第2208号(2012年3月5日)の内容

<1面>
原発再稼働を絶対に阻止せよ
全原発を即時停止・廃棄せよ! 日米新軍事同盟の強化反対! 大増税阻止! 
既成指導部の「エネルギー政策転換」要求運動をのりこえ闘おう

<4面>
2・12労働者怒りの総決起集会 特別アピール
激動する現代世界とわれわれに課せられた責務

<5面>
対米隷従≠フ日本国家の軍事戦略 2011年版『防衛白書』
<2面>
米軍の日出生台実弾砲撃演習反対! 
 労学が物資陸揚げに抗議 2・3 大分港
「反動野田政権打倒!」
 北大・帯畜大・旭教大生が情宣 2・12 札幌
<3面>
全学連第132回中央委に結集せよ
◎TPP日米協議の内幕
◎中国海軍の大増強
<6面>
金属機械12春闘の戦闘的高揚を
<7面>
高橋道当局の賃金独自削減継続・人員削減を許すな
道教委による「国歌」斉唱の強制を許すな
Topics 「連合」が屋外での春闘中央集会を放棄
<8面>
万華鏡2012――情勢の断層を読む
◆バッド・アマノ
◆「永遠の友人」
◆太子党 VS 共青?
◆A級戦犯の「抗議」
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号



































  


原発再稼働を絶対に阻止せよ

全原発を即時停止・廃棄せよ! 日米新軍事同盟の強化反対! 大増税阻止!

 既成指導部の「エネルギー政策転換」要求運動をのりこえ闘おう

 昨二〇一一年三月十一日に東日本を襲ったマグニチュード九・〇の巨大地震・津波から一年を迎えようとしている。東京電力福島第一原発でひきおこされた四基連続の炉心溶融・爆発事故――旧ソ連・チェルノブイリ原発事故の規模をも上回る、この人類史上最悪の原発事故は、今なお福島・日本の人民を放射能禍の暗黒に叩きこんでいる。
 広島型原爆三十個分にものぼる放射性物質をまき散らした四基の原子炉からは、今なお毎時七〇〇〇万ベクレルもの放射性物質が放出されている。海洋だけでも一〇京ベクレルもの放射性物質が注ぎこみ、史上最悪の海洋汚染をもたらしている。今なお一五万人を超える人びとが、家に帰ることもできず、避難生活を余儀なくされている。
 この核惨事は、原発が「安全」で「クリーン」などというウソ八百を叫びたてつつ地震列島%本に六十基にものぼる原発・核燃料サイクル施設を建設してきた歴代自民党政府とこれを引き継いだ民主党政府、これを頂点とする政・財・官・労(労働貴族)・マスコミ・学界の<鉄の六角錐>がひきおこした世紀の大犯罪にほかならない。
 にもかかわらず野田政権は、この大犯罪に頬被りし、「資源小国・日本」における「エネルギー安全保障」を確立するとともに核兵器製造の技術的基盤を確立するという日本帝国主義の国家戦略をなおも護持している。そして、「地震の巣」の上に建つ原発を再稼働させようとしているのだ。まさに狂気の沙汰ではないか! しかもこの原発再稼働と原発輸出を強行するためにこそ、野田政権は、福島第一原発の「冷温停止状態」を宣言し、労働者・人民を高濃度汚染地域に見捨て・見殺しにしているのである。
 巨大津波に襲われた東北三県の被災地においては、野田政権の無為無策のゆえに、がれきの処分も進まず、人びとの生活基盤の確立さえおぼつかない状況にある。今も三〇万人を超える人民が、仮設住宅や避難所などでの生活を余儀なくされている。こうした人民には何の支援もおこなうことなく、独占資本のための「復興策」をこそおしすすめようとしているのが野田政権にほかならない。
 そればかりではない。今、オバマ政権は、反米シーア派国家イランに核開発の放棄を迫るために、経済制裁の強化と米空母機動部隊による軍事的威嚇にうってでている。しかも、この強圧に屈せずイラン権力者が核開発を継続していることにたいする危機感にかられ、イスラエルのネタニヤフ政権が、イラン核施設への空爆の機会を虎視眈々とねらっている。まさに今、中東において新たな戦争勃発の危機が高まっている。この最中に野田政権は、オバマ政権の強力な要請に応えてホルムズ海峡へ自衛隊を派遣するハラを固め、具体的な法整備などの準備を始めているのだ。
 すべての労働者・学生諸君に訴える! われわれは今こそ、「停止中原発の活用」を検討せよと政府に要求する「連合」古賀指導部を弾劾し、日共系の「原発からの撤退」請願運動をのりこえ、野田政権による原発再稼働と原発輸出を絶対に阻止する闘いの大爆発をかちとろうではないか! 日本国軍のホルムズ海峡への派兵を阻止せよ! 辺野古新基地建設阻止! 大増税・社会保障制度の改悪反対! TPP参加阻止! 今こそ反動野田政権を労学の実力で打倒せよ!

以下、見出し
原発再稼働・原発輸出に突進する野田政権

日本国軍のホルムズ海峡派遣の策動

反動野田政権を労学の実力で打倒せよ!
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2・12労働者怒りの総決起集会 特別アピール

激動する現代世界とわれわれに課せられた責務

はじめに
 二〇一二年を迎えて、野田政権と独占資本家階級は、東日本大震災・福島原発事故や超円高などを「国難」と騒ぎたて、「国難をのりきるために、日本国民は固い絆でつながろう」などとうそぶきつつ、一切の犠牲を労働者・人民に強制しようとしている。消費税大増税の策動を筆頭にして、社会保障制度の大改悪、首切り・賃金切り下げ、原発再稼働の攻撃、そして辺野古米軍新基地建設の策動……。今われわれは、これらの画歴史的な諸攻撃に直面している。
 この野田政権の反動諸攻撃は、アジアにおける米・中激突の本格化と欧州ソブリン危機に端を発する国際金融危機・世界同時不況という激動のただなかで、野田政権が小沢=鳩山式の「対米自立」の旗も「国民生活が第一」の公約も投げ捨てて、没落帝国主義アメリカと心中する道 を選びとったことにもとづいている。
 われわれは、春闘、消費税増税阻止を焦眉の課題とする政治経済闘争、原発再稼働阻止を喫緊の課題とする原発・核開発反対闘争、アメリカ帝国主義のイラン制裁・軍事恫喝反対、辺野古新基地建設阻止を焦眉の課題とする反戦反安保闘争、これらの諸闘争を一切の既成反対運動をのりこえ断固として創造しなければならない。そしてこの力をもって、今こそ野田対米隷従$ュ権を打倒するために全力を傾注しなければならない。
 われわれは、戦争と貧困の強制に抗して全世界で起ちあがっている労働者・人民の最先頭でたたかわなければならない。そのためにここでは、現代世界の構造的特質をうきぼりにしつつ、われわれに課せられている責務を鮮明にしたい。

<以下見出し>
T 新たな中東戦争勃発の危機

U アジアの覇権争奪をかけた米・中の激突と対米隷従≠深める日本帝国主義

V 欧州諸国のソブリン危機とさし迫る国際金融恐慌の危機

W 全世界の労働者・人民の先頭に立って闘おう!
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吹き荒れる大リストラに抗し金属機械春闘の戦闘的高揚を

JAM労働貴族の「救国」春闘への歪曲を許すな

 経団連は、『二〇一二年経労委報告』で「賃上げは論外」「定昇の延期・凍結も」と居丈高に言い放っている。それだけでなく労働者人民の頭上には、野田民主党政権による大増税、社会保険料の引き上げなど大衆収奪の一挙的強化と社会保障の改悪をはじめとした反動諸攻撃がうちおろされようとしている。
 けれども「連合」古賀指導部は、自動車・電機・鉄鋼などの製造業をはじめとする諸独占体の資本家どもの下僕にふさわしく、「企業危機突破」「日本経済再生」のためと称して、このような攻撃をすべて容認している。野田民主党政権による「復興増税」をともなう「復興支援策」を尻押しし、「消費税税率の引き上げ」にも賛意を示している。古賀指導部は、「一%を目安にした配分是正」を求めているものの、その内実は諸独占体の「産業力・企業力強化」に貢献する「人財」を育成するための「人への投資」を求めるというものにほかならない。
 JAM中央本部労働貴族は、「内需拡大によるデフレ脱却を目指す」と主張し、「復興と賃金水準復元」を掲げている。けれども、その内実は、野田民主党政権の震災「復興支援」策を尻押しするとともに、「人への投資と公正な分配」と称して金属機械の資本家どもの「企業危機突破」策に唱和するものにほかならない。このような労働貴族による「救国」春闘への歪曲を許さず、金属機械戦線における二〇一二年春闘を戦闘的に高揚させるために奮闘しよう。

(以下、見出し)
一、労働者を犠牲にして企業生き残りを図る資本家ども

二、「日本経済再建」「産業再生」を第一義とするJAM春季生活闘争方針

三、野田政権尻押しの本部弾劾! 首切り・賃下げを打ち砕け!
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「米軍の日出生台実弾砲撃演習反対!」  
労学が物資陸揚げに抗議 2・3 大分港
 二月三日、全学連九州地方共闘会議のたたかう学生と反戦青年委員会の仲間は、在沖米軍海兵隊による日出生台実弾砲撃演習を阻止するために、演習用の物資・車両の陸揚げに反対する闘いに断固として起ちあがった。大分港東部の大在埠頭において、大分県平和運動センター傘下の労働者と連帯してたたかいぬいたのだ。
日出生台演習場に向かう軍用車両の列に弾劾の嵐
対岸に並ぶ軍用車両や軍事物資を前に怒りいや増す労学
(2月3日、大分港大在公共埠頭)
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