第2096号(2009年11月30日)の内容

<1面>
12・6革共同政治集会に総結集せよ
 21世紀世界の戦争と暗黒支配を突き破る不抜の拠点を構築せよ

すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える
<4〜5面>
オバマ政権の墓場≠ニ化すアフガニスタン
 軍事占領支配の破産と「和平」策への転回

<2面>
「国民保護」訓練を弾劾 11・8 石川
PAC3配備反対! プルサーマル阻止! 鹿大生集会 10・23
<3面>
「米兵ひき逃げ事件弾劾!」
 労学150が米陸軍に抗議
 11・13 沖縄

オバマ来日阻止 札幌学生マーチ 11・12
珍無類のブクロ派「党綱領」改定草案
<6面>
鳩山政権のインチキ「緊急雇用対策」
郵政版「ワーキングプア」
Topics 労政審 公益委員が派遣法「改正」に抵抗
<7面>
NTTグループ経営陣の「派遣切り」を弾劾せよ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<8面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
◆ようユーワイ
◆メコンの「楽園」
◆「新型」流行の兆し
◆車狂騒曲
  「解放」 最新号

































  


12・6革共同政治集会に総結集せよ

 21世紀世界の戦争と暗黒支配を突き破る不抜の拠点を構築せよ

 すべてのたたかう労働者・学生諸君! わが革共同革マル派は来たる十二月六日に革共同政治集会を開催する。同志黒田寛一の逝去から三年余、われわれはわが反スターリン主義運動のさらなる飛躍と前進をかちとるための思想的=組織的拠点を強固にうち固めるのでなければならない。すべてのたたかう労働者・学生は、烈々たる闘志を燃やし本政治集会に総結集せよ。
 時あたかも、完全崩落しさった「一超」世界支配を再興するためにもがいているアメリカ帝国主義のオバマ政権と、「二十一世紀の超大国」にのしあがることをめざして疾走している中国の胡錦濤政権――この両者の政治的・軍事的角逐、世界経済の覇権をめぐるせめぎ合いと相互瞞着を震源として、現代世界は今、戦乱勃発の危機をもはらんだ新たな激動の大津波に見舞われている。
 この米・中間の熾烈なせめぎ合いの狭間において、日本帝国主義の鳩山政権は中国・ロシア両国の核軍事力増強とりわけ中国の覇権大国化≠ノ危機意識を高めているがゆえに、オバマ政権とともに日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化(「核の傘による拡大抑止」を名分とする核軍事同盟としての強化)に血道をあげている。けれども、この政権は、日本国家をあくまでも対米隷従国家≠ニして日米新軍事同盟の鎖で縛りつけていくことを企んでいるオバマ政権にたいして、「自主的な外交戦略」の名のもとに小泉政権いらいの歴代自民党政権の対米追随一辺倒≠フ外交政策を転換し対米自立≠なしとげていく意志を鮮明にしている。うち続く国際金融危機と世界的大不況にあえぐ日本帝国主義の生き残りをかけて、鳩山政権は、東・東南アジア地域経済圏を<人民元経済圏>として構築することに現に踏みだしている中国に対抗するために、対米自立≠フ旗幟も鮮明に「東アジア共同体」構想をうちだしている。十一月十四、十五日にシンガポールで開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)においても、首相・鳩山は「東アジア共同体」=「不戦共同体」などとおしだしつつ、ASEAN諸国との国家間関係の修復に躍起となったのである。
 それだけではない。「国民生活支援」を金看板としつつ、鳩山政権は今、小泉式新自由主義的「構造改革」諸政策の貫徹のゆえに生みだされている諸矛盾の弥縫にのりだしている。けれども、彼らは大企業・富裕層優遇税制には手をつけず、「環境税」「タバコ税」などの導入を画策している。しかも、「自民党政治=官僚依存からの脱却」を名分として、首相=内閣官房専決の行政システムの強化にのりだしているのだ。こうした諸々の策動こそは、一切の犠牲を労働者・人民に転嫁し、新たなかたちでの<戦争と貧窮化>を強制するという意味をもつものにほかならない。
 「民主党政権を支える労働運動」を標榜する「連合」指導部は、みずからの「政策・制度要求」を政労(使)協議の場で検討してもらうことに一切のとりくみを解消しさっている。「建設的野党」を名乗り実質上の閣外協力に、ただし磯のアワビよろしく踏みだしている日共の不破=志位指導部とこれに盲従する「全労連」指導部もまた、民主党政権に「よい政策の実施」をお願いすることにうつつを抜かしている始末なのだ。まさにこの事態こそは、日本階級闘争の未曽有の危機を示すものにほかならない。
 いまこそ、わが日本反スターリン主義革命的左翼は、日本階級闘争の危機を突き破り、労働者・人民への<戦争と貧窮化>の強制を敢然と打ち砕くのでなければならない。そしてこの闘いをつうじて労働者階級の階級的覚醒と組織化を飛躍的に前進させていくのでなければならない。
 二十一世紀現代世界をおおう<戦乱と暗黒支配>を突き破れ! すべての労働者・学生は、12・6革共同政治集会に総結集せよ!

以下、見出し

日米同盟の軋みを露わにした鳩山―オバマ会談

東アジアの覇権をめぐる米・中の角逐と瞞着

<米・中新対決>下の日本帝国主義の生き残り策

鳩山政権を翼賛する「連合」指導部を弾劾し新たな<戦争と貧困強制>を打ち破れ
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すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える

 日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

 同志諸君! たたかう労働者・読者のみなさん!
 歴代自民党政権のもとで強制された<戦争と貧困>に怒りと不満を鬱積させてきた労働者・人民は、「国民生活が第一」を掲げて成立した鳩山民主党政権の諸政策に期待をいだき、失業や貧窮からの脱却が多少なりとも可能であるかのような幻想にとらわれている。「友愛」をシンボルとする<笑顔のネオ・ファシズム>のもとに、労働者・人民の怒りと不満は吸収されようとしている。まさにこの痛苦な事態こそ、ひとえに既成反対運動指導部の腐敗・堕落のゆえに生みだされているものなのだ。
 民主党政権の成立に欣喜雀躍する「連合」指導部は、「政権与党を支える労働組合」を標榜し、「連合」を鳩山政権翼賛のネオ産業報国会へと純化させる道をひた走っている。他方、政権参加に未練たらたらの日共・不破=志位指導部もまた、「建設的野党」などと称して、民主党政権の「良い面」なるものを美化しつつ、政権公約の実現を請願することに精を出している始末なのだ。
 まさに既成反対運動は、総体として鳩山民主党政権を翼賛するものへと変質を遂げつつあるといわなければならない。日本階級闘争のこの決定的な危機を根底から突破するために、われわれは全力を傾注して奮闘しようではないか。
 うち続く国際金融破綻・世界同時不況のなかで、独占資本家どもが労働者に犠牲を転嫁するために容赦なくうちおろしている諸攻撃を、「連合」指導部はことごとく容認し受けいれている。彼ら労働貴族どもの裏切りを弾劾し、一時金大幅カットをはじめとした賃下げ・首切り攻撃を粉砕せよ! 同時に、米大統領オバマの「核廃絶」という欺瞞的言辞への幻想を煽る「連合」指導部や日共・不破=志位指導部の犯罪性を弾劾し、反戦反安保闘争の爆発をかちとれ!
 これらの闘いのただなかで、「連合」指導部がふりまく「ステークホルダー」論や、日共の修正資本主義イデオロギーの反労働者性を暴きだし、労働者・人民の階級的自覚を促しつつ、日本階級闘争を戦闘的に再生させるための組織的拠点を、労働戦線の内部に確固として創造しようではないか。
 転向スターリン主義者たちが投げ捨ててかえりみないマルクスのマルクス主義。同志黒田の営為を受け継ぎ、この革命的思想を二十一世紀現代において真に生かし武器として、わが反スターリン主義運動の前進をかちとろう!
 まさにこうした闘いを実現するために、すべてのみなさんが年末一時金の三割カンパを寄せられるよう心から訴えます。
 (二〇〇九年十一月)

<送り先>
 東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三 解放社(振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六)
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オバマ政権の墓場≠ニ化すアフガニスタン

 軍事占領支配の根本的破産と「和平」策への転回

 アフガニスタンの首都カーブルにおいて十一月十九日に、ハミド・カルザイの大統領就任式がとりおこなわれた。その式典会場には、米欧諸国の元首級権力者どもの姿がないだけではない。大統領選挙の対立候補であったアブドラと彼が率いるタジク族勢力の大方も姿を現さなかった。寒々とした式典会場は、カルザイ政権と米欧諸国政権との冷たいさや当て≠フ場と化したのである。
 カルザイは就任演説において、声をはりあげて宣言した。五年間の任期中にすべての外国軍隊を撤退させる≠ニ。なんとも空ぞらしいではないか。米軍およびNATO同盟諸国軍によって二十四時間防衛されている傀儡分子でしかないにもかかわらず、外国占領軍を憎悪し・その撤退を望むアフガニスタン人民の意志を代弁するポーズをカルザイは精一杯とって見せたのだ。
 これにたいして、アメリカ帝国主義の国務長官ヒラリー・クリントンは声を荒らげて言った。「アフガニスタン政府内の汚職が改善されないかぎり、アメリカ政府は民生支援を実施しない」と。その前日には米紙が中国企業の銅鉱山開発をめぐるカルザイ政府高官の汚職を暴露した。クリントンは暗にこの事件を示してカルザイを恫喝したのだ。汚職と麻薬密輸と不正蓄財の疑惑にまみれているだけではなく、政権延命のためにロシアやイランそして中国の権力者どものフトコロの内に逃げ込む機会を狙い、コウモリ的に立ち回っているカルザイにたいして、オバマ政権はあからさまに釘を刺したのである。
 この一事に端的に見てとれるように、オバマ政権は、カルザイの第二期政権発足にさいして「アフガニスタンにおける民主主義の前進」などというヤンキー帝国主義権力者おきまりの美辞麗句を与えることすらできなかったのである。それもそのはず、カルザイが大統領選挙において百数十万票以上もの支持票を捏造したことが全世界に暴露されているだけではなく、この不正選挙を覆い隠すためにオバマ政権がアブドラとカルザイとの連立政権の樹立を画策したものの、それすらも頓挫したのだから。
 そもそも、カルザイ傀儡政権を国民の総意にもとづく政府≠ニして権威づけし建て直すことを狙ったオバマ政権の画策は、大統領選粉砕を号令したオマル師率いるタリバンの大攻勢によって、まさに完膚無きまでに粉砕されたのである。大統領再選挙をカルザイに押しこむことによって「アフガニスタンの民主的選挙の成功」を演出し、もってアメリカ国家の威信を回復せんとしたオバマ政権の野望は破産に叩きこまれたのである。
 タリバンの軍事攻勢によって占領米軍は敗北に敗北を重ねている。この十月の米兵の死者は過去最多となった。四万人規模のさらなる米軍部隊の増員がなければ敗北する≠ニ米軍のアフガニスタン現地司令官は悲鳴をあげているが、増派によって戦況が好転する保障もなく、もしも増派するならば戦死者は確実に増大する。まさに、増派するも地獄、しないも地獄。アフガニスタンはオバマ政権の墓場≠ニ化しているのである。

(以下、見出し)

T 二重三重の破綻を突きつけられたオバマ政権

U オバマ式「アフガニスタン新戦略」の大破産

V アフガニスタン侵略・占領支配破産の根底

W 名誉なき撤退≠ノ追いこまれるヤンキー帝国主義
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「国民保護」訓練を弾劾 11・8 石川
 十一月八日、政府・内閣官房、総務省消防庁は、石川県、七尾市当局との「共同」で「石川県国民保護共同訓練」を七尾港とその周辺地区において強行した。
 十一月八日の早朝、県内各地から結集した二〇〇名の労働者・市民と学生は、怒りに燃えて「国民保護」実動訓練反対の抗議集会と市街デモを貫徹した。
実動訓練会場に向け怒りのシュプレヒコール
(11月8日、七尾マリンパーク前)
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PAC3配備反対! プルサーマル阻止! 鹿大生集会 10・23
 鹿児島大学のたたかう学生たちは、十月二十三日に「止めよう!PAC3配備 許すな!プルサーマル 10・23鹿大生集会」をかちとった。
鳩山政権による新たな攻撃に反撃する決意に燃えて(10・23)
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「米兵ひき逃げ事件弾劾!」 労学150が米陸軍に抗議 11・13 沖縄
 十一月十三日、読谷村の米陸軍トリイ通信施設前で、沖縄平和運動センターと中部地区労が主催して「米兵によるひき逃げ死亡事件糾弾! 緊急抗議集会」が開かれ、結集した一五〇人の労働者・学生・市民が怒りの声をあげた。
 「安保・地位協定撤廃!」――アメリカ陸軍のトリイ通信施設ゲート前で労学が怒りの拳(11月13日、読谷村)
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オバマ来日阻止 札幌学生マーチ 11・12
 十一月十二日に、北海道のたたかう学生たちは、米大統領オバマ来日・日米首脳会談を阻止する闘いに断固として起ちあがった。
「日米首脳会談粉砕!」の声高く札幌市街をデモ(11・12)
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