第2245号(2012年11月26日)の内容

<1面>
ネオ・ファシズムの嵐に抗し反戦、原発反対闘争の爆発を
イスラエルのガザ空爆弾劾
<4〜5面>
「動的防衛協力」をシンボルとする新軍事戦略
 対米隷従*條Jの12年版『防衛白書』
◎強化される空自小松基地
<2面>
「全原発即時廃棄!」
 全学連が10万人民の先頭で奮闘 11・11国会前

「大間原発の建設反対!」
 労・学・市民1400がデモ 11・3函館

<6面>
急増する化学プラント大事故
Topics UAゼンセン結成大会
 UIゼンセンがJSDを統合=併呑
<7面>
都当局の退職手当・住居手当の大幅削減を許すな
被曝を強いられる下水道労働者
――放射性物質の集積場と化した下水処理場
<8面>
若き黒田は「正統派」の「タダモノ論」をいかに暴きだしたか
 『ヘーゲルとマルクス』序論に学ぶ
<3面>
万華鏡2012――情勢の断層を読む
◆止まらぬ人口流出
◆季節はずれの太陽族
◆落日迫るプーチン専制
◆怒りの葡萄牙
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
   「解放」最新号


































  


ネオ・ファシズムの嵐に抗し

反戦、原発反対闘争の爆発を


 十一月十六日、首相・野田は衆議院の解散に踏みきった(十二月四日告示、十六日投開票)。
 大飯原発再稼働、オスプレイの沖縄配備強行、そして消費税増税法の制定などの、対米隷従・独占資本の利害第一のありとあらゆる反動諸攻撃を労働者・人民の頭上に振りおろしてきた野田政権は、わが同盟を先頭とする労働者・人民の闘いの炎に包まれ崩壊的危機にまで追いつめられ、みずから解散の道を選択せざるをえなくなったのだ。
 選挙戦に突入したいま、ネオ・ファシスト分子どもが、「救国の選挙」などと叫びたてながら政権の座を狙っていっせいに突進を開始している。自民党総裁の安倍は、ついに政権奪回の時がきた≠ニばかりに鼻息を荒くしながら、「日米同盟の立て直し」「集団的自衛権行使の合憲化」「原発再稼働」を叫びたてている。さらに、「既成の政治体制の打破」をシンボルとして、「太陽の党」の石原と「日本維新の会」の橋下とが結託し、新たに真正ファシスト党というべき「日本維新の会」を結成した(十一月十七日、代表石原、代表代行に橋下が就任)。この徒輩は、日本国家の「国難」突破の最大の障壁は日米新軍事同盟の強化や原発・核開発に反対する労働者・人民の闘いである、とみなして、その破壊をおのれの使命と心得て蠢いている。そして、こうしたネオ・ファシストどもの向こうを張って、野田民主党政権もまた、政権の最期の瞬間までアメリカ帝国主義オバマ政権の要求につき従って日米新軍事同盟強化やTPPの交渉参加表明などの、極反動攻撃を血眼になって振りおろしている。
 アジアの覇権をめぐって米・中が激突している国際情勢の激動のただなかで、そして日本経済の危機のとめどない深まりにのたうちながら、日本帝国主義の支配階級は、没落帝国主義アメリカと一蓮托生の道を歩むことに生き残りの道を見いだしている。来る総選挙にむけて、民主、自民、維新などの諸政党は、誰が最もアメリカ帝国主義の要求に忠実に応え、かつ独占資本家どもの利害を体現して、安保強化、原発推進、社会保障切り捨て・大衆収奪の強化などの諸攻撃をより強硬におしすすめるのかを、誰が反対運動を破壊しつつ労働者・人民の頭上に反動諸攻撃を振りおろしうるかを競いあっているのだ。いまだに東北の被災地の人民は、とりわけ福島の原発避難民は、生活再建のメドもたたず被曝の恐怖にさらされつづけているにもかかわらず、権力妄者どもはこうした人民の苦境をかえりみることなく総選挙の狂躁にふけっているのだ。
 われわれは、いまこそこれらネオ・ファシストどもの跳梁を粉砕し、さらに闘いを前におしすすめるのでなければならない。民主党政権を支えることを傘下組合員に強要する「連合」古賀指導部の抑圧をはねのけ、一切の闘いを集票のためのものへ収れんさせる日共中央を弾劾し、原発・核開発阻止闘争、反戦反安保闘争、政治経済闘争の大爆発をかちとるために、全国から総決起せよ!

以下見出し

追いつめられ解散・総選挙に踏みきった首相・野田

集団的自衛権行使の合憲化を呼号する安倍・自民党

アジアの覇権をめぐり激化する米・中の角逐

没落帝国主義アメリカの必死のまきかえし


既成指導部の議会主義的闘争歪曲を許すな! 階級的戦列を打ち固めよう!
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イスラエルのガザ空爆弾劾


 十一月十四日、イスラエルのネタニヤフ政権は、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区への空爆を開始した。このシオニスト政権は、現時点(十一月十九日)まで連日にわたって大規模空爆を強行しているのみならず、いまやガザとの境界地帯に軍隊数千人を集結させ地上戦=全面侵攻にうってでようとしているのだ。血に飢えたシオニスト政権のこの暴虐を、われわれは満腔の怒りをこめて弾劾する!
 エルサレムやテルアビブを射程に収めるロケット弾「ファジル」をハマスが手に入れ、対イスラエルの武装闘争を強化している。これにイスラエル権力者は危機感に駆られ憎悪に猛り狂っているのだ。それだけではない。自国の親米$ュ権打倒に決起したムスリム人民の闘いが燃えさかり、<反米・反シオニズム>の炎がアラブ・中東世界にいよいよ拡がっている。そのただなかで、エジプトのムスリム同胞団主導政権はもとより、トルコやカタールの権力者たちもハマス支援の姿勢を鮮明にしている。そしてまた、イランのアフマディネジャド政権は、米・欧・日帝国主義諸国の経済制裁強化に屈することなく、核兵器を保有するイスラエルに対抗するためのイスラームの核♀J発をおしすすめている。こうした事態にイスラエル国家存亡の危機を見てとったネタニヤフ政権は、いまやハマスの壊滅を狙って狂暴な軍事攻撃にうってでているのだ。
 憎悪に狂ったシオニスト権力者の空爆にたいして、ハマスをはじめとしてガザ人民は断固として抗戦をくりひろげている。パレスチナ人民は<反米・反シオニズム>の怒りの炎を燃やしている。
 イスラエルのガザ空爆・人民大虐殺を弾劾せよ! ガザ侵攻を許すな!「イスラエルには自衛権がある」などとほざくアメリカ帝国主義・オバマ政権を弾劾せよ! 全アラブ・中東のムスリム人民は、今こそ<反米・反シオニズム>の闘いに決起せよ! われわれは、たたかうパレスチナ人民と連帯し、イスラエルのガザ空爆弾劾の闘いに起ちあがるのでなければならない。
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「全原発即時廃棄!」
 全学連が10万人民の先頭で奮闘 11・11国会前
十一月十一日、国会正門前や首相官邸前、経済産業省前など首都中枢の九ヵ所に一〇万人(主催者発表)の労働者・人民が結集し、「再稼働反対」「全原発即時廃棄」の怒りを燃えあがらせた。全学連のたたかう学生たちは、「原発・核開発阻止!」「野田政権打倒!」の旗高く、集まった労働者・人民の最先頭で奮闘した。
国会正門に肉迫し怒りの声を叩きつける全学連
(11・11、国会前)
闘う学生の掲げた横断幕やのぼりは労働者・人民を鼓舞した
(11・11、国会前)
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「大間原発の建設反対!」
 労・学・市民1400がデモ 11・3函館
 十一月三日、函館市において、「やめるべ、大間原発! 11・3北海道集会」が開催された(北海道平和運動フォーラム、道南地域平和運動フォーラム、「脱原発・クリーンエネルギー」市民の会の主催)。
結集した一四〇〇名の労働者・市民と連帯して北海道学生連帯会議の学生が奮闘
(11・3、函館市・千代台運動公園広場
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