第2128号(2010年7月19日)の内容

<1面>
8・1国際反戦集会へ結集せよ

米日韓の対北朝鮮臨戦態勢反対!
辺野古新基地建設阻止! 消費税増税反対!
今こそ菅政権を打倒しうる階級的戦列を創造せよ
<4〜5面>
反戦反安保闘争のさらなる前進を切りひらけ!

全学連第80回大会の成功のために 中央学生組織委員会
<2面>
県学連が菅来沖に抗議 6・23那覇
◆中国版GPS「北斗」の企み
<7面>
米日韓―中露が臨戦的対峙!
 米軍中心の大規模軍事演習
<8面>
<米・中本格対決>下のG8・G20サミット
 
米―中・露の臨戦的対峙≠ニ<三極>間争闘戦の新展開 
<6面>
「ゆうパック」が34万個大遅配
 「ペリカン便」吸収の破綻露わに
大阪府で深刻な教員不足
 橋下当局が教育予算削減を継続
◆釧路市―20人に1人が生活保護
Topics 「連合」労働貴族が「従業員選任監査役」創設を提案
<3面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◆八つ当たり
◆暴圧1周年
◆「文句あるか!」
◆これもサポーター

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号





































  


8・1国際反戦集会へ結集せよ

 米日韓の対北朝鮮臨戦態勢反対! 

 辺野古新基地建設阻止! 消費税増税反対!

  今こそ菅政権を打倒しうる階級的戦列を創造せよ

 七月十一日におこなわれた参議院選挙において、菅の民主党は改選議席五十四を十議席も下回る大敗を喫し、亀井の国民新党も改選三議席をすべて失った。この結果、民主党と国民新党の与党は、参議院の過半数を割りこむこととなった。
 政権発足時の高支持率に舞いあがり、民主党のマニフェスト発表会見において、消費税にかんして「当面の税率は、自民党が提案している一〇%を参考にしたい」などといけしゃあしゃあとほざいた首相・菅。この菅の民主党政権にたいして、賃金切り下げ・首切りや社会保障切り捨てを強要され貧窮にあえいでいる労働者・人民は、さしあたり国政選挙での不信任を突きつけたのだ。
 そもそも前鳩山政権がオバマ政権の強圧に屈服して普天間基地の「国外、最低でも県外への移設」という公約を投げ捨て辺野古沖への移設案をうちだしたのみならず、「政治とカネ」問題でも開き直りをきめこんだ。なおかつ、「国民生活が第一」という金看板を掲げて発足しながらも、民主党主力政権は偽善のベールをみずから剥ぎとり、「子ども手当」の半額への削減や後期高齢者医療制度撤廃の延期など、マニフェストに掲げた公約を実質上棚上げにしたのだ。この政権にたいして、多くの労働者・人民は、不信と反発を強めてきたのであって、新首相・菅が「財政再建」の名のもとに「消費税税率一〇%への引き上げ」を公言したことは、労働者・人民の民主党政権にたいする不信を倍加するもの以外のなにものでもなかったのである。
 労働者・人民から決定的な不信任を突きつけられたにもかかわらず、首相・菅は、消費税の「議論そのものが否定されたとは思っていない」などと強弁し、「消費税を含む税制の抜本改革」をめぐる「超党派での協議」を開始することを自民党をはじめとする野党諸党に呼びかけている。それだけではない。いままさに黄海において米第七艦隊の原子力空母G・ワシントンをはじめとする米艦船や韓国軍を動員して対北朝鮮の合同軍事演習を強行しようとしている米・韓両権力者とともに、菅政権は対北朝鮮(対中国)の臨戦態勢をとっているのだ。
 すべてのたたかう労働者・学生諸君! われわれは、労働者・人民に<戦争と貧困>を強制する菅政権を打倒しうる戦列を、いま・ただちに形成・強化するのでなければならない。

(以下見出し)
労働者・人民の不信任≠突きつけられた菅政権

米・中本格対決の狭間で生き残りを策す日本帝国主義

<戦争と貧困>の強制に抗する断固たる闘いを!
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反戦反安保闘争のさらなる前進を切りひらけ!

全学連第80回大会の成功のために

中央学生組織委員会

 全学連は、二〇一〇年七月二十一日から二十三日の三日間、首都・東京において、第八十回定期全国大会を開催する。
 今春、断末魔の鳩山政権は、ついにオバマ政権の強圧に屈して、「普天間の代替基地は国外、最低でも県外に移設する」というみずからの公約を公然と投げ捨て、「辺野古沖合への海兵隊基地建設」をうちだした。これにたいして全学連は、既成指導部による一切の「基地の縮小」請願運動を断固としてのりこえ、「海兵隊新基地建設阻止! 普天間基地即時撤去!」の闘いを反戦反安保闘争として高揚させるために奮闘してきた。そして「安保反対」の声を日本の労働者・学生・人民のなかに広汎に創りだしてきたのである。
 倒壊した鳩山政権に代わって登場した菅政権もまた「日本外交の基軸は日米関係であり、普天間問題での日米合意は、国と国の合意だ」などと、オバマ政権と鳩山前政権とが交わした「日米共同声明」(五月二十八日)を墨守し、辺野古新基地建設を遂行するという意志を鮮明にしている。そればかりではない。この政権はまた、米・韓の両権力者とともに、韓国哨戒艦沈没事件を絶好の口実として、対北朝鮮の臨戦態勢をとりつつ、米日韓三角軍事同盟の再構築・強化にのりだしているのである。これにたいしてもわが全学連は、一切の既成指導部の沈黙を弾劾しつつ、革命的・戦闘的労働者とともに、断固たる反戦の闘いをくりひろげたのであった。
 今春期、全学連は、その獅子奮迅の闘いによって文字通り日本階級闘争を革命的に牽引した。そして今、鳩山前政権以上に日本人民に<戦争と貧困>を強いる菅政権の反動攻撃をうち砕き、この政権そのものを打倒しうる階級的戦列を構築するために奮闘している。
 全学連は、来る大会においてこうした今春期の闘いを総括し、さらに前進しなければならない。ここでは、全学連大会の成功のために、全学連が今春いらい推進してきた反戦反安保闘争の理論的諸教訓を明らかにしておくことにする。

(以下見出し)
第一章 全学連の春期反戦反安保闘争の切りひらいた地平

A 日本階級闘争を領導した全学連

「海兵隊新基地建設阻止・普天間基地即時撤去」の闘いを革命的に牽引

「対北朝鮮臨戦態勢反対・日米共同声明粉砕」を掲げ6・20統一行動を闘う

B 今春期闘争の革命的意義


第二章 反戦反安保闘争の理論的諸教訓

A 韓国哨戒艦沈没事件の謀略性の分析にかんして

B 日共の「米軍基地の縮小・撤去」方針の批判について

C 反戦反安保闘争の方針解明上の教訓
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<米・中本格対決>下のG8・G20サミット
 

 米―中・露の臨戦的対峙≠ニ<三極>間争闘戦の新展開 下

目次
T G8の無意味化=終焉

U 米―中・露の臨戦的対峙

V 〈三極〉間経済争闘戦の新たな次元への突入

A 財政・金融政策をめぐる諸国家間対立の激化

(第二一二七号)

B 高まるEU発国際金融大破局・世界的大不況再突入の危機

W 深刻化する現代世界の経済破局・戦乱の危機

(本 号)
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県学連が菅来沖に抗議 6・23那覇
 六月二十三日、沖縄県学連の学生たちは、首相・菅の来沖を弾劾する闘争に立ちあがった。菅は「沖縄戦全戦没者追悼式」(沖縄県主催)に参加し、「長年の米軍基地の負担に対するお礼」なるものを表明した。断じて許しがたい! たたかう学生たちは、参院選に完全に没入し抗議闘争を放棄した社・共既成反対運動指導部を弾劾し、沖縄の労働者・人民の怒りを体現してたたかったのだ。
沖縄人民に更なる犠牲を強いる菅新政権を弾劾
(6月23日、那覇市県民広場)
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