第2196号(2011年12月5日)の内容
<1面>
激化する米―中対決下の日米帝国主義同盟の強化
日本のTPP参加反対! 辺野古新基地建設阻止!
反戦反安保―政治経済闘争を一体的に推進せよ
すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える
日本革命的共産主義者同盟(革マル派)
<4面>
世界金融危機に揺れる帝国主義世界経済 下
<5面>
許すな!対米隷従≠フTPP参加 3
◆アメリカの要求丸呑みで日本の農畜産漁業は壊滅
◆遺伝子組み換え・農薬漬け食品の「輸入完全自由化」!
<2面>
三軍統合演習阻止に起つ 11・14 国分駐屯地
那覇市街に<反安保>の声 11・12
TPP参加反対の大情宣 11・12 札幌
<3面>
大間原発建設阻止の声轟く 10・29 函館
「さよなら原発」集会に檄 11・13 福岡
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<6面>
大阪市 働く意欲なし≠ニみなして生活保護打ち切りを画策
「教育基本条例反対」大阪府労連集会 10・21
Topics 民主党が労働者派遣法改定案を骨抜き
<7面>
福島第一原発1号炉の欠陥
「廃炉」を宣告されていたGE製「マークT」
被災民にどん底生活を強いる民主党政権
<8面>
万華鏡2011――情勢の断層を読む
◆史上最多のわけ
◆新パイプライン
◆農村の暗黒
■『新世紀』最新号(第256号)紹介
「解放」最新号
激化する米―中対決下の日米帝国主義同盟の強化 日本のTPP参加反対! 辺野古新基地建設阻止! 反戦反安保―政治経済闘争を一体的に推進せよ 十一月十九日にインドネシア・バリ島において開催された東アジア首脳会議(EAS)は、アジア・太平洋地域における政治的・軍事的、経済的な覇権の争奪をかけてオバマのアメリカと胡錦濤の中国とが激突し、いまや新たな様相をとって米・中の角逐が激化しつつあることをはっきりとしめした。 この米・中の角逐のただなかにおいて、核軍事力の増強をはかる中国に対抗するためにオバマのアメリカ帝国主義にすがり隷従する姿勢をますますむきだしにしたのが、日本の野田政権であった。首相・野田は、中国政府の反対をおしきって南シナ海などの「海洋の安全保障」問題がEASの議題としてとりあげられ論議されたことを「日本外交の成果である」とおしだし、今後もアジア・太平洋地域における「経済ルールづくりと安全保障の強化」を日・米が連携して一体的にすすめていくことを謳いあげたのである。 かくして、世界の成長センター≠`SEAN諸国を政治的にも経済的にもみずからの翼下に抱きこむことを企む米・日両帝国主義と中国(およびこれと結託するロシア)との角逐が、南シナ海・東シナ海の制海権ならびに南沙・西沙諸島と尖閣列島の領有支配の争奪をかけての角逐と結びつきつつ、いまや激化しているのである。 以下見出し 米・中激突の場と化した東アジアサミット 「アジア最重視」を唱えるオバマ政権の策動 対米隷従を深める野田政権の反動諸攻撃 |
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すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える 日本革命的共産主義者同盟(革マル派) 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん! 現代世界は国際金融危機勃発前夜ともいうべき危機のただなかにある。米欧帝国主義権力者・独占資本家どもは、ソブリン危機・金融不安にあえぎ、危機打開をかけて増税や社会保障制度改悪、公務員の首切りなどの攻撃を、労働者・人民の頭上にうちおろしている。 日本帝国主義もまた、震災・原発事故による経済的打撃に加えて円高にも直撃され、経済的危機の深まりに揺らいでいる。政府・独占資本家は、この危機をのりきる方途として、一切の犠牲を労働者・人民におしつけている。政府の復興策然り、原発再稼働も然り、TPPへの交渉参加も然り、さらに大増税の攻撃も然り。こうした悪辣な政府の政策に支えられて独占資本家は、労働貴族をだきこみつつ、首切りや賃下げの攻撃を容赦なく加えてきている。政府・資本家の攻撃への屈服の道を掃き清めているのが、「連合」や日本共産党の既成指導部にほかならない。 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん! 今こそ、日本政府・資本家による労働者への犠牲転嫁を粉砕するために、失業と貧困の強制に怒りを叩きつけている米欧の労働者・人民と連帯して、全力で奮闘しようではないか。原発再稼働・輸出阻止! TPP交渉参加反対! 消費税大増税反対! 辺野古新基地建設阻止! 大震災・原発事故以降、わが革命的左翼は、獅子奮迅の如くたたかいぬいてきた。「国難突破」を叫ぶ「連合」労働貴族の抑圧をはねのけ、政府に種々の代案の採用を要求する日共による歪曲をのりこえ、原発・核開発阻止の闘いと反戦闘争・政治経済闘争を一体的に推進してきた。この闘いのなかで、われわれは唯一の前衛としての真価を十全に発揮し、革命的戦列の拡大・強化をもかちとってきたのだ。この地平にたって、わが革命的左翼のいっそうの飛躍を実現しようではないか。 こんにちの階級闘争を戦闘的に再生させるために、今なお不可欠なことは、自己崩壊したスターリン主義の反マルクス主義的本質をあばきだし、マルクス思想を真に現代に甦らせる思想的=組織的闘いの貫徹にほかならない。現代世界の危機を突破するために、同志黒田の思想的・組織的な追求のいっさいをうけつぐことを基礎にして、わが革命的左翼の前進と強化をかちとろう! こうした闘いを財政的に支えるために、すべてのみなさんが年末一時金の三割カンパを寄せられるよう心から訴えます。 二〇一一年十一月 <送り先>東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三 解放社 (振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六) |
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世界金融危機に揺れる帝国主義世界経済 下 目 次 1 世界各地で失業と貧困の強制に抗して決起する労働者・人民 2 爆発寸前のユーロ圏ソブリン危機 (第二一九五号) 3 腐朽を極めるアメリカ帝国主義経済 4 没落の必然性をあらわにする帝国主義世界経済 (本 号) |
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新世紀 The Communist 第256号 2012年1月 最新号紹介 〈戦争・核惨事・貧困〉に抗して 全世界の労働者・人民と連帯して闘おう ◆国際金融恐慌勃発の危機がいよいよ切迫するもとで、日本帝国主義の生き残りをかけて、日米新軍事同盟強化とTPP参加強行に突進する野田政権の反動攻撃を打ち砕け。わが闘いの前進をきりひらく武器として、<戦争・核惨事と貧困の強制を打ち破れ>の一大特集を組んだ本号をおくる。 ◆「今こそ原発核開発反対・反戦反安保・大増税阻止の奔流を」(中央学生組織委員会)と「対米隷従・独占資本支援の野田政権の攻撃を粉砕せよ!」(中央労働者組織委員会)の二論文は、現段階の労学両戦線におけるわが同盟の闘いの基本的指針を提起している。オバマ政権の強圧に屈してのTPP交渉への参加決定や辺野古新基地建設の強行をはじめとして、野田政権は、東アジアにおける米・中間の軍事的角逐の狭間で、中国への対抗と対米隷従の姿勢をむきだしにした反動諸攻撃にうってでている。今こそわれわれは、原発の再稼働阻止・全原発の即時停止を焦眉の課題とする原発・核開発反対闘争を、反戦反安保闘争、TPP参加反対・大増税反対の政治経済闘争と同時的・一体的に推進しようと、二つの論文は力強く呼びかけている。 野田政権の「応援団」を自任し「国難突破のために政労使が一丸となる」と叫びたてている「連合」労働貴族による「救国」産報運動を下から突き破るとともに、日共中央による闘争歪曲をのりこえたたかいぬくこと、これこそが、わが革命的・戦闘的な労働者・学生の任務にほかならない。 「ウォール街を占拠せよ」を合言葉にしたアメリカの青年労働者・学生・人民の座り込み闘争、財政赤字打開を名分にした緊縮策のおしつけに反対しゼネストに決起したギリシャの労働者の闘い。これら欧・米諸国の労働者・人民の闘いと連帯しともにたたかうことを呼びかけているのが、「世界的経済危機下で吹き荒れる貧困と失業の強制」(霧下猪太郎)である。ユーロ圏のソブリン・金融危機とアメリカにおける超格差社会の現出、資本主義の末期症状をしめすこれらの諸事態をも鋭くえぐりだしている。 ◆「『原子力の平和利用』論の犯罪性の糊塗」(堀場大介)は、「原発からの撤退」政策へのなしくずし的転換をはかりながら、「党の立場」と称して「原子力の平和利用」論になおも固執している日共党官僚の錯誤とその反人民性を徹底的に暴きだしている。彼らが原発開発のブルジョア的階級性を問題にすることができない根拠は、スターリン式の「科学技術の無階級性」論を護持しているところにあること、さらに、「原発ゼロ=低エネルギー社会」実現をみずからの理念たらしめているのは、現代技術文明の階級性をなんら捉えられないことにもとづいていることが理論的にえぐりだされている。 プレートテクトニクスという現代地震学の地平を確認しつつ、「原発震災」の危険性という良心的学者の警告を無視した政府の犯罪を告発しているのが、「東日本大震災と現代地震学」(舎利寺太郎)である。 「リビア革命」なるものの本質を暴く ◆リビアにおけるカダフィ政権打倒の「人民蜂起」の実態と本質を明らかにする二論文を掲載した。「NATO諸国権力者によるカダフィ殺害弾劾!」は、「リビア国民の保護」を名分にしてリビア空爆・軍事侵略を強行し、カダフィを白昼公然と抹殺するにいたった米・英・仏の帝国主義諸国権力者どものドス黒い企みを怒りをこめて弾劾している。「リビア人民蜂起の成果を簒奪する国民評議会指導部」(嶋達雄)は、カダフィ政権にかわって樹立されようとしている暫定政権の階級的本質は、親米・親西欧≠フ買弁的な性格をもったボナパルチズム権力であると明確に規定し断じている。「リビア革命」なるものの内実が、ムスリム人民の決死の闘いに乗じ、NATO軍の軍事援護をうけて強行された、国民評議会指導部によるクーデタでしかないことを明らかにし、<反米・反シオニズム>の旗高く買弁政権打倒にむけ突き進むべきことをリビア人民に訴えている。 ◆「目をつむり歩き見えてきたこと」(黒伏洋道)は、同志・黒田寛一の『実践と場所』の一節を手引きとし、目かくしをして歩いたみずからの体験を考察した論稿である。「情報」を現実とみなし観念的に解釈する誤りを克服するためには、<場所の哲学>とはなにかについて深く思索しつかみとることが大切であることが論じられている。 教育の反動的再編の攻撃を粉砕する闘いの前進をきりひらくために、「自衛隊の先島配備に向けた宣撫工作」(伊是名昇)と「教育基本条例制定を企むネオファシスト府知事・橋下」(関西地方教育労働者委員会)の二論文をあわせて掲載した。 わが闘いの武器として本号を大いに活用しよう。 |
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三軍統合演習阻止に起つ 11・14 国分駐屯地 | |
鹿児島大学共通教育自治会のたたかう学生たちは、十一月十四日に、日本国軍の陸海空三軍による統合実動演習に反対する現地闘争に勇躍決起した。統合演習開始のこの日、たたかう学生は鹿児島県霧島市の陸上自衛隊国分駐屯地前で抗議の声を果敢にたたきつけたのである。 |
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「対中国の戦争計画にもとづく大演習を許すな!」怒りの抗議 (11・14、霧島市) |
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那覇市街に<反安保>の声 11・12 | |
十一月十二日、ハワイでのAPEC首脳会議に合わせて開催されようとしていた日米首脳会談を目前にして、これに断固として反対するために、琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは「日米首脳会談反対! STOP! 辺野古新基地 NO! 育鵬社版教科書 11・12怒りの学生マーチ」に起ちあがった。 |
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「安保反対!」沿道の労働者・市民に熱く訴える (11月12日、那覇) |
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TPP参加反対の大情宣 11・12 札幌 | |
十一月十二日、北海道大学農学部学生自治会・帯広畜産大学学生自治会・北海道教育大学旭川校学生自治会の学生たちは、札幌市の大通公園西三丁目において、この日開催されようとしていた日米首脳会談に反対する街頭アピール行動をおこなった。 |
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「日本のTPP参加反対!」学生の訴えに共感ひろがる (11・12、札幌) |
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大間原発建設阻止の声轟く 10・29 函館 | |
十月二十九日、函館市において「やめるべ、大間原発! 10・29北海道大会」が一五〇〇名の労働者・市民の結集のもと開催された(主催団体は北海道平和運動フォーラム・道南地域平和運動フォーラム・「脱原発・クリーンエネルギー」市民の会)。集会には道南地域の労組員のみならず北海道全域から平和運動フォーラム加盟労組の組合員が結集し、「大間原発建設反対!」の声を高らかにあげたのだ。「原発とめろ! 北海道学生連帯会議」の学生たちはたたかう労働者と連帯して、この10・29集会の戦闘的高揚のために奮闘したのだ。 | |
北海道全域から平和運動フォーラム加盟労組の組合員が結集 (10月29日、函館市) |
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函館市街をデモ行進する連帯会議の学生たち (10月29日) |
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