第2085号(2009年9月14日)の内容

<1面>
反戦・政経闘争の爆発をかちとれ
「鳩山ネオ・ファシスト政権」に断固たる闘いを
「民主党政権」を下支えする既成指導部を弾劾して闘おう!

<4〜5面>
「個人加盟ユニオン」への底抜けの讃歌
<2面>
沖国大への米軍ヘリ墜落事故5周年 米軍司令部に労学が抗議 8・13
民主党政権への独占ブルジョアジーの不安と注文
<6面>
郵便宅配子会社JPEX
労働者に極限的な労働強化と低賃金を強制
養護学校がパンク!
Topics 「連合」高木が新政権支援≠言明
<7面>
日本型ネオ・ファシズム支配体制強化の企み
ビジョン懇「道州制構想」の反動性
<8面>
受話器の向こうからの熱い叱咤に支えられて
私が黒田さんから教わったこと
<3面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
◆70年後の再居直り
◆1年後の居直り
◆鉄の軋み
◆走る監視カメラ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号






























 

  


反戦・政経闘争の爆発をかちとれ

「鳩山ネオ・ファシスト政権」に断固たる闘いを

「民主党政権」を下支えする既成指導部を弾劾して闘おう!

 衆議院選挙において絶対安定多数の三〇八議席を獲得し巨大与党として登場した鳩山=小沢の民主党はいま、九月十六日に召集される特別国会での鳩山の首班指名と、社民党・国民新党両党を抱きこんだ民主党主力政権の樹立に向けて、党の指導体制固めと組閣準備に躍起となっている。
 民主党政権の樹立を前に、われわれはすべての労働者・学生に訴える! 労働者・人民に<戦争と貧困>を強制してきた極反動の自民党政権がついに終焉のときを迎えた。けれども、衆院選において敵失≠ノ乗じて<反自民票>をかき集め大勝した鳩山=小沢の民主党は、「国民の生活が第一」なる偽善的スローガンを掲げた笑顔のネオ・ファシズム≠フ党いがいのなにものでもない。この民主党を主力とする政権への幻想を煽りたてているのが「連合」労働貴族どもであり、日本共産党指導部にしても「大きな前向きの一歩」などと民主党に秋波を送っている始末なのである。この日本階級闘争の新たな危機を、われわれは全力をあげて打ち破るのでなければならない。
 警戒せよ! 鳩山=小沢の民主党は、新政権の発足後の十月に召集する臨時国会において、首相専決体制の飛躍的強化を眼目とする国家戦略局を首相直属の機関として設置するための関連諸法案を提出することを狙っている。さらに、対北朝鮮制裁にかんする国連安保理決議の「履行」を名分として、北朝鮮船舶にたいする積荷検査を強行するために、自民党政権が国会に上程したものと同内容の「臨検法」を制定することを企んでいるのだ。それのみならず、「緊密で対等な日米同盟関係の構築」の名のもとに、現実的対応においては日本帝国主義国家の対米公約を果たすとともに、あくまでも日米新軍事同盟を土台としつつ・一流の帝国主義国家へと飛躍するために自前の危機管理能力の獲得(=独・仏なみの対米自立≠フ方向における日本の軍事強国化)をめざしているのが、鳩山=小沢の民主党なのである。
 しかも、うち続く国際金融危機・世界大不況のもとで、独占資本家どもは、労働者階級・人民にたいして首切り・賃下げ攻撃を強めているのである。
 わが革共同革マル派は、唯一の前衛党としての矜持にかけて、労働者階級ならびに勤労人民・学生に呼びかける。「民主党政権」への幻想を煽りたてている「連合」指導部や日共・不破=志位指導部を怒りを込めて弾劾し、新たに発足するであろう鳩山民主党政権がふりおろしてくる反動諸攻撃を打ち砕け。すべてのたたかう労働者・学生は、反戦反安保・政治経済闘争の爆発をかちとろうではないか!

(以下、見出し)
党・政府の体制固めに躍起の鳩山=小沢民主党

民主党大勝の激震に直撃されたオバマ政権の焦燥

新たなファシズムに抗する強大な戦線を構築せよ

〈米―中・露核軍事力増強競争反対〉の旗高く闘おう
Top

   


「個人加盟ユニオン」への底抜けの讃歌

木下武男『格差社会にいどむユニオン』への批判

 『格差社会にいどむユニオン』(花伝社、二〇〇七年九月刊)は、今日では「ガテン系連帯」などの非正規雇用労働者の運動に深くコミットしている労働組合運動の研究者にして同伴者たる木下武男(昭和女子大教授)が、満を持して世に問うた一書である。「21世紀労働運動原論」などという誇大な題名からして、今こそ労働運動のルネッサンスを切り拓く≠ニいう木下の並々ならぬ意気込み≠うかがい知ることができる。
 経済のグローバライゼーションの進行のもとでの日本的雇用慣行の崩壊、自民党政権による新自由主義的構造改革の貫徹の結果としての所得格差の加速度的な拡大とワーキングプアの激増。――このような二十一世紀初頭における日本の「労働社会」の劇変を「労働運動のルネッサンス」の好機として捉え、「企業別労働組合体制からの脱却」と「個人加盟ユニオンの発展」への方向転換≠宣揚する、というのが、本書を貫いている主旋律≠ノほかならない。

目  次
A 「労働運動のルネッサンス」とは何か?

B 珍奇な「階層社会への転成」論

C 内部変革なき「企業別労働組合体制からの脱却」論
(以上本号)

D <いかに>の欠如した「個人加盟ユニオンの拡大」論

E 赤色労働組合主義の裏返しとしての「ユニオニズム」
Top



  
沖国大への米軍ヘリ墜落事故5周年 米軍司令部に労学が抗議 8・13
「普天間基地撤去!」を掲げ闘う労働者・学生
(8月13日、宜野湾市)
Top