第2097号(2009年12月7日)の内容
<1面>
12・6革共同政治集会に結集せよ
世界的戦乱の危機と経済大動乱下のネオファシズム反動攻撃を打ち破れ
<4〜5面>
「前衛党」否定の「綱領草案」の茶番
中野一派に最後の止どめを刺せ!
■中野一派の「11月集会」の惨状
<2面>
日米首脳会談粉砕の声轟く
11・13 沖縄県学連が首都の闘いと連帯
11・11 鹿大生が平和運動センター集会で奮闘
10・21 国際反戦デー沖縄県集会
<3面>
高速増殖炉「もんじゅ」運転再開を阻止せよ!
<6面>
「教育格差是正・現場主権」を掲げた「人材立国」戦略
民主党式教育政策の欺瞞性
<7面>
退職強要を「不法」と認定 しかし退職を勧奨 福岡地裁
子どもの貧困――「就学援助制度」の劣悪な実態
Topics「完全失業率改善」宣伝の欺瞞
<8面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
◆ヤルタの休日
◆「蟻族」の悲惨
◆産油国の焦り
■『新世紀』最新号(第244号)紹介
週間日誌は5面に掲載
「解放」 最新号
12・6革共同政治集会に結集せよ 世界的戦乱の危機と経済大動乱下のネオファシズム反動攻撃を打ち破れ すべてのたたかう労働者・学生諸君! 同志黒田寛一の逝去から三年余。同志黒田寛一の逝去にあたって「労働者階級の唯一の前衛党」たるわが同盟に課せられた重大な責務を全力で果たすことを誓ったわれわれは、同志黒田の革命的共産主義の思想をわがものとする努力を己に課しつつ、反スターリン主義運動の新たな前進をきりひらくために全力を挙げて奮闘してきた。この地平に立脚し、われわれは日本階級闘争の危機を根底から打ち破る力をよりいっそう強化・拡大するのでなければならない。 現代世界はいま、新たな地殻変動のまっただなかにある。うち続くアメリカ帝国主義を震源とする国際金融危機と世界的大不況のスパイラル的な深刻化。これに心底怯えている米・欧・日の帝国主義諸国権力者・独占ブルジョアジーは、この未曽有の経済危機をのりきるために労働者・人民に犠牲の一切を転嫁する攻撃にうってでている。 完全崩落した「一超」世界支配の再興をかけて巻き返しをはかるオバマのアメリカ帝国主義と、「二十一世紀の超大国」にのしあがることをめざして――ロシアとの同盟的結束の強化を基礎にして――対米挑戦にうってでている胡錦濤の中国。この米―中の政治的・軍事的角逐と世界経済の制覇をかけての角逐がいよいよ激化している。しかも、「核なき世界」を高唱しているオバマ政権とプーチン=メドベージェフ政権との「核軍縮」交渉の裏面において、米―露・中の新たなレベルでの核軍事力増強競争が激烈化しているのだ。こうした米と中・露との角逐を震源として現代世界は、<戦乱と貧困>の暗雲におおわれているのである。 すべての労働者・学生諸君! われわれは、二十一世紀現代世界をおおう<戦乱と暗黒支配>を根底から突破する力を創造するために、今こそ、わが反スターリン主義運動のさらなる飛躍をかちとるのでなければならない。そのための思想的=組織的拠点をうち固めるために、すべてのたたかう労働者・学生は12・6革共同政治集会に結集せよ! 以下、見出し 反人民的本性を露わにする鳩山政権 〈米―中・露新対決〉の狭間で右往左往する日本帝国主義 民主党政権を翼賛する既成労働運動指導部 反スターリン主義運動の新たな飛躍をかちとろう |
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「前衛党」否定の「綱領草案」の茶番 「階級的労働運動路線」の総破産に喘ぐ中野一派に最後の止どめを刺せ! ブクロ=中核派の残党・中野一派は今、この九月に「綱領草案」を決定した、などと触れ回っている。この「綱領草案」なるものの決定こそ、中野一派が、国家権力の走狗としての正体をおし隠しつつ延命するためにおこなってきたポンタ=シミタケ式「総路線」の否定、すなわち「前衛党」そのものの否定と「労働組合を主体とする革命」というサンジカリズムへの転換≠、「綱領」として定式化することを企図したものにほかならない。このようなものとして、国家権力の走狗としての正体を隠蔽し・それとは無縁≠フ「組織」であるかのように装うための、ブクロ派「解党」のこと改めての宣言以外のなにものでもない。 中野一派いわく、「綱領をもつ」ということは「党としての途上性に終止符を打つことだ」――このようにおしだすことによって中野一派は、これまでの「革共同五十年の歴史」に終止符を打つと宣言したのだ。自称「労働者組織委員会」の松丘=駄馬こと「動労千葉」委員長の田中にいたっては、いっそう明け透けに言う。「革共同の古いカラをうち砕く」と。 わが同盟が断固としておしすすめてきた走狗ブクロ派残党解体闘争の猛撃に、中野一派はとうとう音をあげ、「綱領」改訂という形でブクロ派の「解党」を公然と宣言する以外に生き残る方途はないと観念したのである。これぞまさしくわが同盟の走狗ブクロ派解体闘争の決定的勝利の証しにほかならない。 だが、中野一派よ。それは、あまりにも虫のいい願望でしかない。この「綱領草案」と称する一枚のイチジクの葉で国家権力の走狗集団としての汚れ多き残骸を覆い隠すことなどは、わが同盟は決して許しはしない。ポンタ=シミタケ式「総路線」を紋章とする走狗の全歴史≠おし隠しつつハミダシ労働運動活動家集団として延命することを企もうとも、わが同盟の追撃から逃れることなど絶対にできはしないのである。 中野一派よ。お前たちには、託すべき未来など決してありはしない。われわれは、残存ブクロ派解体の闘いの残務処理を無慈悲に貫徹する。 以下、見出し T ポンタ=シミタケ式「戦略的総路線」の清算の「綱領」的明示 U インチキ・サンジカリズムの戯画 |
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「もんじゅ(高速増殖炉)」運転再開を阻止せよ 12・5敦賀現地闘争の戦闘的高揚を! 十一月九日、日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)は、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(註1)が「運転を再開できる状況に至っている」と結論づけた「安全性総点検」にかんする最終報告書を、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。鳩山政府・経産省は、この報告書の内容を確認するための「立ち入り調査」をかたちばかりおこなうことをもって、来年二月からの「もんじゅ」運転再開を承認しようとしているのだ。 この高速増殖炉をはじめとした核燃料サイクルの開発をも含めて原子力の開発・利用の推進を掲げている鳩山政権と歩調をあわせ、現在計画中の原発九基の建設を「着実に推進」すべきであると主張しているのが「連合」古賀指導部にほかならない。まさに「連合」指導部は、「国策」としての原発推進政策を労組の名において積極的に下支えする姿勢を鮮明にしているのだ。 すべての労働者・学生諸君! われわれは今こそ、「'09もんじゅを廃炉へ! 全国集会」の戦闘的高揚をかちとるために奮闘しようではないか。原発新増設の「着実な推進」を積極的に提唱する「連合」古賀指導部を弾劾せよ! 日共系の「安全対策」要求運動をのりこえ、日本の原発・核開発反対の闘いの高揚を切りひらけ!「もんじゅ」運転再開を絶対に阻止せよ! (以下、見出し) 高速増殖炉開発に突き進む鳩山政権 危険きわまりない運転再開 日共系の「安全対策」要求運動をのりこえ闘おう! |
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「教育格差是正・現場主権」を掲げた「人材立国」戦略 民主党式教育政策の欺瞞性 ――<上>―― 民主党主力の鳩山政権発足後に初めて開催された十一月十七日の日教組中央委員会において、委員長・中村は、鳩山政権を「全力で政治に取り組んでいると評価している」と賞賛しつつ、政労協議にたいする期待を露わにした。「政権への働きかけに活動の重点を移し、(文部科学省の)大臣・副大臣・政務官の政務三役と日常的な意見交換をおこなうなどして政策の決定過程にかかわることが大切だ」などというように。他方、全教の山口執行部は、十月の中央委員会において、「私たちの要求が実現される時が来た」などと言いながら、「総選挙で掲げられた(民主党の)政策の実効ある実現を求める運動をすすめる」ことを決定した。 こうして今、既成指導部によって教組運動は総じて鳩山政権に政策実現を請願する運動へと歪曲させられている。このゆえに、組合員のなかでも、「教員免許更新制の廃止」や「高校授業料の実質無償化」を掲げている鳩山政権への期待が広がっている。だが、「子ども・教育支援」を前面におしだしている民主党の教育政策は、小泉政権以来の新自由主義的「構造改革」によって生みだされた「教育格差」を是正するものとしておしだされているとはいえ、その実は、能力主義教育・「愛国心」教育を新たな手法をもって貫徹するものでしかないのだ。 (以下、見出し) A 「子ども・教育支援」を押し出す民主党政権 B 「人材育成競争・人材争奪戦」に勝ち抜くための教育重視策 C 能力主義教育・「愛国心」教育を貫徹するための弥縫策 |
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最新号紹介 新世紀 The Communist 第244号 2010年1月 〈米日連合〉の亀裂と三極間新角逐―激動する現代世界を的確に分析 鳩山ネオ・ファシスト政権下での闘いの指針を提起 「<米日連合>の揺らぎと三極間抗争の激化」――このテーマのもとに、対米自立≠フ旗幟を鮮明にした鳩山政権の登場以後の世界的大激動の意味を明らかにし、闘いの指針を提起した『新世紀』第二四四号を贈る。 わが同盟と革命的・戦闘的労働者・学生は、11・13日米首脳会談粉砕の闘いを唯一創造した。巻頭論文「日米新軍事同盟の強化を許すな!」(無署名)は、この闘いに向けてのわが同盟の指針を提起した論文である。普天間基地移転問題をめぐってオバマ政権との確執をも演じている鳩山政権、彼らがうたう「緊密で対等な日米同盟」なるものは、日米新軍事同盟を絶対的基礎にしながらも、自前の力で戦争をやれる日本国家≠ヨの雄飛をこそ狙うものなのだ。日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化の攻撃を打ち砕く闘いを創造し、この闘いのただなかで「MD撤去」「核基地撤去」をも断固として迫り、「安保破棄」をめざしてたたかうべきことを呼びかけている。 「米―中・露の新たな核軍事力増強競争反対! 鳩山ネオ・ファシスト政権の反動攻撃を打ち砕け」と、闘いの指針を提起しているのが中央学生組織委員会論文である。米露「核軍縮」交渉の裏面でくりひろげられている米と中・露との核軍事力増強競争、これが三極間の経済ブロックの構築・強化の策動や国際的な資源争奪戦と結びつき、「新たな世界的戦乱の危機が日々醸成されている」ことを暴きだしている。オバマの「核軍縮」提案への幻想を煽る日共中央を弾劾し、既成の「核軍縮」請願運動をのりこえてたたかうべき方向性を鮮明にさし示したこの論文は、たたかう労働者・学生の武器となるであろう。 ▼九月の一連の国際会議における首相・鳩山の国際デビュー=B「一超」世界支配の再興を策すアメリカ帝国主義・オバマ政権と、建国六十年を迎え「東の覇権大国」を誇示しつつ、アジア制覇の策動を強める胡錦濤中国。――米・日とEUと中・露との<三極>に分岐した現代世界に走った激震とその意味を明らかにしたのが、「亀裂の走る<米・日連合>と三極間新角逐の開始」(無署名)である。 「<人民元経済圏>構築への奔走」(立風浩志)は、<ドル支配体制>を最後的に突き崩し中国を米・欧に伍する経済大国に飛躍させることをたくらむ胡錦濤政権の策動を分析した力作である。「人民元の国際化」の名のもとに、IMFのSDR(特別引き出し権)に貿易決済通貨の機能をもたせ、SDRの構成通貨に人民元を加えることを策す中国政府。その狙いが<三極通貨体制>の創出にこそあることを、論文は喝破している。さらにこの追求は、東・東南アジア地域経済圏を<人民元経済圏>として打ち固めていく策動とも統一されている。この胡錦濤政権の策動に規定された、中国とアメリカ帝国主義および日本帝国主義との経済的争闘戦の新たな次元での激化を、論文はダイナミックに展開している。 「高付加価値生産への特化」という経営戦略にもとづいて対米輸出依存の奇形的な産業構造をつくりだしてきたがゆえに最悪の不況につき落とされた日本経済。「中国・アジア諸国の内需′け生産への転回」(守門勘九郎)は、アジアなどの新興諸国の「ボリュームゾーンへの参入」を呼号する日本諸独占体のサバイバル戦略≠的確に分析している。 ▼「笑顔のネオ・ファシズムへの翼賛」(御堂蓮司)は、「安保廃棄」を公々然と放棄して鳩山政権にすり寄る日共指導部の犯罪性を満天下に暴きだしている。この民主党政権を彼らが「『国民が主人公の政府』――民主連合政府」への「過渡的政府」として意義づけるのは、党綱領とのつじつまを合わせつつ「閣外協力」を基礎づけるための小細工でしかない。このことを革命理論的にえぐりだしている。 「『戦時共産主義』の生ける教訓」(酒田誠一)は、「市場経済をつうじての社会主義」という神話を粉砕するためにロシア革命の一局面に切りこんだ意欲作である。「戦時共産主義」期におけるソビエト国家の経済建設の苦闘を活写しつつ、論文は、過渡期経済の理論的解明にかんする教訓を明らかにすることをめざしている。 ▼さらに本号では、第四十七回国際反戦集会に寄せられた国際レーニン・トロツキー主義派のメッセージの全文和訳を掲載した。「反戦集会に三万キロの旅をしてやってきた」彼らと連帯して国際的反戦闘争をおしすすめてゆくために、彼らとの同志的なイデオロギー闘争を強化することが不可欠である。わが同盟の註記「トロツキー・ドグマティズムを唾棄せよ」は、反戦闘争の指針解明におけるFLTIの最大限綱領主義と、彼らがこの誤りにおちいる根拠を摘出している。読者諸君が彼らの論文と主体的に対決されんことを。 |
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日米首脳会談粉砕の声轟く | |
県学連が首都の闘いと固く連帯 雨をついて怒りのシュプレヒコール (11月13日、那覇市・県庁前ひろば) |
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沖縄の闘いと連帯し決起 11・11鹿児島平和運動センター集会 鹿大生も<反安保>の旗高く結集 |
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10・21 国際反戦デー沖縄県集会 | |
新基地建設阻止の雄叫び 10・21国際反戦デー沖縄県集会 |
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