第2228号(2012年7月23日)の内容

<1面>
第50回国際反戦集会に結集せよ

 
オスプレイ沖縄配備を阻止せよ
 
普天間基地撤去! 日米新軍事同盟強化反対!
<4〜5面>
教育実践への没入の奨励
 全教「参加と共同の学校づくり」方針批判
ギリシャ再選挙
 労働者階級の苦悩と左翼諸党の混迷
◎オスプレイの根本欠陥
<2面>
「オスプレイ配備断固阻止!」

 宜野湾市民大会が高揚 6・17 沖縄
防衛相・森本に怒りの拳 7・1 那覇
<3面>
官邸揺るがす人民の雄叫び 7・13
闘う学生先頭に関電に抗議 7・6 大阪
万華鏡2012――情勢の断層を読む
 ◆444人の大都市?
 ◆ドタキャン
 ◆マカロフのプレゼン
<6面>
高橋道当局による新たな人員削減攻撃を打ち砕け
求職者支援制度
 利用者は想定の三分の一
Topics 野田政権の生活保護制度の改悪
<7面>
感想と決意
 飛梅志朗『黒田寛一の教え』を学んで
◆短歌
<8面>
「100_シーベルト以下は安全」と叫ぶ御用学者の犯罪
福島第一原発現場労働者への被曝の強制を許すな
週間日誌は3面に掲載
  「解放」最新号






































  


第50回国際反戦集会に結集せよ

 オスプレイ沖縄配備を阻止せよ

 普天間基地撤去! 日米新軍事同盟強化反対!

 アメリカ帝国主義のオバマ政権は、「安保条約上の権利」を居丈高に振りかざして、沖縄そして日本全国の労働者・人民の反対の声を傲然とふみにじり、MV22オスプレイの岩国への陸揚げと普天間基地への配備を強行しようとしている。野田政権は、このオバマ政権の暴挙に「日本政府に(米軍の装備変更に異議を唱える)条約上の権限はない」(防衛相・森本)などとうそぶき、唯々諾々とつき従っている。この対米隷従政権は、自民党と結託して消費税増税法案の衆院可決を強行しただけでなく、これに反対し・かつ「対米依存からの脱却」を掲げる小沢一派を民主党から放逐した。もはや邪魔者は片づけた≠ニばかりにこの政権は、消費税大増税・原発再稼働の強行のみならず、オスプレイ配備受け入れや自衛隊の南西重点配備をはじめとする日米新軍事同盟強化の諸策動、そして集団的自衛権行使の合憲化(実質上の憲法改悪)など反動的な諸攻撃を、一気呵成にふりおろしているのだ。
 米・日両権力者によるオスプレイの普天間基地配備強行の策動に沖縄の労働者・人民は怒り心頭に発している。ついに沖縄では一〇万人規模の県民大会が八月五日に開催される。岩国市やオスプレイの超低空飛行訓練ルートに位置する全国各地で、労働者・人民の怒りが燃えあがりつつある。
 全国のすべての労働者・学生諸君! だがしかし、「連合」古賀指導部は、「沖縄の過重負担の是正」の名のもとに安保の負担を日本全体で分かち合え≠ニ号令し、公然とオスプレイ配備を尻押ししはじめた。日共中央にしても、党としては「安保廃棄後の展望」なるものを宣伝しているけれども、大衆運動場面では「反安保」を棚上げにしてただもっぱら「危険なオスプレイ配備反対」の「一点共闘」に埋没しているのだ。こうした既成指導部の度しがたい腐敗を弾劾しつつ、いまこそわれわれは「オスプレイ配備阻止! 普天間基地即時撤去! 辺野古新基地建設阻止!」の反戦・反基地闘争の一大爆発を切りひらくのでなければならない。われわれは、怒りに燃えて起ちあがりつつある広範な労働者・人民に、オスプレイ配備・日米新軍事同盟強化の攻撃の法的根拠が日米安保条約にあることを明らかにし、<安保破棄>の自覚をうながすのでなければならない。いまこそわれわれは、オスプレイ配備阻止の反戦・反基地闘争を反安保闘争として内容的に高め、<安保破棄>めざしてたたかおう。
 この闘いを消費税大増税阻止の政治経済闘争や原発再稼働反対を焦眉の任務とする原発・核開発阻止の闘いと同時的・一体的に推進し、もって対米隷従・極反動の野田政権を、労働者・人民の総力で打倒しようではないか!
 8・5沖縄県民大会の戦闘的爆発をかちとり、米・日両権力者を震撼せしめよ!
 すべてのたたかう労働者・学生は第五十回国際反戦集会に総結集せよ!

(以下、見出し)
オスプレイ配備=米軍基地強化に突進するオバマ政権

東アジア・太平洋をめぐる米・日―中・露の軍事的角逐

燃え上がるオスプレイ配備反対の怒り

今こそ<反安保>の火柱を! 極反動野田政権を打倒せよ

17万労・学・市民の最先頭で<野田政権打倒>掲げ革命的左翼が奮闘

(7・16「さようなら原発」10万人集会)

万余の労働者が注目するなかで
車道いっぱいにひろがり独自集会を実現する
全国から結集した全学連の学生たち
(7月16日、渋谷区・代々木公園B地区北側)
猛暑をものともせず結集し
会場の第1ステージ前を埋めつくす
労働者・市民に革命的指針をさし示す
大横断幕を掲げてわが同盟が奮闘
(7月16日、代々木公園サッカー場)
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教育実践への没入の奨励

 全教「参加と共同の学校づくり」方針の反労働者性  <上>

<はじめに>

 こんにち全教指導部は、「民主党政権ができてからの二年有余は、文字どおり自公政権への回帰の道筋でした」などと語り、「財界・大企業とアメリカの利益優先の政治」をなじっている。だが、二〇〇九年の民主党政権成立時に、日本共産党中央に右へならえして、「国民が主人公の民主的政権への過渡的性格をもつ政権」などと手放しで賛美し、民主党政権への幻想を煽りたてたのはいったい誰だったのか。「国民生活第一」の仮面をかぶって成立した民主党政権の本質が、笑顔をふりまくネオ・ファシズム≠ニいう点にあることをまったく見抜くことができなかったみずからの能天気ぶりを何ひとつ自己批判することなしに、今になって、「民主党政権の自公政権化」とか「財界とアメリカの言いなりの政治」とかと非難しながら、来るべき総選挙における日共の票田開拓のために「参政権の行使」を組合員に呼びかけているのが全教の日共系指導部なのである。
 彼らが組合員に提起している方針の中心は、「憲法に立脚し、すべての子どもの成長・発達を保障する民主教育を父母・国民とともに前進させるとりくみ」なるものである。一見して明らかなように、この全教の方針には、いま政府・文科省が推進している教育の能力主義的再編および「愛国心」教育の徹底化の攻撃に対決することがスッポリ抜けおちている。まさにそれゆえに、「民主教育の前進」を号令された全教系組合員の多くは、学校現場において教育実践に没入し、いわゆる多忙化の波に翻弄されている。全教の中心的活動家のなかには、教育実践に全力投入しているだけではなく、モタモタしている≠ニみなした同僚教員を叱責したり、恫喝したりして、管理職顔負けの「指揮・監督」の機能を果たし、少なからぬ教員からの反発を招いているものまで存在している始末なのだ。こうした現実は、「民主教育の前進」のために全教指導部がうちだしている「一つひとつの学校から子どもの実態にもとづく学校づくり、教育課程づくりをすすめる」という方針、および、この方針を基礎づけている「参加と共同の学校づくり」という全教の路線にもとづいて生みだされているものなのである。
 現に今、「参加と共同の学校づくり」という全教の日共系指導部がうちだしてきた基本路線にたいして、日共系組合員の内部からも公然と批判の声があがっている。二月に開催された全教第二十九回定期大会において、愛知(愛教労)の代議員が、「参加と共同の学校づくり」は、「日教組の『参加・提言・改革』」路線と同じものになっているではないかとブチ上げた。彼は、豊橋市において、「部活動」(クラブ活動)の指導のために月平均一〇〇時間以上の超過勤務≠続けたすえに脳内出血で倒れた教育労働者が生みだされたことをあげつつ、「父母・子どもへの妥協的配慮からの躊躇は、教育労働者の過労死を生む」、と訴えた。そのうえでこの代議員は、「良心的教師のフリをするのはもうやめませんか」「批判的に『参加と共同』を考えることが必要」ではないかと発言して、多くの日共系代議員から拍手を受けた。彼は、「形式的な『参加と共同の教育』という言い訳の〔もとでの〕妥協的な解決」は、「長時間労働を前提とした、学校内部活の実施と、その後の教材研究・学級事務長時間無償サービス労働をつづけ過労死する」道だと訴えた。自分じしんが、「真剣に子どものためであると良心的・奉仕的精神で部活指導に邁進している教師」「聖職の美名で自分の命を引き替えにするこのおかしさに気づかされていない教師」になっていた、と自己批判しながら。この発言は、「参加と共同の学校づくり」の路線が、全教傘下の組合員を「父母の要求」をうけとめるという名分のもとに、教育実践にのめり込ませ長時間労働を強制する根拠となっていることを、内部から告発したものにほかならない。
 大会では、こうした批判発言がなされた反面、「参加と共同の学校づくり」の実績を報告する発言は皆無であった。いまや「参加と共同の学校づくり」路線の破綻は明々白々となっている。にもかかわらず、全教本部書記長・今谷は、答弁において「参・提・改路線と同じだという意見があったが、『参加と共同の学校づくり』は攻撃にたいする具体的反撃という意義があるのだ」と居直ったのである。だが、政府・文科省による「教育改革」の狙いを分析することすらなく、「攻撃にたいする反撃」とはよくぞいったものだ。
 われわれは、現段階の「教育改革」の攻撃にたいして、「参加と共同の学校づくり」なるものを対置することの反労働者性を徹底的に暴露し、全教の日共系指導部が提起してきた運動路線を埋葬してやろう。

以下見出し
T 教育のネオ・ファシズム的再編攻撃への危機感の欠如

U エリート育成教育の下からの補完
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「オスプレイ配備断固阻止!」
 宜野湾市民大会が高揚 6・17 沖縄
労・学・市民五二〇〇が決起
怒りを燃えたたせて決起した労働者・人民に「安保破棄」の方向性をさし示し市民大会の戦闘的高揚のために学生たちが奮闘
(6・17、宜野湾市)
6・17宜野湾市民大会の最先頭でたたかう琉大生・沖国大生
(海浜公園屋外劇場)
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防衛相・森本に怒りの拳 7・1 那覇
労学がオスプレイ配備策動に反撃
防衛相・森本に弾劾の嵐
(7月1日、那覇市県民ひろば)
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官邸揺るがす人民の雄叫び 7・13
弾圧はねのけ全学連が最先頭で奮闘
「原発再稼働を阻止するぞ!」
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闘う学生先頭に関電に抗議 7・6 大阪
 「大飯原発停止せよ 野田政権打倒!」
神戸大・奈良女子大の闘う学生に共感
(7・6、関電本社前)
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