第2226号(2012年7月9日)の内容

<1面>
消費税増税法案の衆院可決弾劾
 <対米隷従・独占資本第一>の極反動・野田政権を打倒せよ

大飯原発3号機の再稼働弾劾!

<4〜5面>
原発・核開発反対闘争、反戦反安保闘争の前進をきりひらけ!
 全学連第82回定期全国大会の成功のために
 中央学生組織委員会

<2面>
再稼働阻止! 野田政権打倒!
 全学連 巨万の人民の先頭で奮闘 6・29首相官邸前

消費税増税法案の衆院採決阻止!
 全学連が国会前闘争に決起 6・26

原子力基本法の改悪弾劾!

<3面>
オスプレイ沖縄配備を阻止せよ
 沖縄県委員会

<6面>
資本家への忠誠を誓う場と化した12自動車春闘

Topics 六ヶ所村MOX燃料加工工場
保安院が駆け込みで建設を認可

<7面>
オスプレイ配備断固阻止!
 闘う労学が〈反安保〉の火柱 6・16沖縄

大飯原発再稼働阻止の声轟く 6・17
 名古屋市街を労学がデモで席巻

<8面>
ユーロ圏崩落の危機と国際金融大恐慌の切迫 〈下〉
 「解放」最新号













































  


消費税増税法案の衆院可決弾劾!

<対米隷従・独占資本第一>の極反動・野田政権を打倒せよ

消費税増税法案の衆院採決阻止に決起
(6月26日、国会前)
 六月二十六日に、野田民主党政権は、自民・公明両党との談合によって修正した消費税増税を柱とする「社会保障・税一体改革」関連法案を、衆院本会議において可決した。小沢・鳩山をはじめ党内からの七十人を超える「造反」にさらされたこの政権は、ますます自・公両党に抱きついて、この法案の参議院での採決=成立に突き進んでいる。労働者・人民の怒りと反対の声を踏みにじって強行されようとしている、この反人民的な暴挙を、われわれは絶対に許してはならない。
 それだけではない。野田政権は、大飯原発をはじめとする停止中原発の再稼働やオスプレイ沖縄配備などの日米新軍事同盟の現実的強化の諸攻撃を、一気呵成に仕掛けている。いまこの政権は、「決められない政治」からの「脱却」を叫びたてる独占資本家どもに応えるとともに、アメリカ帝国主義オバマ政権の軍事的・経済的な対日要求を迅速に受け入れるために、小沢派の切り捨てと民主・自民・公明三党の野合の途を選択したのだ。すでにわが同盟が二月二十五日の野田・谷垣秘密会談≠対米隷従≠フ民・自大連立の策動と暴露したように、自・公両党に抱きついた野田民主党政権は、それを基礎として<対米隷従・独占資本第一>の諸政策を全面的かつ一挙的に貫徹しているのだ。
 それにもかかわらず、労働戦線における消費税増税反対闘争は、わが革命的労働者が内部で奮闘する諸労組をのぞいては、まったくもって消失している。いや消費税増税の翼賛運動を展開する「連合」指導部のもとで労働組合の反対闘争は圧殺されている。そして「社会保障充実・財政危機打開」のためのよりましな増税∴トの宣伝にうつつをぬかす日本共産党指導部の腐敗によって闘いはねじ曲げられているのだ。
 われわれは、既成指導部のこの抑圧と歪曲を打ち破り、労働者・人民にさらなる貧窮化を強いる大増税攻撃を阻止するのでなければならない。野田政権の反動諸攻撃を木っ端微塵に打ち砕くために、わが同盟と革命的・戦闘的労働者は戦列を今こそうち固め、うって一丸となってたたかおうではないか。消費税大増税、原発再稼働、日米新軍事同盟の現実的強化、これらの反動諸攻撃を打ち砕く闘いを同時的・一体的におしすすめよう。労働者・人民の敵≠ニしての本性をむきだしにした野田政権を、日本労働者階級の階級的力で今こそ打倒せよ!

以下見出し

民・自・公三党野合による未曽有の反動諸攻撃

労働者・人民へのさらなる貧窮の強制

「連合」指導部・日共中央の抑圧と歪曲を許さず闘おう


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原発・核開発反対闘争、反戦反安保闘争の前進をきりひらけ!

 全学連第82回定期全国大会の成功のために

  中央学生組織委員会

 全学連は、七月十三日から十五日の三日間にわたって、首都・東京において、全学連第八十二回定期全国大会を開催する。
 この定期大会は緊迫した情勢のもとで開催される。六月十六日に「再稼働決定」をくだした野田政権は、東京そして全国で高まる「原発再稼働反対」の声を踏みにじって関西電力・大飯原発3・4号機の再稼働に踏みだしたことに続いて、全国の原発の再稼働へと突き進んでいる。そしてまた民主党・自民党・公明党三党が提出した修正消費税増税・社会保障切り捨て法案を衆院において可決させたことにふまえて、野田政権は消費税増税法案の参院での可決=成立にむけて突進を開始している。
 消費税増税をめぐる民主・自民・公明の政策連合の形成と小沢一派の離党=民主党分裂は、<対米隷従・独占資本の利害第一>の民・自大連立の可能性を孕んだ政界大再編の幕開けを告げ知らせるものとなるであろう。
 まさにいま、全学連のたたかう学生は、たたかう労働者と連帯して、極反動・野田政権を打倒する闘いに起ちあがるのでなければならない。そのためにこそ、原発再稼働阻止闘争、反戦反安保闘争、消費税増税反対闘争のさらなる前進をきりひらく新たな戦闘態勢を築きあげようではないか。
 全学連は、来る大会において今春期の激闘を総括し、さらに前進するのでなければならない。ここでは、今春いらい全学連がきりひらいた闘いの地平とその理論的教訓を明らかにすることにする。

以下見出し

1 日本階級闘争を牽引する全学連

 A <原発再稼働阻止>の闘いを革命的に領導

 B 沖縄をはじめ全国で日米新軍事同盟の新たな強化に一大反撃

 C 消費税大増税・社会保障制度改悪を阻止するために奮闘

 D ネオ・ファシズム的な弾圧攻撃を粉砕

2 今春期闘争の理論的教訓

 A 情勢分析の深化のために

 B 日共の「安保廃棄後の展望」論の批判を深化するために

 C 闘争=組織戦術解明上の諸教訓について
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オスプレイ沖縄配備を阻止せよ

 日米新軍事同盟の飛躍的強化を打ち砕け!

  沖縄県委員会

 アメリカ帝国主義のオバマ政権は、六月二十九日に、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイをあくまでも当初予定の通りに普天間基地に配備する、と正式に日本政府に通告した。七月下旬に岩国基地に搬入し、さる四月と六月に連続的に発生した墜落事故をめぐる「追加的調査結果」の発表(八月予定)後に試験飛行を開始、そして十月には普天間基地での本格運用を強行する、というのだ。「日本側の懸念は解消できた」(米国防長官パネッタ)などと傲然とほざきながら!
 六月十三日(日本時間十四日)、米フロリダ州のエグリン射撃場で訓練中のCV22オスプレイが墜落し、五人が負傷する事故がまたしても発生した。四月にも、モロッコでMV22オスプレイが四人の死傷者をだす墜落事故を引き起こした矢先にだ。(CV22は空軍仕様、MV22は海兵隊仕様。)だがオバマ政権は、――すでに開発段階を含めて三十数人もの犠牲者をだし、米本国でも「未亡人製造機」とさえ揶揄されるほどの欠陥機であるにもかかわらず(本紙第二二二五号八面参照)――「基本設計の欠陥はない」「安全面でも高い評価を得ている」などと言いくるめ、普天間へのオスプレイ配備をなんとしても強行しようとしている。
 日本政府も、六月十五日に官房長官・藤村と防衛相・森本、外相・玄葉が墜落事故への対応を協議し、配備計画の見合わせをアメリカ政府に要請しない方針を確認するとともに、「米国防総省からの要請で配備することは、淡々とやる」(藤村)と、あくまでオスプレイの沖縄配備に全面協力する姿勢を示している。
 米・日両権力者のこうした傍若無人な態度にたいして、沖縄の労働者・人民の怒りは、いま沸点に達している。だがこの怒りが<反安保>の巨大な奔流へと高められなければ、勝利への道はけっして切りひらかれえないのだ。
 われわれは既成指導部翼下の「反安保」なき「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ、怒りも新たに<米・日の両権力者によるオスプレイの沖縄配備阻止! 普天間基地即時撤去! 辺野古新基地建設阻止!>の闘いに勇躍決起しよう。沖縄において、そして全国で、この反戦・反安保闘争の一大高揚のために奮闘しようではないか!

以下見出し

オスプレイ配備=普天間基地のさらなる強化への突進

米新軍事戦略にもとづく日米新軍事同盟強化の策動

自衛隊の南西諸島への増配備

激化する米・日―中・露の軍事的角逐

配備通告に高まる沖縄労働者・人民の怒り

今こそ<反安保>の闘いを沖縄から全国へ!
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ユーロ圏崩落の危機と国際金融大恐慌の切迫 

T G20――空疎な「協調」

U ユーロ圏危機の全世界への伝播

(第二二二五号)
V ユーロ圏の分裂=崩落への迷走

(本 号)
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六月二十九日、全学連の学生たちは、「原発再稼働反対」を掲げて首相官邸前に結集した巨万の労働者・人民の最先頭において、「大飯原発再稼働阻止! 野田政権打倒!」の旗高くたたかいぬいた。
野田政権の大飯原発再稼働の決定(六月十六日)にもとづいて、関西電力は七月一日にも、大飯原発3号機の稼働を開始しようとしていた。この決定的局面において、この日、首相官邸前には、野田政権による原発再稼働決定への怒りに燃える多くの労働者・人民が、市民グループなどの呼びかけをも受けて結集した。全学連のたたかう学生たちは、総体としては「再稼働中止・脱原発」への政策転換を求める市民の声を野田政権に届ける≠ニいう質において展開されているこの運動を戦闘的につくりかえてゆくために、結集した労働者・人民の最先頭において断固としてたたかいぬいた。結集した労働者・人民に、「原発・核開発に突きすすむ野田政権打倒!」の革命的方向性を鮮明にさししめしつつ、最後まで奮闘したのである。
首相官邸前に「野田政権打倒」のプラカード! 湧きあがる拍手
(6月29日)
 「原発・核開発に突きすすむ野田政権打倒!」の革命的方向性を全学連がさししめす
(6月29日、首相官邸前)
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 六月二十六日、野田政権は消費税増税法案をはじめとする「社会保障と税の一体改革」関連法案の衆院採決を強行しようとしていた。労働者・人民に窮乏化を強いる一大反動攻撃を打ち砕く決意に燃えて、全学連のたたかう学生は国会前での闘争に断固決起した。
 「国難突破のための絆」を煽り大増税を正当化する野田政権を弾劾
(6・26、国会・衆議院前)
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六月十六日、野田政権は大飯原発再稼働を最終決定した。直ちに首相官邸へ弾劾の声を叩きつけた全学連の学生と固く連帯し、沖縄県学連の学生と県反戦労働者委員会の労働者は「またも墜落炎上したオスプレイの沖縄配備を許してなるものか!」と怒りにもえて労学統一行動に勇躍決起した。

国際通りを進撃する沖縄の闘う労働者・学生
(6月16日、那覇市)
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全学連東海地方共闘会議の学生と、名古屋地区反戦の労働者は、六月十七日、全国各地で決起した労働者、学生と連帯して労学統一行動をたたかった。
野田政権が、まきおこる多くの反対の声を踏みにじり大飯原発再稼働の決定を強行したことに怒りを燃やし、反人民性をむき出しにした極反動野田政権打倒を掲げて名古屋市街を席巻するデモンストレーションに決起したのだ。
名古屋市街をデモ行進する東海の労働者・学生
(6月17日、錦通大津交差点)
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