第2149号(2010年12月20日)の内容

<1面>
米日韓三角軍事同盟の強化反対!
既成指導部の闘争放棄を弾劾し朝鮮戦争勃発を総力で阻止せよ

<4〜5面>
日米安保50年
<米・中本格対決>下で死の苦悶にあえぐ日本帝国主義

<2面>
小松 日米合同戦闘機訓練に抗議 12・1
朝鮮戦争勃発阻止を訴える 12・6香林坊
「TPP参加反対!」4000名が怒り 11・28十勝
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<3面>
朝鮮戦争勃発阻止! 日米合同演習阻止!
全学連 渋谷を戦闘的デモ 12・5
日出生台現地に決起 12・3/自衛隊那覇基地前で闘争 12・3/大阪米総領事館に抗議 12・3/金沢大生が集会 12・8

<6面>
日本航空200名解雇を許すな!
日本郵政経営陣による労働強化営業ノルマの強制反対!
教員免許の3段階化を提唱する中教審
Topics 「雇用確保」の名のもとに中小企業の海外進出を推奨
<7面>
中野一派「11月集会」が大破産
全国の大学で盛大に学園祭
愛知大/国学院大/鹿児島大
<8面>
2010年掲載主要論文・記事一覧
すべてのたたかう仲間に
年末一時金の三割カンパを訴える

日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

  「解放」 最新号

































  


米日韓三角軍事同盟の強化反対!

既成指導部の闘争放棄を弾劾し朝鮮戦争勃発を総力で阻止せよ

霧島演習場に「日米共同ゲリラ戦訓練阻止!」の声轟く
2200余の労組員・市民の先頭でたたかう鹿大生
(12月5日、えびの現地)


朝鮮戦争勃発阻止! 日米合同演習阻止!
渋谷ハチ公前を進撃する全学連
(12月5日)
 すべての労働者・人民・学生諸君! 朝鮮戦争勃発の危機がさし迫っている。今こそ、われわれは朝鮮戦争阻止の緊急の闘いに、「米・日・韓―中・露の相互対抗的軍事演習反対」を鮮明に掲げて起ちあがるのでなければならない。
 十二月三〜五日、わが同盟の指導のもとにたたかう学生たちは、首都・東京をはじめとして全国各地において日米合同軍事演習阻止の闘いに断固として決起した。文字通りわれわれのみが唯一闘いに起ちあがっているのである。既成反対運動の指導部は朝鮮戦争勃発を阻止する闘いを完全に放棄しているではないか。オバマ政権につき従う菅政権の北朝鮮非難キャンペーンに唱和する「連合」労働貴族どもはいうにおよばず、日本共産党の不破=志位指導部さえもが、北朝鮮の韓国・延坪島(ヨンピョンド)砲撃を非難するだけで、米・韓、米・日の一大合同演習の強行=対北朝鮮の戦争挑発にたいして何ひとつ反対しようとしていないのだ。朝鮮戦争勃発の危機切迫をまえにして今ここでたたかわずして何が「平和の党」だ。いやそれどころか、北朝鮮の対韓砲撃のみを非難することは、米・韓・日権力者どもの対北朝鮮「制裁」=戦争放火を翼賛する大犯罪なのである。
 わが同盟はあらためて訴える。
 金正日政権が米韓合同演習のさなかに韓国・延坪島への血迷った無差別砲撃を強行し、朝鮮戦争の導火線に火をつけた。これにたいする米・韓・日権力者どもの報復的連続的演習による対北朝鮮軍事威嚇のエスカレートは、戦火の一挙的拡大をもたらしかねない戦争放火以外のなにものでもない。われわれは、米・韓・日権力者どもの対北朝鮮「制裁」=戦争放火を翼賛する既成反対運動指導部の犯罪を弾劾し、今こそ朝鮮戦争勃発を阻止する闘いに起ちあがるのでなければならない。米・韓、米・日の挑発的合同軍事演習=戦争放火弾劾! 中・露の対抗的軍事演習反対!北朝鮮の11・23対韓砲撃弾劾! 李明博政権と金正日政権の相互対抗的戦争政策に抗してたたかう韓国・北朝鮮の労働者・人民、南北に引き裂かれ戦争と戦乱の重犠牲を強いられている朝鮮労働者・人民と連帯してたたかおう!

(以下見出し)
米・日・韓の軍事演習強行と北朝鮮の戦争瀬戸際政策

米日韓三角軍事同盟の強化と中・露の対抗

<米・中本格対決>の狭間でオバマ政権にすがる菅政権

南北に引き裂かれた朝鮮労働者・人民と固く連帯し朝鮮戦争勃発阻止に起て
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すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える

日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 わが革命的左翼は、現代世界を覆う戦乱と暗黒を突き破る組織的拠点を創造するために、既成反対運動指導部の腐敗を弾劾しつつ、全力で奮闘している。<米・中本格対決>下における戦争・戦乱勃発の危機の高まりに抗して、唯一われわれのみが、「反安保」を完全放棄している日共翼下の既成平和運動をのりこえ、<米・日―中・露の相互対抗的軍事演習反対!>の反戦闘争をたたかいぬいている。
 米と中・露との軍事的角逐と輻輳しつつ、<三極>間の・それぞれの国家間の国家エゴイズムをむきだしにしての経済的争闘戦が熾烈にくりひろげられている。このもとで菅政権は、独占資本支援に血眼になっている。わが革命的左翼は、菅政権による法人税減税・消費税増税などの労働者・人民への犠牲強要に反対する政治経済闘争を、反戦反安保闘争と同時的一体的に推進している。しかも、わが革命的左翼は、<労使政運命共同体>思想を全面開花させている「連合」労働貴族どもの「救国」産報運動を打ち破り、独占資本家どもによる首切り・賃下げ攻撃を打ち砕くべく奮闘している。これらの闘いを基礎として、われわれは、日本労働運動の戦闘的再生をかちとるために敢然とたたかいぬいている。
 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 既成指導部の腐敗を弾劾し、菅政権による<戦争と貧困>の強制を粉砕するために、さらにいっそう奮闘しよう! プロレタリア・インターナショナリズムに立脚し、全世界の労働者・人民と連帯して、現代世界の戦争的危機を突破するために、全力でたたかおう!
 同志黒田の遺志を受け継ぎ、転向スターリン主義者たちの思想的・現実的腐敗を弾劾し、現代世界を根底から変革するための思想的・組織的営為を確固として積みかさねているのが、われわれである。日本階級闘争の危機を根底から突破するために、マルクスの共産主義思想を真に現代に甦らせ、もってわが反スターリン主義運動の飛躍と前進をかちとろう!
 こうした闘いを財政的に支えるために、すべてのみなさんが年末一時金の三割カンパを寄せられるよう心から訴えます。
(二〇一〇年十一月)

<送り先>
東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三 解放社(振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六)
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日米安保50年

<米・中本格対決>下で死の苦悶にあえぐ日本帝国主義

 一九六〇年に改定日米安保条約が締結されてから五十年の今、朝鮮戦争勃発の危機が、米・中両国の直接的な軍事的衝突への発展転化の危険をもいよいよ高めつつ、日々刻々と切迫している。
 十一月二十三日に北朝鮮・金正日政権が強攻した延坪島(ヨンピョンド)砲撃に激怒したアメリカ帝国主義の大統領オバマは、ただちに、最高司令官として米太平洋軍に出動を命令した。黄海―東シナ海に急派された原子力空母G・ワシントンを中核とする第七艦隊と、在韓・在日の陸・海・空・海兵隊の全四軍は、米・韓、そして米・日の大規模な合同軍事演習を連続的に強行している。まさしくこれは、北朝鮮を威嚇し威圧する実戦≠サのものの演習=挑発にほかならない。
 この合同軍事演習にたいして金正日政権は「われわれの尊厳と主権を少しでも侵害するなら、さらに恐ろしい対応射撃を加える」と呼号し、全土で臨戦態勢をとっている。それだけではない。連続的な合同軍事演習を統括・指揮しているオバマ政権が北朝鮮国家を「体制崩壊」に追いこむ意志を固めているとともに、この演習を対中国の臨戦態勢の強化を企んで実施していることを胡錦濤政権は見てとっている。それゆえに胡錦濤政権は、――北朝鮮の砲撃によって民間人にも死者が出たことのゆえに、「北朝鮮のこれ以上の軍事的挑発を抑止する」ことを名分としておこなわれた米第七艦隊の黄海演習を阻止することができなかったとはいえ――オバマ政権の策謀を絶対に阻止する固い意志を断固として誇示する意図にもとづいて、北朝鮮と国境を接している瀋陽軍区ならびに黄海やこれと近接する渤海海域、山東半島で軍事演習を対抗的に強行しているのだ。
 朝鮮戦争勃発の危機が急切迫しているまっただなかにおいて、日本の菅政権は、オバマ政権がミサイルの安全装置を解除して強行している実戦≠サのものの日米合同軍事演習に日本国軍を史上最大規模で動員している。まさに、北朝鮮国家の「体制崩壊」を策すオバマ政権につき従っている菅政権は戦争放火者の一員に名を連ねるにいたったのだ! それだけではない。覇権大国≠フ座を確立せんとしている胡錦濤中国を封じこめるために軍事的には<アジア・太平洋版NATO>の創設を企んでいるオバマ政権につき従って菅政権は、その中軸をなすものとして日米新軍事同盟の強化に猛進し、米・日・韓共同の対北朝鮮・対中国・対ロシアの臨戦態勢強化を急ピッチでおしすすめているのである。
 これが安保条約締結から五十年目の現実である。だが、戦争・戦乱勃発の危機が日本―東アジアの労働者・勤労人民のうえにのしかかっているにもかかわらず、民主党政権とブルジョア・マスコミが垂れ流している反北朝鮮のキャンペーンにのっかって、米・日・韓の軍事行動を容認しているのが「連合」労働貴族や日共・不破=志位指導部ら既成反対運動指導部にほかならない。民主党政権を下支えすることを己れの最大の任務と心得ている「連合」労働貴族は、革命的・戦闘的労働者が職場生産点において反戦・反安保の闘いを組織化することを上から抑圧している。代々木官僚も連日連夜強行されている米・日・韓と中・露の相互対抗的な軍事演習に反対する緊急の闘いを呼びかけることを放棄している。それは根本的には、彼ら代々木官僚どもが、いまや日米安保条約を「日本の防衛」の観点から容認し、日米軍事同盟を「従属の同盟」から「対等・平等な同盟」に改良する代案の策定に腐心していることにもとづいている。
 日米安保五十年のこんにち、朝鮮戦争勃発の危機が急迫しているにもかかわらず、このさなかで腐敗をあらわにしている「連合」労働貴族ならびに代々木官僚翼下の既成反対運動をのりこえ、われわれは、「朝鮮戦争勃発阻止! 日米合同軍事演習阻止!」を最焦眉の課題とする反戦反安保闘争の大爆発をかちとるのでなければならない。この緊急かつ重大な闘いを創造するために、締結から五十年になる安保条約(旧安保条約締結から来年で六十年)、これを法的表現とする日米新軍事同盟強化の実態とその意味を明らかにしなければならない。

<以下見出し>
T <アジア・太平洋版NATO>の構築に突進する米・日両権力者

U 米・中の狭間での生き残り戦略の策定をめぐる日本帝国主義の混迷

V ブッシュ―小泉政権の負の遺産≠ノ苦悶する民主党政権
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朝鮮戦争勃発阻止! 日米合同演習阻止!
全学連 渋谷を戦闘的デモ 12・5
「朝鮮戦争勃発阻止!」渋谷公園通りを意気高く席巻する全学連の学生
(12月5日)

日出生台現地に決起 12・3
「離島奪還演習阻止!」
 日出生台現地に唯一決起
12・3九共闘

自衛隊那覇基地前で闘争 12・3
自衛隊那覇基地前で緊急闘争
12・3県学連

大阪米総領事館に抗議 12・3
大阪米総領事館に抗議
12・3関西共闘

金沢大生が集会 12・8
「MDシステム運用訓練阻止!」
 緊急集会に共感広がる
12・8金沢大生
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小松 日米合同戦闘機訓練に抗議 12・1
12・1石川県平和運動センター集会
小松基地ゲート前に結集した労組員・学生・市民
(12月1日、早朝)


   
「TPP参加反対!」4000名が怒り 11・28十勝
「日本のTPP参加反対!」  農民・労働者四千名が怒り
「TPP参加反対!」の声轟く
(11月28日、十勝農協連家畜共進会場)
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