第2114号(2010年4月12日)の内容

<1〜2面>
反戦・反安保闘争の大爆発を!
 中央学生組織委員会

<4面>
世界最大の環境破壊大国≠ヨの暴走
「生態文明建設」を叫ぶ中国の虚構と実相 下

<5面>
ブクロ派残党党首=£野洋の恥多き死
<3面>
3・10「連合石川」春闘総決起集会
3・20福岡県平和フォーラム集会
派遣事業の発展≠フための労使談合
<6面>
看護労働者への極限的な労働強化の強制を打ち破れ
<7面>
賃下げ攻撃に加担したNTT労組労働貴族を弾劾せよ
「改正雇用保険法」成立――
企業救済のために労働者にツケ回し
Topics 冬の一時金が過去20年で最低
<8面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◆たそがれ英米
◆2年後の決着
◆野望に黄信号
◆サラバ記念日

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号































  


反戦・反安保闘争の大爆発を!

一切の米海兵隊基地建設阻止!

普天間基地を即時撤去せよ!

 「反安保」を完全に放棄した日共翼下の「基地縮小・撤去」請願運動をのりこえて闘おう! 上

 中央学生組織委員会

 「一切の米海兵隊の新基地建設阻止! 普天間基地の即時撤去!」――新歓真っ盛りの全国のキャンパスから反戦・反安保の炎を噴きあげるために、いままさに激闘を重ねている全学連のたたかう学生諸君! そして新入生諸君!
 いま鳩山=小沢の民主党主力政権が明らかにしつつある米軍普天間基地の「移設」案は、「分散移転」の名のもとに、米海兵隊の新たな出撃基地を建設し・かつ演習場を沖縄のみならず日本全土に拡大する反人民的なものにほかならない。それは、まずもって海兵隊ヘリ部隊用の滑走路をキャンプ・シュワブ陸上部に建設するとともに、ヘリ部隊の一定部分を鹿児島県徳之島に移すことをめざす、さらに将来的にはホワイトビーチ沖合に巨大な米・日両軍の統合基地を建設する、というシロモノである。しかも、新たな巨大基地が建設されないかぎりは普天間基地を存続させることさえもおりこまれているのだ。鳩山政権は、口先では「沖縄県民の負担を軽減する」などとほざきながら、もはやこれ以上一坪たりとも基地を拡大させないという沖縄の労働者・学生の声を公然と踏みにじり、「分散移転」と称して米海兵隊基地の拡大・強化に道を開こうとしているのである。
 鳩山政権が提示したこの政府案にたいして、オバマ政権はあくまでも、海兵隊を「分散移転」することは絶対に認めないという態度をとっている。オバマ政権は鳩山政権にたいして、「辺野古沖の現行案が最善だ」とくりかえし突きつけながらも、「日本政府の案を検討はする」という姿勢を見せている。「在沖海兵隊の駐留継続」という条件を満たせないのであれば普天間基地を継続使用する、という脅しをかけながら。
 まさに今、東アジアを舞台として、核軍事力の増強をおしすすめている中国の胡錦濤政権とこの中国を封じこめることに必死のアメリカ帝国主義のオバマ政権とが政治的・軍事的角逐の火花を散らしている。こうした東アジアにおける中国との激突の危機の高まりのなかで、米・日の両権力者は、――「五月末までの結着」にむけて最後のさやあて≠演じつつ――米海兵隊を「中国への抑止力」として再確認し、あくまでも海兵隊の沖縄への居座りとその強化を沖縄の労働者・人民におしつけようとしているのである。米・日の両権力者は、日米新軍事同盟を対中・対露の攻守同盟として飛躍的に強化するために、海兵隊新基地建設のみならずMDシステムの配備を拡大・強化しつつ沖縄をはじめとする日本全土を対中国の最前線基地として強化することに血眼となっているのだ。
 だからこそ沖縄そして全国の学生・労働者は、新たな海兵隊新基地の建設を絶対に阻止し・普天間基地の即時撤去をかちとるために、日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化に反対し<反安保>の方向性を鮮明にして、今こそ闘いの大爆発をかちとるべきなのだ。
 それにもかかわらず、この決定的な局面において日共の不破=志位指導部は、日米新軍事同盟の強化に反対する運動を創造することを抜きにして、「普天間基地の無条件撤去」は「安保条約の枠内」でも可能だとかと吹聴しつつ、このときもなお鳩山政権に「本腰を入れた対米交渉」をもとめている始末なのだ。彼らは、「安保廃棄の世論を形成する」と口にしてはいる。だがその内実たるや、日米軍事同盟の「七つの異常を一つひとつただす」という名のもとに、日米軍事同盟の現存在については是認したうえで、あまつさえそれをNATO同盟のような対等・平等な軍事同盟≠ヨと改良≠キることを日・米両政府に請願するにいたっているのである。このような新たな歴史的大罪に手を染めた代々木官僚を怒りを込めて弾劾せよ!
 沖縄の闘いを先頭にして、全国で学生・労働者が鳩山政権の政府案にたいする怒りに燃えて闘いに陸続と決起している。沖縄県学連のたたかう学生や県反戦労働者委員会の労働者たちは、<反安保>を放棄した日共中央を弾劾しつつ、4・25沖縄県民大会および5・15平和行進―5・16普天間基地包囲行動の戦闘的高揚をかちとり・<反安保>のうねりを巻き起こすために奮闘している。まさに今、この沖縄現地での闘いと連帯し呼応して、たたかう学生・労働者たちは全国各地において総決起すべき時なのだ。
 われわれは、「反安保」を完全に放棄した日共系の基地の「縮小・撤去」請願運動を断固としてのりこえ、米海兵隊新基地建設阻止・普天間基地の即時撤去をかちとる闘いを、日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての現実的強化に反対しつつ、<基地撤去・安保破棄をめざしてたたかう>という方向性を鮮明にしてたたかうのでなければならない。この闘いを、米―中・露本格対決下の新たな核軍事力増強競争反対! をも任務とする反戦反安保闘争として大爆発させるために奮闘しようではないか! そして普天間問題をめぐり迷走しガタガタぶりを露わにしている鳩山=小沢のネオ・ファシズム政権の打倒をめざしてたたかいぬこうではないか!

以下、見出し
T <米・中本格対決>下で高まる戦争勃発の危機

U 軍事強国・中国への危機感に促迫された鳩山政権の新たな対抗策
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世界最大の環境破壊大国≠ヨの暴走

 「生態文明建設」を叫ぶ胡錦濤・中国の虚構と実相

T 「途上国の開発権」の名による居直り

U 「環境対策」の名による産業構造現代化≠フ画策

(第二一一三号)

V 進行し深刻化する環境=生態系破壊

W 「生態文明建設」の虚構

(本 号)
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国家権力の走狗=中野一派の死に水をとれ

 ブクロ派残党党首=<_バ労幹部・中野洋の恥多き死

A 「党の革命」の名によるブクロ派の自己解体

 ブクロ派残骸組織の実質上の党首≠スる安田こと中野洋は、胆管ガンで死亡し、その恥多き生に終止符をうった(今二〇一〇年三月四日)。国家権力の走狗・ブクロ派の自己解体宣言の対外的=政治的公表としてのみ意味をもつ「綱領草案」なるものを決定(〇九年九月)してから、わずか半年弱のことである。
 「革共同五十年の歴史」に終止符をうち、「革共同の古いカラを打ち砕く」と公言しつつブクロ派残党の「綱領草案」なるものをうちだしたことは、中野一派がブクロ派中央を制圧して以後において、彼らが「党の革命」の名のもとにおしすすめてきたサンジカリズム路線――国家権力の走狗としての正体をおし隠すためのそれ――の残存ブクロ派内への貫徹、その仕上げ=自称「労働者党」への衣がえというべきものである。この間、「党の革命」の名のもとに中野一派は、ポンタ=シミタケの主導した「対カクマル戦争」の路線――国家権力内謀略グループの謀略襲撃を追認するための表看板――を全面的に否定し、国家権力の走狗として積み重ねてきた数多の犯罪を「党史」から抹殺する術策を弄してきたのだ。それのみならず、この「綱領草案」の公表というかたちで、すでに実践的にも思想的にもその破産が歴然となっていたところの「アジア人民と連帯し日帝のアジア侵略を内乱へ」という路線、すなわちポンタ=シミタケ式の革命*マ想主義(小ブル急進主義のなれの果て)を、こと改めて中野的観点から(「階級的労働運動」の推進のフシ穴から)全面的に否定する政治路線を定式化したのである。
 わが同盟は、国家権力の走狗としての正体をおし隠すことにのみ腐心する中野一派の延命策動を粉砕する闘いを、一九七四年六月以来の国家権力による謀略粉砕・走狗一掃の闘いにおける勝利を引きつぎながら、断固としておしすすめてきた。これによってブクロ派残党を二分解に叩きこみ、もって国家権力の走狗たるブクロ=中核派を本質的にも現実的にも解体し尽したのである。いまやわれわれは、中野一派を日本階級闘争場裡から根絶しつくす残務処理を粛々と遂行するのみである。

(以下、見出し)
B 国鉄分割=民営化攻撃下の謀略殺人襲撃追認と鉄道謀略への加担

C 動労からの分裂・脱落――組合組織の破壊策動とその破産
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看護労働者への極限的な労働強化の強制を打ち破れ!

 今春闘のただなかで、「全労連」傘下の日本医労連・自治労連・全大協は、共催で「(看護師の)長時間労働・夜勤問題に関するシンポジウム」をおこなった(三月四日)。このシンポジウムのなかで、従来多かった三交替に代えて、二交替勤務(夜勤を十六時間労働とする病院が多い)というさらなる長時間労働を強いる勤務形態が、多くの病院に続々と導入されてきていることが報告された。
 だが、日本医労連の日共系指導部は、これらの報告を「長時間労働・夜勤の法規制が必要」とまとめあげ、「国に対して医師・看護師の確保に向けた法律制定・改正」を求める運動を推進することを提唱し、これに、「長時間労働を許さない闘い」を解消しようとしている。とりわけ、このかん、日本看護協会と「看護師の労働条件の改善に向けた共同」の取り組みをおこなってきていることを宣伝している医労連執行委員長の田中を先頭にした看護問題担当指導部たち、彼らはこの「共同」の実現という実績≠ノふまえつつ、民主党・衆院議員で元看護協会常任理事の山崎摩耶を自分たちの代表≠ナでもあるかのようにもちあげ、「与党議員の立場から(法律制定・改定に)尽力を」と陳情することに精力を注いでいる。われわれは、医労連の日共系指導部による「看護職員確保法改定」請願運動をのりこえ、さらなる労働時間の延長と極限的な労働強化をはね返す闘いを看護労働者の団結の力でつくりださなければならない。
 日本看護協会が「看護師の二万人以上が過労死の危険にある」という衝撃的な調査結果を昨年四月に発表して一年たつが、看護労働者が長時間の過酷きわまりない労働を強いられる状態は、いまなお変わってはいない。医療職場でたたかう革命的・戦闘的労働者たちの奮闘にもかかわらず、医労連の日共系指導部をはじめとする既成労組指導部の闘争歪曲のゆえに、多くの看護師が過労死にいたるほどに過酷な労働条件を、いまなお変えることができていない。この一年間にも、過労死する看護労働者を何人もうみだしている。このことへの痛憤の思いをもバネにして、われわれは、いまこそ、看護労働者をはじめとした医療労働者の大幅一律賃上げを獲得するとともに、超長時間労働と極限的な労働強化を打ち砕く闘いを巻き起こすのでなければならない。
 そのために、看護労働者の労働の過酷な実態とこれを規定している医療施設経営者の経営・労務施策および政府の医療政策の問題を明らかにする。

以下、見出し
過労死に至るほどの長時間労働の強要

大病院の若い看護師の激務はなにゆえか

鳩山政権の欺瞞的な「医療再生」策

医労連指導部の「看護職員確保法改定」要求運動をのりこえ闘おう
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