第2200号(2012年1月1日新年特別号(12頁)の内容

<1〜3面>
反スターリン主義運動の雄飛を
 腐朽を極める21世紀現代世界の危機を打ち破れ!
  日本革命的共産主義者同盟 全国委員会 議長 植田琢磨
<4〜5面>
ソ連邦の自己崩壊二十年
 スターリン主義を超克し革命の新世紀を切り開け
<6〜7面>
万国の労働者団結せよ
 WORKERS OF ALL LANDS UNITE
<8〜9面>
中国共産党・脱色スターリン主義官僚の悲鳴
<10〜11面>
年頭の決意
 沖縄/東海/北陸
 自治体/郵政/化学/重工業/東京地区
<12面>
写真特集
 2011我らかく闘えり
  「解放」最新号























  


反スターリン主義運動の雄飛を

腐朽を極める二十一世紀現代世界の危機を打ち破れ!

日本革命的共産主義者同盟 全国委員会 議長 植田琢磨

はじめに

 すべての同志諸君! すべてのたたかう労働者・学生諸君! 日本反スターリン主義革命的共産主義運動の創始者・同志黒田寛一が逝去されてから五年を迎えた昨二〇一一年十二月に開催したわが革共同政治集会において、われわれは、腐朽を極める二十一世紀現代世界の危機を根底から覆すために、わが日本反スターリン主義運動の新たな雄飛を成し遂げることを誓い合った。まさにそのためにこそ本二〇一二年をわれわれは、わが革共同をいっそう強固かつ強大に鍛えあげ、もって日本階級闘争の巨大な前進を切りひらいてゆく年たらしめなければならない。
 日本列島を文字どおり大激震におとしいれ、東北沿岸地帯を一瞬のうちに破壊しつくした巨大地震と大津波の発生から、そして東京電力福島第一原発の炉心溶融・爆発事故の勃発から早くも十ヵ月が過ぎ去ろうとしている。無慈悲に覆いかぶさる厳しい冬の季節の到来のもとで被災した労働者人民は、震災被災地の一刻も早い復旧のためにいま必死で生き抜いている。
 だが、この大震災・原発事故という日本の労働者人民が叩きこまれた未曽有の大惨事からの復旧は、民主党・野田政権による独占ブルジョアジーの意を体した「復興策」のゆえに、被災した人びとの生活基盤の確立さえもがいまもっておぼつかないのがありのままの現実であるといわなければならない。許し難いことに、東京電力福島第一原発の「冷温停止状態」なる虚構をでっち上げ、「事故収束に向けたステップ2を達成した」などとうそぶきつつ(昨十二月十六日の首相・野田による「収束宣言」の発表)、いまなお労働者人民を恐るべき放射能の被害にさらしつづけてさえいるのが野田政権ではないか。この政権は、停止中原発の再稼働や原発プラントの海外輸出を推進するためにこそ労働者人民を犠牲にしているのだ。それだけではない。かの悪名高き「TPP交渉参加」の決定、さらには、震災からの「復興」を名分とする所得税をはじめとした「臨時増税」や「社会保障と税の一体改革」をふりかざした消費税大増税の策動、さらには属国よろしくアメリカ・オバマ政権の言いなりになって、米軍の沖縄辺野古新基地建設などの悪辣な諸攻撃を、わが労働者人民の頭上に矢継ぎ早にふりおろそうとしている。
 そしていま、アメリカやEUとりわけPIIGS諸国において露わとなっている政府債務の膨大化とこのゆえに引き起こされているソブリン危機・金融危機の相乗、これを契機としたドル安・ユーロ安の反面としての円高の昂進に直撃された日本独占ブルジョアどもは、この苦境からの脱出をかけていま熾烈な首切り・賃下げの攻撃をも労働者人民にしかけてきている。それにもかかわらず、日本の労働運動指導部を自任する「連合」労働貴族どもは、こうした政府や独占資本家どもによる諸攻撃の貫徹を唯々諾々として受け入れようとしている。他方、修正資本主義の党に転落して久しい日本共産党指導部は、「日本経済の健全な発展」とか「安保条約の建前どおりの運用」とかという観点からひねり出したところの、みずからの政策的代案の採用をば、現存政府に要求する運動へと労働者人民の闘いを歪曲して恥じない現状をさらしているほどなのである。
 先におこなわれた大阪府知事および市長選挙(昨十一月二十七日)において、「既得権に守られた『公』」なる言辞を弄して公務労働者を罵倒しつつ、「大阪都構想」なるものを吹聴する「大阪維新の会」の橋下(大阪市長)と松井(大阪府知事)が、民主党や自民党、そして日本共産党が推した候補に大差をつけて当選した。このことは、民主・自民・公明、いや日本共産党を含めてすべての既成政党にたいして労働者人民が絶望し政治的アパシーに陥っていることのゆえに、橋下のようなネオ・ファシストに一気に票が集まった結果でしかない。まさにそれゆえにこそ、この危機的状況を突破しうるのはひとえにわが革命的左翼の闘いの前進にかかっているのである。
 かつてソ連邦の自己崩壊とソ連圏東欧諸国のドミノ的倒壊のもとで、「新世界秩序」の到来を夢想したアメリカをはじめとする全世界の帝国主義諸国は、いま世界的規模において国家独占資本主義の末期症状を露わにしながら・その悪を剥きだしにしているといわなければならない。この帝国主義権力者や独占ブルジョアジーによる労働者人民への犠牲転嫁の総攻撃にたいして、かの「ウォール街を占拠せよ!」をスローガンとしたアメリカ労働者人民の闘いをはじめとして、欧米諸国においてはいま、失業と格差や貧困を強制する自国権力者や資本家どもにたいして、労働者人民の憤怒に燃えた闘いが高揚している。だが、この闘いに決起した労働者人民をイデオロギー的に武装し階級的に組織化すべき革命的前衛党の不在のゆえに、その闘いの質は種々のかたちで歪められたままであることも否みがたい事実である。ある場合には「直接民主主義」を理念として掲げながらサンディカリズム的に歪められたり、またエコロジー主義的に歪められたりもしているのだからである。それゆえに、現代帝国主義は腐臭を放ちながらもいまなお延命しつづけているのである。さらにはイスラーム主義で武装されたムスリム人民は、中東アラブ諸国における自国政府打倒の闘いに陸続と決起しながらも、同時にこの闘いは宗教的な限界を刻印されてもいる。
 ひとり日本における革命的左翼の中核たるわが革共同のみが、この日本の地で、大震災と原発事故というまさに歴史を切り裂く世紀の大惨事に直面した<いま・ここ>において、転向スターリニストの党たる代々木共産党の腐敗を完膚無きまでに暴きだしつつ、日本の原発・核開発阻止の闘いをはじめとする大衆闘争を日本労働者階級の最先頭で領導してきたのである。日本の、いや全世界におけるプロレタリア階級闘争を真に階級的に組織化できる思想的・組織的根拠を有しているのは、わが革共同とその旗のもとに結集する革命的・戦闘的労働者、学生をおいてほかにないのである。
 昨二〇一一年は、スターリン主義・ソ連邦の崩壊から二十年目の年であった。かの<アンチ革命>を宣言し、その挙げ句の果てに全世界の労働者階級を裏切ったミハイル・ゴルバチョフの手によってスターリニスト・ソ連邦は自滅的解体を遂げるとともに、レーニンやトロツキーの指導のもとに世界ではじめて打ち立てられた革命ロシアの遺産もまた破壊されたのであった。この厳然たる事実をば、全世界プロレタリアートにとっての<歴史の大逆転>としてとらえかえしたわれわれは、この屈辱的現実をいまこそわがプロレタリア階級闘争の革命的蘇生と爆発をもって真に<再逆転>するために新たな決意をうち固めるのでなければならない。
 すべての同志諸君! たたかう労働者・学生諸君! 二〇一二年の年頭にあたって私は訴える。わが日本革命的共産主義運動の現在と未来を切りひらくために、<反帝国主義・反スターリン主義>のわが世界革命戦略を全世界プロレタリアートのまえにいまこそ高々と掲げつつ全力を傾けてともに奮闘されんことを。

一、わが闘いが切りひらいた革命的地平

二、野田反動政権打倒の反政府闘争を推進せよ

三、組織建設の新たな飛躍をかちとれ!
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ソ連邦の自己崩壊二十年

 スターリン主義を超克し革命の新世紀を切り開け

 スターリン主義ソ連邦崩壊二十年、ハンガリー革命五十五周年にあたる昨二〇一一年、わが同盟は、日本階級闘争の萎靡沈滞と混迷を突き破る新たな地平を切り開いた。東日本を襲った大地震・大津波による震災と東京電力福島第一原発の炉心溶融・爆発事故という未曽有の大事件のただなかで、独占資本救済を第一とし被災人民見殺しの挙にでた菅そして野田の民主党政権の犯罪性を断固として暴きだしつつ、わが同盟は労学両戦線において、「震災復興」の名による人民への犠牲転嫁=大増税に反対する闘いや原発大事故弾劾―原発・核開発反対の闘いを労働者・人民の最先頭でおしすすめてきたのだ。「連合」労働貴族や日共・不破=志位指導部などの既成指導部による闘いの抑圧・歪曲をのりこえるかたちにおいて。
 とりわけ、原発・核開発反対の闘いを推進するただなかで、「原発・エネルギー政策」のなしくずし的にして破廉恥きわまりない転換を図った日共・不破=志位指導部のこの犯罪性を、われわれは断固として暴きだすイデオロギー的=組織的闘いをダイナミックにくりひろげてきた。この闘いをつうじて、数多の日共下部党員たちの共感・共鳴をかちとりつつ、日共党組織の解体をかつてない規模で促進してきたのである。現にいま日共は、原発・エネルギー政策をめぐる上から下までの大混乱に陥っているのみならず、不破=志位指導部にたいする党員たちの不信が膨れあがり、まさに崩壊的危機を呈しているのだ。
 わが同盟が今かちとったこうした闘いの成果・地平は、「資本主義の枠内での民主的改良」をこととする修正資本主義路線をとっている今日の不破=志位指導部の犯罪性を暴きだす闘いを、彼らがそのような路線への転換(「反帝反独占人民民主主義革命の段階をつうじての社会主義革命への移行」という革命≠フ放棄)をやってのけた一九八九年いらい、われわれが営々とくりひろげてきたことの結実にほかならない。一九八九年からの東欧スターリニスト官僚専制国家群のドミノ倒し的倒壊と総本山≠スるソ連邦の自己解体的消滅(一九九一年八月〜十二月)。その根拠・根源を、全世界のスターリン主義者どもが積み重ねてきた数々の歴史的大犯罪とともに暴きだすと同時に、われわれは、日本の転向スターリニスト日共の腐敗を暴きだし・その解体をもかちとるべく闘いをおしすすめてきたのである。
 「社会主義国家」という名のスターリン主義ソ連邦の崩壊以後二十年を経た今日、わが反スターリン主義革命的左翼は、わが日本の(そして全世界の)転向スターリン主義諸党の解体をかちとるために奮闘するのでなければならない。<反帝・反スターリン主義>の旗のもとに、この日本の地においてスターリニスト党にかわる真実の前衛党を強固につくりだすとともに・わが反スターリン主義運動を全世界に伝播するためにさらに奮闘することがわれわれの急務なのである。そのために、わが革命的左翼がスターリン主義ソ連邦の自己崩壊という歴史的大事件といかに対決してきたか、その教訓を改めて学び直し、わが革命的共産主義運動の前進の糧とするのでなければならない。

以下、見出し
1 <暗黒の世紀>を突き破るわが責務

2 ゴルビー主義の世紀の犯罪

3 今こそ反スターリン主義運動の真価を発揮して闘おう
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起て飢えたる者よ 今ぞ日は近し!
覚めよわが同胞(はらから) 暁は来ぬ

 革命ロシアの遺産が
 破壊され尽くしてから二十年
 断末魔の帝国主義は
 腐りきった体躯をひきずり
 放射能をばらまき
 労働者・人民をふみしだく

 窮乏と圧政の暗黒の淵から
 労働者階級・人民は起ちあがった
 カイロで、アテネで、ニューヨークで結集し声をあげる
 「政府打倒!」「解雇撤回!」
 「富裕者を収奪しろ!」
 この隊列の先頭に いまこそ
 〈反スターリン主義〉の旗を
 はためかせよ

暴虐の鎖断つ日 旗は血に燃えて
海をへだてつ我ら 腕(かいな)結びゆく

 大震災と核惨事に覆われた
 この地から 我らは起ちあがらん
 労働者国際主義(プロレタリアインターナショナリズム)に立脚し
 全世界の闘いを領導せん
 暗黒の二十一世紀を
 《戦争と革命》の第二世紀に転化せよ

いざたたかわんいざ 奮い起ていざ!
ああ インターナショナル 我らがもの

二〇一二年 いろは歌留多

 怒れる拳、政府・東電を打つ
 ローマの窮日(ベルルスコーニ)
は ハマス憎けりゃユネスコまで憎い(アメリカ政府)
 二階から目薬(自衛隊ヘリの散水作戦)
 暴虐無人機(パキスタンへ越境攻撃)
 辺野古にゴリオスプレイ(導入反対!)
 朋(トモダチ)あり遠方より来たる、また卑(さも)しからずや(対日要求)
  ドジョウ汚染(対米隷従中毒症)
 チリ学生負けるなZ(全学連)ここにあり
 利潤が一番、復旧二番、惨事をオヤツに金儲け(独占資本の「復興」策)
 抜き足 差し足 票水増し(プーチン)
 流民を無理強いたるは誰ぞかし
を 溺れるオバマTPPにすがる
 渡る世間はカメラばかり(監視社会)
 カネは天上(一%)の回りもの
 読ませるべし知らしむべからず(育鵬社版教科書)
 大惨事産業(アレバ、キュリオン)
 連帯にまさるものなし復興支援
 そこのけ、そこのけ、中国漁船が通る
 罪を憎んで人も憎む(重罰化)
 年金は遠くなりにけり(給付開始年齢引上げ反対!)
 ナニワのハシズム道(都構想)ぶっ飛ばせ
 乱開発の後に洪水は来たれり(タイ)
 ムスリムの怒りオサマらぬ
 埋めるが勝ち(中国高速鉄道事故)
 井(トレンチ)の中のセシウム大海に出ずる
 農林衰産省(TPP)
お 「オフレコは災いの元」(鉢呂、田中)
  踊る阿呆に見る阿呆(あ全 中野一派)
 苦る志位言い訳(「認識と方針の発展」?)
 やれ射つなカダフィ手を摺る足を摺る
 毎度おなじみ COPの中の嵐
 ゲゲゲが照らす『原発の闇』
 故郷は遠きにありて思うもの、帰れぬ所に誰がした!
こ 古賀ね虫は金持ちだ、米倉たてて蔵建てた
 AKBも「対中包囲」に動員(「日越友好」)
 停電バラバラ(無計画停電)
 アウンサンの呼吸(スーチー・ヒラリー会談)
 産報がいのち、だって「連合」だもの
 ギリシャ再建 アテネェ
  危軸通貨ドル、国災通貨ユーロ
  給与の一削(自治体当局)
 許すな自治破壊、鍛えよ団結
 目の上の「網民」(胡錦濤)
 ミズホの一刺し志位消沈(平和利用論を追及されて)
し 情報統制だけはSPEEDI
 円高く海こゆる資本
 貧する民にメタボ大将(正恩)
 もんじゅをオシャカに成仏させろ
 税高給低(大衆収奪の強化)
 スマホにはまってサァ大変
 ンざけんな 万国の労働者は起ちあがれ!

次点  今、底にある危機(メルトダウン) い 一難去ってまた三男(北朝鮮人民の悲劇)/ 炉破れて山河なし(政府・東電は責任をとれ)/ 毒素条項不可侵条約(米韓FTA)/ 臨危欧変(ソブリン危機)/ 寄らばなでしこの蔭(菅・野田)/ ヨコスカから船に乗って佐世保に着いた(G・ワシントン)/ 起てばカイロのムバラク打倒/ ウソも東電/ 医も算術(TPPで混合診療解禁)/ 決定プロセスもステルス(FX選定)/ さくら さくら やらせのメール/ メア、口ほどにでたらめ言い(沖縄侮蔑発言)
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中国共産党・脱色スターリン主義官僚の悲鳴

 スターリン主義ソ連邦が自己崩壊し消滅してから二十年がたった。ソ連型「社会主義」にたいする中国・毛沢東型「社会主義」を標榜したこともあった現代中国。中国は、この国の大転換を画するものになったかのトウ小平「南巡講話」からちょうど二十年目を迎えようとしている。スターリン主義党=国家官僚の手によってソ連邦は解体された。「人民中国」は、党=国家官僚によってその政治経済構造を資本主義的に転態させられたのであった。この脱色スターリン主義国家は今や、アメリカに追いつき追いこすことを現実的射程に入れる大国として登場している。
 中国は、すでに貿易額世界一・外貨準備高世界一・国内総生産(GDP)世界第二位に躍りでた。この経済力にものをいわせての経済的海外進出や、核軍事力とりわけ海軍力の大増強は、新たな国際的軋轢と緊張を呼びおこしている。他面で世界的経済危機の深まりは中国経済をも直撃する。国内の社会的・経済的諸矛盾は激化し、勤労人民の不満と怒りはますます高まっている。マルクス主義も社会主義理念も踏みにじってきたスターリン主義党官僚指導部は、この人民の不満を抑えつけ彼らを統制してゆくために、今さらながらに「マルクス主義指導思想」を振りかざそうとしてもいる。なんと許しがたいことか!
 この党は昨二〇一一年に創立九十周年を祝った。総書記・胡錦濤のここでの演説は、しかし、党員や勤労人民を鼓舞するにはほど遠いものであった。一九二一年の中国共産党創設。隣国ロシアでのプロレタリア革命の実現と歴史上初の労働者国家樹立に胸躍らせ革命への情熱を燃えたたせて中国の労働者・共産主義者はみずからの党を設立したのだった。中国共産党創設を語るというのに、ロシア革命についてはただの一言も触れないのが胡錦濤なのだ。「中華民族の偉大な復興」の旗をかかげるこの総書記の眼中には、世界の労働者階級などは入ってこない。それでいてこの創立記念大会を「インターナショナルの勇壮な歌声」で締めくくるとは、官僚的惰性なのか、労働者・人民を欺瞞するためなのか、いずれにせよ白白しいだけである。
 九十周年記念のこの演説で胡錦濤がもっぱら呼号したのは「党建設」であり、党員の「思想的レベルの引きあげ」であり、何よりも「腐敗との闘争」であった。党員を、なかんずく幹部党員を叱責して言う――国内的にも対外的にも「試練は長期的で複雑で厳しいもの」であるにもかかわらず、この党は「能力不足、大衆からの遊離、怠慢、腐敗」をさらけだしている、と。「党が党を厳しく管理し治めよ」と危機感もあらわに叫びたてもする。
 胡錦濤にかわる習近平の新体制が発足する第十八回大会を今秋にひかえて党内諸グループ間抗争をも激化させつつ、中国共産党官僚は内憂外患にのたうっている。この演説は、党=国家官僚のトップに位置する胡錦濤の苛立ちと焦りの悲鳴にも聞こえてくるのである。

以下、見出し
T アジアの覇権をめぐる米帝国主義との激突

U 高まる人民の怒りと打開不能な諸困難

V 蔓延する無道徳・無思想
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2011 3・11大震災・核惨事
―我ら かく闘えり
 三月十一日の東日本大震災と東京電力福島第一原発の炉心溶融・爆発事故から十ヵ月。被災地の労働者人民は厳寒のもとで苦難を強いられ、原発事故による放射能禍は、福島県を中心として東日本をおおっている。
 わが同盟は、この未曽有の大震災・核惨事のもとで、後手後手の対応によって数多の労働者人民を死に追いやるのみならず、情報隠しによって福島原発周辺の住民を放射能に曝しつづけた菅政権を弾劾し、「福島原発事故弾劾! すべての原発をただちに停止せよ! 被災した人民を支援しよう!」と全労働者人民に呼びかけ、ただちに闘いに決起した。このスローガンのもとに、全国の職場・学園で多くの革命的・戦闘的な労働者・学生が、既成指導部の民主党政権尻押しや「脱原発」への政策転換要求運動への陥没を弾劾し、獅子奮迅の闘いを展開したのだ。
闘う学生が「被災人民支援」を呼びかけ
北 大 早 大
旭川教育大 津田塾大

情報を隠蔽し住民を放射能禍に曝しつづける菅政権への怒りに燃えて(4・10)

 「原発再稼働阻止!」「全原発の即時停止・廃棄!」を掲げ奮闘
6・19労学統一行動(首都)――3・11大震災・原発事故直後からくりひろげてきた各学園・職場における闘いを総集約し勇躍決起した
菅政権の欺瞞的な「脱・原発依存」表明を弾劾し首都圏学生ネットの学生が九電・東電・経産省への抗議闘争に決起
(7・16)
 「原発なくせ!」―6万労・学・市民が怒りの大結集(9・19、明治公園)。政府・電力独占体の原発再稼働策動への危機感と、被曝を強制しつづけている政府・東電への怒りに燃え「さようなら原発5万人集会」に大結集。革命的・戦闘的労働者・学生は、この集会の戦闘的高揚のために奮闘した

 10月23日、たたかう労働者・学生は全国6ヵ所で「原発再稼働阻止!」「日米新軍事同盟の強化反対!」「大増税粉砕!」を掲げていっせいに決起した
10・23全東海労学統一行動
(名古屋)
10・23全道労学統一行動
(札幌)
10・23全関西労学統一行動
(大阪)
九電を包囲―10・23全九州労学統一行動
(福岡)
高速増殖炉「もんじゅ」を廃棄せよ!―労・学・市民が抗議
(12・3、敦賀)

 
11・12日米首脳会談反対闘争
(東京)
辺野古新基地建設を強行しようとする防衛相・一川の来沖を弾劾
(12・2、那覇市・県庁前)
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