第2164号(2011年4月18日)の内容

<1〜2面>
核惨事の拡大を回避せよ
     中央学生組織委員会
<4〜5面>
被災人民支援! 核惨事拡大を回避せよ!
またも全電源喪失の危機
菅の「避難所視察」パフォーマンス
巨大地震・大津波の猛威
竹中平蔵の反人民的言辞を許すな
うた 3・11大震災を刻む
●リビア空爆に混迷する西欧の変節トロツキスト
<3面>
愛大・名大生が中電本社に抗議 3・18
「全ての原発を止めろ」の声 4・3東京
「連合北海道」春闘総決起集会 3・10
<6面>
道教委による北教組への大量処分攻撃を粉砕せよ
極限状況のなかで苦闘する原発労働者
Topics 被災地で奮闘する医療労働者
<7面>
JTA経営陣による人員削減攻撃を許すな!
消費税増税を積極的に提案する「連合」指導部
<8面>
万華鏡2011――情勢の断層を読む
治安こそ防災
◆農地争奪戦
◆50%プラス1株
◆対米前線基地化
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
解放」最新号

































  


核惨事の拡大を回避せよ

福島原発の炉心溶融事故弾劾!
菅政権・東電の情報隠蔽を許すな!
全ての原発を直ちに止めよ!


すべての学生・労働者は被災人民を全力で支援しよう!

中央学生組織委員会

首都圏の学生が東電本社に怒りの拳をつきつけた
(4・10)
  <3・11東日本大震災>から一ヵ月を経た今、宮城・岩手・福島をはじめとする東日本の各地域においてM9・0の巨大地震と大津波に襲われた人民は、そしてまた原発事故のゆえに故郷を追われた人民たちは、かけがえのない肉親や友人を喪ったことに悲嘆しながらも、そしてまた政府による救援の決定的な立ち後れのゆえに避難所での困難な生活を強いられながらも、いま歯を食いしばり懸命に生き抜くために奮闘している。
 しかしながら、東京電力福島第一原発は、1号機から3号機のすべての原子炉の炉心が損傷・溶融し、大地・大気・海洋に放射性物質が大量に漏出しつづけている。とくに最大七〇%もの核燃料棒が溶融しているといわれている1号機では、核燃料の一部が溶けだし、圧力容器の底にたまっていると推測される。しかも、いまもなおM7級の余震≠ェ連続して発生しており、原子炉の損傷・発電施設全体の損傷がいっそう進んでいる可能性がきわめて高いのだ。被曝しながらも原子炉の冷却作業に従事している労働者たちの決死の奮闘にもかかわらず、史上最悪の原発事故=チェルノブイリ事故と同レベル(レベル7)の核惨事が進行しつつあるのだ。
 わが同盟・中央学生組織委員会は、日本のすべての学生・労働者・人民に訴える!原発事故においても震災対策においても、その対応において無為と無策、無責任と無能をさらけだし、多くの人民を見殺しにしている菅政権を怒りをこめて弾劾せよ! 未曽有の大震災・核惨事という危機を真に突破するために、日本の学生・労働者の総力を結集して、いま・ここで全力で奮闘しよう! 被災した人民を全力で支援しよう!
 放射能汚染を拡大している福島原発事故を、なおも小さく見せかけるための情報の隠蔽・操作に狂奔している菅政権と東電経営者を弾劾せよ! 政府・東電は、一大核惨事=高濃度放射性物質の大量放出を回避するために全力を尽くせ! 日本のすべての原発をただちに停止せよ! 原発の多くが地震≠フ巣の上に建設されているのであって、この危険きわまりない原発の即時停止をかちとるために、学生・労働者・市民は、いまこそ原発・核開発に反対する巨大な運動を巻きおこそうではないか!
 菅政権が「復興財源の確保」の名において導入を策している「復興税」、さらには電源開発促進税の引き上げなどの大衆収奪の強化を絶対に許すな! この政治経済闘争と同時に反戦反安保闘争を断固としておしすすめよう!
 すべての学生は、四月二十九日の全学連の政府・東電にたいする怒りのデモに決意も固く起ちあがれ!

切迫する「死の灰」大量放出=核破局の危機をくいとめよ!

 福島原発事故がもたらした国際的激震

 「原発とめろ」の運動の高まりと全学連の奮闘

被災人民支援! 原発事故弾劾! 今こそ全国各学園から闘いを巻き起こせ!

 A 「原発の安全対策」の政策提言にうつつをぬかす日共中央を弾劾せよ

 B 4・29全学連怒りのデモに総決起せよ!
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被災人民支援! 核惨事拡大を回避せよ!

またも地震で原発の全電源喪失の危機
すべての原発・核燃施設を直ちに停止せよ


 四月七日深夜、宮城県沖を震源とするM7・1の地震が東北地方を襲った。この3・11東日本大地震の余震によって宮城県女川原発、青森県東通(ひがしどおり)原発においては、あわや全電源喪失かという事態がひきおこされたのだ。まさに、福島第一原発事故の再来の危険が迫ったのである。
 今回の余震で東北電力管内は約四〇〇万戸、全体の七割が停電した。この停電によって原発も外部電源が遮断された。ここで非常用電源がスムーズに起動しなければならない。ところが、東北電力が所有する二つの原子力発電所の状況は、危機的であった。
 最も危険だったのは東通原発である。ここには一一〇万`hの沸騰水型原発一基があり、定期点検中で停止していた。停止していたとしても、崩壊熱を発する使用済み核燃料をひたしているプールの水を冷やしつづけなければ、福島第一原発3・4号機のような水素爆発などがひきおこされる。ところが、外部電源が断たれた(三系統のうち一系統は点検中で二系統が遮断)ときに、非常用ディーゼル発電機三台のうち二台は分解点検中で使えず、残りの一台が稼動したにすぎない。しかも、この一台も十四時間後に油漏れが発見されて停止せざるをえなくなってしまった。非常用電源がすべて使えなくなるという事態がうみだされたのだ。幸運にも外部電源の一系統がすでに復旧していたので大事にいたらなかったにすぎない。
 その後の調査によるならば、油が漏れたのは、ポンプのすき間を埋めるゴム製のパッキンを表裏逆にとりつけていたとのこと。この発電機を点検したのは三月中旬だという。まさに福島原発事故発生の直後だ。いったい東北電力幹部は、いかなる緊張感をもって安全システムの点検をおこなったのであろうか。
 女川原発では、外部電源四系統のうち三系統が働いていたが、停電によって二系統が遮断した。一系統の外部電源がかろうじて保たれた。ここでは三基ある原発(三月十一日の地震で停止中)に各二台の非常用発電機が備わっている。ところが1号機の発電機の一台が接続不良によって故障していた。このことを、東北電力幹部は四月一日の点検で発見していたにもかかわらず放置していたのだ。四月八日に、原子力安全・保安院に非常用電源の状況の報告を求められて、初めて明らかにしたのである。
 原子力安全・保安院は、これらの事態の発生に驚きあわてて、四月九日に、原子炉が停止している場合でも非常用電源を二台以上確保できるような体制を整えるように、各電力会社に指示を出した。福島第一原発事故発生からすでに一ヵ月もたっている。
 そもそも、原子力安全・保安院の官僚や東電幹部は、今回の地震・津波は「想定外」であり、「安全対策を抜本的に見直す」と言っている。この言葉にウソがないならば、保安院は、ただちに全国の原発の即時停止と総点検の命令を出すべきではないか。東電経営陣は、運転中の柏崎原発を停止すべきではないか。これまでの地震や津波への対策の基準が低すぎることが明確になったのだから。いつ、「想定外」の地震に、他の原発が襲われないとも限らないのだから。
 けれども彼らは決してそのような指示を出さない。つまり、彼らはその場しのぎ的に言い訳を並べたてているにすぎないのだ。そしてチェルノブイリ原発事故の規模をも超える核惨事の危険をもはらみつつ進行している福島第一原発事故の、次から次へと発生している事態への泥縄的対応に追われているにすぎない。彼らには、さし迫る危機についての想像力が欠如しているのである。
 今回の余震では、青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料再処理工場も外部電源が断たれ非常用ディーゼル発電機が起動した。この再処理工場の貯蔵プールには全国の原発から集められた二八〇〇dもの使用済み核燃料が貯蔵されている。この工場の耐震性はM6・5にすぎない。だが、六ヶ所村付近では、M8・0を超える大地震が発生するおそれが高いことが地震学者によって指摘されているのだ。六ヶ所村には高レベル廃棄物貯蔵施設やウラン濃縮工場などの核燃料サイクル施設が集中しているのであって、もしもこの一帯が巨大地震に見舞われたならば、福島第一原発事故をも上回る核惨事になりかねない。ところが、菅政府や独占資本家どもは、福島原発事故発生後においても、これらの施設に新たな安全対策を施そうとさえしていないのだ。
 いったいなぜなのか? 一〇〇万`h級原発を一日止めれば一億円の損失が出るという。それゆえに電力資本家どもは決して原発を止めようとしないのだ。そして根本的には、菅政府と独占資本家どもが、資源小国%本のエネルギー安全保障と独自核武装の潜在的な技術的基盤を形成するという国家的目的を実現するための中核的手段として、原子力発電の推進・核燃料サイクルの確立を位置づけているからにほかならない。こうした国家戦略の実現のためには、日本の労働者・人民が放射能禍に苦しむことなど意に介さないのが政府・独占資本家どもなのである。
 いまこそわれわれは、被災人民および福島原発で奮闘している労働者との熱い連帯のもとに、福島第一原発の大惨事回避に全力を尽くすことを菅政権・東電経営陣に迫るとともに、すべての原発・核燃料サイクル施設の停止・廃棄を要求してたたかうのでなければならない。


「避難所視察」パフォーマンスにうつつをぬかす菅政府
 仮設住宅建設も被災地の自治体まかせ

巨大地震・大津波の猛威

「21世紀型原発の整備」なるアメリカ出羽守のタワ言
 竹中平蔵の反人民的言辞を許すな


3・11大震災を刻む
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治安こそ防災

警視庁が地下鉄の監視カメラに接続

 東日本大震災からひと月――福島第一原発炉心溶融事故への政府・東電の対応と情報隠蔽にたいする被災人民や労働者・農漁民の怒りの声が渦巻くなかで、警察権力は「災害対策」の名のもとに治安対策に躍起になっている。
 警視庁は、地下鉄に設置されている「防犯カメラ」を警視庁のサーバーに接続してその映像を見ることができるシステムの「試験運用」を、四月一日から開始した。
 この対象駅を、警視庁は当初、都心部の六路線八駅(東京、大手町、霞ヶ関、日比谷、竹橋、二重橋前、有楽町、桜田門の各駅)と発表した(『毎日新聞』三月二十七日付)。国家暴力装置をはじめとする中央官庁と、東京電力本社など独占資本の中枢がひしめき、毎日数十万人が乗降する首都中枢の駅である。
 ところが、じっさいに運用がはじまって一週間がたつと、じつは東京メトロ全線全駅の映像を見ることができる(『朝日新聞』四月七日付)とナシクズシ的に対象を拡げているのだ。
 警察権力は、地下鉄の出入口・階段やエスカレーター・エレベーター・券売機・改札口・精算機そしてホームからトイレにいたるまで、死角のないように設置された監視カメラ(全線で約六五〇〇台)の一元的な管理をしている東京メトロ本社のサーバーを、専用回線で警視庁本部のサーバーに接続した。こうして、東京メトロの監視カメラすべてを実質的に警視庁の管理下に置いたのである。そしてこれを「非常時映像伝送システム」と命名した。
 警視庁は、伝送するのは「大規模災害やテロ、通り魔」に限定するとか「送信の可否や、どの映像を送信するかは東京メトロが決める」などとホザいている。そんなことはウソッパチだ!
 「大規模災害やテロ」発生時はもちろんのこと、警視庁はいつでも必要に応じて監視する駅のカメラに接続できるのだ。映像は「通信司令本部」(一一〇番通報を受理し初動対応の指揮をとる)だけでなく「総合指揮所」〔大規模警備や災害警備、「テロ」発生時に最高(総合)警備本部を設置。ここには「公安部連絡室」もある〕の大スクリーンに映しだし、本部長や参謀が現場の状況をリアルタイムで把握して「不審」とみなした人物を監視し追跡することを可能にしているのだ。(実際には庁内LANで接続して他の場所でも活用するはずだ。)
 警視庁は、ほかの鉄道事業者や大規模集客施設にも協力を求めており、これら事業者の監視カメラも順次このシステムに接続しようとしているのである。
 今年一月に東京の中目黒で発生した「老夫婦殺傷事件」。警察権力は、中目黒駅をはじめ東急電鉄・東京メトロ・JR東日本などの監視カメラの膨大な映像データをかき集めた。そして最新の映像解析技術を駆使して「犯人に似た人物」の足取りを追跡し、「容疑者」を逮捕できた、としてこの手法の有効性を強調してきた。警察権力はこの捜査をつうじて、「三次元顔認識システム」や「人物特徴検索」(註)を、似た人物を少人数に絞りこんで追跡できる実用段階におしあげてきたのだ。
 警察権力は、この「三次元顔認識システム」をいよいよリアルタイムで稼動させるために、大震災に乗じて「大規模災害やテロ」対策を名目に、毎日数百万人が利用する地下鉄の監視カメラに接続したのである。そして大震災という非常事態にことよせて、「非常時映像伝送システム」などというもっともらしい命名をしたというわけだ。
 現在生起している大災害をまえに、被災人民を守る気など毛頭ない警察権力。「大災害対策」を一番に掲げて政府・警察権力が主導してつくってきた「危機管理センター」(トップの「危機管理監」は歴代警察官僚OB)は何の役≠ノもたたなかった。警察権力は、被災人民や労働者・農漁民の怒りの的になっている東京電力とその経営幹部どもを厳重に防衛しているだけではない。労働者・農漁民や学生・市民が「全原発をすぐ止めろ」という声をあげているなかで、もっぱら反対運動への監視を強化しているだけなのだ!
 関東大震災の歴史をひも解くまでもなく、警察権力にとっての災害対策はまずなにより治安対策なのである。「防災」の名による人民監視・治安弾圧体制の強化を断じて許すな!

 註「三次元顔認識システム」や「人物特徴検索」
 前者は人物の映像を三次元顔データベースと照合するシステム。後者は推定年齢・性別や服装、持ち物、眼鏡の有無などの特徴から映像を検索するもの。いずれも六〇〇〇万人分のデータを一秒未満で検索することができる。
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愛大・名大生が中電本社に抗議 3・18
「浜岡原発を直ちに停止・廃炉にせよ」
いまなお原発を稼動させ続ける中部電力を追及
(3・18、名古屋・中電本社前)
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「全ての原発を止めろ」の声 4・3東京
400名が東電本社・経産省に抗議行動 4・3東京
「『想定外』なんて言い逃れだ!」労働者・市民の怒り渦巻く
(4・3、東京電力本社前)
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