第2183号(2011年9月5日)の内容

<1面>
原発再稼働・増税・安保強化を許すな
未曽有の内憂外患に直撃され人民への犠牲転嫁を策す野田新政権

<4面>
労働組合の社会奉仕団体化≠フ勧め
<5面>
大間原発建設を許すな
労働者被曝を小さく見せかける東電
<2〜3面>
高揚するドイツ「脱原発」運動
国際反戦集会を盛大に実現 関西/沖縄/北海道
<6面>
Topics 「全労連」が9・19集会参加を決定
能力主義にもとづく道教委の学力向上策を許すな!
震災の打撃を受けた関西経済
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<7面>
被災民切り捨ての民主党政権を支える自治労本部弾劾!
自治労本部の「脱原発」方針の欺瞞
<8面>
第49回国際反戦集会海外からのメッセージ B
  解放」最新号

























  


原発再稼働・増税・安保強化を許すな

未曽有の内憂外患に直撃され人民への犠牲転嫁を策す野田新政権

 首相・菅の退陣表明をうけて八月二十九日におこなわれた民主党代表選挙の決選投票において、前原や鹿野の両グループの支持を得た野田佳彦が、小沢グループに支持された海江田万里に勝利し、新代表に選出された。〔三十日の衆参両院の本会議において、野田は新首相に選出された。〕
 今なお東日本大震災と福島原発事故の被害に苦しむ労働者・勤労人民の救援などはそっちのけにして、小沢グループと反小沢グループとが醜悪な政治抗争をくりひろげた。この代表選は、民主党政権が、労働者・勤労人民から完全に浮きあがり、その利害をふみにじる政権でしかないことをはっきりと浮き彫りにしたのである。新代表に選出された野田が、大震災の復興・被災民支援と福島原発事故の収束や円高・景気対策を新たな政権の重要課題としておしだしているとしても、それが口先だけのものでしかないことは誰の目にも明らかではないか。この輩が未曽有の財政危機の突破のための増税を叫んでいるという、この一点だけをとってみても。
 そもそも、今日の日本帝国主義国家は、政治的・軍事的・経済的のあらゆる部面においてかつてない内憂外患というべき危機に直面し、「世界の経済大国」としての存立を根底からおびやかされている。<チェルノブイリの悲劇>をこえる規模と拡がりをもつ世紀の核惨事であることがますますあらわになっている福島第一原発の炉心溶融・爆発事故。未曽有の円高(ドル安・ユーロ安)に直撃されている日本帝国主義経済の苦境の深まり。また、胡錦濤中国の大々的な軍備増強と尖閣諸島沖での挑発的な示威行動。そして、この中国の「脅威」への共同対応をタテとしたアメリカ帝国主義・オバマ政権の傲慢な対日要求のおしつけ。日本帝国主義に襲いかかる暴風雨≠フもとで、野田の新政権は、船出せざるをえない。この政権は、ことのはじめから、荒れ狂う暴風雨≠ヨの対応不能をさらけだし船出=難破せざるをえないことを運命づけられているのである。
 すべての労働者・学生諸君! 民主党代表選挙において野田は、菅が掲げた「脱原発依存」の旗を引きずり降ろし、独占ブルジョアジーの要請にこたえて全国の停止中の原発を再稼働させる意志を明らかにしている。のみならず、「復興増税」を叫びたてている。われわれは今こそ、野田新政権がしかけようとしている原発再稼働の攻撃を断固として粉砕するのでなければならない。われわれは、日共・不破=志位指導部による「原発からの撤退」請願運動をのりこえ、原発・核開発反対の闘争の大爆発をかちとるのでなければならない。この闘いと一体のものとして、反戦反安保闘争、大増税阻止の政治経済闘争のさらなる前進をかちとるのでなければならない。すべての労働者・学生は、今こそ、わが戦列を強固に打ち固めようではないか!

以下、見出し

「怨念の政治」からの脱却を標榜する野田の勝利

日本帝国主義をさいなむ内憂外患の深まり

円高の直撃と日本のソブリン危機

対米(日)の核軍事力増強に突進する胡錦濤の中国

福島第一原発事故の収束不能

原発再稼働・大増税攻撃への突進を粉砕せよ
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労働組合の社会奉仕団体化≠フ勧め

『月刊連合』一月号 宮本・篠田・古賀の鼎談

一、「新しい公共」の中心的担い手たれ!

 『月刊連合』二〇一一年一月号誌上において、「連合」会長・古賀伸明、北海道大学教授・宮本太郎、早稲田大学教授・篠田徹が、「連合」が昨年十月に採択した「働くことを軸とする安心社会」を理念とする「わが国が目指すべき社会像の提言」をめぐって、鼎談をおこなっている。
(中略)
 「地方連合会、地域協議会」などの「地域の労働組合」こそが、「市民やNPOや企業」などによって形成される「子育て支援、雇用、高齢者介護」のための「地域の重層的なネットワーク」の「結び目」となり、これらを「束ね効率的に運営する」役割を果たすべきだ、と宣言されているのである。
(中略)
 「連合」がこうした役割を果たすことは、現実には、「地方連合会や地域協議会」などの事務所が「生活・就労相談」の窓口や無料の就職斡旋・職業訓練紹介所の機能を果たすことを意味する。資本家に首を切られた労働者が、首切り反対の闘いへの支援を求めて「連合」に駆けこんだとしても、「たたかうことはやめるよう」に説得され、次の就職口を探すための暖かい支援≠フ手が差しのべられることになる。これが「新しい労働運動」「求められている労働運動のカタチ」というのであるから、まったくふざけているではないか。

二、「無縁社会」の克服?

三、失業と貧困を甘受させる「社会運動」
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反戦、原発・核開発阻止の雄叫び 8・7国際反戦集会
関西集会
闘争態勢を強固にうち固める

 八月七日、大阪市立中央区民センターにおいて、わが同盟関西地方委員会は、反戦青年委員会、全学連関西共闘会議とともに第四十九回国際反戦関西集会を実現した。
闘う熱気と決意をみなぎらせて集会をかちとる関西の労学
(8月7日、大阪)

沖縄集会

基地の島に反安保の拠点構築

 台風の余波がさめやらぬ八月七日、沖縄のたたかう労働者・学生・市民は全国各地でたたかっている仲間たちと連帯し、第四十九回国際反戦沖縄集会を浦添市内間の内間公民館で開催した。
高らかにインターナショナルを斉唱する労働者・学生
(8月7日、浦添市)

北海道集会

「泊原発の営業運転再開を許すな!」
北の大地に盤石の戦列築く
 八月七日、わが同盟と全学連北海道地方共闘会議・反戦青年委員会は、札幌市西区民センターにおいて第四十九回国際反戦北海道集会を盛大に実現した。
力強いシュプレヒコールで今夏・今秋のさらなる奮闘を誓う
(8月7日、札幌市)
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