第2083号(2009年8月31日)の内容

<1面>
「民主党政権」への一切の幻想を断ち日本階級闘争の危機を突き破れ!
<4〜5面>
「友愛」のベールをまとった笑顔のネオ・ファシズム
鳩山=小沢民主党の新国家戦略

<2面>
「止めろ! 米日の準臨戦態勢強化」
愛大・名大生が名古屋市街を席巻 7・19
鹿大生が意気高く反戦デモ 7・15
<3面>
国際反戦集会が各地で大成功 8・2
北海道/関西/東海
<6面>
「政権交代」にむけた総決起集会と化した日教組第97回定期大会
絶対的貧困にあえぐ北海道の人民
Topics 中央最賃審の最低賃金引き上げ目安
<7面>
<カジノ資本主義>大破綻の打開不能にあえぐアメリカ帝国主義(下)
<8面>
第47回国際反戦集会 海外からのメッセージB
ロシア共産主義労働者党/ボンガニ・ンフンゴ(南アフリカ)/ロシア共労党・共産主義者党スベルドロフスク地方組織/NASYO(モーリシャス非同盟学生・青年組織)
◆南アで労働者が連続的にストライキ

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
 



























  


「民主党政権」への一切の幻想を断ち日本階級闘争の危機を突き破れ!

 八月三十日の総選挙における自民党の歴史的大敗は、いまや決定的となっている。口を開くたびに自民党の支持率を落とすことしか「才能」のない麻生をそれでも総選挙の顔≠ニしておしたてざるをえず、「景気回復・責任力」なる完全に色あせたボロ旗を掲げている自民党。この党は、小泉政権いらいの・ひいては歴代の自民党政権の悪政≠ノたいする労働者・人民の怨嗟(えんさ)に満ちた怒りによって、大惨敗に叩きこまれようとしている。
 アメリカ帝国主義の「一超」世界支配の崩落と<ドル支配体制>の瓦解。米・日連合と中・露主導の経済新興諸国・開発途上諸国連合と仏=独枢軸のEU連合の<三極>間の金融=経済戦争や資源争奪戦の激化。この現代世界の大劇変のただなかで、麻生政権のみが、小泉政権いらいの対米隷従≠フ道を歩みつづけ、労働者・人民に<戦争と貧困>を強制しているのだ。小泉式「構造改革」諸施策の貫徹、そのひずみ≠フ部分的弥縫をはかりながらも、この政権は、危殆に瀕した諸独占体に救済の手をさしのべる他方で、労働者・人民に筆舌につくしがたい労働苦と生活苦を強要しているのだ。まさしくそのゆえに、麻生の率いる自民党政権は、労働者・人民の積年の怒りと怨嗟に包まれ、ついに政権党としての地位からの転落に追いこまれようとしているのだ。戦後いらい長きにわたって、日本独占資本家階級の利害を代弁し日本労働者・人民を支配しつづけてきた自民党政権の歴史的終焉が、いままさに画されようとしているのである。
 だがしかし、自民党に代わって政権の座に就くであろう鳩山・小沢の民主党、「家計支援・官僚丸投げ政治の打破」を金看板として掲げているこの党は、笑顔の日本型ネオ・ファシズム≠フ党にほかならない。にもかかわらず、「連合」指導部は、<戦争と貧困>を強要している自民党政権にたいする労働者・人民の怒りを「民主党政権」樹立の期待と願望に収れんさせようとしている。彼らは、いよいよ「与党としての労働運動」の実現という夢が果たせるときがきたとばかりに有頂天になり、傘下労組組合員たちを集票活動へと動員することに狂奔している。代々木共産党の不破=志位指導部もまた、樹立されるであろう「民主党政権」の末席に参加したいという政治的願望を抱き、「行動する是々非々」の「建設的野党」として「新政権に協力」する、などとほざいているのだ。
 すべての労働者・学生諸君! わが反スターリン主義革命的左翼は、もはや確実となっている自民党政権の歴史的終焉=民主党主力政権の樹立という歴史的局面に際して、断固として訴える。この「政権交代」こそは、日本階級闘争のあらたな危機を同時に浮き彫りにするもの以外のなにものでもない。「民主党政権」への期待を煽る既成指導部の対応をもってしては、決して<戦争と貧困>の窮状を突破することはできない。そもそも、「家計支援」などに国家予算を投入することを公約していようとも、民主党は、小泉政権いらいの「構造改革」諸政策を根本的には否定しておらず、大企業優遇の税制措置も不問に付し継続しようとしているではないか。しかも、「与党としての労働運動」の名のもとに、「連合」組織を民主党政権公認≠フ今日版産業報国会として確立することを企んでいるのが「連合」高木指導部にほかならない。
 わが革命的左翼は、「民主党政権」への幻想を煽り集票運動に労働者・人民を駆りたてる既成指導部を弾劾しつつ、いまこそ反戦・政治経済闘争を断固として推進し、もって日本階級闘争の危機を根底から覆す階級的力を創造するのでなければならない。

(以下見出し)
自滅自壊におちいった自民党政権

民主党=笑顔の日本型ネオ・ファシズム≠フ党

「与党としての労働運動」の名の産報運動に走る「連合」労働貴族を弾劾せよ!

新たなファシズムに抗する闘いを創造せよ
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「友愛」のベールをまとった笑顔のネオ・ファシズム

鳩山=小沢民主党の新国家戦略

 「国民の生活が第一」という欺瞞的スローガンを唱え「子ども手当の支給」をはじめとする「家計支援」策を前面におしだすことを目玉商品として鳩山・小沢の民主党は、自壊自滅の急坂を転げ落ちている麻生の自民党に代わって、政権の座を奪おうとしている。「民主党政権」への幻想を煽る「連合」労働貴族どもや日共の不破=志位指導部の腐敗堕落のゆえに、歴代自民党政権の数々の悪行にたいする労働者・勤労人民の怒りは、極めて痛苦なことに、民主党主導政権への「期待」へとねじまげられ収れんされようとしている。
 小泉政権いこうの新自由主義的「構造改革」の強行により徹底的に痛めつけられ貧窮のどん底に叩きこまれてきた労働者・人民に向かって、民主党はその味方づらをしながら政府財政支出による「家計支援」を唱えている。その財源を確保するための方策として、国家予算の組みかえ=「官僚主導の縦割り行政」にまつわる「財政の無駄使い」の徹底的削減をおしだしながら。
 こうした耳当たりのよい言辞=偽善のヴェールで包みこもうとも、彼ら民主党指導部の主張する「官僚主導の政治の打破」なるものは、国家の統治機構の強権的強化を遂行することをたくらむもの以外のなにものでもない。しかも、財政支出増大によっていっそうふくれあがるであろう国家財政赤字のツケを、ゆくゆくは消費税大増税というかたちで労働者・人民に転嫁するハラづもりであることは明らかなのだ。
 それだけではない。彼ら民主党は、「国連の集団的安全保障活動への参加」を名分として、日本国家を対米自立≠フ方向で「戦争をやれる国」へと本格的に飛躍させることをたくらんでいる。そしてまた、日本経済の未曽有の危機を突破するべく中国をはじめとするアジア諸国の内需拡大をあてこみ、新たなかたちでの経済進出≠たくらんでいる独占資本家どもの意を体して、「東アジア共同体の構築」を唱えてもいるのだ。
 これらの諸政策を「祖父・一郎に学んだ『友愛』という政治哲学」なるものをもって基礎づけている鳩山由紀夫の民主党は、まさしく笑顔のネオ・ファシズムの党≠ノほかならない。
 「連合」労働貴族どもは、民主党主導政権が樹立された暁には、「労使政協議」を定着化し拡充することを求め、みずからの政策・制度要求を政府の政策に反映してもらうことと引き換えに、この民主党政権を全面的に支えていこうとしている。鳩山・小沢の民主党は、現存支配秩序の安定化をはかるために、貧窮化のドン底に叩きこまれている労働者・人民の不満と怒りを懐柔しつつ封じこめていく策として、このネオ産業報国会たる「連合」をば、現存ブルジョア国家の統治システムの一環に編みこむことを目論んでいるのである。この策謀は、日本型ネオ・ファシズム支配体制の新たなかたちでの強化をこそ図るためのものであり、日本労働運動の破滅をもたらす以外のなにものでもない。
 わが反スターリン主義革命的左翼は、このような「連合」労働貴族どもによる世紀の大犯罪を絶対に許さず、日本型ネオ・ファシズム支配体制の新たなかたちでの強化を打ち砕きうる真の階級的力を創造していくために、総力をあげてたたかいぬくのでなければならない。この闘いの前進のために、鳩山の民主党の諸政策とその理念の反労働者的本質を徹底的に暴きだすのでなければならない。

以下、見出し
T 「国民統合」のための偽善と欺瞞

U 対米自立≠フ旗幟の明示

V 民主党版危機突破戦略≠フ階級的・イデオロギー的本質

W 「民主党政権」を支え一体化する「連合」労働貴族どもを許すな
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<カジノ資本主義>大破綻の打開不能にあえぐアメリカ帝国主義 <下>

目 次
一、うち続く大不況・金融破綻

 A 大不況からの脱出不能

 B 大不況下の金融危機のいっそうの深まり

二、<カジノ資本主義>の負の遺産

 A 断ち切れない<負の連鎖>
     
(第二〇八二号)

 B 新自由主義がもたらした「経済のカジノ化」

 C 大不況と金融大破綻の根底にあるもの

三、<ドル支配体制>の根幹からの崩落

     
(本 号)
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愛大・名大生が名古屋市街を席巻 7・19

 「麻生政権打倒!」の声高くデモをくりひろげる愛大・名大生
(7月19日)

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鹿大生が意気高く反戦デモ 7・15

 「米―中・露の核軍事力増強競争反対!」の声轟く
(7月15日、鹿児島大)

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国際反戦集会が各地で大成功 8・2 北海道/関西/東海

(8・2、札幌)
わが同盟北海道地方委員会と全学連北海道地方共闘会議、反戦青年委員会は、八月二日に第四十七回国際反戦北海道集会を断固として実現した。切り開いた闘いの地平に立ちさらなる前進誓う。

(8・2、大阪)
八月二日、全学連関西共闘会議、反戦青年委員会とわが同盟関西地方委員会は、第四十七回国際反戦関西集会を、大阪市立浪速区民センターにおいて開催し圧倒的に成功させた。

(8・2、名古屋)
わが同盟東海地方委員会と全学連東海地方共闘会議、名古屋地区反戦は、八月二日、愛知県勤労会館において第四十七回国際反戦東海集会を開催した。

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