第2171号(2011年6月6日)の内容

<1面>
被災民見殺しの菅政権を打倒せよ
 
全原発を即時停止し廃棄せよ!
 日米新軍事同盟の強化反対!
  
6・19労学統一行動に総決起せよ!
<4〜5面>
「原発ゼロ・プログラム」策定を叫びだした代々木官僚の犯罪性
日共の原発政策のなしくずし的転換

<3面>
まだ言うの!?――「今すぐ原発止めろは無責任」(日共系原発問題学習会)
ああ、シイ滅裂
「原発止めよ! 辺野古新基地反対!」  
闘う学生が国際通りをデモ 4・30沖縄

【学園だより】
鹿大に「原発反対」のうねり

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<2面>
沖国大当局・学生部長を徹底追及
 5・24 名誉毀損裁判

<6面>
「震災復興」を口実とした公務員賃金10%削減を許すな
「節電」による就業形態激変―労働強化
Topics 日共の原発政策転換をめぐって大混乱する「全労連」の労組幹部
<7面>
投稿

東日本大震災から二ヵ月 現地にて
 
奈落の底から起ち上がる被災人民とともに

<8面>
万華鏡2011――情勢の断層を読む
◆ウサマからの贈り物
◆先進国′`無し
◆原発版「国策捜査」
『新世紀』最新号(第253号)紹介
  解放」最新号





































  

被災民見殺しの菅政権を打倒せよ

 全原発を即時停止し廃棄せよ!

 日米新軍事同盟の強化反対!

  6・19労学統一行動に総決起せよ!

 「すべての原発を即時停止し廃棄せよ! 情報隠蔽を許すな!」
東電前で奮闘する首都の学生
(原発も再処理もいらない! 5・27デモ)

 五月二十六〜二十七日、フランス・ドービルにおけるG8サミットに集まった日本および米・仏・英・露などの権力者どもは、盗っ人猛々しくも「フクシマ事故を教訓にして原発の安全性を高める」などと称して、世界各国で原発新増設をあくまでも進めていくことを謳いあげた。しかも、サルコジやオバマに押したてられこの「原発推進」の旗振り役をつとめたのが、みずからの無為無策によって原発事故の核惨事を拡大し、かつ多くの被災人民を見殺しにした「世紀の犯罪人」首相・菅なのだ。
 今こそわれわれは、怒りも新たに、原発・核開発阻止の闘いの一大高揚をつくりださなければならない。
 福島原発事故という核惨事のまっただなかにいるわが日本の労働者・学生・人民は、地上の悪魔≠スる原発をこの地球上から一掃するために、全世界の原発反対闘争の先頭に立たなければならない。
 すべての労働者・学生諸君! 原発に反対する労働組合の闘いを押しつぶしている「連合」労働貴族の官僚統制をはねのけて、闘いに決起せよ!「原発からの撤退」を口にしはじめたものの「今すぐ原発を止めろというのは無責任」という委員長・志位の発言を撤回しようともしない日本共産党中央を弾劾し、さらに追撃せよ! そして日本のすべての原発をただちに停止し廃棄させるために、共にたたかいぬこう!
 原発・核開発反対闘争、日米新軍事同盟の強化反対の反戦反安保闘争、「復興税」の名による消費税増税阻止の政治経済闘争――これらの闘いを一体的に創造しよう! 今こそ労働者・学生の力で、被災民を見殺しにする菅政府を打倒しよう!
 すべての労働者・学生は、6・19労学統一行動に決起せよ!

(以下見出し)
「フクシマの教訓」を名分に「原発推進」を謳ったG8

「アラブの春」をめぐる米・欧の野望と角逐

日本のいっそうの隷従化を策すオバマ政権

政府・東電による福島原発事故の情報隠蔽を許すな!

日共の原発政策転換の欺瞞性を暴露しさらに追撃せよ

原発反対・反戦・政経闘争を一体的に推進せよ!
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「原発ゼロ・プログラム」策定を叫びだした代々木官僚の犯罪性

「戦略的決断」の名による日共の原発政策のなしくずし的転換

 東日本大地震・大津波のもとで引き起こされた福島第一原発事故から二ヵ月近く経った五月初旬に、日本共産党が突如として「原発ゼロ」を連呼しはじめた。「全労連」系メーデー集会で委員長・志位が「原発をゼロにする期限を決めたプログラムの策定を政府に強く求める」と表明して以降、足立区長選・青森県知事選・水戸市長選などで共産党系候補者たちが口々に「原発ゼロの願いを共産党へ」と叫び、日共党員たちも「原発からの撤退を求める署名」にとりくみだした。
 明らかに代々木官僚は、わが同盟の批判に追いつめられ原発政策の転換に踏みきったのだ。福島原発の炉心溶融・水素爆発による「死の灰」の大量放出に労働者・人民が恐怖し、数多の人々が避難を強いられつづけている。それにもかかわらず、これまで日共中央は、「すべての原発をとめろ!」を合い言葉とする労働者・学生・人民の原発反対運動にたいして「今すぐ原発をとめろというのは無責任」(志位)などという悪罵を投げつけ、既存原発の稼働を当面容認する姿勢をとってきた。これをわが同盟や戦闘的労働者・学生は徹底的に批判し弾劾した。この批判への共感が日共の下部党員や支持者に広がり、「志位発言はおかしい」とか「『原子力の平和利用』と言って原発を認めてきた共産党が間違っていた」とかという指導部批判が公然と噴出したのだ。このことに焦り党官僚としての保身をはかり、「すべての原発をとめろ」という声におもね自党の票田とするために、原発政策の転換に踏みきったのが不破=志位指導部なのである。
 だが日共中央は、いまだに「原発反対」の大衆的な集会・デモをひとつもとりくんでいない。そもそも彼らは、「今すぐ原発をとめろというのは無責任」という志位発言を自己批判したわけでも撤回したわけでもない。「ただちに原発をとめろ」とは決して口にしないのだ。しかも破廉恥にも、この「原発ゼロ・プログラムの策定」という新たな代案をおしだすのみならず、わが党は一貫して危険な原発に反対してきた≠ネどと宣伝し、もって原発反対闘争に敵対してきた過去の犯罪を隠蔽しているのだ。
 われわれは、この厚顔無恥の代々木官僚による原発政策の転換のなしくずし性・欺瞞性と「原発ゼロ・プログラム策定」要求(代案)の犯罪性を徹底的に暴きだすのでなければならない。

(以下、見出し)
T 突然の「原発ゼロ」宣言
下部党員の批判への自己保身的対応

U 「原発ゼロ・プログラム」策定という代案の欺瞞性
A「安全対策」の独占資本家的限界についての分析の欠如
政府の原発政策についての分析の一面性
B「電力の安定供給」を最優先する「原発ゼロ・プログラム策定」要求

V 日共の歴史的犯罪を暴きだせ!
原発反対闘争に敵対しつづけてきた日共
現代ブルジョア物質文明の超克を
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反戦をたたかう自治会破壊反対!

沖国大当局・学生部長を徹底追及 名誉毀損裁判

沖縄県学生自治会連合

以下、見出し
自治会破壊を狙う沖国大当局の犯罪を暴き弾劾――5・24第一回口頭弁論

革命的学生運動破壊の一大攻撃を粉砕せよ!
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投稿

東日本大震災から二ヵ月 現地にて
 
奈落の底から起ち上がる被災人民とともに

 
五月の連休明けに、私は仲間たちとともに、東日本大震災で大きな被害を受けた三陸地方の沿岸部と、原発事故の惨禍に見舞われている福島県に向かった。震災から二ヵ月を迎えた現地の状況をこの目に焼きつけ、厳しい境遇のもとで生きぬいている被災人民を支援するためである。
(中略)

進まぬ瓦礫の撤去

生き残るのは独占資本

一日の休みもなく


「やるしかない!」
 いくつかの避難所や労働現場を訪ね、また漁港や店先で出会った人たちと話をするなかで、被災した現地の人々は前途にたいする不安や展望喪失感を抱きながらも、前に向かって現に歩みつつあると私は感じた。大槌町の避難所の女性は、土台もろとも家を流されたことを笑いながら紹介し、別れ際に「頑張るっていうか、やるしかない!」と自分に言い聞かせるように語っていた。福島県の小名浜漁港の近くで、一〇〇〇万円にものぼる被害をこうむった五十代の男性は「いわきの人は暗くなってないよ。なるようにしかならないっぺ」とハラをくくって魚屋の営業を再開していた。
 日常の生活から一瞬にして奈落の底につき落とされてから二ヵ月。肉親や知人を亡くした深い悲しみや喪失感、いまなお襲ってくる恐怖心、そして暗夜をすすむがごときの将来への不安。これらに全身を包まれながらも、「やるしかない!」とみずからを奮い立たせているように思えてならなかった。
(中略)

新たな困難

独占資本救済の「復興」策に怒り

(中略)
 岩手・宮城・福島の三県にある約二六〇の漁港は、そのほとんどが中小漁港である。菅政権はこれらを重要な拠点漁港を中心に「集約化」するプランを提起している。私たちが訪ねた釜石市の小さな漁港である両石港の漁師は、政府の再編策について私たちが話すや「それはダメだ。国にとっては補助金などを一括して出しやすいが、漁師のためにはならない」と一刀両断にした。拠点漁港のみが栄え、中小の漁港が切り捨てられることは目に見えているのだからである。
(以下略)
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最新号紹介

新世紀 The Communist 第253号 2011年7月

<全原発の即時停止・被災人民支援>を呼びかける大特集!

 福島第一原発事故を弾劾し大震災と原発事故の被災人民を支援するために奮闘している労働者・学生諸君に、「東日本大震災・福島原発核惨事」と題して大特集を組んだ本号を贈る。本号を武器として闘いをさらにおしすすめよう!
◆巻頭は、未曽有の大震災・大津波と史上最悪の核惨事の発生直後にわが同盟が発した声明である。声明は大震災の犠牲者に哀悼の意を表明するとともに、被災人民を見殺しにする菅政権を許すな、全原発を即時停止せよ、被災人民の支援を、と労働者・人民に呼びかけている。
 「原発事故対策・震災対策における菅政権の犯罪」(無署名)は、被災人民の救助・救援のために陣頭指揮をとらないばかりか、原発事故情報を隠蔽して周辺地域住民を放射能被曝にさらす菅政権を弾劾し、熱烈な檄を発している。「被災地で、福島原発の現場で、懸命の闘いをくりひろげている人びとと心を一つにして、日本の労働者・人民を襲う未曽有の危機を突破するために力を合わせて奮闘しよう!」と。
◆中央学生組織委員会論文は、「福島原発事故弾劾―核惨事の拡大を回避せよ! 学生・労働者は被災人民を全力で支援しよう!」と題して、日共中央の「安全最優先の原子力行政への転換」なる代案の批判をもつうじて、「原発・核開発阻止」の革命的指針を提起している。
 中央労働者組織委員会論文は、「たんなる復旧ではなく創造的復興」と称し独占資本支援最優先の「震災復興」策をうちだそうとしている菅政権を今こそ打倒せよ、と呼びかけている。独占体の操業再開のためのサプライチェーンの復旧や「復興税」という名の大衆課税強化や東北農漁業の「大規模集約化」を叫び、自企業の経営危機を「非正規切り」と賃下げでのりきろうとする独占資本家ども。彼らのハイエナのごとき所業を全面的に支えているのが菅政権ではないか。論文は、被災人民支援のとりくみは、政治経済闘争の創造と統一的に実現され、その爆発のバネたらしめられなければならないと明らかにしている。
◆「原発『安全』神話の完全崩壊」(浦上深作)は、史上最悪のチェルノブイリ事故をも上回る勢いで今なお継続している今回の事故の深刻性とその根拠を剔りだしている。「レベル7」の大事故こそは、新潟県中越沖地震に直撃された柏崎刈羽原発の事故によってつきだされた地震対策の大破綻、これをまったく教訓化せずに老朽原発の運転継続を強行した犯罪行為の報いなのだ、と。
 本特集には、大震災被害の独占資本家的のりきり策の反労働者性をトヨタ資本に即して明らかにしている世田浜吉論文と、震災=「有事」対応の名において対米隷従の強化をはかったオバマ政権の「トモダチ作戦」、その内幕を暴露する論文を、豊富な資料・解説とともに掲載した。さらに、被災者支援の闘いにとりくんだ労働者の仲間の報告。――彼らは被災地の破壊のすさまじさを伝え、被災者への支援と交流をつうじて得た感動をも語っている。「私は、めげつつもめげずに頑張ろうとしている被災人民とともに悲しみ怒って」「今もなお何ごとも後手後手の菅政権と、この菅政権を支えつづけている『連合』指導部にたいする怒りを新たにした」と。

リビア内戦への帝国主義的介入を弾劾

 「米・英・仏帝国主義のリビア空爆弾劾!」(嶋達雄)は、NATO軍の空爆に頼るリビア国民評議会指導部の腐敗を弾劾し、彼らをのりこえてカダフィ政権を打倒すべきことをリビアのムスリム人民に呼びかけている。決起しているエジプトのムスリム青年の精神世界に照明をあてた「タハリール広場で闘うムスリム青年の<ハマス>は?」(桜木晴彦)も、あわせ掲載した。
◆「『中国台頭』のイデオロギー」(寒田遥)は、中国・胡錦濤政権の「二十一世紀の超大国化」戦略を理論的に基礎づけている御用学者・胡鞍鋼のイデオロギーの全面的批判だ。「中国の崛起〔台頭〕」と称して、数千年にわたり「世界最強の経済大国」であった中国の「衰退の後の再台頭」を基礎づける理念を提示している胡鞍鋼、彼の思想は、近代工業文明のブルジョア階級性を没却して「人類共通の目標」にまつりあげ、これを理念として「中国式の近代化」をはたそうとする「近代化主義」だ、と筆者は喝破している。
◆「プレオブラジェンスキー『社会主義的原始蓄積』論とこれをめぐるブハーリンとの論争(下)」(五領進)では、ブハーリンの「価値法則の、労働支出法則への転化」論の限界と、この理論がスターリンの「社会主義のもとでの価値法則の利用」論へと歪められてゆく構造が論じられている。
 充実した内容の本号を、おおいに活用されんことを!
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「原発止めよ! 辺野古新基地反対!」  
闘う学生が国際通りをデモ 4・30沖縄
四月三十日、琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは「震災被災者を支援しよう! 原発をとめよう! 4・30学生マーチ」をおこなった。
被災人民を見殺しにする菅政権の打倒を呼びかける学生たち
(4・30、那覇市)
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【学園だより】
鹿大に「原発反対」のうねり
四月二十七日に、共通教育学生自治会執行委員会を先頭とする学生たちは、「がんばれ東北! 止めよう! 原発 鹿大生集会」を大成功させた。
昼休み、学生たちは、思い思いのプラカードを手に続々と集会場所の鹿大生協中央店前の広場に集まった。
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