第2075号(2009年6月29日)の内容

<1面>
首都に麻生政権打倒の雷鳴 6・14
 全学連・反戦 <米―中・露の核軍事力増強競争反対>の旗高く戦闘的デモ
<4〜5面>
革命的学生運動破壊の一大攻撃を打ち砕け!
 マル学同・革マル派
<2面>
麻生政権がたくらむ情報機関の強化・統合
<6面>
鳩山更迭―郵政民営化見直しをめぐる抗争の激化
<7面>
「関西州実現」を喚く大阪府知事・橋下
雇用調整助成金を受給した企業による解雇を大阪労働局が容認
Topics 公務労働者に夏季一時金大幅削減攻撃
<8面>
追悼 大内 力
 大内国家独占資本主義論の批判的継承を
『黒田寛一初期論稿集』の発刊にあたって
<3面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
◆終わりなき悪夢
◆虎狩り♂助
◆「真珠の首飾り」
◆シャンジャイ
◆パンデミック悪用

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
 





























  


首都に麻生政権打倒の雷鳴 6・14

全学連・反戦 <米―中・露の核軍事力増強競争反対>の旗高く戦闘的デモ

首都中枢を席巻する戦闘的デモに勇躍決起
(6月14日、東京・芝公園23号地)


国会に向けて「麻生政権打倒!」の
シュプレヒコールを叩きつける全学連
(6月14日)
 わが同盟に領導された全学連のたたかう学生たちと反戦青年委員会の革命的・戦闘的労働者たちは六月十四日、「米・日の準臨戦態勢強化反対! 海外派兵新法制定阻止! <戦争と貧窮化>を強制する麻生政権打倒!」を掲げ、国会・首相官邸・アメリカ大使館にたいする戦闘的デモンストレーションに勇躍決起した。東海、関西、沖縄において起ちあがった労働者・学生と固く連帯しつつ、首都中枢に怒りの雷鳴をとどろかせたのだ。
 オバマ政権から「核兵器保有国」としての認知と「体制保証」をとりつけることをねらって地下核実験を強行した金正日の北朝鮮にたいし、「船舶検査」「金融制裁」などの追加制裁措置をとることを内容とする国連安保理決議一八七四が全会一致で採択された(六月十二日)。この決議をふりかざしながら麻生政権は、「船舶検査特措法」の今国会中の制定にのりだしている。それだけではない。金正日政権が「制裁には報復で立ち向かう」とうそぶき、長距離弾道ミサイル発射の構えをみせていることにたいして、麻生政権はオバマ政権とともに、MDシステムを実戦的に運用する構えをみせている。いまや自民党国防部会のタカ派は、「敵基地攻撃能力」として情報通信衛星や巡航ミサイル、はては「弾道型長射程固体ロケット」と称する弾道ミサイルまでをも保有すべきことをがなりたてている(新「防衛計画の大綱」にむけた「提言」)。
 朝鮮半島をめぐって戦争的危機が高まっているまっただなかで、麻生政権は、許しがたいことに、衆院の与党三分の二という数の力をたのんで、「海賊対処」を名目としての海外派兵新法の制定を強行した(十九日)。まさしく、日本を「戦争をやれる国」へと飛躍させるための極反動攻撃の斧を――人民を貧窮化のドン底にたたきこみつつ――たてつづけにふりおろしているのが余命幾ばくもない麻生政権なのである。
 この重大局面にあって、既成反対運動指導部がとっている対応はじつに犯罪的である。日共・不破=志位指導部は、国連安保理決議一八七四を「道理がある」などと双手をあげて賛美し、麻生政権への加担者としての犯罪的な姿をさらしているのだ。
 たたかう労学は、既成指導部の底なしの腐敗を憤激に燃えて弾劾し、<戦争と貧窮化>を強制する麻生政権を打ち倒す闘いの道を日本の労働者・学生に鮮明にさししめしたのだ。

以下、見出し
スクラム固く国会・首相官邸へ進撃

対北朝鮮制裁に唱和する日共中央を弾劾
 ――闘志みなぎる総決起集会

6・14闘争の革命的意義

極反動麻生政権打倒へ前進せよ!


衆院での海外派兵新法再議決阻止に全学連が決起
(6月19日、国会前――詳報次号)

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革命的学生運動破壊の一大攻撃を打ち砕け!

ネオ・ファシズム大反動化に抗する拠点の強固な構築を <上>

 全国のたたかう学生諸君! いま全国の各大学において、政府・文部科学省の指令指導のもとに反動当局者による新たな学生運動破壊のための攻撃が開始されている。わがマル学同革マル派に領導された全学連のたたかう学生たちは、反戦闘争や政治経済闘争の断固たる推進とともに、全国の各大学において革命的学生運動破壊の攻撃を打ち砕く闘いを、いままさに勝利的に断固としておしすすめている。
 すべての全学連のたたかう学生たちは、いまこそ全国の各キャンパスにおいて学生運動破壊のための攻撃を粉砕するために総決起せよ!
日本マルクス主義学生同盟・革マル派

以下、見出し
一、燦然と輝くわが革命的学生運動

二、大学教育の新たな再編成を企む政府・文科省

三、革命的学生運動の前進のために――わが闘いの諸教訓
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黒田寛一初期論稿集全七巻発刊

第一回配本 九月刊
第二巻 唯物弁証法・論理学

マルクス主義における<思想の学>とは何か?
スターリン論文、毛沢東『実践論・矛盾論』と対決し、人間の問題そのものの省察を拠点として、生涯をつらぬく哲学的背骨を打ち鍛えた若き黒田渾身の労作!

『黒田寛一初期論稿集』全七巻の刊行にあたって
黒田寛一著作編集委員会
 マルクス思想を《いま・ここ》に甦らせんと、全生涯をそのための理論追求と実践に捧げた盲目の唯物論者・黒田寛一。没後に数多く遺された論稿のうち一九五六年を前後する時期までの未定稿やノートを中心とし、黒田じしんによる生前の構想にふまえ、私たちは『黒田寛一初期論稿集』全七巻を編み、ここにお送り致します。危機を深める二十一世紀現代世界の根源を照らしだし、変革の道筋をみいだすうえで不可欠の思想的・理論的な武器の宝庫として。
 全七巻に集大成された諸論稿につらぬかれている黒田の追求の核心は、スターリン主義的に歪められたマルクス主義の本来の革命性、その根底を貫くプロレタリア・ヒューマニズムの再興であり、<実践の場所の哲学>の確立です。
 太平洋戦争中の一九四三年、わずか十六歳で当時は不治の病とされていた結核に冒され、旧制東京高校を中退せざるをえなかった若き黒田は、独学のうちにマルクスと出合い、これをみずからのよって立つべき思想とうけとめ、自分自身の思想を形成するために苦闘しました。第三巻『「イデオロギー論」ノート』、第四巻『「自然弁証法」ノート』、第五巻『「技術論と史的唯物論」ノート』は、その地道な足跡を印したものです。
 「正統派」とされる唯物論者たちが神≠ニあがめるスターリンや毛沢東こそがマルクス主義の歪曲の張本人であり、その「唯物論」は人間不在のタダモノ論でしかないことを<主体性>の探求を拠点として自覚した黒田は、真正面からこの「歴史の巨人」たちの学説と格闘的に対決し、同時にさまざまな分野で新たな理論の創造をかちとってゆきます。第一巻『哲学と人間の探求』、第二巻『唯物弁証法・論理学』、第六巻『人間と文学――芸術・表現論の探求』にそれらは結実しています。
 現代史の大転換点を画した一九五六年のスターリン批判とハンガリー労働者蜂起。ソ連軍の戦車に立ちむかう人民の血の叫びを眼前にして、黒田はみずからを「哲学的には反スターリンであったとしても、政治的にはスターリン主義の枠内にあった」と断じ、スターリン主義打倒、そのための真実の労働者党創造の闘いに踏みだします。この息づまる実存的決断の瞬間とこれにいたる日々は、第七巻『断絶と飛躍』に克明に刻みこまれています。
 病魔と闘い、死と絶望の淵から不屈にたちあがり前進する青年・黒田。その渾身の労作群とすべての読者がぜひ対決し、危機の時代を生きぬく糧とされんことを!

黒田寛一初期論稿集 全七巻

第一巻(第二回配本予定)
哲学と人間の探求
――疎外された唯物論者の叫び
第二巻(第一回配本)
唯物弁証法・論理学
第三巻
「イデオロギー論」ノート
第四巻
「自然弁証法」ノート
第五巻
「技術論と史的唯物論」ノート
第六巻
人間と文学
――芸術・表現論の探求

第七巻
断絶と飛躍
――スターリン批判とハンガリー労働者蜂起
こぶし書房
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