第2215号(2012年4月23日)の内容

<1面>
今こそ反戦反安保の大爆発を!

 北朝鮮の核兵器開発阻止の名による日米新軍事同盟の飛躍的強化反対!
<4面>
労使協議に春闘を解消したJP労組本部弾劾
<5面>
道教委による3・27不当処分弾劾! 
 全教職員への「再調査」を許すな

<6面>
国家公務員賃金の大削減を許すな
Topics 日航解雇撤回裁判で不当判決
JX水島製油所
 海底トンネル落盤で5名が死亡
<7面>
アリバイ的「除染」を煙幕とした住民帰還を許すな
九州・山口のIT関連工場が相次ぎ閉鎖
<8面>
国際短信
 韓国 済州島海軍基地建設反対の闘い
 スペイン 労働者が一大ゼネスト
CPGB党員・A君への手紙
フクシマの悲憤を詠めるU
<2面>
「大飯原発の再稼働阻止!」

 滋賀県大津に労・学・市民の声轟く 4・7
泊原発再稼働反対に決起 3・24岩内
<3面>
万華鏡2012――情勢の断層を読む
◆マヤカシの「脱原発」
◆軽慢な人びと
◆「不足の事態」?
◆基準見直し
◆三菱電機排除の深層
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号







































  


今こそ反戦反安保の大爆発を!

 北朝鮮の核兵器開発阻止の名による日米新軍事同盟の飛躍的強化反対!

北朝鮮の弾道ミサイル発射弾劾!

日米の対中・対露攻守同盟強化を許すな!

 「強盛大国建設を進めている軍隊と人民を鼓舞する」という一大宣伝のもとに金正恩政権が四月十三日に「人工衛星の打ち上げ」と称して発射した弾道ミサイルは、発射一〜二分後に空中爆発し韓国西方の海上に落下した。深刻化の一途をたどる食糧不足と経済的破局の危機のもとで呻吟する北朝鮮人民の苦難を尻目に、国威発揚を賭け約八億ドルもの巨費を投じて強行したこの弾道ミサイル発射実験。その失敗によって、「金日成国家主席生誕百年」の「祝砲」をもって新体制の船出を飾りたてようとした正恩政権のもくろみは、あえなく頓挫したのだ。
 これにたいしてアメリカ帝国主義のオバマ政権は、中国・ロシア両権力者の抵抗をおさえこみ国連安全保障理事会において北朝鮮のミサイル発射を非難する「議長声明」の採択にこぎつけた(四月十六日)。金正恩政権が次の一手≠ニして核実験強行の構えをとっていることにたいして、これをなんとか阻止するために国際的包囲網形成に必死になっているのがオバマ政権なのだ。この政権につきしたがい、「北朝鮮の脅威」を大仰に煽動しながら米軍指揮・統制下でのMDシステムの実戦運用にふみきった野田政権は、鳴り物入りで敷いてきたミサイル迎撃態勢が空振りに終わるなかで、ミサイル発射から四十五分後になってようやく「何らかの飛翔体が発射された」(防衛相・田中)などと発表するという失態をさらけだした。いま、政府の緊急時対応の失態≠ノ野党などの非難が集中していることへ焦りに駆られた野田政権は、汚名返上とばかりに、ヤンキー帝国主義にすがりつつ日米新軍事同盟の現実的強化や国家総動員体制強化のために突進しているのだ。それだけではない。同時に野田政権は、福島県民が放射能禍に苦しんでいるそのまっただなかにおいて、関西電力による大飯原発再稼働に最終的にゴーサインをだした(四月十三日)。さらには、国家財政危機をのりきるために、いっさいの犠牲を労働者・人民に転嫁する消費税大増税をあくまでも強行しようとしている。
 すべての労働者・学生諸君! こうした反動諸攻撃を次々と打ち下ろしている野田政権の延命を、もはや一刻も許すわけにはいかない。いまこそ、反戦反安保、原発・核開発反対、消費税大増税阻止の闘いを一体的におしすすめ、もって野田反動政権を打倒しようではないか!

以下、見出し
北朝鮮の核実験強行阻止に血眼の米日両権力者

アジア・太平洋版NATOの構築を策す米帝国主義

対抗的核軍事力の増強に拍車をかける中露両権力者

対米隷従≠深める野田反動政権を打倒せよ!
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JP労組

「企業防衛」のための労使協議に春闘を解消した本部弾劾!

 すべての郵政労働者諸君!
 JP労組本部は三月十五日、「定昇実施」という名の賃上げゼロ、年間一時金は昨年と同じく「三・〇ヵ月」とする経営側回答を受け入れ、一二春闘における賃金交渉を早ばやと打ち切り妥結した。経営陣が「メリハリある制度の構築」と称して「新たな人事・給与制度」の交渉再開を居丈高に通告してきたのにたいしても、本部は積極的に呼応し同意した。「経営危機の打開」を叫ぶ斎藤日本郵政経営陣の危機感をわがものとし、一二春闘を「経営改善のための労使協議」に歪曲=解消した本部労働貴族を断固として弾劾せよ!
 しかもいま野田政権は、「日本再生」「絆」を叫びたてつつ、被災人民そっちのけで大資本優先の「復興」策をおしすすめるのみならず、いまや消費税大増税や社会保障制度改悪などに猛突進している。だがこれにたいしてもJP労組本部は、「待ったなしの重要課題、実効あるものにするため労組として責任を果たす」と、積極的に支えていくことさえ表明している。なんと許しがたい反労働者的態度か!
 「心ひとつに」を叫び、郵政経営陣に奉仕し、野田政権の反動諸攻撃を支えるものへとJP労組の運動を歪曲する本部を断じて許すな! 彼らの裏切りを暴露し弾劾して、今春季の闘いを左翼的に推進するとともに、そのただなかでJP労組を戦闘的につくりかえるために奮闘しよう。

以下、見出し
賃上げゼロ、一時金三・〇ヵ月の超低額妥結

JC労働貴族式「人への投資」論への陥没

「新人事・給与制度」導入粉砕に起て

欺瞞的「改正」を許さず「郵政民営化法」完全撤廃を!
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道教委による3・27不当処分弾劾! 全教職員への「再調査」を許すな

北海道地方教育労働者委員会


大量処分と職務命令をふりかざしての「再調査」の開始

北教組破壊攻撃を打ち砕け!

教育のネオ・ファシズム的再編反対!


日教組本部の見殺しを許さず反撃の闘いに起ちあがれ!
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「大飯原発の再稼働阻止!」
 滋賀県大津に労・学・市民の声轟く 4・7
 四月七日、滋賀県大津市のなぎさ公園で「大飯原発再稼働を許さない4・7関西集会」(主催は集会実行委員会)が開催された。
 この日の集会は市民団体を中心にして緊急にもたれた。滋賀・京都・大阪など関西一円から結集した六〇〇人(主催者発表)の労働者・市民は、野田政権による関西電力大飯原発再稼働強行を阻止する意志をうち固め「原発とめろ!」の声を、福井県大飯原発から七〇キロの大津の街にとどろかせた。
 集会に先だって、わが同盟は結集する労働者・市民に「大飯原発の再稼働を許すな!」と朱色で刷りこんだビラを手渡し、連帯してたたかう意志と闘いの方向性を断固として指し示した。
危機感みなぎらせ関西一円から600名が結集
(4月7日、大津市なぎさ公園)
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泊原発再稼働反対に決起 3・24岩内
 三月二十四日、泊原発に近接する岩内町において北海道平和運動フォーラムや安保破棄北海道実行委員会などによる実行委員会が主催して「脱原発・持続可能で平和な社会をめざそう! 泊原発1・2号機の再稼働を許さない北海道集会 INいわない」が開催された。
 泊原発が見える岩内町に、この日、東京・日比谷野外音楽堂で開催された「再稼働を許すな! さようなら原発一〇〇〇万人アクション」に呼応して、一五〇〇名もの労働者・学生・市民が原発再稼働を阻止するために結集した。革命的・戦闘的労働者たちの職場での奮闘によって、労組本部の動員枠を大きくこえる多くの組合員たちが参加した。
 原発再稼働を許さない、と怒りに燃えて起ちあがった労働者と連帯して、たたかう学生たちも、この日の集会とデモを戦闘的に高揚させるために奮闘した。
「連帯会議」の学生たちが労働者と共に意気高くデモ
(3・24、岩内町)
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