第2246号(2012年12月3日)の内容

<1面>
腐蝕を露わにした中国共産党18全大会
 苦難の中で闘う中国労働者・人民と連帯して闘おう

すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える
<4面〜5面>
NTTの賃金大幅切り下げ攻撃を打ち砕け!
地域会社を労働者もろとも切り捨てるNTT西日本
<2面>
「全ての基地撤去! 安保破棄!」
 米軍司令部に反安保の拳 11・3 沖縄

オスプレイ全国飛行訓練阻止!」
 労・学・市民700が決起 11・11 福岡

鹿大生「さよなら原発」集会で奮闘 11・11 鹿児島
<3面>
イスラエルのガザ空爆弾劾!
 全学連が緊急抗議闘争 11・21 東京

◆世界各地でガザ空爆弾劾の嵐
走狗・中野一派のボロボロ崩壊
 「11・4労働者集会」の惨状

<6面>
「燃料費増大」を口実とした電気料金値上げを阻止せよ!
酷使され自殺に追い込まれる若い労働者が急増
Topics 貧困層に追い討ち
 ―行政刷新会議の事業仕分け
<7面>
安倍=石破の自民党の跳梁を打ち砕け!
<8面>
若き黒田は「正統派」の「タダモノ論」をいかに暴きだしたか (下)
  「解放」最新号
































  


腐蝕を露わにした中国共産党18全大会

苦難の中で闘う中国労働者・人民と連帯して闘おう

 十一月八日から十四日にかけて、中国共産党第十八回全国代表大会(十八全大会)が開催された。アメリカ大統領選におけるオバマとロムニーの「大接戦」に示された、経済・財政危機の打開の方途をめぐるアメリカ支配階級の政策上の対立・分裂。アメリカ労働者・人民は失業・生活苦に呻吟している。ヨーロッパでは、出口の見えぬ金融危機と不況のもとで大リストラ・首切りに苦しめられている労働者・人民が陸続とストライキ・デモに起ちあがっている。中東におけるシリアでの「内戦」の激化、そして、イスラエル軍によるガザ攻撃、これにたいするパレスチナ人民の反撃。こうした世界的大激動のまっただなかで、また中国国内の労働者人民の悲惨と激しい怒りの噴出のまっただなかで、中共十八全大会は開催された。
 北京官僚は、空前の大警備体制を敷くことによって、ようやくこの大会を開催したのだ。一ヵ月前から、チベット自治区・新疆ウイグル自治区をはじめとして中国各地から北京へ向かう列車に乗る乗客の「身分証明書」の検査をおこない、人民武装警察・公安(警察)だけでなく、北京オリンピックを上回る一四〇万人の「治安ボランティア」(報酬つきだ!)を大会警備に動員した。しかも、北京市内を走るタクシー・バスの窓を開閉できないように封印することさえも強制した、などなど。
 十八全大会は、胡錦濤を頭とする部分と江沢民を中心とする部分との激烈な党内=権力闘争のゆえに、大会開催を一ヵ月余にわたり遅らせなければならなかった。党総書記・胡錦濤は、大会議長団のひな壇の中央に盤踞(ばんきょ)する齢八十六歳の江沢民(前総書記)を背にして、この大会の壇上からみずからの治政十年を総括し次の十年を展望する「政治報告」を、異例なことにその要旨≠セけを一時間半にわたって読みあげた。曰く「十年来、われわれは一連の新たな歴史的成果を収め、小康社会を全面的に完成するための堅固な基礎を築いた」と。「努力して美しい中国を築き、中華民族の永続的発展を実現しなければならない」と。
 だが、この大会は、胡錦濤政権十年の経済・社会建設の破綻を浮き彫りにし、あらゆる意味で中国共産党の危機と腐蝕を露わにした大会にほかならない。

以下見出し

胡錦濤派と江沢民派との妥協の産物――習近平体制

「和諧社会建設」の総破産

「海洋強国建設」への突進の宣言

腐敗と変質の度を深めるスターリニスト党
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すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える


 日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 わが革命的左翼は、現代世界の危機と対決し、いっさいの既成指導部の腐敗を突き破り、日本階級闘争を領導している。
 沖縄普天間基地へのオスプレイ配備を実力で阻止する闘い。大飯原発の再稼働阻止をはじめとした原発・核開発に反対する闘い。そして消費税大増税やTPP交渉参加を阻止する闘い。独占資本家とアメリカ・オバマ政権に尻をたたかれた野田政権による諸攻撃と対決し、労働者・人民への犠牲転嫁をうち砕くために、革命的な指針のもとに強固な組織的力を発揮してたたかっているのが、唯一の前衛たるわが同盟にほかならない。
 「連合」労働貴族どもは、オスプレイ配備も原発再稼働も、消費税増税もすべて賛成し、さらに独占資本家による傘下労働者にたいする首切り・賃下げなどをことごとく受けいれている。日本共産党は、沖縄人民をはじめとした反戦反基地の闘いに敵対し、ただ総選挙での生き残りにのみ腐心するブルジョア政党の第五列へと転落している。こうした既成指導部の腐敗に助けられて、政府の反動諸攻撃や独占資本家どもの悪辣なリストラ攻撃が強行されているのだ。
 われわれは今こそ、切り拓いてきた地平にたち、既成指導部の闘争抑圧と腐敗を弾劾し、反戦反安保闘争、原発・核開発反対闘争、政治経済闘争のさらなる爆発をかちとらなければならない。
 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 ソブリン危機・金融危機にゆさぶられるヨーロッパやアメリカにおいて、失業や貧困を強制された労働者・人民が怒りに燃えてたちあがっている。あらたに習近平が共産党総書記に就任した中国でも、社会的・経済的諸矛盾に苦しむ労働者・人民が、各地で抗議にたちあがっている。
 だが、スターリン主義の破産をマルクス主義の終焉とみなすイデオロギーの蔓延によって、プロレタリアートの階級的団結と国際的な連帯はなお十分になされていない。われわれは、スターリン主義の反マルクス主義的本質を暴きだし、もってマルクスのマルクス主義で武装した労働者階級の団結をかちとるのでなければならない。
 革マル派結成五十年を迎えようとしているいま、わが革命的共産主義運動の創始者・同志黒田の理論的・実践的追求のいっさいをうけつぎ、わが反スターリン主義運動の飛躍と全世界への拡大を、全力を傾注して実現しようではないか!
 こうした闘いを財政的に支えるために、すべてのみなさんが年末一時金の三割カンパを寄せられるよう心から訴えます。
 二〇一二年十一月

<送り先>東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三 解放社
(振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六)
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イスラエルのガザ空爆弾劾!


全学連が緊急抗議闘争
11・21 東京

警察権力の弾圧をはねかえしイスラエル大使館にシュプレヒコールと抗議文を叩きつける全学連
(11月21日、東京・麹町)
 全学連のたたかう学生たちは十一月二十一日、ガザ空爆=人民大虐殺に手を染めるネタニヤフ政権への怒りに燃えて、イスラエル大使館にたいする緊急抗議闘争に決起した。
 許しがたいことに、ネタニヤフ政権は十一月十四日以来、連日ガザ地区への空爆を強行した。イスラエル軍は、ハマスの軍事施設のみならず、首相府――前日にエジプト首相が訪問しガザ地区自治政府首相ハニヤと会談したその場所だ!――やテレビ局、学校のある住宅密集地、難民キャンプなど一四五〇ヵ所以上に、アメリカ製の最新爆弾を雨あられとぶちこんだ。子どもや女性を含む一六〇人以上の人民を虐殺したのだ。二〇〇六年以来ガザを完全封鎖し食糧や医薬品さえガザ人民の手に入らないようにしてきたイスラエル政府は今回、エジプト国境付近の地下トンネルをも破壊した。ガザ人民を兵糧攻めにしたうえで、狂気のごとく、空から・海から攻撃したのだ。これこそは、国家テロルではないか!
 このシオニスト政権の蛮行を断じて許してなるものか! 怒りに燃える全学連の学生たちは、イスラエルの暴虐に抗してたたかうパレスチナ人民と連帯し、断固として決起したのだ。
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走狗集団残党・中野一派のボロボロ崩壊


――「11・4労働者集会」の惨状――


 オスプレイの沖縄配備を強行した米日両権力者への怒りに燃えて、沖縄をはじめ全国から結集した自治労、日教組などの労働組合員と全学連の学生たちが東京・芝公園をうめつくし、集会とデモを戦闘的にたたかいぬいた。この「11・4オスプレイ配備反対全国集会」のまさに当日、国家権力の走狗集団残党・中野一派は、「新自由主義とたたかう労働組合の団結を」などとサモサモらしく銘うって「11・4全国労働者集会」を例年のごとく開催した。
 「連合」労働貴族による闘争抑圧をはねのけて職場から決起した労働者や、<反安保>の旗を高だかと掲げて学園から闘いをつくりだしてきた学生たちの熱気であふれる芝公園とはうってかわって、中野一派の集会会場・日比谷野音の席はガラガラ。参加した残存下部活動家どもは、あまりの数の少なさにあっけにとられ、キョロキョロ周りを見回して小声で「去年よりずいぶん少ないね」「一〇〇〇いくかね」などと言い合っている。集会開始から三十分たってもいっこうに参加者が増えないことにあわてふためいた官僚どもは、書記長・天田を先頭に総出で下部活動家どもにあっちに行け・こっちに行けと座席の移動を指示してまわる。スパイ通信『前進』に掲載する集会写真に空席が目立たぬよう体裁を取り繕うことに、必死になったのだ。
 「階級的労働運動の組織拡大大会としての11・4の万余の大結集へ最後まで全力で闘え」と叫びたて、「職場・街頭で貪欲に11・4結集を訴え、組織せよ」と残存組織をあげてとりくんだ結果がこれだ。ガランとした会場の中、官僚どもは生気をなくして意味もなくウロつきまわり、下部活動家どもは、力なく肩をおとして呆然とすわりこむ。
 この惨状を見よ! わが同盟の走狗一掃の闘いから逃れ延命するために、「動労千葉」(=ダバ)を「新自由主義攻撃と闘う労組」であるかのようにおしだし、このダバをシンボルにしたハミダシ労組活動家の寄り合い世帯をつくるという目論見のもとに、「党勢拡大」を叫びたててきた走狗集団=中野一派。彼らはこの最後の延命策の完全な破産をわが同盟のまえでさらけだしているのだ。

(以下、見出し)

破産した「外注化阻止決戦」のお粗末な弥縫

わが同盟の闘いにはじき飛ばされた「反原発闘争」

「オスプレイ反対闘争」を放棄し走狗の本性を自己暴露
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  「全ての基地撤去! 安保破棄!」米軍司令部に反安保の拳  11・3 沖縄
 十一月三日、琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは、<安保破棄>を敢然と掲げて米軍普天間基地野嵩(のだけ)ゲートと石平(いしんだ)司令部にたいする怒りのデモンストレーションに起ちあがった。
「オスプレイ撤去!」「米兵による殴打事件糾弾!」シュプレヒコールを叩きつける学生たち
(11月3日、普天間基地野嵩ゲート前)
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「オスプレイ全国飛行訓練阻止!」  労・学・市民700が決起  11・11 福岡
十一月十一日、「福岡県平和フォーラム」傘下労組の労働者と学生・市民七〇〇名は福岡市の中比恵公園において、「オスプレイの沖縄配備撤回、全国での低空飛行訓練を許さない福岡県集会」(主催は、「平和・人権・環境福岡フォーラム」など)に結集しデモを敢行した。
「連合」指導部の闘争抑圧に抗してたたかおう! と呼びかける全学連九州地方共闘会議の学生たち
(11月11日、福岡市中比恵公園)

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鹿大生「さよなら原発」集会で奮闘  11・11 鹿児島
十一月十一日に、「原発再稼働反対」「川内原発廃炉」を掲げた「さよなら原発! 鹿児島集会」が、東京の「国会周辺行動」と連帯して、鹿児島市のJR鹿児島中央駅前の広場で開かれた。鹿児島大学のたたかう学生たちは、この集会に参加し「日本の原発・核開発阻止!」を力強く訴えた。
「原発・核開発阻止!」と呼びかける鹿大生
(11月11日、鹿児島市)
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