第2142号(2010年11月1日)の内容

<1面>
菅政権による独占体支援策=法人税減税と大増税を粉砕せよ
「連合」指導部の「救国」産報運動を打ち破れ

<4〜5面>
破産した「階級的労働運動路線」のツギ当てに四苦八苦する中野一派
国家権力の走狗残党の最後の延命策を断て!

労働力資源≠フ市場配分を説く日共御用バカセ
<2面>
「高すぎる法人税」宣伝の欺瞞を暴け
職員1万人削減を呼号―大阪市政改革案構想
<3面>
COP10 激烈化する〈三極〉間の「遺伝資源」争奪戦
◆「貧者の兵器」と殺戮ロボット兵器
◆「ゲームをかえる」新兵器
<6面>
リポート労働戦線
 「AOKI」経営者による悪辣な労組破壊
 ダイキン工業――労働者215名を使い捨て
Topics 「連合」が「労働者代表制の法制化」要求
<7面>
労組破壊に狂奔するネオファシスト阿久根市長・竹原
北海道会計事務センター処理業務が大混乱
<8面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◆コレァ大変!!
◆巨象は虚像
◆ガラパゴス化のススメ
◆民主主義もロシア式
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号

































  


菅政権による独占体支援策=法人税減税と大増税を粉砕せよ

「連合」指導部の「救国」産報運動を打ち破れ

全学連・反戦青年委員会が10・24労学統一行動に決起!
(10月24日、東京・芝公園)


 「米・日・韓―中・露の相互対抗的軍事演習反対!」国会へ怒りのシュプレヒコール
(10・24、霞が関)
 中国内陸部の諸都市において今、十月十六日の成都や西安でのデモを皮切りとして、「釣魚島(尖閣諸島)を返せ」「琉球回収・日本製品ボイコット」などのスローガンをかかげての「反日」デモが連続的にくりひろげられている。この「反日」デモは、ますます対米追従℃p勢を濃化する菅政権を揺さぶり威嚇するために胡錦濤政権が下から≠フ装いをとって仕掛けたもの以外のなにものでもない。――そのゆえに、「貧富の格差解消」「腐敗一掃」のみならず「多党制の推進」をも公然とかかげたデモにたいしては、これを強権的に封じこめる策をとっているのだ。
 しかも胡錦濤政権は、アメリカ帝国主義のオバマ政権が執拗にくりひろげている黄海および東シナ海における韓国・日本との合同軍事演習に対抗して、これら全海域での軍事演習をくりかえしている。黄海での米軍演習を阻止するのみならずあくまでも東シナ海・南シナ海の制海権をアメリカ帝国主義から奪取するために、海底資源の支配と尖閣諸島「領有」の野望をもたぎらせて、ロシア権力者との同盟的結束を強化しつつ。さらには「人民元切り上げ」を叫びたてるオバマ政権(およびEU諸国権力者)にたいして、対日制裁に味をしめレアアースの禁輸という対抗措置をもとろうとしているのだ。
 いよいよ図に乗る胡錦濤の中国を封じこめるために、オバマ政権は、米日の「離島奪還」合同演習などの強行を策しているのみならず、最強の核軍事力≠中国・ロシア両権力者に見せつけるために傲然と未臨界核実験をも強行している。そして、中国政府の対日制裁の強硬策に屈服しうちひしがれている日本帝国主義の菅政権は、胡錦濤の中国に対抗するために、よりいっそうオバマ政権にしがみつき、日米新軍事同盟の飛躍的強化とこれを基軸としての<アジア・太平洋版NATO>結成への道を突き進んでいるのだ。
 それだけではない。菅政権はいま、経済危機の犠牲を労働者・勤労人民におしつけようとしているのだ。アメリカ、EU諸国(独・仏)と中国の各政府が相互に国家エゴイズムをむきだしにして実質上の為替ダンピング競争をくりひろげているもとで、円の独歩高がすすんでいる。この円高に直撃され日本経済の不況がよりいっそう深刻化する様相をしめしているなかで、菅政権は、日本の諸独占体を支援し救済するために、独占ブルジョアジーが要求している法人税減税の年内決定と「新成長戦略」の前倒し実施の意志を明らかにするとともに、消費税大増税をも準備している。
 にもかかわらず、「連合」指導部は、法人税減税をはじめとするこの菅政権の反人民的諸政策を、公然と支持している。しかも、彼ら労働貴族どもは、来年の春闘にむけて、「中長期的な視点で賃金の回復を図る」などと称して、またしてもナショナルセンターとしては「賃上げ」を求めないことを決定したのだ(十月二十一日、中央執行委員会)。
 たたかう労働者・勤労人民の諸君! 菅民主党政権による<戦争と貧困の強制>を甘受し、日本労働運動を「救国」産報運動におとしめている「連合」指導部を弾劾せよ! 既成労働運動指導部の腐敗を許さず、菅政権による独占体救済のための国家資金=血税投入と労働者・人民への犠牲転嫁に反対する政治経済闘争を、「米―中の相互対抗的軍事演習反対・日米新軍事同盟の強化反対」の反戦反安保闘争と同時的一体的に推進しようではないか。

(以下見出し)
激化する<三極>間の通貨=通商戦争

円独歩高と不況の長期化に苦悶する日本帝国主義

独占体の支援・救済に突進する菅政権

<戦争と貧困>を強制する菅政権打倒めざして闘おう


日米合同の「離島奪還」演習阻止!
胡錦濤政権の尖閣「領有」策動弾劾!
Top

   


破産した「階級的労働運動路線」のツギ当てに四苦八苦する中野一派

 国家権力の走狗残党の最後の延命策を断て! <上>

 ブクロ=中核派の残党・中野一派は、今年の「11・7労働者集会」をば「あらゆる勢力、あらゆる有志を結集する」ものとして誇大に意味付与しながら、「今度こそ絶対に一万人を集め切る闘いをやり抜け」(スパイ通信『前進』第二四五〇号・夏季特別号)などと、活動家どもの尻を叩いている。とりわけ、中野一派はこの集会の第三の「課題」=シンボルとして「沖縄米軍基地撤去、戦争・改憲阻止」を掲げ、「労働組合の反戦闘争の復権」などとことさらにおしだしているのだ。去年の「11・1労働者集会」で掲げていた「国鉄決戦」「国際連帯」に加えるかたちで。
 わが同盟の仮借ない追撃によって日本階級闘争から完全に弾(はじ)きとばされている中野一派が、みずからの延命のための存在証明として、年一回のお祭り″s事という形で開催する「11月労働者集会」なるもの。これを今年は、従来の「国鉄決戦」「国際連帯」に加えて「反戦」=「政治闘争」という新たなシンボルを掲げるかたちで粉飾しようとしているだけではない。実は、「国鉄決戦」も「国際連帯」も、従来とは異なる内実のものにコッソリとすり換え粉飾し直しているのである。これらは、「階級的労働運動路線」を掲げての中野一派の延命策そのものがわが同盟の追撃によって破綻に追いこまれ、いよいよドンヅマリの崩壊的危機に陥っている組織的惨状をのりきるために、中野一派が弄している術策にほかならない。
 だが、中野一派よ。そのような術策など無駄だ。わが同盟は、お前たちのこの悪あがきを断固として粉砕してやるのみである。

(以下、見出し)
T 「路線」のシンボルの化粧直し

U 組織的崩壊をのりきるためのゾーリムシ的あがき
Top