第2118号(2010年5月10日)の内容
<1面>
基地撤去・安保破棄の奔流を!
一切の米海兵隊新基地建設阻止!
既成指導部の「基地縮小・撤去」請願運動をのりこえ闘おう
<4面>
5・14〜16沖縄平和行進・普天間基地包囲行動の戦闘的高揚を
<5面>
4・25沖縄県民大会 労学市民9万が怒りの大結集
「米海兵隊基地移設反対!」
徳之島・島民15000人が抗議集会(4・18)
<2面>
「徳之島への基地移設反対!」
4・25鹿児島県民集会
日共系「普天間基地撤去」要求集会(4・14)
<3面>
全国の学生が米軍新基地建設阻止の火柱
東京/関西/鹿児島
<6面>
道教委による北教組「組合活動実態調査」反対!
全開発への大量処分攻撃を許すな
Topics 「有期保護制度」導入を企む大阪市当局
<7面>
沖縄のコールセンター職場
人材派遣会社で精を出す元「連合」会長・鷲尾
<8面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◆無明の文殊
◆目くらまし
◆前哨戦
◆カティンの森
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」 最新号
基地撤去・安保破棄の奔流を! 一切の米海兵隊新基地建設阻止! 既成指導部の「基地縮小・撤去」請願運動をのりこえ闘おう
この辺野古沿岸への「くい打ち桟橋」方式での新基地建設や徳之島へのヘリコプター部隊の一部「移駐」という「政府案」ほど、労働者・人民を愚弄するものがあろうか! 「県内移設反対」を掲げて開催された四月二十五日の沖縄県民大会には、九万人以上もの沖縄人民がつめかけた。この「超党派」の「島ぐるみ」の集会は、「日米安保を支持するが、沖縄の過重な負担には反対する」と唱える県知事・仲井真らの首長を押したて、「県民の納得のいく解決」の名のもとに鳩山政権の対米交渉を尻押しするという内実のものにおし歪められようとしていた。この県民大会を戦闘的にぬり変え<反安保>の闘いへと質的に高め高揚させるために、わが同盟と、たたかう労働者・学生は「沖縄の怒りをいまこそ反安保の全国的なうねりへ!」「安保破棄めざしてたたかおう!」と参加者に熱く訴えかけ、その最先頭で奮闘した。このわれわれの熱烈な呼びかけに多くの参加者が熱い共感を示し、大会を戦闘的に盛りあげたのだ。この県民大会の実現にふまえて、いまこそ全国で<反安保>の一大奔流を巻き起こそうではないか! すべての労働者・学生諸君! もはや一刻の猶予もならない。鳩山は、「政府案」を受け入れることを県知事・仲井真に説得するために、五月四日に沖縄を訪れた。覇権大国≠ノのしあがりつつある胡錦濤の中国への危機意識をつのらせ、在日米軍基地の再編・強化に狂奔しているオバマ政権のゴリ押しを受け、鳩山政権は辺野古への海兵隊新基地建設・徳之島への海兵隊一部移駐という「政府案」を押しとおそうとしているのだ。この鳩山政権の暴挙を断じて許すな! 既成平和運動指導部の「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ、米海兵隊新基地建設を阻止し普天間基地の即時撤去をかちとるために、沖縄・徳之島をはじめとして全国の労働者・人民は、日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化に反対し、安保条約破棄をめざしてたたかおう! いまこそ鳩山政権の打倒をめざしてたたかおうではないか! (以下見出し) 在日米軍基地の再編・強化に狂奔する日・米両権力者 日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化 鳩山政権による新たな貧困の強制 「米軍基地縮小・撤去」請願運動をのりこえ反戦反安保闘争の大爆発を! |
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米海兵隊新基地建設阻止! 普天間基地即時撤去! 5・14〜16沖縄平和行進・普天間基地包囲行動の戦闘的高揚を! 沖縄県委員会
四月二十三日に外相・岡田が米駐日大使ルースに右の日本政府案を示したその直後の四月二十五日、沖縄県読谷村において、「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外移設を求める県民大会」が開催された。この県民大会には九万人もの労働者・学生・人民が結集し、「新たな基地の建設は許さない!」という怒りの声をあげた。沖縄県議会全会派による実行委員会によって、この県民大会があいもかわらず「国外・県外移設」を鳩山政権に請願するものへと封じこめられようとしているなかで、わが革マル派とともにたたかう革命的・戦闘的な労働者・学生たちは、「反安保」を投げ捨てた既成反対運動指導部を弾劾し、「海兵隊新基地建設阻止・普天間基地即時撤去」の闘いを反戦反安保闘争として高揚させるために奮闘したのだ。 すべての労働者・学生諸君! いまこそ<反戦反基地・反安保>の闘いを全国で爆発させようではないか!「安保堅持」の立場に立つ「連合」指導部による反基地闘争の抑圧を許すな! 日共系指導部による「反安保」の完全放棄をのりこえ「海兵隊新基地建設阻止・普天間基地撤去」の闘いを「日米新軍事同盟の強化反対!安保条約の破棄をめざしてたたかおう!」の革命的スローガンのもとにたたかいぬこう。5・14〜16沖縄平和行進・普天間基地包囲行動の戦闘的高揚をかちとれ! 九万労働者・人民の最先頭で革命的左翼が奮闘 中国の台頭に対抗し日米新軍事同盟の強化を策動 日共中央の「反安保」の完全放棄を弾劾しよう <安保破棄>をめざしてたたかおう! |
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無明の文殊 とっくにオシャカ 動かしゃオダブツ さて、仏教の話をしたいのではない。智慧を司る菩薩として有名な文殊菩薩から有難い名前を頂戴した高速増殖原型炉「もんじゅ」。この「もんじゅ」が「無明」のまま動きだそうとしているから、大変だという話である。 四月二十六日に開かれた文科相・川端、経産相・直嶋、福井県知事・西川の三者協議で、「もんじゅ」運転再開を合意した。これによって、「もんじゅ」を、十四年五ヵ月の時を超えて再び稼動する最終準備が整えられた。五月六日にも運転再開が強行されようとしている。しかし、「もんじゅ」の運転再開などというのは、お釈迦様もビックリの暴挙いがいのなにものでもない。 「もんじゅ」は、十四年五ヵ月ものあいだ停止していた。停止となった原因である一九九五年のナトリウム漏洩・火災事故によって飛散したナトリウムが配管をはじめプラント内部を容赦なく蝕んでいる。しかも、「もんじゅ」は止まっていても、止まることのない核燃料の核分裂で発生する中性子線が起こす「中性子照射脆化」によって原子炉容器もボロボロなのである。 「もんじゅ」それ自体がボロボロとなっているというだけではない。長い月日は、かつて「もんじゅ」の運転に従事していた技術者をも激減させた。九五年の事故発生当時に一八〇人いた技術者のうち、今も残っているのは、五十人足らず。この五十人も、ナトリウム火災事故の経験が最後で、その後約十五年ものあいだ「もんじゅ」を動かしてもいない。その他の二〇〇名ほどの新しい技術者は、「もんじゅ」の運転にかんしては、当然にも初めてという集団だ。この「現場力の喪失」はすさまじい。 「改造工事が若い世代に技術を伝える訓練の場となった」(原子力研究開発機構の「もんじゅ」運営管理部長・瀬戸口)――冗談じゃない。その改造工事がいかに杜撰(ずさん)であるのかは、先の三者協議の深夜に発覚したナトリウム漏れ検出器の故障という事態で示された。九五年のナトリウム火災事故の防護策として設置されたはずの検出器が、こんな調子なのだ。しかし、一番問題なのは、改造工事の技術をいかに伝承しようとも、冷却材として用いられるナトリウム制御技術をはじめとする「もんじゅ」を運転するための管理技術は、何一つとして継承されはしないということなのだ。そもそも、九五年の大事故の原因であるナトリウム制御技術の未確立の問題は、まったく克服されてはいない。改造工事そのものが、ナトリウムが漏れたとき(それは、水素爆発を誘引する)の対処策に重点が置かれたこと一つをとっても明らかだ。 ナトリウムを制御する技術も確立せず、運転管理に従事する技術者も熟練技術者が激減したことによって、「現場力」が喪失している。さらに恐しいことには、「もんじゅ」を開発した「三菱FRBシステムズ」でも、開発に携わった技術者は、どんどん減っている。残っているのは図面のみだというのだ。一度事故が発生しても、「もんじゅ」の内部で何が起きているのかは、図面だけを見ても分かるはずもない……。まさしく、「もんじゅ」は「無明」のまま、原発大増設と核開発推進に拍車をかけている鳩山政権によって、再稼動させられようとしているのだ。 「もんじゅ、ふげんはオシャカの手前」――こんな歌が詠まれた(本紙九六年新年号のいろは歌留多)が、オシャカの「もんじゅ」が無明のまま動きだすなんていうのではシャレにならない。ナムアミダブツと事故が起きないことを祈願するのではなく、今こそ全国津々浦々から「もんじゅ」運転再開阻止のうねりをまきおこそう! |
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「反安保のうねりを全国へ!」を掲げ奮闘 4・25 沖縄県民大会 労学市民九万が怒りの大結集 |
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四月二十五日に「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外移設を求める4・25県民大会」が、沖縄県読谷村(よみたんそん)運動広場に九万人の労働者・人民を大結集して開催された。オバマ政権の辺野古現行案ゴリ押しと鳩山政権のこれへの屈服にたいする沖縄の労働者・学生・人民の怒りが、宮古・八重山も含め九万三七〇〇人を超える大結集として大きく高揚したのだ。 県民大会を戦闘的に塗りかえ、もって反戦・反基地・反安保闘争としての大高揚をかちとるために、わが同盟沖縄県委員会と革命的・戦闘的労働者・学生は、敢然と<反安保>の檄を発した! |
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9万余の労働者・人民の真ん中で「安保破棄」を呼びかける琉大学生会 (4月25日、読谷村) |
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わが同盟の大横断幕に結集する参加者が注目!(4・25、読谷村) | |
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「米海兵隊基地移設反対!」 徳之島・島民15000人が抗議集会(4・18) | |
鹿児島大学のたたかう学生たちは、徳之島で開催された米海兵隊移転に反対する「4・18米軍基地徳之島移設断固反対一万人集会」に参加し、一万五〇〇〇の島民とともに断固として抗議の声をあげた。学生たちは既成平和運動指導部の「国外・県外移設」請願運動への歪曲に抗して<反安保>の旗幟を鮮明にしてたたかったのだ。 | |
徳之島・亀津新漁港をうめつくす島民と林立する労組旗(4月18日) | |
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「徳之島への基地移設反対!」 4・25鹿児島県民集会 | |
四月二十五日に鹿児島市内において「普天間基地の即時撤去、徳之島・馬毛島など県内への米軍移設反対県民集会」が開催された。鹿児島大学のたたかう学生たちは、この集会に結集した五五〇名の労組員・市民・徳之島住民とともに集会・デモをたたかった。「県護憲平和フォーラム」傘下の革命的・戦闘的労働者たちは、この集会の戦闘的実現のために組合内部で奮闘したのである。 | |
「普天間基地の即時撤去! 徳之島・馬毛島への移設反対!」鹿児島でも決起(4月25日) | |
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全国の学生が米軍新基地建設阻止の火柱 東京/関西/鹿児島 | |
首都圏のたたかう学生たちは四月二十四日、早稲田大・国学院大・横浜国立大などの学生自治会委員長のよびかけのもとに、<海兵隊新基地建設阻止! 普天間基地即時撤去! 4・24学生マーチ>を東京・高田馬場界隈において断固実現した。 米海兵隊新基地建設を策すオバマ・鳩山両政権への憤怒に燃えて、沖縄の労働者・人民が大挙結集しようとしていた4・25沖縄県民大会。この県民大会を、反戦反基地・反安保の決起集会として戦闘的にぬりかえるために奮闘していた沖縄のたたかう労働者・学生たちとあい固く連帯し、首都圏においても新基地建設阻止・普天間基地撤去の炎を噴きあげるのだ、そして全国において反戦反基地の闘いを、<反安保>の一つの巨大なうねりとして創造するのだ――この固い決意に燃えて首都圏の学生は、多くの新入生たちをも戦列にくわえ、勇躍決起したのである。 |
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「米―中・露の核軍事力増強競争反対」の声高くデモ行進する首都圏学生 (4月24日、早稲田大学) |
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四月二十四日、神戸大学と奈良女子大学のたたかう学生は、神戸一の繁華街である元町・三宮において「米海兵隊の新基地建設ストップ! 普天間基地即時撤去!」を訴える「関西学生反戦アクション」を実現した。 普天間基地の代替基地は沖縄につくるのでなければ認めない≠ニゴリ押しするオバマ政権と、このオバマ政権の圧力を受けながらキャンプ・シュワブ陸上部と鹿児島県徳之島に海兵隊新基地を建設する政府案を提示している鳩山政権とにたいして、沖縄をはじめとする全国の労働者・人民の怒りは沸点に達している。4・25沖縄県民大会の前日のこの日、関西の学生たちは、「反安保」を放棄した日共系の「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ、決意も固くたちあがったのだ。 |
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三宮のアーケードを意気高くすすむ関西の闘う学生(4月24日、神戸) | |
四月二十三日、鹿児島大学の共通教育学生自治会執行部を中心とするたたかう学生たちは「米軍新基地建設NO! なくせ! 普天間基地 鹿大からも声を! 4・23キャンパス反戦WALK」と銘うって学内集会・デモを実現した。 | |
沖縄・徳之島への新基地建設阻止に決起した鹿大生(4・23、鹿児島) | |
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