第2145号(2010年11月22日)の内容

<1面>
11・28革共同政治集会に結集せよ
 <米・中本格対決時代>の戦乱と暗雲を突き破る革命的拠点を構築せよ!

<4〜5面>
「救国」産報運動を基礎づける「新たな社会像」
 「連合」の「働くことを軸とする安心社会」論の欺瞞

<2面>
日米合同戦闘機演習に抗議 11・6 千歳
◆極東有事≠ノ備えるロシア政府
<3面>
離島奪還演習阻止の声轟く
 ―10・24全九州労学統一行動― 福岡

米・中の両領事館に抗議 福岡
 10・24 米領事館10・23 中国総領事館
鹿大生が演習反対の集会 10・28
<6面>
河村当局の大幅賃下げに反撃 10・13 名古屋
 市労働者2000名が反対集会
石川県人事委の2年連続マイナス勧告を弾劾せよ
「雇用のミスマッチ」なる妄言
Topics 労働貴族が「TPP早期参加」を絶叫
<7面>
生き残りに必死の金型諸企業
レアアース禁輸に脅える日本独占ブルジョアジー
<8面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◆八幡の藪知らず
◆ドミトリ東征
◆スタックスネット
◆貝になる前に
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号



































  


11・28革共同政治集会に結集せよ

 <米・中本格対決時代>の戦乱と暗雲を突き破る革命的拠点を構築せよ!

〈APEC粉砕・日米首脳会談粉砕〉の声轟く 11・13横浜
 
11月13日、全学連は〈横浜APEC粉砕! 日米首脳会談粉砕!〉を掲げて、日米首脳会談とAPEC首脳会議がおこなわれたパシフィコ横浜に向けて、厳戒態勢を突き破り戦闘的デモを貫徹した(横浜・桜木町付近)
〈横浜APEC―日米首脳会談粉砕!〉APEC会場に向けてデモ(11・13)
 すべてのたたかう労働者・学生諸君! わが同盟は来る十一月二十八日に、東京・日比谷公会堂において革共同政治集会を開催する。
 時あたかも、東アジアにおいて米・日と中国とが臨戦的対峙≠ノ突入し、戦争が勃発しかねない一触即発の危機が日ごとに高まっている。この米・日―中(露)のあいだで緊迫する軍事的角逐と輻輳しながら、<米・日連合>―<EU連合>―<中・露主導の経済新興諸国・途上諸国連合>のあいだにおける通貨=通商戦争の激化に示されるように、<三極>間の経済的争闘戦が激烈化してもいる。
 この危機のまっただなかで連続的に開催されたG20ソウル・サミットとAPEC横浜首脳会議において、アメリカ・中国をはじめとする各国の権力者どもは、まさに国家エゴイズムをむきだしにして応酬をくりひろげた。通貨切り下げ競争や地域経済統合をめぐっても、「通貨安競争の回避」とか「緊密で・強い・安全な共同体」をめざすとか「FTAAPへの前進」とかという、何ひとつ具体性のない「合意」なるものを確認≠キることに終始した。APEC首脳会議は、ここに参加した各国権力者どものこの対立の非和解性をいっそう浮きぼりにするセレモニーとして終始したのだ。
 このAPEC首脳会議に如実に露わとなった<米・中本格対決>下の<三極>間抗争の新たな転回のもとで、超弩級の激震に揺さぶられているのが、日本帝国主義・菅政権である。<人民元経済圏>の構築に突進している胡錦濤の中国への対応不能。領土問題をシンボルとして結託する中・露の攻勢にたいしての無力・無能の露呈。この菅政権を追い落とすことを狙って仕掛けられた中国漁船体当たり<rデオ映像の「流出」=暴露(海上保安庁内の自民党タカ派とつながる部分によってなされたそれ)。TPPという名の環太平洋自由貿易圏への「参加」を表明したことにたいして噴出した与野党内および農民・漁民などからの猛烈な反発とそれへの右往左往。かつてない内憂外患に直面して混迷を深める菅政権への支持率はついに三〇%以下にまで急落した。まさに直下型地震≠ノ足元を揺さぶられ、日本帝国主義の末期症状を一身に体現しているこの政権は、軍事的にも政治的にもアメリカ帝国主義にすがりつき、いよいよ対米追従℃p勢を露わにしている。
 菅政権のもとで日本の労働者・人民が<戦争と貧窮>をますます強いられているにもかかわらず、「連合」古賀指導部や日共の不破=志位指導部は、米・日―中の相互対抗的な軍事演習にたいしても、日米新軍事同盟の対中・対露の攻守同盟としての強化にたいしても、反対闘争の組織化をまったく放棄している。
 この既成反対運動の底知れぬ腐敗のもとで、唯一わが反スターリン主義革命的左翼のみが、既成指導部の腐敗を弾劾しつつ、「APEC粉砕・日米新軍事同盟強化反対」「米―中・露の新たな核軍事力増強競争反対」を掲げて反戦・反安保闘争をたたかってきたのだ。そして「政権与党を支える労働運動」の名のもとに「救国」産報運動へと労働者階級を動員する「連合」労働貴族の策動に抗して、われわれのみが日本労働運動の戦闘的再生をかちとるために奮闘してきたのだ。
 いまこそわれわれは、このかんのわが闘いがきりひらいた地平をがっちりと踏み固め、二十一世紀現代世界を覆う戦乱と暗黒を突き破る革命的拠点を創出するのでなければならない。日本階級闘争の未曽有の危機を敢然と突き破る階級的戦列を強化するために、われわれはさらにいっそう全力を挙げて奮闘しなければならない。
 反スターリン主義運動のさらなる飛躍と前進をかちとる思想的=組織的拠点をうち固めるために、すべてのたたかう労働者・学生は、11・28革共同政治集会に総結集せよ!

(以下見出し)
東・東南アジアを焦点に熾烈化する米・日―中・露の角逐

<米・中本格対決>下での日本帝国主義の死の苦悶

<戦争と貧困>にあえぐ全世界労働者・人民と共に決起せよ
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「救国」産報運動を基礎づける「新たな社会像」

「連合」の「働くことを軸とする安心社会」論の欺瞞 <上>

 「日本が凋落の一途を辿っているかのような見方」を払拭すべく、「戦後日本が幾度となく大きな危機を乗り越え達成してきたこと」を想起せよ。「高度経済成長を牽引する力」の源となった「健全な労使関係」と、「労使のたゆまぬ努力により形成してきた世界に冠たる『雇用社会』という生活保障システム」を今こそ再興し、これを「新しい時代の要請に適応させながら抜本的にバージョンアップ」していくことこそが、いま私たちに求められている――このように唱えているのが、会長・古賀をはじめとする「連合」労働貴族どもである。彼らが「ただ掲げてあこがれるだけの社会像ではなく、日本社会のこれからの発展のために実現しなければならない社会像」と銘打ってうちだし、これからの「連合」の運動の基本目標≠スらしめようとしているところの「新たな社会像」――そのシンボル・スローガン≠ニして宣伝されはじめているのが、「働くことを軸とする安心社会」なるものなのである。
 いま「連合」指導部は、「円高」昂進のゆえにより深刻化し長期化する大不況にあえぐ独占資本家どもが労働者・勤労人民にいっさいの犠牲を転嫁すべくふりおろしている大量解雇・大幅賃下げの大攻撃に、積極的に協力し加担している。そして、この独占ブルジョアどもの要求にこたえて法人税減税など数々の大企業支援策を実施しようとしている菅・民主党政権を全面的に支持し後押ししている。かくして、没落の淵にあえぐ日本帝国主義の延命のために、ひたすら献身しているのが「連合」労働貴族どもなのである。このようなみずからの反プロレタリア的本質をおし隠し、「連合」の政策・制度要求とそれを実現する運動が、あたかも「働くすべての人たち」のためのものであるかのように言いくるめる――まさにそのために「連合」古賀指導部がひねり出したのが、この「働くことを軸とする安心社会」という「新たな社会像」なのである。
 「誰もがいつでも働く機会、参加の場を得ることができるという安心」を保障し、「活力あふれる参加型の社会」を実現するのだ、と彼ら労働貴族どもは言う。だがそれは、欺瞞に充ち満ちたシロモノにほかならない。

(以下見出し)

国際競争力回復のための「活力ある参加型社会」

「不安の社会」という皮相な解釈

「雇用流動化」のための「架け橋」

(つづく)
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日米合同戦闘機演習に抗議 11・6 千歳
 十一月六日、千歳市内で、「連合北海道」と北海道平和運動フォーラムとが共催で、「米空軍戦闘機千歳基地訓練移転反対全道集会」を開催した。「連合北海道」傘下の労働者や市民七〇〇名が結集し、八日からの訓練開始を阻止すべく集会とデモ行進をおこなった。
米軍演習地の全国への拡大を弾劾してたたかう北海道の労働者(11・6、千歳)
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離島奪還演習阻止の声轟く
戦闘的労学が福岡・天神を席巻
 10・24 福岡
 全学連九州地方共闘会議の学生たちと反戦青年委員会の労働者たちは、十月二十四日に全国各地で決起した仲間とともに、全九州労学統一行動に勇躍決起した。十二月に大分・日出生台で自衛隊三軍の、南九州・霧島で在沖米海兵隊と陸上自衛隊との、一大合同軍事演習が計画されている。この九州の地で、たたかう労・学は米・日―中・露の相互対抗的軍事演習に反対する反戦・反安保の火柱を果敢にあげた。九州一の繁華街・福岡市天神で、雨空を吹き飛ばす戦闘的なデモンストレーションを実現したのだ。
「安保粉砕! 演習阻止!」スクラム固くデモを貫徹(10月24日、福岡市天神・警固公園)
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対中軍事演習強行に怒り 10・24 福岡
 10・24労学統一行動当日の午前、全学連九州地方共闘会議の学生たちは、前日の在福岡中国総領事館への抗議闘争につづいて福岡市中央区内にあるアメリカ領事館にたいする抗議行動に唯一決起した。
アメリカ領事館の門扉前につめより抗議文をつきつける(10月24日)
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中国総領事館に抗議 10・23 福岡
 十月二十三日に、鹿児島大学共通教育学生自治会のたたかう学生たちは、福岡市にある中国総領事館にたいして中国・胡錦濤政府による尖閣諸島「領有」策動を弾劾する抗議行動に決起した。
威嚇的な構えの中国総領事館の正門前で断固抗議(10月23日)
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