第2109号(2010年3月8日)の内容

<1面>
いまこそ反戦反安保の火柱を!
米海兵隊新基地建設を阻止せよ!
 <米―中・露本格対決下の核軍事力増強競争反対>の旗高く闘おう

<4〜6面>
10春闘の爆発を!
電機 救国・産業危機突破春闘≠ヨの歪曲を打ち砕け
金属 JAM労働貴族による「救国」春闘への歪曲を許すな
<7面>
2・6「連合」福岡地協春闘集会に800名
西鉄 バス路線を大量廃止・減便
Topics 「定昇制度見直し論議」を是認する電機連合委員長・中村
<3面>
欠陥続出――
バッシングにさらされるトヨタ

<2面>
海自艦船の寄港を弾劾 2・13 那覇港
米海兵隊が日出生台で「白リン弾」砲撃訓練を強行
<8面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◆「制圧完了」?
◆大逆事件100年
◆ペルシャ式交渉術
◆久しく品切れ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号






























  


いまこそ反戦反安保の火柱を!

米海兵隊新基地建設を阻止せよ!

<米―中・露本格対決下の核軍事力増強競争反対>の旗高く闘おう

 鳩山=小沢の民主党政権は、米軍普天間基地移設先の「複数案のひとつ」と称しながら、彼ら自身が「本命」と目している辺野古の米海兵隊キャンプ・シュワブ陸上部分への移設案を、三月上旬にもオバマ政権に公式に提示するハラをかためつつある。「かつて楚辺通信所をキャンプ・ハンセン内に移したときには反対運動が起きなかった。歴史に学ぶ必要もある」(防衛相・北沢)などと、新基地建設に反対する沖縄人民を愚弄しきった言辞を吐きながら。
 普天間移設=米海兵隊新基地建設にむけての日米両権力者の策動は、いまや決定的な局面に突入しつつある。すべての労働者・学生諸君! いまこそ海兵隊新基地建設阻止、日米新軍事同盟強化反対の嵐をまきおこせ!
 現代世界はいま、「東方にそびえたつ大国」たるの地位をうちたてつつある胡錦濤の中国と、没落の道を転げ落ちつつも懸命に巻き返しをはかるオバマのアメリカ、この両者の<米中本格対決>時代に突入している。「一超」世界支配再興の策動がことごとく破綻に追いこまれているがゆえに、いよいよ昇龍£国の覇権大国≠フ座への挑戦にたいして焦りを募らせているアメリカ帝国主義のオバマ政権。そして西太平洋の制海権=シーレーン制覇をめざす中国海軍の増強に直面している日本帝国主義の鳩山政権。この両者は、中国の核軍事力増強に対抗するという共通利害に加えて、さらにヨリ切迫した利害の一致をみいだしているのだ。まさにそれゆえに両者は、このかん露わにしてきた政治的軋轢について当面の手打ち=♀ヨ係修復にいまやのりだしている。両権力者は海兵隊新基地建設やMDシステム配備を中軸とする日米新軍事同盟の対中・対露の核軍事同盟としての強化の攻撃を人民の頭上に一気にうちおろしているのだ。
 「普天間基地の県外・国外移設」という「三党合意=公約」をかなぐりすてようとしている鳩山政権にたいして、沖縄をはじめとする労働者・学生・人民の怒りはいよいよ沸騰している。だが日共中央はこの期におよんでも、鳩山政権は「普天間基地無条件撤去にむけて本腰を入れた対米交渉を」すべし≠ネどと主張し、鳩山政権に対米交渉を請願するものへと反対運動をねじまげようとしている。この既成指導部翼下の「反安保」なき「公約順守」請願運動をのりこえ、われわれはいまこそ、辺野古新基地建設をはじめとする日米新軍事同盟の現実的強化の諸攻撃に反対する反戦反安保闘争の高揚を、「安保破棄」をめざして、断固かちとるのでなければならない。すべての労働者・学生は、鳩山=小沢ネオ・ファシズム政権の打倒をめざしてたたかおう!

以下、見出し

「一超」世界支配再興の企ての総破産に喘ぐオバマ政権

対中強硬策をテコとしての「米中G2体制」構築の画策

胡錦濤中国を台風の目≠ニする<三極間角逐>の新転回

オバマ政権との普天間移設先「合意」を急ぐ鳩山政権

「反安保」を放棄した既成指導部を弾劾し革命的反戦闘争の爆発をかちとろう!
Top

   


欠陥続出―バッシングにさらされるトヨタ

「トヨタたたき」に狂奔するアメリカ政府・支配階級

 二月二十四日にトヨタ車の大規模リコール(回収・無償修理)にかんするアメリカ議会下院監督・政府改革委員会の公聴会が開催された。この公聴会に召喚≠ウれた創業家社長*L田章男は、「人や組織が成長するスピードを超えた成長を追い求めてきたことは、真摯に反省すべき」であり「リコールに至った品質問題が原因で事故を引き起こしたことは誠に残念です」という反省と謝罪≠フ弁を必死の形相で述べた。オバマ政権・アメリカ上下両院議員、米自動車諸独占体経営者どもが、マスコミを動員しつつ、猛然とくりひろげているトヨタ・バッシング≠なんとかかわすために、豊田章男は「再発防止」に全力をあげることを誓ってみせた。
 昨秋以来のトヨタ・バッシング≠フ嵐のただなかで、トヨタ経営陣は、欧米・中国で生産している主要車種におけるフロアマットにアクセルペダルが引っかかったりアクセルペダルが摩耗して戻りにくくなったりして暴走する問題で計一〇〇〇万台を超えるリコールを余儀なくされてきた。さらに滑りやすい路面ではブレーキが一瞬利かなくなる「不具合」を理由にプリウスなどのハイブリッド車四車種のリコールに追いこまれてきた。「(プリウスのブレーキ問題は)フィーリングの問題」などというトヨタ経営陣の開き直り的言辞にアメリカ国内に定着している「品質のトヨタ」神話を地に墜とすまたとないチャンス到来とばかりに飛びつき、トヨタ非難のオクターブをヒステリックに高めるアメリカ政府、国会議員ども、マスコミの追及の鉾先をかわすために、ひたすら低姿勢に徹し、「誠実」さを装ってみせたのが、この豊田なのだ。
 いまや「公開リンチ」(カナダ商業紙)ともヤユされているトヨタ車の種々の欠陥の暴露と執拗な追及の先陣を切った米運輸長官ラフードは「すぐにトヨタ車の運転を中止すべきだ」と傲然とうそぶいた。そして、この発言の行きすぎ≠非難された後も、オバマ政権は「大統領は〔運輸〕長官の仕事に満足している」(報道官)という態度をとりつづけている。このことに端的に示されているように一連の事態は、アメリカ製造業の象徴と誇りであった旧「ビッグ3」(「デトロイト3」)の地位を国際的のみならずアメリカ国内においても奪取した日本の自動車諸独占体の猛威に危機感を昂じさせているアメリカ政府権力者が、GMから「自動車販売台数世界一の座」を奪い取ったトヨタをスケープゴートとしてその追い落としを狙って仕組んだものにほかならない。

以下、見出し

隠蔽とゴマカシで墓穴を掘った経営陣

技術者・技能労働者大削減とコンピュータ依存の帰結
Top



  
2・13 那覇港 海自艦船の寄港強行を弾劾
 二月十三日早朝、沖縄県平和運動センターと全港湾労働組合が主催する「自衛艦の民間港寄港に反対する緊急抗議集会」が那覇港安謝新港中央バースで開催された。琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは、鳩山政権による海上自衛隊艦船の民間港への寄港を許さず、平和運動センター傘下の労組員約二〇〇名と固く連帯して断固として起ちあがった。
Top


  
2・6「連合」福岡地協春闘集会に800名
 二月六日、「連合」福岡地協主催の「二〇一〇春闘突入宣言集会」が、福岡市中心部の警固公園において、八〇〇名の組合員を結集して開催された。
Top