもって野田政権の反動諸攻撃を粉砕するとともに、ファシストどもの策動を木っ端微塵に打ち砕くのでなければならない。 以下見出し 軍事強国化・改憲を呼号する真正ファシストども 階級闘争・労働運動にたいする憎悪の煽りたて 労働者階級の総力を結集して反撃せよ |
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すべてのたたかう仲間に 年末一時金の三割カンパを訴える 日本革命的共産主義者同盟(革マル派) 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん! わが革命的左翼は、現代世界の危機と対決し、いっさいの既成指導部の腐敗を突き破り、日本階級闘争を領導している。 沖縄普天間基地へのオスプレイ配備を実力で阻止する闘い。大飯原発の再稼働阻止をはじめとした原発・核開発に反対する闘い。そして消費税大増税やTPP交渉参加を阻止する闘い。独占資本家とアメリカ・オバマ政権に尻をたたかれた野田政権による諸攻撃と対決し、労働者・人民への犠牲転嫁をうち砕くために、革命的な指針のもとに強固な組織的力を発揮してたたかっているのが、唯一の前衛たるわが同盟にほかならない。 「連合」労働貴族どもは、オスプレイ配備も原発再稼働も、消費税増税もすべて賛成し、さらに独占資本家による傘下労働者にたいする首切り・賃下げなどをことごとく受けいれている。日本共産党は、沖縄人民をはじめとした反戦反基地の闘いに敵対し、ただ総選挙での生き残りにのみ腐心するブルジョア政党の第五列へと転落している。こうした既成指導部の腐敗に助けられて、政府の反動諸攻撃や独占資本家どもの悪辣なリストラ攻撃が強行されているのだ。 われわれは今こそ、切り拓いてきた地平にたち、既成指導部の闘争抑圧と腐敗を弾劾し、反戦反安保闘争、原発・核開発反対闘争、政治経済闘争のさらなる爆発をかちとらなければならない。 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん! ソブリン危機・金融危機にゆさぶられるヨーロッパやアメリカにおいて、失業や貧困を強制された労働者・人民が怒りに燃えてたちあがっている。あらたに習近平が共産党総書記に就任した中国でも、社会的・経済的諸矛盾に苦しむ労働者・人民が、各地で抗議にたちあがっている。 だが、スターリン主義の破産をマルクス主義の終焉とみなすイデオロギーの蔓延によって、プロレタリアートの階級的団結と国際的な連帯はなお十分になされていない。われわれは、スターリン主義の反マルクス主義的本質を暴きだし、もってマルクスのマルクス主義で武装した労働者階級の団結をかちとるのでなければならない。 革マル派結成五十年を迎えようとしているいま、わが革命的共産主義運動の創始者・同志黒田の理論的・実践的追求のいっさいをうけつぎ、わが反スターリン主義運動の飛躍と全世界への拡大を、全力を傾注して実現しようではないか! こうした闘いを財政的に支えるために、すべてのみなさんが年末一時金の三割カンパを寄せられるよう心から訴えます。 二〇一二年十一月 <送り先>東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三 解放社 (振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六) |
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過酷事故勃発の危険を孕む中国「原発大国」への突進 東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から一年八ヵ月余、事故直後から新規原発建設計画の審査・承認を凍結していた中国政府は、十月二十四日、従来の新増設方針を軌道修正したうえで審査・承認の凍結解除を決定した。 これを受けて十二月初旬には、福建省と広東省の二原発の新規建設工事が始まった。のみならず、首相・温家宝は、ロシア首相メドベージェフとのあいだで、ロシアの技術協力のもとに田湾原発(江蘇省)3、4号機の建設を近く始めるという合意をかわしている(十二月六日)。 二十一世紀の覇権大国≠めざす中国の胡錦濤・習近平指導部は、核大国アメリカに対抗するために、核軍事力の増強に狂奔するとともに、これと結びつけて高速増殖炉を要とする中国独自の核燃料サイクルの確立を急いでいる。同時にエネルギー不足の解消と「エネルギー安全保障の確保」(十八全大会の政治報告)という国策にもとづいて、原発新増設に突進しているのである。労働者・勤労人民の原発事故への不安を解消するために、「安全かつ効率的な発展」なるものをおしだしながら。 だが、中国の「原発大国」への突進は、中国に固有の諸矛盾のゆえに新たな原発大事故勃発の危険を孕んでいる。もしも中国で大事故が起きるならば、それは、中国大陸を放射能の惨禍に叩きこむだけでなく、日本いや東アジア全体を、さらに全世界を放射能の惨禍に叩きこみかねない。 われわれは、日本の地において日本の原発再稼働反対、原発・核開発阻止の闘いを断固としておしすすめるとともに、残存スターリニスト国家・中国における原発大増設に反対してたたかうべきことを中国人民に呼びかけつつ、彼らと連帯してたたかうのでなければならない。 (以下見出し) 1 二〇二〇年までに約五十基の大増設計画 2 エネルギー・電力不足ののりきり策 3 事故勃発の危険性――その諸要因 |
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「高レベル核廃棄物処分場建設阻止!」 労農学900が幌延現地闘争 11・23 |
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11・23 北海道 | |
雪が降りしきるなか、熱気あふれる集会 | |
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