第2236号(2012年9月24日)の内容

<1面>
大リストラ反対! 首切り・賃下げ阻止 の闘いを巻き起こせ!
 野田政権を翼賛する「連合」指導部を弾劾せよ
<2〜3面>
9・9沖縄県民大会
 「オスプレイ配備阻止!」10万の怒り爆発
 〈反安保〉掲げ闘う労学が奮闘
 学生先頭に基地ゲートへデモ
沖縄と連帯し1万人が国会包囲
<4〜5面>
日・中、日・韓の<尖閣・竹島>領土・領海争奪戦に反対せよ
「『原子力平和利用』論を反省すべき」
 日本科学者会議内の対立が激化
<6面>
全印総連定期大会
 さらけだされた組合組織の危機
公務労働者の退職手当削減を許すな
Topics 独占資本支援の「ライフ成長戦略」
<7面>
革共同に流入したブント主義者との闘いに学ぶ
天正地震・津波の隠蔽に血眼の関電
<8面>
万華鏡2012――情勢の断層を読む
◆再処理継続の屁理屈
◆11年目のジハード
◆硝煙の陰で
◆721特大自然災害
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
































  


大リストラ反対! 首切り・賃下げ阻止 の闘いを巻き起こせ!

 野田政権を翼賛する「連合」指導部を弾劾せよ

「オスプレイ配備阻止!」9・9沖縄県民大会で
10万余の労・学・市民が怒りの拳
 9・9「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」に結集した一〇万三〇〇〇人の労働者・学生・市民は、日米の両権力者にたいする激しい怒りを叩きつけた。現にモロッコやフロリダで事故をくりかえしているオスプレイを普天間基地に配備するというこの暴挙にたいして、沖縄の労働者・人民は絶対反対の声を轟かせた。わが同盟とその旗のもとにたたかう革命的な労働者・学生は、地元保守系首長らの主導のもとで安保条約を肯定したうえでの基地被害の軽減要求へと闘いが収れんされようとしていたことに抗して、この日の闘いを「安保破棄」の旗幟も鮮明に、戦闘的につくりかえるために奮闘し大高揚をかちとったのである。この地平にたって、われわれは、オスプレイの配備阻止、原発再稼働反対、消費税大増税反対の闘いを同時的・一体的に推進し、もって反動野田政権を打倒するのでなければならない。
 首相・野田にたいする参議院での問責決議の採択をもって国会が事実上閉会して以降、民主党・自民党は、それぞれに党首選・総裁選に突入し、橋下「維新の会」の蠢動をも要因とした政界大再編の幕が切って落とされている。もはや次期衆院選での民主党の大惨敗が必至という情勢のもとで、しかも消費税増税法案可決・成立の一方の立役者たる自民党・谷垣が早くも沈没したことを条件として、政治エリート間の離合集散と醜悪な抗争がくりかえされている。そして当の野田政権は、会期終了後の今日、オスプレイ沖縄配備の強行、ペルシャ湾への掃海艇派遣や原子力規制委員会の発足と原発の再稼働へと突進し、また「日本再生戦略」にもとづく反動的諸政策を露骨に推進している。財務相・安住などは、早くも「消費税の一六%への引き上げが必要」などと公言してはばからないのだ。
 しかもこの野田政権によって手厚く庇護された独占ブルジョアどもは、いま電機産業をはじめとして、情け容赦のない大リストラ、大量首切り・賃金カットの諸攻撃を労働者の頭上にふりおろしている。すでに「社会保障と税の一体改革」に全面協力し、今も野田政権を支持して「民主党を鍛え直す」などとうそぶいている「連合」古賀指導部は、独占ブルジョアどものこの一大攻撃にたいしても無抵抗を決めこみ、「企業生き残り」のために犠牲を甘受することを労働者に強要しているのだ。
 今こそわれわれは、反戦・反安保、原発・核開発阻止、消費税増税反対の闘いをさらに強力に推進するのでなければならない。これと固く結びつけて、労働戦線から大リストラ反対、首切り・賃下げ阻止の闘いを創造し、野田政権の打倒にむけてさらに力強く前進するのでなければならない。

(以下、見出し)
総選挙を前に激化する政治エリート間抗争

対米隷従*田政権の反動的諸攻撃

吹き荒れる大リストラ、首切り・賃下げの嵐に抗して

既成指導部の腐敗を弾劾し野田政権打倒に突き進め
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日・中、日・韓の<尖閣・竹島>領土・領海争奪戦に反対せよ

中国・韓国の労働者・人民と連帯し反戦反安保闘争の爆発をかちとれ

 九月十日、野田政権は、中国権力者を逆なでするのもいとわず、尖閣諸島の「国有化」を傲然と決定した(翌日十一日に施行)。これにたいして中国の胡錦濤政権は即座に、猛然と抗議する声明を発すると同時に、尖閣諸島(中国名は釣魚島)の周辺海域を「中国の領海」とする基線を記した海図を発表した。
 他方、この日、韓国の外交通商省当局が、二〇一三年度予算において竹島(韓国名は独島〔トクト〕)の「領有権」保持に充てる関連予算を大幅に増額する意志を明らかにした。
 まさにいま、中国各地で反日<fモが巻き起こされ、日本系企業や北京の日本大使館が標的とされている。尖閣諸島の「領有権」をめぐる日本と中国との国家的抗争=領土・領海争奪戦が、いよいよ激化し火を噴いているのだ。また、それと同時に、竹島の「領有権」をめぐる日本と韓国との国家的抗争=領土・領海争奪戦がくりひろげられている。
 一ヵ月前、八月十五日に香港の民間反日£c体「保釣(釣魚島防衛)行動委員会」が強行した尖閣諸島魚釣島への上陸と、このメンバーの逮捕を指令し強行した日本政府にたいする中国政府の居丈高な抗議。そして、中国国内各地での反日<fモの続発。他方、韓国大統領・李明博が八月十日に抜きうち的に演じた竹島への歴代大統領としては初の上陸。それにつづいての、日本の朝鮮植民地支配にたいする天皇の「心からの謝罪」を要求するという発言(十四日)。さらに、従軍慰安婦問題にかんして「日本の責任ある措置を求める」という発言(八月十五日、光復節=日本の植民地支配からの解放記念日での演説)。そして、この韓国政府に対抗して、竹島「領有権」問題の国際司法裁判所(ICJ)への提訴をほざく野田政権の画策。……
 いまや日本の政府・支配階級は、中国・韓国それぞれによる「主権の侵害」を非難し、「領土・領海保全」をシンボルとする国益ナショナリズムを鼓吹している。これにたいして中国政府=北京官僚は、反日#r外主義をも煽りつつ中華ナショナリズムを鼓吹し、中国民衆の反日♂^動を対日の政治的圧力として利用している。韓国の李明博政権も、自国労働者・人民の内に根深い反日♀エ情に乗じて反日≠フ排外主義的ナショナリズムを煽りたてている。こうして日・中間、日・韓間の領土・領海の争奪をかけての国家的抗争が、まさにナショナリズムの相互衝突というべき性格を露わにしながら激化しているのである。
 この現情勢のただなかにおいて、われわれはすべての労働者・人民に警鐘を乱打し訴える。わが日本の政府権力者が中国の政府権力者と・また韓国の政府権力者と、それぞれの国家的利害の貫徹をかけて相互対抗的にくりひろげている尖閣諸島ならびに竹島の領土・領海争奪戦に反対せよ! わが日本の、そしてこれに対抗して中国・韓国の各権力者どもが、それぞれ「領土死守」=「国益」の名のもとに煽りたてているナショナリズムの反人民性を見ぬき暴きだせ! 日米新軍事同盟(そして米日韓三角軍事同盟)の強化とこれに対抗する中国の対米対日核軍事力の増強とに反対する反戦反安保の闘いを、中国・韓国の労働者・人民と連帯しつつ断固としておしすすめようではないか。わが反スターリン主義革命的左翼はこの闘いの創造のために最先頭で奮闘する。

以下見出し
T 米・日―中・露角逐のただなかの日・中の領土・領海争奪戦

U 「国益」の排他的貫徹をかけた日・韓の抗争

V 「領土保全」=「国益」ナショナリズムの鼓吹に唱和する日共
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「『原子力平和利用』論を反省すべき」

抜き差しならぬ日本科学者会議内の対立

8・25原発問題全国シンポジウム(敦賀市)

 八月二十五日から二十六日にかけて、福井県敦賀市において、「第三十三回原子力発電問題全国シンポジウム――福島原発災害の教訓をどう生かすか――」が、日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員会と全国シンポジウム(福井)実行委員会の主催のもとに開催された。
 わが同盟は、このかん、原発・核開発反対の闘いを大きく創造するただなかで、日共中央による「原発からの撤退」請願運動の方針の欺瞞性・犯罪性を徹底的に批判してきた。この断固たるイデオロギー闘争に揺さぶられて、いま日共党員や日共を支持する労働組合員たちのあいだに、いまなお「原子力の平和利用」論を護持する日共中央や日共系御用学者にたいする疑問や批判が噴出している。日本科学者会議においても、科学者会議が「原子力の平和利用」の立場をとってきたことを自己批判し「原発絶対反対」のとりくみをすすめるべきことを主張する科学者たちが、あくまでも「原子力の平和利用」を公然と堅持する野口邦和(日本大学)や舘野淳(核・エネルギー問題情報センター事務局長)らにたいして、批判・論争を続けている〔註〕。このようななかで開催された今回のシンポジウムでは、「原子力の平和利用」論をめぐる科学者会議内部の対立がいよいよ抜き差しならなくなっていることが鮮明となったのである。
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9・9沖縄県民大会
 「オスプレイ配備阻止!」10万の怒り爆発
 「オスプレイ配備阻止!」一〇万余の沖縄労働者・人民の怒りの炎が赤あかと燃えあがった。米・日両国権力者が九月下旬にも強行をたくらんでいる米海兵隊の新型垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ普天間配備に反対して、「オスプレイ配備反対沖縄県民大会」(同実行委員会主催)が九月九日に宜野湾市海浜公園で開催され、一〇万余の労働者・学生・市民が米日両政府に怒りの拳を上げた。
 わが同盟とともにたたかう革命的・戦闘的労働者・学生は、この日の闘いを日米新軍事同盟の対中国(対ロシア)攻守同盟としての強化に反対する<反安保>の闘いとして戦闘的に高揚させるために、終始全力でたたかいぬいた。
 わが同盟は、「安保破棄めざしてたたかおう!」の革命的檄を発しつつ、日共・不破=志位指導部による「危険なオスプレイ配備反対」の「一点での共同」をシンボルとする「反安保」ぬきの運動をのりこえるかたちにおいて、この日の闘いを戦闘的にたたかいぬいたのである。
〈反安保〉掲げ闘う労学が奮闘
わが同盟の旗と大横断幕に鼓舞された人民が「団結ガンバロー」
(9月9日、宜野湾市海浜公園)

 
会場中央で「野田政権打倒」のボードを掲げ力強く拳をあげる学生たち

多くの参加者が『解放』号外をくいいるように読んでいた

学生先頭に基地ゲートへデモ
「普天間基地に怒りの声を叩きつけよう!」300名の学生・労働者・市民がデモに決起

学生デモの出発地に学生・市民が続々結集
(大会終了直後)

普天間基地大山ゲート前で怒りの抗議行動
(9・9)

会場入り口にわが同盟の大横断幕

琉大学生会・沖国大自治会が参加者に<安保破棄! 基地撤去!>の熱い檄
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沖縄と連帯し1万人が国会包囲
「野田政権打倒」を掲げオスプレイ配備阻止闘争をたたかう全学連
(9月9日、国会正門前)
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