第2120号(2010年5月24日)の内容
<1面>
鳩山政権を労学の力で打倒せよ
米海兵隊新基地建設阻止! 消費税増税反対!
既成指導部の「公約実現」請願運動をのりこえ闘おう!
<4面>
「新・日本型モデル」の幻想
宮本太郎「福祉ガバナンス」論批判
<5面>
人勧制度廃止後の「賃金決定システム」を求める自治労本部
高校統廃合で教員・生徒に負担増――石川県
<2面>
許すな!「もんじゅ」運転再開
「辺野古新基地建設阻止!」
闘う学生がデモ 4・24札幌/4・29金沢
<3面>
尼崎大惨事から五年
血塗られたJR西日本経営陣に断をくだせ!
日本経団連の「成長戦略2010」
<6面>
北海道「地域医療」の崩壊
残業代を不払い―熊本市民病院
Topics JP労組本部が郵政改革法案を全面支持
<7面>
各地のメーデーで奮闘
北海道/大阪/福岡
<8面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◆チャーチル以来
◆戦勝パレード
◆アンチ・アクセス
◆「火山の冬」
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」 最新号
鳩山政権を労学の力で打倒せよ 米海兵隊新基地建設阻止! 消費税増税反対! 既成指導部の「公約実現」請願運動をのりこえ闘おう!
だが、日米新軍事同盟をタテとしてブッシュ・小泉両政権の合意で策定された「現行案」の履行をゴリ押しするオバマ政権、この政権の強圧に屈した鳩山政権は、いよいよ高まっている労働者・人民の「反対」の声を傲然と踏みにじりつつ、現行案とほとんどかわらない辺野古沖合もしくは沿岸部での杭打ち桟橋方式による海兵隊新基地建設を、沖縄労働者・人民に押しつけようとしている。いやそれだけではなく鳩山は、「原点は沖縄の基地負担軽減だ」などとほざいて、「分散移転」の名のもとに徳之島さらには九州をはじめとする日本全土に米軍基地・軍事演習場を移転・拡大するという案を泥縄的にうちだしているのだ。 それだけではない。空前の国家財政赤字の膨大化にあえぐ鳩山政権は、「国民の生活が第一」の金看板をいまやなりふりかまわずかなぐり捨て、日本帝国主義経済の危機突破をかけて、大企業・独占資本家どもにたいする手厚い支援策を押っ取り刀でとりはじめている。東アジアをはじめとする全世界での国際競争・市場争奪戦において窮地に立たされている日本企業を支援するために、鳩山政権は、オール・ジャパン≠フかけ声のもとに原発や高速鉄道などの海外への売りこみに必死になっている。のみならず、法人税税率の引き下げを策し、独占資本家の要求に応えての「新成長戦略」の策定などを急いでいる。 この他方で鳩山政権は、マニフェストの目玉商品としておしだしてきた「子ども手当」を大幅に減額しているだけでなく、高速道路無料化の公約を反古にして事実上の値上げを策している。各種保険料や医療費の一部を四月から値上げしている。しかも、「家計支援のための財源確保」の名のもとに、近い将来における消費税税率の大幅アップをも公言している。また、労働者派遣法についても、独占資本家どもの要求を大幅にとり入れ、ぬけ穴だらけのインチキ「改正」案を政府案として今国会に提出している。まさしくこの政権は、笑顔≠フメッキをみずからはぎとって大企業支援が第一≠フ諸政策をうちだし、そのツケ回しを労働苦と生活苦にある労働者・人民にさらに強制しているのだ。 すべての労働者・学生諸君! いまや鳩山政権は、オバマ政権の強圧に屈服して米海兵隊辺野古新基地建設を容認しただけでなく、大企業・独占資本家どもにたいする庇護と支援の姿勢を露骨に現し、もってみずからの反人民性をむきだしにしている。「政権公約」の一切合財を反古にしながら労働者・人民に<戦争と貧困>を強制する鳩山反動政権を打倒せよ。そのためにわれわれは、「連合」指導部の闘争抑圧をはねのけ、日共中央の「基地縮小・撤去」請願運動をのりこえ、米海兵隊新基地建設阻止・普天間基地撤去の反戦反基地闘争を、日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化に反対する<反安保>の闘いへと内容的に高め爆発させるのでなければならない。米軍基地撤去・安保破棄をめざしてたたかおう。同時に、各種保険料・医療費の引き上げや消費税大増税の策動などの大衆課税の強化に反対する政治経済闘争を、反戦反基地・反安保闘争と一体的に推進しよう。これらの闘争の大高揚をもって、ネオ・ファシズムの本性をあらわにする鳩山政権を打倒せよ! (以下、見出し) オバマ政権への屈服を糊塗するためのパッケージ案 経済危機突破をかけて独占資本支援に血眼の鳩山政権 「連合」指導部の抑圧に抗し反戦反安保闘争と政治経済闘争を一体的に推進せよ! |
|||||
Top |
「新・日本型モデル」の幻想 宮本太郎「福祉ガバナンス」論批判 一 「連合」の雇用・福祉政策の基礎づけ …… 一〇春闘の全過程をつうじてその反労働者的本質を剥きだしにしたこの「連合」指導部が、こんにちみずからの政策・制度要求を基礎づけるイデオローグとして活用しているのが、宮本太郎(北海道大学大学院教授)や神野直彦(関西学院大学人間福祉学部教授)や濱口桂一郎(労働政策研究・研修機構統括研究員)などの学者グループである (中略) このように「スウェーデン・モデル」研究を売り≠ノして「連合」労働貴族の指南役を務めてきた宮本は、それゆえにまた、鳩山政権の誕生後はその社会労働政策にかんするアドバイザーとして登用され、「雇用戦略対話」と称する政労使協議の委員として招請されてもいる。いまや、「連合」指導部のイデオローグのみならず民主党主力政権の政策ブレーンとして活躍≠フ場を与えられた宮本太郎は、その「福祉ガバナンス」論や「生活保障」論を、あらゆるところで吹聴してまわっているのである。 (中略) しかも、宮本によるならば、「成長と福祉の好循環」を売り物にする「福祉ガバナンス」論は、次のように図式化できる。――「成長」を重視する「経済界」と「福祉」を重視する「労働界」、この「労使」の利害は決して対立するものではない。「成長」と「福祉」の両方を同時に達成する「福祉ガバナンス」の諸政策について「労使」が合意し、「労使」が一致協力してその実現を政府にもとめていけばよいのだ、と(『文藝春秋』二〇〇九年八月号)。まさに、こうした考え方に貫かれているものは、「労」も「使」も「政」も日本国家のもとで「運命」をともにする一体的存在だとする<労使政運命共同体思想>にほかならない。 …… (以下、見出し) 二 「福祉国家」理念の否定 「福祉」理念のパラダイム転換 ガバメントからガバナンスへ? (本 号) 「新・日本型モデル」への改良 三 「構造改革の歪み」を補修するための福祉・雇用政策 |
Top |
許すな!「もんじゅ」運転再開 | |
5・6現地闘争に金大生が決起 「運転再開を許さないぞ! 温暖化対策の名による原発推進反対!」闘う学生たちは労働者・地域住民とともに敦賀現地緊急抗議闘争を闘いぬいた。 |
|
白木浜から「もんじゅ」正面ゲートに向けてのデモを開始した学生・労働者 | |
Top | |
「辺野古新基地建設阻止!」 闘う学生がデモ 4・24札幌/4・29金沢 |
|
4・24札幌 四月二十四日、北海道のたたかう学生たちは、沖縄をはじめとする全国の労働者・学生の闘いと連帯して、「許すな! 米軍新基地建設 沖縄と結び、日米軍事同盟の強化に反対する4・24反戦・反基地ウォーク in札幌」に起ちあがった。 |
|
「安保粉砕! 核基地撤去!」学生たちの力強い掛け声が響きわたる (4月24日、札幌市) |
|
4・29金沢 四月二十九日、金沢大学の共通教育学生自治会執行委員会の呼びかけに応え、たたかう金沢大生は、米海兵隊新基地建設につきすすむ米・日両権力者への怒りに燃えて「4・29香林坊反戦デモ」に決起した。 |
|
こぶしを突き上げ、力強いシュプレヒコールをあげる学生の隊列 (4月29日、金沢) |
|
Top | |
各地のメーデーで奮闘 北海道/大阪/福岡 |
|
北海道 「連合」主催のメーデーが全道各地で開催された。わが革命的・戦闘的労働者は職場深部からねばり強い闘いを組織化し、今メーデーを戦闘的につくりかえるために全道各地で奮闘した。わが同盟の情宣隊は、労働者同志たちの闘いと相呼応して、「連合」主催のメーデーに全道各地で情宣をくりひろげた。4・29釧路、5・1旭川、帯広そして札幌の各地において折からの寒風をものともせず熱い戦闘的な息吹を吹きこんだのである。 |
|
「連合北海道」札幌メーデーに結集した労働者 (5月1日、札幌市・大通り西8丁目広場) |
|
大阪 五月一日、第八十一回「連合大阪」メーデーが大阪城公園で開催された。「連合大阪」の労働貴族どもは、今メーデーにおいて、沖縄普天間基地問題には完全にフタをし鳩山政権への支持を訴えることに汲々となっていたのだ。わが同盟の情宣隊は、「連合大阪」の労働貴族のこうした思惑を打ち破るために戦闘的にたたかいぬいた。 |
|
メーデー会場メイン入口に陣どり<反安保>の檄を飛ばすわが同盟情宣隊 (5・1、大阪城公園) |
|
福岡 四月二十九日、福岡地区の第八十一回メーデーが福岡市東区の香椎花園で開催された。革命的労働者たちは、JC労働貴族をはじめとする「連合」指導部の裏切りと抑圧に抗して、大量首切りと賃下げをうちくだくためにたたかうだけでなく、米軍新基地建設を阻止する反戦反基地・反安保の闘いを職場深部から創造してきたことを基礎として、メーデーの戦闘的高揚のために奮闘した。 |
|
「普天間基地撤去!」をメーデー参加者に呼びかける情宣隊 (4・29、福岡) |
|
Top |