第2161号(2011年3月28日)の内容

<1面>
被災人民支援! 福島原発事故弾劾!
 被災人民を見殺しにした菅政権を弾劾せよ!
 全ての原発を直ちに停止せよ
<2面>
米・英・仏のリビア空爆弾劾
福島原発の炉心溶融・爆発事故弾劾!
 全学連第130中委を開催3・14―15
<3面>
東日本大震災・原発事故
 この期に及んでも原発推進を叫ぶ日本経団連会長・米倉
 放射性物質大量放出の危機
 「津波は天罰」―都知事・石原の暴言
 ◆命をかけた防災無線放送
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<4面>
化学春闘の戦闘的高揚を!
 リストラ・賃下げを容認するJEC連合指導部を弾劾せよ
<5面>
賃上げ要求放棄を先導する総連中央弾劾!
 2011自動車春闘を闘い抜け
<6面>
「救国」春闘への歪曲に怒り
 ――3・5「連合」春闘中央集会
後たたぬ過労死・過労自殺―福岡県職員
Topics 菅政権を擁護する「連合」指導部
<7面>
日本郵政・斎藤経営陣による大リストラを粉砕せよ!
<8面>
学習ノート 「Y面的アプローチ」とは何か
◆沖縄支社を新社屋に移転
  解放」最新号




































  


被災人民支援! 福島原発事故弾劾!

被災人民を見殺しにした菅政権を弾劾せよ!

全ての原発を直ちに停止せよ

 三月十一日に東北・関東地方を襲った大地震・大津波によって数万の人々が亡くなり、数十万人が避難生活を強いられている。かろうじて生き残った被災者たちは、大地震・大津波の恐怖に震え、家族・知人を失って悲嘆に暮れながらも、助け合い支え合いながら援助を待ち続けている。だが、援助があまりにも遅いがゆえに、崩壊した建築物に閉じ込められた人々や孤立した被災者たちが、とりわけ高齢者・病弱者たちが、死に追いやられてもいる。多くの被災者たちは、「食料・水・燃料を届けてくれ!」と悲鳴をあげている。「危機管理能力」を欠如した菅政権によっていま、被災者たちが見殺しにされているのだ。
 しかも、炉心溶融(メルトダウン)・水素爆発事故を引き起こした福島第一原発は危機的状況に陥ったままである。もしも、いま東京消防庁や東京電力などの労働者たちが被曝覚悟で試みている炉心・使用済み核燃料の冷却作業が成功しなければ、さらなる核燃料溶融・爆発によって広範な地域が高レベル濃度の放射性物質で汚染されるという最悪の事態が引き起こされかねないのだ。
 大震災・大津波に見舞われた日本人民に大きな核惨禍の危機が迫っているいま、わが同盟は、すべての労働者・学生・人民に訴える。被災者を見殺しにするとともに原発事故にたいする万全の対策をとらない菅政権を弾劾せよ! 事故の真相をおし隠し・対処を遅らせることによって爆発事故を招いた東電幹部を弾劾せよ! すべてを失いながらも挫けることなく助け合っている被災人民を、労働者的連帯をもって支援しよう! 福島原発事故被害の拡大を許すな! すべての原発をただちに停止せよ! 日本の労働者・人民は、全世界の労働者・人民からの激励と支援に応え、いまこそ団結して頑張ろう!

以下見出し
「死の灰」大量放出の危機―原発災害の拡大を許すな!

被害拡大を招いた菅政権の無為無策弾劾!

全労働者の連帯で被災人民を支援せよ
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米・英・仏のリビア空爆弾劾

カダフィ政権の人民大虐殺を許すな

 三月十九日夜(現地時間)、アメリカ・イギリス・フランスの帝国主義国家権力者どもは「オデッセイの夜明け」という名の対リビア軍事攻撃を開始した。「リビア市民の生命を守る」という大義名分を掲げ首都トリポリのカダフィ私邸と防空施設や空港およびベンガジ周辺で攻撃態勢をとっていたカダフィ軍を標的にして――だが多くのリビア人民をも巻き添えにして――数多の爆弾と巡航ミサイルを撃ちこんだのだ。この米・英・仏帝国主義によるリビア空爆を、われわれは断固として弾劾する!

(中略)

 この空爆にたいしてカダフィ政権は、「多数の民間人が死亡した」と発表し死傷者の姿を放映している。「キリスト教十字軍の侵略」であり「ベトナムやイラクのようにゲリラ戦で戦う」とカダフィは吠えたてている。たしかにリビア人民に犠牲を強制した米・英・仏の空爆は断じて許せない。だがカダフィにこれを弾劾する資格があるのか。絶対に否である!

(中略)

中・露の容認による国連安保理決議の可決

 米・英・仏帝国主義のリビア空爆を容認する国連安保理決議が、三月十七日に可決された。ドイツのメルケル政権と、中国・ロシア・ブラジル・インドの計五ヵ国政府は棄権した。中・露両国政府が拒否権を行使しなかったことによって、@リビア市民の生命を守るためのあらゆる措置を認める。ただし外国軍隊の占領は認めない、Aリビア上空に飛行禁止空域を設置する、という国連安保理決議一九七三が可決されたのである。

(中略)

リビア人民は欧米にすがる「国民評議会」派をのりこえカダフィ政権完全打倒へ進撃せよ

 米・英・仏のリビア空爆の直後に、アラブ連盟事務局長アブ・ムーサは「われわれが望むのはリビア国民への空爆ではない」と空爆を非難する声明を発した。リビアの「国民評議会」も直後には態度表明をさしひかえた。リビア人民が巻き添えになることをまったく意に介することなく強行された、まさにアフガニスタン・イラク侵略を彷彿させる今回のリビア空爆にたいして、多くのムスリム人民が反発の声をあげている。にもかかわらず、カダフィ軍の攻勢によって追いつめられているリビア人民の一部が空爆を歓迎し「フランス万歳」を叫んでいるという悲劇的事態が、いまうみだされているのである。

(中略)

 リビアの、そして中洋のムスリム人民に訴える。いまこそ国境を越え、民族・部族、宗派の違いを超えて、イスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづいて自国政府打倒の闘いを推進し、同時に<反米・反シオニズム>の闘いへと闘いをおしあげよう。
 「人道」の名による米・英・仏帝国主義のリビア空爆弾劾! カダフィ政権の人民大虐殺を許すな! リビア人民は軍事介入を帝国主義諸国に要請する「国民評議会」をのりこえカダフィ政権打倒にむけて進撃せよ!
 われわれは、この日本の地において、<米・英・仏のリビア空爆弾劾!>をも任務とする反戦闘争を、断固として推進するのでなければならない。
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沖縄支社を新社屋に移転

反スタ運動の飛躍に向け橋頭堡

 わが沖縄県委員会は、三月十三日をもって、解放社沖縄支社の新社屋への移転をかちとった。
 新社屋は、県都那覇市の北側に隣接する浦添市のど真ん中に位置する、地上三階・地下一階建ての堅固な鉄筋コンクリート造りのビルだ。わが県委員会は、沖縄における反スターリン主義運動の巨大な前進にふまえ、いっそうの飛躍と前進をかちとるために、旧社屋からより広くより機能的な新社屋への移転を満を持して敢行したのである。国家権力によるいかなる破壊・妨害をも許さずかちとられたこの栄えある闘いの勝利的貫徹は、あらゆる意味において、わが同盟とともにたたかう革命的労働者・学生たちの、血と汗のにじむ一糸乱れぬ組織的闘いの結晶にほかならない。
 新たに強固な活動拠点を確保した地平をふまえ、わが県委員会は政労使協議路線の腐敗を極め菅民主党政権の僕(しもべ)に成り下がった「連合」労働貴族を弾劾しつつ、日本の労働者階級の直面する諸課題をめぐる大衆的な闘いを創造するために、持てる総力を傾注してたたかう決意である。
 まずもってわが同盟は、前古未曽有の東日本巨大地震に襲われて呻吟する被災地労働者・勤労人民を支援するために、日本政府による被災人民の見殺しを弾劾しつつ全力をあげて奮闘する決意である。それと同時に、この自然的大災害のまっただなかで東京電力福島第一原発1〜4号機が連鎖的に炉心溶融と水素爆発を引き起こし、万余の勤労人民を放射能禍に叩きこむ大人災をもたらしていることを、満腔の怒りをこめて弾劾する。この破局的な大原発事故こそ、わが革命的左翼がつとに指摘し警鐘を乱打してきた原発大事故発生の危険性を、日本政府・支配階級がいっさい無視して原発の建設と運転を強行しつづけてきたことの帰結いがいのなにものでもないのだ。
 さらにわが県委員会は、アメリカ国務省・日本部長(前米総領事)ケビン・メアが「沖縄人はゆすりの名人」「カネが欲しいならサインしろ」などと属国∴オいまる出しで吐いた暴言を弾劾し、怒り心頭に発して決起しつつある沖縄の労働者・人民の最先頭で反戦・反基地・反安保の闘いをいっそう強化するために奮闘する決意である。
 こうした闘いのただなかにおいて・またそれをつうじて、わが県委員会は労学両戦線において反スターリン主義運動の大衆的基盤を大胆に創造し拡大するとともに、これをも基礎として不抜のプロレタリア前衛党を建設するために奮闘するであろう。
 全国の同志諸君! 故・黒田寛一同志の意志と思想を受け継ぎ、暗黒の二十一世紀世界を明々と照らし出す<地上の太陽>として、いよいよ輝きを増す日本反スターリン主義運動の前進をともに雄々しく切り拓こうではないか!
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