第2121号(2010年5月31日)の内容

<1〜2面>
<反安保>の怒号 全島を揺るがす
 5・14―16沖縄
 「米軍基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ闘う労学が奮闘
5・16学生マーチ 米総領事館に進撃
<3面>
沖縄の闘いに呼応し各地で奮闘
 5・15早大/5・15高田馬場
 5・16札幌/5・14博多

「もんじゅ」運転再開に抗議 5・6 敦賀
<4〜5面>
ユーロ通貨圏の大崩落
<6面>
Topics 「連合」労働貴族が策定はかる「雇用憲章」
「愛労連」メーデー 選挙宣伝に抗して
「連合石川」メーデー 労働貴族に怒り
米SEIU会長が辞任
<8面>
「新・日本型モデル」の幻想
 宮本太郎「福祉ガバナンス」論批判 <下>

<7面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◇制裁はイラン
◇茶会の悪だくみ
◇軍艦リユース
◇盗聴・盗撮・透視

週間日誌は6面に掲載
  「解放」 最新号
































  


<反安保>の怒号
 全島を揺るがす


 5・14―16沖縄

 「米軍基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ闘う労学が奮闘


04年の米軍ヘリ墜落現場で怒り新た
(5・16普天間基地包囲行動、沖国大前)
学生の「米海兵隊新基地建設阻止」のかけ声に
行進する労働者・市民も呼応(5・15、北谷町)
5・15県民大会 熱気あふれる

 五月十四〜十六日に、地元沖縄をはじめ全国各地から結集した闘う労働者・学生・市民は、「反安保」を掲げて沖縄平和行進・県民大会そして普天間基地包囲行動の最先頭で奮闘した。4・18徳之島集会や4・25沖縄県民大会の高揚を引き継ぎ、わが革命的左翼は「普天間基地即時撤去・米海兵隊新基地建設阻止」の闘いを<反安保>の闘いとして高揚させるべく奮闘した。多くの参加者が、「安保破棄めざしてたたかおう」というわが同盟の呼びかけに共感し、たたかう労働者・学生とともに「安保反対」のシュプレヒコールを連呼したのだ。
 日米安保条約を盾として「現行案」(辺野古沖への新基地建設)の履行をゴリ押しするオバマ政権の強圧に屈した首相・鳩山は、沖縄の地で「(普天間基地の)県外・国外移設は抑止力の観点から難しい」と断言した(五月四日)。これにたいして、沖縄では怒りとニヒルな気持ちとが広がり、「反安保」ぬきの「米軍基地の縮小」請願運動に闘いを歪めてきた代々木共産党中央をはじめとする既成平和運動指導部のもとで多くの労働者・市民は展望を喪失しつつあった。こうした状況を突破するために、「日米安保条約肯定の主張が闘いを敗北に導くことは、いまや明白である」と喝破し、「沖縄の怒りの炎が日本全国に燃え広がって『反安保』の巨大な火柱となり、この闘いに米日両権力者が震撼させられた時、その時はじめて勝利の道は切り開かれるのだ」と訴えたわが同盟の革命的檄(本紙五月十三日付号外)が、労働者・学生・市民の心をつかんだのだ。
 今や闘いは正念場を迎えている。「反安保」ぬきの「米軍基地の縮小」請願運動をのりこえ、米日両権力者による海兵隊新基地の辺野古沖建設を阻止し普天間基地の即時撤去を勝ちとるために<反安保>の巨大なうねりをつくりだそう! 辺野古新基地建設をゴリ押ししつづけ鳩山政権に屈服を強いたオバマ政権を弾劾せよ! 日米新軍事同盟の強化を許さず、<安保破棄>めざしてたたかいぬこう。辺野古新基地建設を沖縄人民に押しつけるとともに消費税増税を狙っている鳩山=小沢民主党政権を労働者・学生・人民の力で打倒せよ!

5・23再び来沖した鳩山に労学が弾劾の拳

鳩山は普天間基地の「辺野古付近」への移設の方針を明言した。
「断じて許すな!」琉大・沖国大の学生たちは<反安保>の旗高く労働者・人民の先頭で奮闘した
(写真は那覇・県民広場


「核基地撤去!」のスローガンで県民大会に戦闘的熱気
(5・15、宜野湾市海浜公園)

 「安保破棄」を呼びかける『解放』号外は行進団の圧倒的共感を呼んだ
(5・15、宜野湾市海浜公園)

キャンプ瑞慶覧にむけ「アフガン侵略弾劾」の声
(5・15)
  


5・16学生マーチ 米総領事館に進撃
<反安保>掲げ学生マーチ

米総領事館前で海兵隊新基地建設をゴリ押しするオバマ政権を弾劾
(5・16、浦添市)

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ユーロ通貨圏の大崩落

<三極>抗争での敗退の悪夢に苛まれるEU連合 

 ギリシャの国家財政破綻の危機を引き金として巻き起こされたヨーロッパ金融危機は、ユーロ加盟諸国とIMFが巨額の協調融資を最終的に決定(五月二日)したにもかかわらず、いまなお鎮静化されず世界同時株安を引き起こし世界経済全体を大きく揺さぶっている。ギリシャの危機は同様の財政危機を抱えるポルトガル、アイルランド、イタリア、スペインなどの国債価格暴落=PIIGS(ピーグス)危機へと連鎖し、しかもユーロ圏の枢軸国たるドイツ・フランス間の対応の乱れによって欧州統一通貨ユーロそのものにたいする国際金融市場での不信が増幅され、金融大破綻の暗雲がヨーロッパ大陸の上にますます厚くたれこめている。時あたかもアイスランドの火山の噴火がヨーロッパ全土を噴煙で覆いつくしているのと軌を一にして、ヨーロッパ各国の政府権力者と独占ブルジョアジーは危機の底知れぬ深さに脅え、次なる爆発がいつ・どの国において生起するのかと戦々兢々としているのだ。
 それだけではない。ユーロの国際相場下落は、独=仏枢軸のEU連合の国際的な政治的・経済的地位と威信の低下を決定的なものにしている。EU連合は、「核軍縮」の看板を掲げてオバマのアメリカ帝国主義が主催した核安保サミット(四月十二〜十三日)においても、世界経済の今後についての協議の場たるG20財務相会合(四月二十三日)においても、なにひとつ政治的力を示すことができず脇役に甘んじる悲哀をかこっている有り様なのである。そもそも昨〇九年十二月中旬にデンマークで開催されたCOP15において、「地球温暖化防止・環境保護の国際的リーダー」を自他ともに任じてきた独=仏枢軸のEU連合は、しかしこの会議の主導権を経済新興諸国・開発途上諸国を率いる胡錦濤の中国に完全に奪われ、CO2排出量削減の国際法的義務づけを経済新興諸国・開発途上諸国にたいしても負わせるという宿願を完全に打ち砕かれ、国際的な威信の失墜に見舞われたのであった。
 COP15における政治的挫折を転機とし、かつ現下のヨーロッパ金融危機の自力での¢ナ開不能をさらけだしていることを決定的な契機として、いまやEU連合は、<米・日連合><中=露主導の経済新興諸国・途上諸国連合>に伍する<第三極>としての政治的地位と威信の一挙的低下をきたしているのである。このかんEU連合は、昨〇九年十二月一日にはEUの「新憲法」たるリスボン条約を難産の末にようやく発効にこぎつけ、今年一月一日には新設のEU大統領(じつは大統領とは名ばかりのEU首脳会議議長)にベルギー前首相ファンロンパイが就任し、ヨーロッパ統合をおしすすめようとしている。それにもかかわらず、EUとりわけその中心をなすユーロ通貨圏は、経済的・政治的な統合そのものにまつわる矛盾を露呈し、EUブロックじたいが破綻しかねない危機に逢着しているのである。

(以下見出し)
T PIIGS総破綻の危機の切迫

U ユーロ通貨圏・EU経済圏の危機の一挙的深まり
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「新・日本型モデル」の幻想

 宮本太郎「福祉ガバナンス」論批判

目次
一 「連合」の雇用・福祉政策の基礎づけ

二 「福祉国家」理念の否定

 ・「福祉」理念のパラダイム転換

 ・ガバメントからガバナンスへ?

  (第二一二〇号)

 ・「新・日本型モデル」への改良

三 「構造改革の歪み」を補修するための福祉・雇用政策

  (本 号)
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沖縄の闘いに呼応し各地で奮闘
 5・15早大/5・15高田馬場
 5・16札幌/5・14博多
  
沖縄の学生・労働者と連帯し「普天間基地撤去!」の怒りのデモ
(5・15、早稲田大学)
  
わが同盟と全学連学生の「海兵隊新基地建設阻止」の訴えに広がる共感
(5・15、高田馬場駅前)
  
札幌に「沖縄と連帯し今こそ〈反安保〉のうねりを」の声轟く
(5・16)
    
 
 「九州ローテーション方式を許すな!」
(5・14、JR博多駅前)
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もんじゅ」運転再開に抗議 5・6 敦賀

5・6 敦賀 高速増殖炉「もんじゅ」運転再開に抗議
金沢大生が労働者・住民と共に起つ
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「愛労連」メーデー      「連合石川」メーデー

  
日共の参院選宣伝への歪曲に抗して闘う労働者が奮闘
――5・1「愛労連」メーデー
名古屋市名城公園

  
鳩山尻押しの労働貴族に怒り
5・1「連合石川」メーデー
金沢中央公
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