第2175号(2011年7月4日)の内容

<1面>
原発廃棄・菅政権打倒の炎

6・19東京
日共の「原発撤退」請願運動をのりこえ
全学連・反戦が労学統一行動に決起

<4〜5面>
怨霊鎮め≠フ「文明災」論
梅原猛の「福島原発事故」評論

<2面>
海自イージス艦初寄港に反撃 6・12那覇新港
6・11 「すべての原発を廃棄せよ!」
 5千名の労・学・市民が決起 大阪
 「泊原発とめろ!」の声轟く 札幌
<3面>
ICRP(国際放射線防護委員会)「放射線防護基準」の反人民性
NHK特集「放射能汚染地図」に思う
<6面>
「チームとしての学校」論にもとづく福教組運動の変質を許すな
Topics 労働者の大量被曝を放置し「原発推進」を叫ぶ電力総連労働貴族
<7面>
一時金の大幅切り下げ弾劾!
 JP労組本部による裏切り妥結を許すな
大阪府知事・橋下による「君が代起立斉唱条例」の制定弾劾!
<8面>
万華鏡2011――情勢の断層を読む
◆缶と損
◆AKP49
投稿 原発事故によって復興を阻まれる漁民の苦悩
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
   解放」最新号


































  


原発廃棄・菅政権打倒の炎

6・19東京

日共の「原発撤退」請願運動をのりこえ

全学連・反戦が労学統一行動に決起

首都中枢を意気高く進む
反戦青年委員会の労働者たち
(6月19日、東京)
 六月十九日、わが同盟の指導のもとにたたかう全学連と反戦青年委員会は、東京・札幌・名古屋・大阪・那覇の全国各地において労働者・学生統一行動に決起した。
 世紀の核惨事である福島第一原発事故への憤激に燃えて、いま、日本列島各地で多くの労働者・人民が原発反対の闘いに起ちあがっている。全国の津々浦々で燃え広がっている原発反対の運動を労学両戦線において領導しているたたかう労学の部隊が「すべての原発をただちに停止・廃棄せよ! 被災民見殺しの菅政権打倒!」の革命的スローガンのもとに、いっせいに起ちあがったのだ。
 前日の六月十八日には、経済産業相・海江田が、定期検査によって停止している原発の「再起動」を号令した。全世界的な「原発反対」のうねりの高まりに危機感を強めている米・仏・英・露などの各国権力者どもは、二十日からのIAEA閣僚級会合において、「フクシマの教訓」なるものをおしだしての原発推進の国際的合意をつくりだそうとしている。このIAEA閣僚級会合に間に合わせるかたちで、菅政権は原発・核開発の継続を宣言したのだ。
 この決定的な局面において、「連合」古賀指導部は、傘下の労組員の原発反対運動への決起を抑圧してまわっている。他方、日共の不破=志位指導部は、「五〜十年以内に原発をゼロにするプログラムの策定」を政府に要求している。この代案の採用を菅政権に請願する圧力手段として、彼らは「緊急行動」なるものを福島原発事故から四ヵ月も経った七月二日になってようやくおこなおうとしている。
 こうした既成反対運動指導部の闘争抑圧と闘争歪曲を突き破り、全学連と反戦青年委員会はこの日の闘いに起ちあがった。首都・東京においては、たたかう労働者・学生は、政府・経済産業省、東京電力本社にたいする戦闘的デモンストレーションをたたかいぬいた。福島原発事故への憤激をバネに起ちあがりつつある日本の労働者・人民の最先頭に立って、わがたたかう労学は、原発推進・被災民見殺しの菅政権打倒の炎を首都中枢に燃えあがらせたのだ。

(以下見出し)
政府・経産省―東電本社に進撃

「原発・核開発推進政策を護持する菅政府を震撼せしめよ!」
―総決起集会

原発に反対する全世界人民と連帯し闘いの行く手を照らす

玄海原発の再稼働阻止!

日米新軍事同盟の強化反対!

大増税を断じて許すな!
Top

  


怨霊鎮め≠フ「文明災」論

梅原猛の「福島原発事故」評論をめぐって

 3・11東日本大震災を契機として引き起こされた福島第一原子力発電所の炉心溶融(メルトダウン)・爆発事故、この一大核惨事を「天災ではなく人災である」と指弾する「識者」なるものは数多(あまた)存在する。けれども、この大事故を「人災」ととらえるだけでなく、「人間による自然の征服」を理念とする西洋出自の「近代文明」がもたらしたところの「文明災」でもあると断じ、今こそ「原発の上に立った近代文明」からの脱却をはかるべきである、というように、文明論的スケール≠ノおいて問題を論じているのは、ひとり梅原猛だけである。
 中曽根政権をはじめとする自民党政権の時代からしばしば政権ブレーンとして重用されてきたこの「日本学」の泰斗は、それにもかかわらず、靖国神社公式参拝にも、アフガン・イラク侵略と自衛隊派遣にも、九条改憲にも、ことごとく異を唱えてきた。このたびも首相・菅の諮問機関たる「復興構想会議」に「特別顧問」として迎えられた梅原は、「復興」の議論から原発問題を切り離すことを企んだ首相の意に逆らって、「原発問題を論議せずしてこの会議をもつ意味はない」と一喝してみせた。
 御歳八十六歳の哲学者が、危機感に駆られ確信に満ちて説くこの近代文明への「破産」宣告は、マルクス主義者たるわれわれにとっても対質の意欲をそそられる。この期におよんでもなお鉄面皮な「原子力維持」論がくりかえされたり、我田引水で歯の浮くような「復興」論が乱舞したりするなかで、「文明の危機」を叫ぶわが老哲学者の主張は、それとは異なる重みと奥行きをもっているかのようにも見える。
 だが、果たしてほんとうにそうか?

(以下見出し)
A 高級なる免罪論

B 「文明災」論の射程

C マルクス殺し≠フ祟(たた)り

D 「草木国土悉皆成仏」思想の復活?

E 怨霊鎮め≠フ梅原哲学
Top
 
   


  
海自イージス艦初寄港に反撃 6・12那覇新港
 六月十二日早朝、沖縄県学連のたたかう学生たちは、「イージス艦の那覇港寄港に反対する緊急集会」(全日本港湾労組沖縄地本・沖縄県平和運動センター主催)に、結集した二五〇名のたたかう労働者たちとともに決起した。
「オスプレイ配備阻止!」をも掲げて奮闘する闘う学生
(6月12日、那覇新港)
Top


  
6・11 「すべての原発を廃棄せよ!」
 5千名の労・学・市民が決起 大阪
 東日本大震災から三ヵ月の節目にあたる六月十一日、大阪で「原発いらん! 関西行動 第二弾」がおこなわれた。五〇〇〇名の労働者・学生・市民が、大阪市街に「すべての原発をとめろ!」の声を轟かせたのだ。神戸大・奈良女子大のたたかう学生は、この日のデモを最先頭で牽引すべく奮闘したのだ。
「全原発廃棄!」の雄叫び―労学が御堂筋をデモ
(6月11日、大阪)

「泊原発とめろ!」の声轟く 札幌
  「6・11脱原発一〇〇万人アクション」の一環として、札幌でも「SHUT泊」などの市民団体が主催してデモ行進がとりくまれた。「原発とめろ! 北海道学生連帯会議」の北海道大・帯広畜産大の学生たちは、「すべての原発をただちに停止・廃棄させよう!」のスローガンを高くかかげて、原発反対闘争の高揚のために奮闘した。
闘う学生が労働者・市民と共に意気高くデモ
(6月11日、札幌)
Top