第2172号(2011年6月13日)の内容

<1面>
6・19労学統一行動に総決起せよ

 
労働者・人民・学生の実力で死に体$寳ュ権を打倒せよ
すべてのたたかう仲間に 夏季一時金の三割カンパを訴える 
日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

<4面>
「攻めの復興策」の名による零細水産業切り捨て
原発労働者の被曝放射線量の改ざんを許すな
<5面>
東海村JCO事故の教訓を踏みにじる菅政権・東電
四川大地震「三年復興」の闇
<7面>
志賀原発の運転再開を策す北陸電力
老朽原発の運転を強行する関電
◎原発用語集2
<2面>
原発推進護持の菅政権に怒り 5・27
関電・民主党大阪府連に抗議 5・26
<6面>
国家公務員給与10%削減阻止!
Topics 子どもの被曝―労組・日共の対応
投稿 甦れ! 三陸鉄道
<8面>
投稿 原発事故の災禍に苦しむ労働者人民の怒りをわが胸に
 「私たちはモルモット」
<3面>
万華鏡2011――情勢の断層を読む
◆「国民は覚悟せよ」
◆第三の火種
◆ガッデム!
◆ドクターヘリ後回し
◆犬に勲章
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  解放」最新号





































  


6・19労学統一行動に総決起せよ

 労働者・人民・学生の実力で死に体$寳ュ権を打倒せよ

 東日本大震災と福島原発事故にたいする菅政権の無為・無策ぶりに加えて、いまや被災地支援・復旧をそっちのけにしてくりひろげられている権力抗争にたいして、労働者・勤労人民の怒りは、沸点に達している!
 菅内閣にたいする不信任決議案を衆院本会議で否決した(六月二日)ことをもって、破廉恥にも首相の座に居座りつづけることを目論んだ菅直人。この卑劣カンは、野党・自民党のみならず与党・民主党の主要幹部や閣僚たちからさえも「早期退陣」の声が噴きあがったことのゆえに、もはや首相続投の命脈を断たれている。
 だが、「オールジャパンの挙国一致内閣を」と叫びたてながら民主党と自民党の政治エリートどもがくりひろげている菅の退陣時期と「大連立」の主導権とをめぐる政治的駆け引きたるや、東日本大震災の被災人民・原発避難民が現にいま強いられつづけている苦難の打開とはまったく無縁な茶番劇ではないか。被災人民を見殺しにしている徒輩が、「震災・原発事故への対応のため」をダシにして醜悪きわまりない権力抗争にうつつを抜かしていることを、われわれは断じて許すことはできない。
 見よ! 東日本大震災の発生から三ヵ月を迎えようとしている現在も、菅政権の無策のゆえに、被災地はがれきの山にかこまれたままであり、住宅地には汚泥があふれ腐臭の漂うままに放置されている。一〇万人もの被災民が、いまだ生活再建のめどもたたず、厳しい避難所生活を強いられている。福島第一原発は、現在も大量の放射性物質を大気・土壌・海・地下水へと放出しつづけているにもかかわらず、政府の情報操作・汚染実態の隠蔽のゆえに人民の被曝は日々拡大し深刻化している。多くの福島県民が、帰る展望もないまま避難を強制され、あるいは放射能汚染下の生活を強いられている。農業、林業、漁業は破滅的な被害をうけ、数多の農・林・漁民は生きるすべを奪われている。いまや菅政権の犯罪性はこのうえもなく露わになっている。
 すべてのたたかう労働者・学生は、被災地の人民をはじめとする労働者・人民に日々新たな惨禍を強制している菅政権の延命を一刻たりともゆるしてはならない。この期におよんでも民主政権を支えることにのみ狂奔している「連合」指導部を弾劾せよ! 被災人民を見殺しにし放射能禍を拡大している末期の菅政権を、労働者・学生・人民の実力で打倒せよ! たたかう労働者・学生は、全国各地で開催される6・19労学統一行動に総決起せよ!

<以下見出し>
被災人民を踏みにじる大茶番――「大連立」への蠢動

原発推進・消費税増税にしがみつくガタガタ菅政権

独占資本の利殖のための「復興」策

対米隷従≠フ更なる深化

民主党政権崩壊の危機におののく「連合」指導部

「原発ゼロ」をうちだした日共中央の欺瞞性

核惨禍を拡大する菅政権の延命を許すな!
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すべてのたたかう仲間に夏季一時金の三割カンパを訴える

日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 東日本大震災・原発事故から三ヵ月がすぎたいまも、被災した労働者・農漁民とその家族の多くが、菅民主党政権の無能と人非人的立ち回りのゆえに、生活基盤を奪われたまま苛酷な避難生活を強いられたり失業・廃業に追いこまれたりしている。福島原発事故の深刻な放射能汚染にさらされた人びとは、原発難民≠ニ化し、塗炭の苦しみを舐めさせられている。
 だが菅政権はもっぱら独占資本支援第一の「復興」策に腐心し、TPP参加をにらんで農漁業の集約化をもくろんだり「復興財源」を名分として消費税の大増税をたくらみ、また原発推進・核開発政策をあくまでも護持することに躍起となっているのだ。
 そして、サプライチェーンの寸断で生産の停止・縮小に追いこまれた独占資本家どもは、自企業の生産復旧を最優先ではかり、そのために労働者と下請け中小零細企業にいっさいの犠牲を転嫁し、生産拠点を西日本に移したりアジア諸国への進出を加速しはじめてもいる。また、この期におよんでもなお原発新増設や原発プラント輸出に、さらには「廃炉ビジネス」に、利殖慾をたぎらせているのが彼ら独占資本家どもなのだ。
 こうしたなかで、「復興・再生のオールジャパン体制」を掲げて政府・独占ブルジョアジーに全面協力を誓っているのが「連合」指導部にほかならない。大企業労組の指導部である彼らは、もっぱら自企業の被災に心を痛め、非正規労働者や下請け企業の切り捨てをともなった復旧に全面協力するとともに、――原発反対闘争の高揚に恐怖して「原発の新増設推進」方針の「決定」を「当面凍結」したとはいえ――傘下諸労組に原発問題箝口令≠敷いて「反原発」「脱原発」の動きを封じこめることに狂奔しているのだ。
 他方、原発事故から二ヵ月も経ってから「原発をゼロにするプログラムを政府に求める」などとか細い声で言いだしたのが、「原発をただちに止めろというのは無責任」と主張してきた日共中央である。彼らは今なお「原発をただちに止めろ」とは言わず、原発反対の大衆的闘いを完全に放棄しているのであり、これに付き従って右往左往し、腐敗した姿をさらけだしているのが「全労連」指導部なのだ。
 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 菅政権と独占資本家どもが、震災・原発事故によってどん詰まりの危機にあえぐ日本帝国主義の延命のために、「復興」の名において、労働者人民にさらなる収奪と失業と貧困と放射能被曝を強いてきているまさにこの時に、これに屈服し棹さしているのが「連合」労働貴族や日本共産党中央なのだ。
 既成指導部のこの腐敗を弾劾し、反人民的な「復興」策を断じて許さないために、そして原発・核開発反対闘争の一大高揚を切りひらくために、今こそ全力で奮闘しようではないか!
 そして、日本階級闘争を戦闘的に創造するこの闘いのただなかにおいて、同時に、自己崩壊したスターリン主義の反マルクス主義的本質を徹底的にあばきだし、マルクス共産主義思想を真に甦らせる思想的=組織的闘いが断固として展開されなければならない。わが反スターリン主義運動の飛躍と拡大をいまこそかちとろう!
 こうした闘いを財政的に支えるために、すべてのみなさんが夏季一時金の三割カンパを寄せられんことを心から訴えます。
 二〇一一年六月

<送り先>東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三 解放社
(振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六)
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「攻めの復興策」の名による零細水産業切り捨てを許すな

以下、見出し
壊滅的被害に苦しむ漁業・水産加工業

苦悶する被災漁民をふみにじる「漁港の集約化」構想

菅政権が掲げる「国際競争力の強化」の錯誤
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東海村JCO事故の教訓を踏みにじる菅政権・東電

以下、見出し
日本原子力開発史上初の臨界事故――一九九九年

無為無策をさらけだした自民党政府・科学技術庁

 @臨界事故の可能性を多数決で否決

 A「決死隊」による最悪事態の回避

 B後手後手の住民避難指示
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原発事故の災禍に苦しむ労働者人民の怒りをわが胸に

 私たちの車が飯舘村に入ると車内に設置したガイガーカウンターの数値が「3・08μSv/h」(マイクロシーベルト・一時間当たり)に跳ね上がった。そして、なんと浪江町の赤宇木(あこうぎ)の山道では、地表で「73・7μSv/h」に達したのだ! それは、日本の平常値(0・06μSv/h)の一二〇〇倍にあたる。福島第一原発の水素爆発によって原子炉から吹き上がった大量の放射性物質がこの一帯にかなり堆積しているのだ。
 ところが危険な飯舘村に住民が住み、郵便局員が郵便配達のためにバイクを走らせているのを目撃した。ちくしょう! ここが高レベル放射能で汚染されていることを菅政権が隠蔽しているからこんなことになるのだ。

浪江町赤宇木の地表では73.7μSv/hも!


一見のどかに見える飯舘村に「この先立入禁止」の掲示が…

育てた牛を放置して避難することはできない

津波で破壊された岩手県立高田病院。
室内を泥が埋めつくし物品はあらかた流出してしまった
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原発推進護持の菅政権に怒り 5・27東京
労・学・市民一五〇〇が東電にデモ
「全原発を直ちにとめろ!」学生たちの怒りの声轟く
(東電本社前)
闘う熱気あふれる日比谷野外音楽堂。
「首都圏学生ネット」の学生も先頭で奮闘
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関電・民主党大阪府連に抗議 5・26関西
 未曽有の核惨事をもたらしている福島原発事故はなお収束のメドさえたっていない。にもかかわらず、政権の座にしがみつく破廉恥・菅は、五月二十六日からのフランス・ドービルのG8サミットの冒頭で、「原子力の安全向上」を最大限におしだしつつ、原発推進の継続を宣言しようとしていた。まさにこの日、原発推進に固執する菅政権や電力会社の資本家どもへの怒りに燃える奈良女子大・神戸大のたたかう学生たちは、民主党大阪府連と関西電力本店にたいする抗議行動に勇躍決起した。

「菅政権を打倒するぞ!」民主党大阪府連に怒りを叩きつける学生たち(5月26日)
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