第2134号(2010年9月6日)の内容

<1面>
<戦争と貧困>を強制する菅政権の打倒めざして決起せよ
国難突破≠ノ労働者を駆り立てる「連合」指導部弾劾!

<4〜5面>
国際的原発大商戦≠フ新展開 
Topics「連合」中執が「原発新増設推進」を決定
<2面>
8・13――沖国大米軍ヘリ墜落6年
 労学が普天間基地に怒りの拳

<6面>
米軍再編下、権利剥奪・労働強化に呻吟する沖縄の基地労働者
ホテル労働者を使い捨て
 沖縄観光資本の経営危機のりきり策
<7面>
公務労働者に滅私奉公を強制する自治労指導部
 現業評価委員会「最終報告」
<8面>
第48回国際反戦集会 海外からのメッセージ C
今こそ革命的前衛の諸勢力の迅速な国際的結集を!
 国際レーニン・トロツキー主義派(FLTI)
◎フィデルの「最後の闘争」
<3面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◆インダスの氾濫
◆「天安」その後
◆悪い奴ほどよく喋る
◆スーパーデクノ坊

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号

































  


<戦争と貧困>を強制する菅政権の打倒めざして決起せよ

 国難突破≠ノ労働者を駆り立てる「連合」指導部弾劾!

 アメリカ帝国主義のオバマ政権は、全軍をあげての臨戦態勢をとる胡錦濤政権の強硬姿勢をまえにして七月の時点では延期せざるをえなかった黄海における米韓合同軍事演習を、「世界最強の軍事大国」の威信をかけて、九月初めからなんとしても強行しようとしている。これにたいして、黄海・東シナ海における大規模軍事演習の連続的実施をもっていったんは米原子力空母G・ワシントンの黄海突入を阻止したことに凱歌をあげた胡錦濤政権は、またしても米韓合同演習の開始予定日直前の九月一日から、黄海において中国海軍の艦砲射撃訓練を実施すると宣言した(八月二十九日)。それだけではない。東シナ海・南シナ海の制海権をアメリカ帝国主義から一気に奪取するために、これらの海域においても軍事演習を常態的におこなっている。今まさに風雲急を告げている! 黄海において米・中両軍が直接的に対峙するかたちで相互対抗的な軍事演習が強行されようとしていることのゆえに、アジア全域において米・中の軍事的衝突勃発の危機がいやましに高まっているのである。
 この米韓合同軍事演習に日本国軍を参加させることをたくらんでいるのが菅首班の民主党政権にほかならない。東シナ海の海底資源の占有=独占を目論んで海軍を急速に増強している胡錦濤政権によって日本国家の国益が脅かされているという危機意識に駆りたてられているがゆえに、菅政権は、オバマ政権につき従って、米日韓三角軍事同盟の再構築・強化に全面的に協力・加担しているのだ。
 おりしも、九月十四日投開票の民主党代表選挙に小沢一郎みずからが名乗りをあげた(八月二十六日)。鳩山=小沢政権が掲げてきた「国民の生活が第一」をシンボルとする「〇九年衆院選マニフェスト」の「修正」を公言しているだけではなく、「自主的外交戦略」の名でうちだした対米自立℃u向の安保・外交政策を事実上お蔵入りにしている菅政権の姿勢にたいして、小沢は憤懣を爆発させたのだ。小沢の宣戦布告≠号砲として、今や民主党は泥沼的抗争に突入し、代表選の帰趨(きすう)によっては党分裂を引き起こしかねない事態にさえたちいたっている。
 「(菅と小沢が)ガチンコで戦えば組織が割れる」(古賀)と困惑を吐露している「連合」指導部――もちろん彼らは、基本的には小沢を支持している――は、民主党の分裂により「われわれの政権」が倒壊しかねないことに脅えている。このゆえに「連合」指導部は、ただひたすら「民主党政権を全面的に支える」ことに徹し、これまでにもまして傘下諸労組による辺野古新基地建設反対の闘いを抑圧したり、消費税大増税に反対する声をすら封殺したりしているのだ。他方、日共の不破=志位指導部はといえば、米・中軍事衝突の危機の高まりには固く目を閉ざし、あいも変わらず「平和と進歩の激流」などという妄想に浸りきっている。彼らは、「建設的提案」を強調することこそが参院選敗北の教訓≠セなどとほざきながら、菅政権にたいして「平和のための外交力の発揮」を求めたり「暮らし最優先の経済成長戦略」なるものを唱えたりというように、「保守層」・とりわけ開明的<uルジョアジーの歓心を買うために「代案」の緻密化に腐心しているにすぎない。
 すべての労働者・学生諸君! われわれは、これら既成反対運動指導部の底知れぬ腐敗を弾劾し、米・中の臨戦的対峙♂コの戦争勃発の危機を突き破るべく、反戦反安保闘争を大きく創造するのでなければならない。そして同時に、菅政権による大企業支援策とそのツケまわしとしての消費税大増税に反対する政治経済闘争を一体的に推進せよ。これらの闘いを集約し、もって新たな<戦争と貧困>を強制する菅・民主党政権の打倒をめざしてたたかおうではないか!

(以下見出し)
黄海で米・中が対抗的軍事演習――高まる戦争勃発の危機

オバマ政権による<アジア・太平洋版NATO>創設に呼応する菅政権

円高昂進・景気後退に焦りを募らせる政府・支配階級

諸独占体救済のツケを労働者・人民に転嫁する菅政権

腐敗を深める既成指導部を弾劾し反戦・政経闘争に起て
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国際的原発大商戦≠フ新展開

拡張する新興国・途上国市場≠めぐる日・米・欧・露の争奪戦激化 <下>

目次
T 経済新興諸国・開発途上諸国を標的とする原発商戦
(第二一三三号)

U 原発関連諸独占体・諸企業の新たな国際的再編成
V 原発輸出をめぐる<三極>間角逐とウラン資源争奪戦の激化
(本号)

(以下見出し)
U 原発関連諸独占体・諸企業の新たな国際的再編成

V 原発輸出をめぐる<三極>間角逐とウラン資源争奪戦の激化
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8・13――沖国大米軍ヘリ墜落6年 労学が普天間基地に怒りの拳
 怒りなくしては語ることのできないあの沖国大米軍ヘリ墜落炎上事故から六年目の八月十三日、沖縄国際大学と琉球大学のたたかう学生たちは、「普天間基地即時撤去! 辺野古新基地建設阻止!」の決意も固く、「米軍ヘリ墜落事故六年、8・13抗議集会・デモ」(沖縄県平和運動センター・中部地区労・普天間基地爆音訴訟団・宜野湾市職労の主催)に断固として決起した。
在沖米軍司令部にシュプレヒコール(8月13日、石平)
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