第2154(号2011年2月7日)の内容

<1面>
首都に菅政権打倒!の火柱 1・23
「<戦争と貧困>の強制を打ち砕け」
全学連 国会・米大使館へ進撃

<4面>
菅政権の独占体支援策への全面奉仕を誓う労働貴族
「連合・2011年度活動計画」の批判
<5面>
中国敵視の新たな軍事戦略
 新「防衛計画大綱」の反動性

<2面>
空挺団降下訓練阻止に決起 1・17 芽室
「邦人救出」訓練に怒りの抗議 1・19 小牧
日本海で対中・対露のMD訓練
<3面>
「学費値上げ絶対反対!」
  名大生100名が学内デモ

東海 学生交流のつどい
中国系資本に買い漁られる北海道ニセコ地区
<6面>
極反動のJC春闘方針
「連合」古賀が消費税増税を尻押し
職員全員を分限処分 愛媛・西条市立病院
Topics 日本経団連の『2011年版 経労委報告』
<7面>
日本の農畜産業を破滅の淵に突き落すTPP参加を許すな
<8面>
万華鏡2011――情勢の断層を読む
◆皇帝≠フ四日間
◆「チュニジアに続け」
◆エコノ探偵団
■『新世紀』最新号(第251号)紹介
週間日誌は6面に掲載
  「解放」最新号





































  


首都に菅政権打倒!の火柱 1・23

「<戦争と貧困>の強制を打ち砕け」

全学連 国会・米大使館へ進撃

反安保の声高く首都中枢を席巻
(1月23日)

「朝鮮戦争勃発阻止!」意気高く総決起集会
(1・23、芝公園)
 さしせまる朝鮮戦争勃発の危機をつきやぶれ! <戦争と貧困>を強制する菅政権を労学の実力で打ち倒すぞ!――固い決意に燃えて、わが同盟に指導された全学連の学生たちは一月二十三日、首都中枢を揺るがすデモンストレーションに決起した。
 首相・菅は一月二十日に「外交演説」なるものをおこない、「日米同盟は日本外交の基軸であり、政権交代にかかわらず維持・強化されるべき」などとほざいた。まさにそれは対米追従≠フあからさまな宣言ではないか。中国敵視≠鮮明にしての日米新軍事同盟強化という<戦争>への道≠ひたすらつきすすんでいるのが菅政権なのだ。それだけではない。菅政権は、独占諸資本を支援するための法人税減税やTPP(環太平洋戦略的経済連携協定にもとづく自由貿易圏)への日本の参加へ突進している。そして法人税減税による税収減の穴うめのために、今通常国会において「社会保障と税制との一体改革」の名のもとに消費税大増税・社会保障制度の改悪にむけての道筋をつけることを画策しているのだ。
 まさしく、<戦争と貧困>を労働者・人民に強制する反動の牙をむきだしにしているのが菅政権なのだ。この菅政権による法人税減税・消費税増税を、「連合」の古賀指導部は積極的に支持している。日本共産党の不破=志位指導部にしても、菅政権がオバマ政権とともに日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての現実的強化に拍車をかけているこのときに、そしてまた中・露両権力者が対米対抗の核軍事力増強に突進しているこのときに、「(アジア・世界では)平和の流れが滔々(とうとう)と広がっている」などと平和ボケ丸だしの妄夢にまどろみ、日・米・韓の合同軍事演習(および中・露の対抗的軍事演習)に反対する平和運動の組織化を放棄している。
 こうした既成指導部の底なしの腐敗・堕落のゆえに、菅政権が労働者・人民に貧窮化を強制するばかりか、朝鮮戦争切迫の危機のもとで米・韓の戦争放火者の陣に馳せ参じようとすることさえもが許されつづけているのだ。
 全学連のたたかう学生たちはこの現実への心底からの怒りに燃え、これをなんとしても突き破らんと決起した。二〇一一春闘の高揚のためにいま職場深部で不屈にたたかっている革命的・戦闘的労働者と連帯し、首都中枢において<戦争と貧困>を強制する極反動菅政権打倒!≠フ火柱を燃えあがらせたのだ。

以下、見出し
朝鮮戦争勃発阻止!
意気高く戦闘的デモ

怒りほとばしる総決起集会

反戦・政治経済闘争の爆発をかちとり菅極反動政権打倒へ驀進せよ

朝鮮戦争勃発阻止!
日米新軍事同盟の強化反対!
消費税増税を許すな!
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中国敵視の新たな軍事戦略

新「防衛計画大綱」の反動性

 昨二〇一〇年十二月十七日、菅民主党政権は、新たな「防衛計画の大綱」を閣議決定した。
 まさに一触即発で朝鮮戦争が勃発しかねない危機が切迫しているただなかで、かつ日本帝国主義がアメリカ帝国主義につき従って対中・対露の臨戦態勢をとっているさなかにおいて、今後の日本の「安全保障及び防衛力の在り方について」の「新たな指針」として提示された新「防衛計画の大綱」。そこにおいては、中国を主敵とする日本帝国主義国家の新たな軍事戦略の核心的内容が明示されているのだ。
 本稿においては、新「防衛計画の大綱」の特質を明らかにし、その反人民性を暴露する。

(以下見出し)
T「動的防衛力」の呼号

U「グレーゾーンの紛争」への危機感

Vオバマ政権の世界制覇戦略への従属

W米軍と共に戦える軍隊としての強化の企み
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最新号紹介

新世紀 The Communist 第251号

2011年3月

朝鮮戦争勃発阻止! 戦乱の世界を覆す拠点の構築を
 わが同盟の基本方針三論文を掲載


 朝鮮戦争勃発の危機が迫り、この戦争が米・中の全面戦争に発展しかねない重大な局面のただなかで迎えた二〇一一年。ソ連邦解体=スターリン主義の自己崩壊から二十年の節目にあたる本年を、わが反スターリン主義革命的左翼の一大飛躍の年たらしめる決意をこめて、『新世紀』第二五一号を贈る。
 朝鮮戦争勃発阻止を焦眉の課題とする反戦闘争の国際的推進を全世界の労働者・人民に呼びかけているのは、わが同盟をおいてほかにない。まさにわれわれのみが現代世界の危機の根源を明らかにし、その根底的突破の方向性をさし示しているのだ。
 戦雲に覆われたこの二十一世紀を<プロレタリア革命の第二世紀>へと転じうるか否かは、わが革命的左翼の双肩にかかっている。本号は、わが同盟の基本方針を提起する三論文を中軸に構成した。
◆「反戦闘争の国際的高揚・爆発なくしては、二十一世紀現代世界は、二度の世界大戦をはじめとして相次ぐ戦乱の炎に覆われた二十世紀世界と同様の暗黒死夜に閉ざされかねない」――巻頭論文「戦乱の世界を覆す革命的拠点を!」(無署名)は、わが同盟の年頭の決意を表明している。
 朝鮮半島を焦点として戦争勃発の危機にある現代世界、その特質を、論文は<米・中本格的対決時代>と喝破している。スターリン主義の崩壊いご唯一の超大国として世界に君臨してきたヤンキー帝国主義が政治・軍事・経済のあらゆる部面で凋落し、胡錦濤の中国がいまや覇権大国の座を掌中にしつつある。そして、この胡錦濤中国じしんが資本主義の害毒を満開させつつある。まさにそのゆえにこそ、全世界の労働者階級・人民が<戦争と貧困>のどん底につき落とされている。論文は、スターリン主義崩壊二十周年の現代世界の歴史的位相を、とりわけ中国の政治経済構造と国家および党の変質を剔りだしている。
◆わが反戦反安保闘争の革命性を、昨一年間の闘いをふりかえりつつ鮮明に提起しているのが、「<米・中本格対決>下の戦乱を突き破る革命的反戦闘争の爆発を」(中央学生組織委員会)である。――わが反戦反安保闘争の革命性は「米・中露の核軍事力増強競争反対」のスローガンに集約されている。これはたんなる闘争スローガンではなく、わが同盟の<反帝国主義・反スターリン主義>世界革命戦略を現実的に適用してうちだしたものであり、決起した学生・労働者・人民に現代世界を根底から変革することの自覚をうながすものにほかならない、と。
◆「<三極>争闘戦下の生き残りをかける日本帝国主義の総攻撃を打ち破れ」(中央労働者組織委員会)は、労働者・人民に<戦争と窮乏化>を強制する極反動・菅政権を打倒せよ、と檄を発している。日本帝国主義の危機突破のために、対米追従の安保・外交政策と独占資本支援最優先の社会・経済政策を全面化するにいたった菅政権を支えるために、法人税減税も消費税増税もすべて容認しているのが「連合」労働貴族どもだ。論文は、労働貴族どもの犯罪性を「安心社会を実現するための社会的インフラとしての労働組合」という彼らの主張の反労働者性とともに暴きだし、日本労働運動の破滅を突き破る革命的拠点を構築すべきことを呼びかけている。
◆朝鮮戦争の導火線に火が放たれた! 金正日政権の韓国延坪島(ヨンピョンド)砲撃の直後にこの事件の意味を明らかにした迫真の分析が、「断末魔の北朝鮮・金正日政権」(吉富信夫)である。かの砲撃は、余命いくばくもない金正日がオバマ政権から北朝鮮国家の「体制保証」を引きだすための戦争瀬戸際政策のエスカレートであり最後の賭けにほかならない。三男・正恩への世襲≠ノついても、論文は、「金一族のネポチズム専制支配を根幹とする強権的=軍事的支配体制」そのものの危機をのりきるための苦肉の策と鋭く分析している。
 「脱出不能の大不況・金融危機にあえぐアメリカ帝国主義」(鵜沢謙司)は、オバマ式景気回復策をもってしても打開しえないアメリカ経済の危機を、カジノ資本主義からの脱却不能を浮き彫りにしている。

日共第二十五回大会路線の総破産を暴く

 「党存亡の危機に怯える代々木共産党」(木本泰次)は、日共党組織瓦解の危機の根拠が第二十五回大会路線の総破産にあることを全面的に剔りだしている。朝鮮戦争勃発阻止も、米日韓と中露との相互対抗的軍事演習反対も掲げないことに、代々木官僚の犯罪は極まった! 安保・外交政策の代案の策定基準そのものを「日本の平和と安全」「対等・平等の日米軍事同盟」というものにまで変質させたことの帰結がこれだ、と。経済・財政政策の代案にかんしても、いまや「大企業の健全な発展」を主張するのみならず、日本帝国主義の新植民地主義的侵略を容認するほどのものにまで腐敗を極めている、と。
 労学両戦線の闘いの武器として、本誌を十全に活用されたい。
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空挺団降下訓練阻止に決起 1・17 芽室
 一月十七日、全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生たちは、陸上自衛隊第一空挺団(千葉・習志野駐屯地)が十勝・芽室の民有地において強行しようとしていたパラシュート降下訓練を阻止する現地闘争に決起した。
雪原に<反安保>の声を轟かす道共闘
(1月17日、十勝・芽室町)
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「邦人救出」訓練に怒りの抗議 1・19 小牧

 全学連東海地方共闘会議のたたかう学生たちは、一月十九日に、政府・防衛省が「邦人救出」を名目にして朝鮮半島有事に備えての軍事演習を強行していることにたいして、唯一、小牧基地現地において怒りの抗議行動に決起した。
小牧基地ゲート前でシュプレヒコールをあげる学生たち
(1月19日)
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「学費値上げ絶対反対!」  名大生100名が学内デモ
 二〇一〇年十二月七日、名古屋大学の文化サークル連盟と理学部学生自治会が共同で呼びかけた「学費値上げに反対し、サークル活動条件の改善を求める12・7共同行動」に名大生約一〇〇名が決起した。

九六〇筆の反対署名を大学当局に提出、政府への抗議文を採択しさらにたたかう決意固める
(10年12月7日、名大本部前)
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